【急募】父親を中二病から解放する方法    作:Pekky

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今のうちに土下座の準備をば……(コソコソ)


2スレ目

 どうでもいい昔話を一つ。

 

 ある家族がいて、その中の兄弟の、弟の方だ。

 

 大した特徴もない、カレーが好物なだけのガキ。

 

 子供が個性に目覚める時期はおよそ3~5歳程だというのは誰もが知るところ。

 

 弟は3歳の誕生日に個性が発現し、その有用性も相まって大いに騒ぐ事になった。

 

 子供の個性の凄さを語り喜ぶ、とてもありふれた幸せな家族模様がそこにはあった。

 

 そこで父が子に聞いた。

 

「離人は将来、ヒーローになるのか?」

 

 特に意味は無かった。

 

 今の時代はヒーローに憧れる子供に溢れていて、個性が良ければ目指すのが当然とも言えた。

 

 実際になるかどうかという現実性はさておいて、それくらいポピュラーだったというだけ。

 

「なんで?」

 

 心の底から不思議そうに、弟は聞き返してきた。

 

 どうしてそんな話になるのか分からない、という表情だった。

 

「なんだよ離人! そんな個性あるんだから目指そうぜ!」

 

 兄が元気な声でそう言った。

 

 同じく良い個性に目覚め、周りと同じくヒーローに憧れる少年だった。

 

 弟の個性を知って、既に頭の中で兄弟ヒーローとして活躍する姿を思い描いていた。

 

「僕はいいよ」

 

 興味のなさを前面に押し出して弟は言った。

 

 せっかく母が作ってくれたカレーを食べているのだ。面倒な話はしないで欲しかった。

 

 兄は不服そうにしながらも、親が窘めれば引き下がった。

 

 親もまた気にしていなかった。何を目指すかなんて言う年頃じゃないし、この歳でヒーローに憧れていなくたって、ちょっと珍しい程度のものだと。

 

 それから数年が経った

 

「えー! 離人君、ヒーローにならないの?」

 

「そんな凄い個性持ってるのに?」

 

 そんな言葉を、既に何万回聞いただろうか。

 

 弟の個性を知れば、誰もが言う。

 

 どうしてヒーローにならないの? 絶対になるべきだと。

 

 一時、聞かれるのが鬱陶しくてヒーローを目指すと嘘をついた頃もあった。

 

 けれど親しい友達にポロッと本音を零した瞬間、あっという間に広まった。

 

 もともと人付き合いが苦手だったのに、もっと面倒になった。

 

 カレーが不味くなる。いい加減にしてくれ。

 

 さらに年が経つ。

 

「なぁ狩谷。お前の成績なら雄英や士傑だって夢じゃないぞ?」

 

「まだ時間はあるし、ゆっくり考えろ。でももしその気があるなら推薦だってしてやれるからな」

 

「凄いなーお前。そんな個性ありゃあ何処にでも行けんだろ。羨ましいわ」

 

「ほんとほんと。人生勝ち組ってやつだよねー」

 

 うるさくてうるさくて仕方なかった。

 

 別に、他に何か夢があったわけじゃない。色々と試してみたけれど、終ぞ夢中になれるものに出会えなかった。

 

 けれどヒーローだけは嫌だった。それだけは有り得ないと断言できる。

 

 ただでさえ他人との付き合いが面倒なのに、人気取りで愛想を振りまき、友人でもない連中のために命をかける? 

 

 何の冗談かと笑い飛ばしたい。弟は本心からそう思っていた。

 

「お前は良いよな離人。俺と違って頭も個性も良くってさぁ」

 

 兄は憧れたものにはなれなかった。雄英も士傑も落ちて、滑り止めのヒーロー科でも成績が良くなかった。

 

 仮免試験に3回落ちて、友人がヒーローとして卒業する姿を見て折れた。

 

 ヒーロー科に入ってヒーローになれなかった人間は悲惨だ。

 

 能力的に優れた部類であることは間違いないのに「ヒーローになれなかった落ちこぼれ」というレッテルが付いてまわる。

 

 途中で諦めて別の道を探す方が、よほど可能性がある。

 

