『なんか、お前の担当っぽいの(魔法生物)がいたんだけど』
「あー。じゃあ俺が対処する。補助監督は断って」
『じゃあ、そっち回しておくわ。それと特級の推薦来てるけど』
「お断りしておく。甚爾さんの力なのわかってるだろ」
『お前も十分強いと思うけど……わかった。こっちからも妨害しておく』
うーん、しかし大変そうだ。五条派を増やしたいけど、そしたら危険に晒される。
恵なら、と思うけど、恵も結構危ない目に遭ってるんだよな。ブラックブラック。
呪術界に安全地帯などないのだ。
うちは一年に一度、一週間の大規模休暇を義務付けていますが何か?
これって呪術界では革命である。なんというブラック具合。
なお、悟もこの休暇システムに入れてるし、五条家も休暇システムを取り入れてる。取り入れさせた。
その間、回せない依頼はこっちで回す。
当然、悟の時は凄く大変だけど、凄く喜ぶから続けている。
あと、悟にまわされた依頼の呪霊を甚爾が軽率にぶっ飛ばすので、甚爾の株はゆっくり上がっている。
これだけの依頼をしてゆっくりというのがアレだけど。
悟に頼まれ、硝子の休暇も用意させられた。
高専の怪我人は「はんてんじゅつしき」と書かれた薬を飲むのだ……。持ち帰り不可。
休みをもらった硝子は三日ぐらいずっと寝てたらしい。苦労してんな。
たまには同級生組でのんびりしたらと言われ、硝子をトランクに誘ったらガチ泣きされた。
事務所の開設祝いにも呼んでもらえず、凹んでいたらしい。
ごめん。まじごめん。高専から出られないの当たり前とはいえ、酷かったよね!!
正直うっかり忘れ……硝子には土下座である。なんでも欲しい魔法グッズ言ってください!
残りの三日は同級生組で魔法で遊びまくり、最終日は遊園地に行った。
悟は初めてだったらしい。俺は周囲をもっとよく見るべきだな……。本当にすまない。
さて、その後当然圧力が掛かった。
薬を用意しろ? 無理ですね。大体、俺達が硝子に癒してもらおうとしたら高専関係者以外への治療禁止って妨害してきたじゃん。じゃあ俺らも協力する義理ないわ。
話が逸れた。魔法生物退治である。っていうかアクロマンチュラじゃん。
ハリーポッターで出てきたヤバヤバのヤバな生き物である。巨大蜘蛛。
現場に急行して、帳を下ろす。
「やっばいな」
蜘蛛もやばいが、マグル避けの呪文が掛けてあるわこれ。
警戒しながら向かう。
「ぐっ ここまでか……! 逃げてくれ、咲也!」
「先輩!! 先輩を離せ! ああっ」
魔法使いが2人捕まっていた。
「あー。助けは必要か?」
「お前は……! 闇の魔法使い、ダークオウル(闇フクロウ)!!」
「これはお前がやったのか!?」
「いや、違うし」
それにしても、偽名の意味とは。
サクサク2人を助け、2人以外に人がいないことを確認し、悪霊の火で焼き払う。
「さて、俺はお前らの命の恩人というわけだ」
「……何が望みだ」
「闇の魔法使い、クラウンについてと魔法界への入り口を知りたい。記憶喪失でな。闇の魔法使いクラウンを倒すということしか覚えてなかった」
魔法使いたちは驚愕の声を上げた。
「実は、ダークオウルは俺たちの仲間だったんだ!」
「いや、流石に騙されねーからな? 記憶喪失だからって舐めてんのか」
「残念だ……」
「せ、先輩。魔法界について教えちゃうんですか?」
「……よし。クラウンを倒す事が目的といったな」
「そうだ」
「協力してくれるなら、協力しよう。ただし、こっちの願いも一つだけ、可能な時は聞いてほしい。……いや、改心して魔法庁に忠誠を誓うなら、口利きもしてやる」
「望みを一つ叶えるのはいいが、俺は日の当たる場所へはいけないよ」
「そうか……」
ということで魔法界への入り口とクラウンの企みについて聞いた。
これで魔法グッズが栽培するもの以外でも作れる。やったぜ。
クラウンは、魔法界と現代社会の融和を目指しているらしい。
完全に俺の思想と一致するんですが、それは……えっ? 俺ってクラウンの一派だったの?
俺に何があったし。