「収納!」
「収納!!」
「収納!!!」
手当り次第に必要そうなものを空間倉庫に入れていく
弾薬、車両、壊れてなさそうなモビルスーツ、食料
あらかた詰め込みが終わり格納庫内を見渡し
そろそろ出発するかと愛機になるガンダムXのコックピットへ戻った。
「GX-9900 ガンダムX出撃する!!」
ハンガー横に置いてあったドートレスの物と思われるシールドを左手に90mmマシンガンを腰部にマウントする。
シールドバスターライフルを右手に持ち出口であろう方向へと進むがハッチは開かなかった。
「やっぱり自動で開くわけないよな…こうなりゃちょっと危ないけどやるしかないな…」
ハッチに向けシールドバスターライフルを構え出力を抑えつつ発射した。
出力を抑えたとはいえけたたましく鳴り響いた破壊音に驚きながらも無事ハッチの外に出られた。
「眩しい…コレがアフターウォーの世界か」
外は断崖絶壁で正しく船は海に落ちる寸前と言う形であったが無事に出られて一安心する。
「ギリギリだなぁ…アンダーザムーンライトでこの船をサルベージされるって事は戦闘か何かの余波でこの船が海に落ちたってことだな…」
この後どうしようなどと考えながら思案の海に潜って行った。
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モビルスーツ運搬用のトレーラーが3台荒野を疾走する。
「サンバ兄おれ腹減ったよ」
小太りが文句を言い
「わかったわかったタンゴメシにしようジルバも良いな」
チビが返事をする
「了解だサンバ兄貴って言ってもロクな食材は残ってないけどな」
細身は残っている食材を考えながら返答した
「ジルバ兄ロクな食材がないってなんでだよ」
タンゴはジルバが答えた返答に不満を漏らしながら聞く
「前回の依頼でテメーがモビルスーツ壊すから修理費嵩んでるから仕方ないだろ!あとサンバ兄貴がまた情報屋からガンダムの情報買ったからだな!」
「うっ…なら仕方ないや次の依頼こなしたら贅沢にパーティ出来るよな」
ジルバの返答に仕方がないと諦めがついたのか次回に期待を持つことにしたようだ。
「しっかしサンバ兄貴のガンダム好きにも困ったもんだ10年以上前のデタラメかもしれないガンダムの情報を高値で買うんだからよ…」
自分達の懐具合を切迫しているのは兄のせいだと愚痴りながらも当てにならない噂を元に行動する自分にも嫌気がさす。
「そう言うなや…コレが終わったら仕事もする。俺たちの腕ならどのバルチャーだって雇いたいからなっ」
私情を挟んでいることは分かりながらも自分達の腕に自信を持って次があると弟達に言い聞かせた。
ドゴォォンンンッ!!!
「「「なんだァっ…爆発っ!戦闘かっ!!儲けるチャンスだ!!!」」」
響いた爆発音に驚きながらも新たなチャンスに胸を躍らせ爆発音のした方向にむかった。