 大学にも行けなかった兄は部屋に籠り、日雇いの仕事で家と現場を行き来する毎日。

 

 さらに兄の事が周囲で噂になり、両親は世間体を気にし始めた。

 

 良い個性を持って生まれた兄弟。いつかヒーローとして活躍するに違いないと持て囃されていたのだから。

 

 それが兄はドロップアウトしたとなれば、心無い言葉の一つや二つ聞こえてくるだろう。

 

「離人はヒーローになるとしたら、どんなヒーローになりたい?」

 

「やっぱりヴィラン退治? でも災害救助とか色々あるわよね?」

 

 本人達はやんわりと言ってるつもりだったかも知れない。

 

 けれど露骨に、弟にヒーローになることを薦めて……否、求め始めた。

 

 自分なりにやりたいことを探していると、誰もがこぞってヒーローヒーローヒーローヒーローヒーロー。

 

 将来を考えることさえ億劫になるほどだ。この頃から頭痛を感じるようになっていた。

 

 このままいっそ普通に進学して普通の企業に就職して……と、周囲の押し付けとは真逆の道に行ってやろうと考えていた。

 

 幼稚な反抗期だった

 

 それが、兄にバレた

 

「ふざけんなよ!? そんなスゲェ個性もっててヒーローじゃない? 俺を馬鹿にするのもいい加減にしろ!!」

 

 ズキズキと頭が痛んだ。

 

 いつの間にか抱いていた嫉妬なのか、それとも日頃のストレスが爆発したのか。

 

 兄に教えられた両親も、一緒になって糾弾してきた。

 

「離人! ヒーローにならないって本当なのか!?」

 

「みんな貴方に期待してくれてるのよ? それを裏切るっていうの!?」

 

 ズキズキと。ズキズキと。

 

 まるで耳元で怒鳴られているかのようだった。

 

 彼らの声が響くほど痛みは増していった。

 

 大好きなカレーの味がわからなくなった。

 

 ずっと前から嫌だと言っているのに。興味がないと知っている筈なのに。

 

 どうして押し付けるのだろう? どうして素晴らしいと決めつけるのだろう?

 

 そんなに傷ついて欲しいのか? そんなに危ない目にあって欲しいのか?

 

 どれほど危険な仕事なのかなんて、調べれば猿でも理解できるのに。

 

 人と話すのが苦手だった。

 

 人と関わるのが面倒だった。

 

 人に関心を寄せられるのが嫌だった。

 

 人に期待されるのが苦痛だった。

 

 人に求められるのが気持ち悪かった。

 

 己の良し悪しを押し付けて、こちらの言葉を聞きもしない。

 

 そんな悍ましい人間(なにか)と、これからも触れなきゃいけないのか。

 

 こっちに来るな。あっちへ行け。

 

 俺の姿を見るな。

 

 俺の声を聞くな。

 

 俺の事を話すな。

 

 俺の――――

 

 俺に――――

 

 

 

 

 俺に――――触れるな

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「敢えて表現するなら、そう……干渉の拒絶とでも言おうか」

 

 こちらを見据える魔王の言葉。

 

 それは思い出すのも苦々しい魔王一家の晩餐の後。

 

 兄上が部屋に戻り、娘が皿洗いをしている時の一幕だった。

 

「自身に対する外部からの干渉を拒み、遮断することでダメージを軽減できる。姿を消したり警察の意識から消えるのも、君を認識すること自体が一種の干渉になるからだろう」

 

 話せば話すほど笑みが深くなるのは勘弁してほしかった。

 

 こうして向い合せに座ってるだけで寿命が削れていく気がする。

 

「実に強力で素晴らしい個性だ。()()()()()()()()()()()()()()()()()。その気になればオールマイトの全力さえ無傷で受け止められるかもね」

 

 とても絶賛してくれてどうもと言いたいが、待って欲しい。

 

 確かに言われたような能力があるのは確かだが、そこまで絶対的ではないのも知っている。

 

 見つかる時はあっさり見つかるし、受けたダメージだって中途半端にしか減らないのだ。

 

 強いか弱いかで言えば強い部類だろうが、魔王様に褒めちぎられるような代物じゃない。

 

「そう。それがその個性の難しいところだ」

 

 魔王の人差し指が、トンとテーブルに突き立てられた。

 

「人間とは矛盾に満ちた生き物だ。ある欲望を強く抱く一方で、その真逆の欲求もまた同時に存在する」

 

 魔王は滔々と語る。

 

 それは例えば、普段勉強しない奴がテストで良い点を取りたいと言うような。

 

 それは例えば、好きな女の子の気を引きたいばかりに悪戯をする子供のような。

 

 それは例えば、助かりたいのに自ら行動しようとしないイジメられっ子にも似た。

 

 何かを成し遂げたい――しかし動きたくない努力したくないと愚痴る支離滅裂。

 

 夢への期待と未知への不安を混ぜ合わせた行動原理。

 

 それは個性における第四欲求にも深く結びついていると言う。

 

「当然だがどんな欲求が最も強いかは人それぞれだ。個性に振り回されずに生きている人間というのは、第四の欲求が薄いか、それを凌駕する欲求を持つ上で良い解消法がある者だ」

 

 ヒーローなどがその代表的な例だと言う。

 

 どんな個性であろうとも、それを行使する事が欲求の解消法として最も適している。

 

 であれば、日常的に個性を使って生活しているヒーローは第四の欲求に振り回されるどころか、自身にそんな欲求が存在していることさえ自覚していないかもしれない。

 

「話が逸れたが、君の個性は特にその欲求からの影響をダイレクトに受け取ってしまうようだね。誰とも関わりたくない……()()()()()()()。そんな矛盾を正確に反映しているからこそ、隠蔽も軽減も完全には働かない。個性と欲求が相互に影響を及ぼしている訳だ」

 

 反論のしようもない。

 

 そんなことだろうと、とっくの昔に予想を立てていたのだから。

 

 心の中で誰かを拒んだ瞬間、個性によって俺は()()()()()()()()

 

 それは意識からという意味であり、さらに記憶からもだ。

 

 俺と関わっていた事実すら消え去り、誰にとっても俺は見知らぬ他人に成り下がる。

 

 人間関係という、社会で生きる上での基盤が最初から成り立たないのだ。

 

 だから俺は金稼ぎに没頭した。

 

 誰かに頼るという選択肢のない俺には、何かあった時のための蓄えが人より重要だから。

 

 ある程度リスクを度外視して仕事を受けて、人との関わりに左右されない生活を整えて。

 

 取引相手とは電話でやり取りし、個性の範囲に捉えてしまわないようにした。

 

 そしてその上で、掲示板の徘徊に勤しんだ。

 

 顔も名前も知らない他人だからこそ、本音をぶつけられる場所に。

 

 無責任で明け透けな連中と割り切れるからこそ、俺の個性に捉われない人間達に。

 

 関わりたくないけど関わりたい……そんな矛盾を満たせる唯一の場所に。

 

「そもそもあの日、葬の元へ赴いたことからして矛盾していた。誰とも関わらない生活を送っていた君が、何かしらの変化を求めて行動を起こした。そんな君の心情を個性が汲み取ったからこそ、あの子に見つかった」

 

 俺は人付き合いが苦手だ。

 

 誰もがヒーローを目指せと言ってきた。危険で恐ろしくてたまらないのに、それを押し付けようとしてきた。

 

 素晴らしい行いをすることこそ正しいのだという、まさしく()()()()の理不尽を。

 

「他者と関わらない為に音も姿も気配も隠す。けれど誰かに見つけて欲しいから、匂いという()()()()()()()()()()が残る。警察やヒーローへの拒絶だけが強固なのも、君が本心から関わりたくないと思っているからこそだ」

 

 何故、正しい事のために命をかけなきゃならないんだ?

 

 何故、素晴らしい行いのために危険を冒さないと駄目なんだ?

 

「個性特異点、という言葉がある。世代を経るごとに複雑化していく個性はやがて人の制御できる規格から外れる。つまりソフトに対してハードの成長が追い付いていないということだ。君の個性はまさにその特異点に差し掛かっていると言えるだろう」

 

 何故――

 

 何故――――

 

 何故――――――

 

「君が普段から使っているのは個性の表面的な機能だけだ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()ために単純に容量が足りていない。本当ならどんなダメージも無効化出来る筈が、半端な軽減に留まってしまっている。実に勿体無いなぁ」

 

 どうして誰も――――――危ないからやめなさいって、言ってくれなかった?

 

「君の個性が真の力を発揮する時があるとすれば、それは君が完全に他者への関心を捨てた時だ。誰かへの期待も、不安も、喜びも、怒りも、慈しみも、憎しみも。全てを手放した時――――君は、この世の誰にも手出しが出来ない存在になるだろう」

 

 だから――――

 

 俺は――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

689:後輩ヴィラン

さてこちら第三次ナメック決戦の現場からお送りしております

 

690:後輩ヴィラン

現場にはいないだろww

 

691:後輩ヴィラン

街が……街がぁ……(笑)

 

692:後輩ヴィラン

地獄絵図ッス

 

693:後輩ヴィラン

今北産業!

どうなってんだ!?

 

694:後輩ヴィラン

過去ログ見ろやks

 

695:後輩ヴィラン

まぁそんな暇ないだろうがな(笑)

 

696:マイク

コテハン登録者の書き込みを検知しました

コテハン「腕立て師」を自動適用します

 

697:腕立て師

新機能!? さすがイッチ!!

 

698:後輩ヴィラン

!?

 

699:後輩ヴィラン

おまえかwwwww

 

700:後輩ヴィラン

腕立てニキかい(笑)

遅いぞ何してたんだ

 

701:後輩ヴィラン

どうせ腕立てじゃろ?

 

702:後輩ヴィラン

どんだけ暇人扱いなんだww

 

703:腕立て師

>>701

よくわかったなその通り

ようやく一日千回を達成したところだ

 

704:後輩ヴィラン

すげーーー!!www

 

705:後輩ヴィラン

マwwジwwかwwよww

 

706:後輩ヴィラン

どれだけバランス悪い姿になってるんだろうか

 

707:腕立て師

俺の事なんてどうでもいいわ!

イッチのこの状況を30文字以内で明確に述べてくれ!!

 

708:後輩ヴィラン

短いわ!ww

 

709:後輩ヴィラン

何故ここで国語の問題なのか

 

710:後輩ヴィラン

>>707

イッチが待ち伏せされて包囲崩してラスボスムーヴ中

 

711:腕立て師

>>710

なるほどありがとう!!

 

712:後輩ヴィラン

すげぇww

ピッタリ30字だwwww

 

713:後輩ヴィラン

ピッタリでワロタ

 

714:後輩ヴィラン

詳しく言うなら

オールマイトに悪戯仕掛けるために狩人ニキと共に向かったイッチだったが

そこで大勢の警察とヒーローによる待ち伏せを受けた

会話による断片的な情報と状況からの推測になるが

前回の>>1000でオールマイトに悪戯を仕掛けると書かれていた事から

オールマイトが次の標的になると判断し、予めヒーロー達にも共有し

掲示板の監視を強化していたと考えられる

ちょっと調べてみたが、ここ最近のオールマイトの活動範囲が以前より

縮小しているというか、一定の地域を規則的に回っているようだった

恐らく強力なヒーローと即座に共闘が出来る体制を整えた上で

イッチが来るのを待っていたのだろう

オールマイトの連絡先が変わっていなかったのも、今思えば餌だったんだな

実際、さっきから一般市民の叫びも姿もない

別の場所に予め避難させていたんだろうな

 

715:後輩ヴィラン

>>714乙

まさかそんな大規模かつ綿密な準備を整えていたとはなぁ

 

716:後輩ヴィラン

>>714乙

イッチがそれほど危険だと判断されたってことかぁ

 

717:腕立て師

イッチの凄さを今更に理解したということか

愚かな警察とヒーロー共めが

 

718:後輩ヴィラン

出たwwww

謎のイッチ推し

 

719:後輩ヴィラン

相変わらずのようですね

 

720:マイク

『負傷者を下がらせろ! 包囲の維持が最優先だ!!』

 

721:グレート娘

『アッハハハハハハハ!!!

そらそらどうしたんスかヒーローォ!!

まだまだウチはやれるッスよぉ!!?』

 

722:後輩ヴィラン

楽しそうでござるなイッチ

 

723:後輩ヴィラン

こんな大立ち回り中々見られない

アメリカかよってくらい発砲音が響いてるもんな

 

724:後輩ヴィラン

さすがに実弾ではなくヴィラン用のゴム弾だろうが

ここまで容赦なくぶっ放すなんて驚きだな

 

725:後輩ヴィラン

忘れがちだがイッチ14歳だろ?

逮捕しても一部の連中が喚きそう

 

726:後輩ヴィラン

そういうリスクさえ度外視する程だってことなんだろうな

 

727:後輩ヴィラン

さっきから手あたり次第に暴れてるようだが

オールマイトは放置か?

 

728:後輩ヴィラン

恐らく個性を無効化する何者かを探してるんだろうな

当たり前のように建物を腕力で薙ぎ払ってるあたり全てを使えない訳じゃないだろうが

それでもオールマイトを相手にするには足りないから先に邪魔者を始末する事にした

っていうところじゃないだろうか?

 

729:後輩ヴィラン

それを警察&ヒーローサイドも理解してるから無効化個性持ちを隠しつつ

消耗戦に移行してるってことか

 

730:後輩ヴィラン

オールマイトは動かないのか?

言いたくないが今畳みかければイッチ捕まえられるだろ?

 

731:腕立て師

動かないではなく動けないのだろう

いくらオールマイトと言えどイッチを倒すのは一筋縄ではいかない

規格外パワー同士の衝突はどうしたって周囲の被害を免れない

そうすると無効化個性持ちのヒーローも傍にはいられず役に立てない

しかしかと言って最初からオールマイトをイッチのタイマンにすると

もっと被害が計り知れない事になってしまう

従って今のように無効化と時間稼ぎで消耗させてオールマイト以外でも

打倒できるようにする

仮にイッチが無効化個性持ちや他のヒーローを沈めたとしても

その時は大なり小なり消耗した状態でオールマイトとの連戦が待っているってことだ

イッチとしても無効化をどうにかしないと転移が使えないし

弱体化している現状ではオールマイトを倒すことも逃げることも出来ないという

 

732:後輩ヴィラン

詰んでね?

 

733:後輩ヴィラン

整理するとエッグい作戦じゃったww

 

734:後輩ヴィラン

並のヴィランなら泣くわこんなん

 

735:後輩ヴィラン

安易にオールマイトに丸投げしないあたり

進歩を感じずにはいられない

当人は動きたそうにソワソワしてるがwww

 

736:後輩ヴィラン

まぁパパ上もいるから

オールマイトだけに任せてればオッケー

なんて時代は終わってるもんな

 

737:後輩ヴィラン

イッチもそうだが

兄上も成長すれば同等のヴィランに育ちそうだしね

 

738:後輩ヴィラン

世間的にはパパ上だけでも十分な絶望なのに

将来的に同格になること確実なのが二人もいるという

ひどい死体蹴りくらってるからな

 

739:後輩ヴィラン

だから成長する前に刈り取らなければってか

 

740:後輩ヴィラン

巨悪の芽を摘み取る作戦なんですね

 

741:後輩ヴィラン

これで失敗したら警察もヒーローも立場悪くなるだろうな

今でさえ微妙なのに

 

742:後輩ヴィラン

街の被害さえ許容してるんだから後戻りは出来ないだろう

ほんとよく一ヶ月で準備できたよな

 

743:グレート娘

『ウッヒャー!

スッッッゲェェェッス!!』

 

744:後輩ヴィラン

 

745:後輩ヴィラン

うっわ

 

746:後輩ヴィラン

いきなり巨大な壁が……

 

747:後輩ヴィラン

道路のコンクリがせり上がって出来たのか?

30m以上ありそう

 

748:腕立て師

これたぶんセメントスだな

こんにゃくみたいなやつ

 

749:後輩ヴィラン

こんにゃくwwww

いやたしかにそれっぽい形だけども

 

750:後輩ヴィラン

触れたコンクリートを操れるんだっけ?

現代だからこそ大活躍出来る個性だよなぁ

 

751:後輩ヴィラン

ベテラン若手問わず実力派ばかり揃ってるよな

普通なら進んで自首するしかないレベル

 

752:後輩ヴィラン

こんな大決戦の中をイッチから隠れて立ち回ってる謎の無効化個性持ちすんげぇな

 

753:後輩ヴィラン

恐らくイレイザーヘッドだな

抹消と言って、視認した人間の個性を消せるらしい

正確には消すと言っても一時的なもので

見続ける限り使えず、視線から外れても暫く効果は続くみたいだ

ただ異形型には通じないし、分類が曖昧な一部個性にも効果がない場合があるようだ

 

754:後輩ヴィラン

いやそれでも十分でしょ

初見殺しの個性とか持ってるヴィランが相手でもとりあえず

消しとけば安全性が段違い

 

755:後輩ヴィラン

それな

サイドキックとして喉から手が出るほど欲しい個性

でも聞いたことないけど新人?

 

756:後輩ヴィラン

いや普通にベテランと言っていい

単にメディア嫌いで話題に上がらないだけ

けどヒーロー達の間ではかなり有名だぞ

 

757:後輩ヴィラン

まぁこんな個性持ってりゃなぁ

引く手数多だろうよ

 

758:グレート娘

『あぁなるほどイレイザーヘッドッスか!

情報ありがとうッススレ民!』

 

759:後輩ヴィラン

ッススレ民に吹いたwww

 

760:後輩ヴィラン

言いにくそう(笑)

こんな状況でもキャラは貫くんだなぁ

 

761:後輩ヴィラン

ていうかスレを確認する余裕あんのかよ

 

762:マッチ男

『その余裕……いつまでもつかな!』

 

763:グレート娘

『あっヤベ……』

 

764:マッチ男

 

『赫灼熱拳――――ジェットバーン!!』

 

765:グレート娘

『ゴぅッッ――――!!?(1980のダメージ)』

 

766:腕立て師

イッチぃぃぃいい!!!?

 

767:後輩ヴィラン

クリティカルヒット!

 

768:後輩ヴィラン

これ視点カメラのブレからして

思いっきり顔いったよな

 

769:後輩ヴィラン

ビルに激突からの瓦礫埋まり

常人だったら百パー〇んでる

 

770:後輩ヴィラン

しかしカメラは健在であった

 

771:後輩ヴィラン

wwwww

 

772:後輩ヴィラン

そうなんだよなぁwwww

 

773:後輩ヴィラン

ダメージ1980とあるが最大HP知らんから

程度がわからない

 

774:後輩ヴィラン

少なくとも回覧切りよりは低いな

 

775:後輩ヴィラン

ほんとそれ(笑)

№2の必殺技より強いダメージ叩き出すとか

 

776:後輩ヴィラン

そして狩人ニキはそれくらって平然としてんだもんな

 

777:後輩ヴィラン

狩人ニキが沈黙して20分が経とうとしているが

マジで何があったんやろうか?

 

778:後輩ヴィラン

早く立つんだ狩人ニキ!

このままじゃ本当にイッチVSヒーローという

シリアス決戦だけの配信になってしまうんだぞ!

お前はそれで良いのか!?

 

779:後輩ヴィラン

お前のボケがないとイッチがラスボスムーヴ

完遂してしまうんだぞ!?

ジャンルが違うんじゃい!

 

780:後輩ヴィラン

立て――――狩人ォォオオ!!

 

781:マイク

コテハン「闇の狩人」による手動撮影の途絶から20分が経過しました

これより「自立撮影形態(スタンド・モード)」による自動撮影に移行します

 

782:マイク

『ガシャン! ガシャガシャウィーンガッション!(トランスフォーム)』

 

783:後輩ヴィラン

 

 

784:後輩ヴィラン

 

 

785:後輩ヴィラン

ん?

 

786:後輩ヴィラン

ほえ?

 

787:後輩ヴィラン

ふぁ?

 

788:後輩ヴィラン

えー!

 

789:後輩ヴィラン

ちょっとwwwwまってwwww

 

790:後輩ヴィラン

うそーん……

 

791:後輩ヴィラン

マジかよこいつ

 

792:後輩ヴィラン

お前が立つんかい!!www

 

793:後輩ヴィラン

わけがわからないよ

 

794:腕立て師

これこそイッチ!

さすがだぜヤッフゥゥゥゥううう!!!

 

795:後輩ヴィラン

イッチ信者が狂喜しとるぜよ

 

796:後輩ヴィラン

まぁトランスフォーム自体はロマンだよな

こんなタイミングでさえなければ(笑)

 

797:後輩ヴィラン

トランスフォームするにしても

もっと他の奴にして欲しかった……

 

798:マイク

マスターからの要請によりコテハン「闇の狩人」の

状況確認を優先します

 

799:後輩ヴィラン

イッチも気にしてたんだな

 

800:後輩ヴィラン

これ瓦礫に埋もれたまま指示したんだろうか……

 

801:後輩ヴィラン

ちょうどいいタイミングだったんやね

 

802:後輩ヴィラン

これで狩人ニキの様子が

 

803:後輩ヴィラン

 

804:後輩ヴィラン

ん?

 

805:後輩ヴィラン

あれ

姿見えてんじゃん?

 

806:後輩ヴィラン

個性使ってないのか?

ただ蹲ってるだけ??

 

807:後輩ヴィラン

やっぱ気絶してるのか

 

808:後輩ヴィラン

服がちょっと焦げてるだけで

大したダメージはないっぽいがな

 

809:後輩ヴィラン

火達磨にされていたとは思えない軽傷

しかし熱さに耐えられなかったか?

 

810:腕立て師

これはおかしいな

 

811:後輩ヴィラン

どうした腕立てニキ

 

812:後輩ヴィラン

知っているのか〇電!?

 

813:後輩ヴィラン

どゆこと??

 

814:腕立てニキ

姿を消さずに動いていないにも関わらず

なぜ警察もヒーローも捕まえないんだ?

気絶しているなら抵抗もしない筈なのに

それどころか近くに誰かがいる様子もない

完全に放置されているようじゃないか

 

815:後輩ヴィラン

ほんとだ

 

816:後輩ヴィラン

たしかに変でござるな

 

817:後輩ヴィラン

なして?

 

818:後輩ヴィラン

いっそ不気味なくらいだな

 

819:後輩ヴィラン

近くにいた筈のオールマイトさえ移動したようだし

マジで放置されてるな(笑)

 

820:後輩ヴィラン

笑うところ……と思いたいが

そうじゃないよな?

 

821:後輩ヴィラン

不自然すぎる

何かの作戦かも知れんが

 

822:後輩ヴィラン

もし本当に放置されているだけだとした

笑うしかないなwwwww

 

823:後輩ヴィラン

やめろ吹いたwwww

 

824:闇の狩人

『―――――おい』

 

825:後輩ヴィラン

お?

 

826:後輩ヴィラン

狩人ニキ!

目が覚めたか!

 

827:後輩ヴィラン

なら早く立つんだ!

いつもの(ボケ)やっちゃって!

 

828:後輩ヴィラン

なんだか様子がおかしい希ガス

 

829:後輩ヴィラン

これはあれだ

主人公が闇落ちする瞬間にも似た……

 

830:後輩ヴィラン

闇の狩人だけに

 

831:後輩ヴィラン

センスなし

座布団10枚取り上げ

 

832:後輩ヴィラン

辛辣ゥ!

 

833:後輩ヴィラン

どうしちゃったの狩人ニキ

 

834:闇の狩人

『今、誰か…………

 

 

 

 

 俺 を 笑 っ た か ?』

 

 

835:後輩ヴィラン

ちょwwwwwwww

 

836:後輩ヴィラン

wwww

 

837:後輩ヴィラン

草不可避

 

838:後輩ヴィラン

アニキィィィイイイ!!!www

 

839:後輩ヴィラン

地獄兄貴は帰ってくださいww

 

840:後輩ヴィラン

ニキ違いじゃボケェ!!

 

841:後輩ヴィラン

どうせ俺なんか、とか言ってそうではあるけどさぁwww

 

842:腕立て師

扱いの酷さという点では通じるものがあるよな

 

843:後輩ヴィラン

どこからともなくバッタが来るぞ

 

844:後輩ヴィラン

つまり変身するんですね?

 

845:後輩ヴィラン

やめてくれ

きっとネタの分からない人も多いから!ww

 

846:後輩ヴィラン

半端にボロくなった服がまたそれらしく見えるのぉ

 

847:後輩ヴィラン

いきなり蹴り技とか披露するんじゃろ?

 

848:闇の狩人

『……っ!(疾走)』

 

849:後輩ヴィラン

お、駆けだした

 

850:後輩ヴィラン

はっや!

増強系に目覚めたかと見紛うレベル

 

851:後輩ヴィラン

警察官達に向かって走ってるっぽいが

しかし誰も狩人ニキに見向きもしないな

 

852:後輩ヴィラン

そのまま飛び蹴りくらわしたれ!

 

853:闇の狩人

『オラぁ!(殴り)』

 

854:マイク

『ぐあっ!?』

 

855:後輩ヴィラン

いや殴るんかい!ww

 

856:後輩ヴィラン

そこはキックなのでは?

 

857:マイク

『っ!? そこのお前! そこで止まって手を……あれ? なにしてるんだ俺?』

 

858:後輩ヴィラン

えぇ?

 

859:後輩ヴィラン

何が起こった?

 

860:後輩ヴィラン

すぐ隣で同僚が殴られてやっと気付いたかと思えば

誰も見えていないかのように呆けたぞ

 

861:後輩ヴィラン

でもカメラには映ってるよな??

個性で姿隠してるわけじゃない筈だろ??

どういうこと?

 

862:闇の狩人

『おい。仲間がやられたんだぞ?

助けてやれよ警察官』

 

863:後輩ヴィラン

おまいうwww

 

864:後輩ヴィラン

口調がなんか悪役なんですが

 

865:後輩ヴィラン

覚醒したのか狩人ニキ

後ろ姿が様になってるじゃんか

 

866:後輩ヴィラン

拳銃拾ったぞ

何するん?

 

867:闇の狩人

『ほらっ』

 

868:マイク

『パァンッ!(発砲)』

 

869:マイク

『ぐあっ!?』

 

870:闇の狩人

『ほらっ!』

 

871:マイク

『パァンッ!(発砲)』

 

872:マイク

『あがっっ!』

 

873:後輩ヴィラン

……( ゚д゚)

 

874:後輩ヴィラン

(;・∀・)

 

875:後輩ヴィラン

((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

876:後輩ヴィラン

こえええええええ!!!

 

877:後輩ヴィラン

なんという鬼畜

痺れるでござるよ

 

878:後輩ヴィラン

何故か狩人ニキを認識しない警官達の頭を

躊躇なく撃ち抜くなんて

 

879:後輩ヴィラン

ゴム弾とはいえほぼゼロ距離だもんな

一発で沈むわこんなん

 

880:後輩ヴィラン

撃ち尽くしたら落ちてる他の銃を拾っての以下エンドレス

そしてすぐ傍の惨状に誰も気付かないとかホラーなんですが

 

881:後輩ヴィラン

これが狩人ニキの本領だとでも言うのか!?

 

882:後輩ヴィラン

火達磨にされて変なスイッチ入ってません?

 

883:後輩ヴィラン

初めて闇の力が覚醒した主人公みたいな無双ぶりですね

 

884:後輩ヴィラン

警察だろうがヒーローだろうが

関係なく沈んでいく光景がヤバすぎる

興奮してきたわ

 

885:グレート娘

『くふっ……くふふフフフフ』

 

886:後輩ヴィラン

イッチ!?

 

887:後輩ヴィラン

唐突に含み笑いとかやめてください

 

888:グレート娘

『やっとやる気になったッスねぇ先輩!

じゃあウチも本腰入れるッスよ』

 

889:後輩ヴィラン

えー

 

890:後輩ヴィラン

まるで今までがお遊びだったかのような

 

891:後輩ヴィラン

まだ本気じゃなかったってま?

 

892:後輩ヴィラン

このイッチはガチで底が見えんなぁ

 

893:腕立て師

それがイッチの魅力なんよなぁ

 

894:後輩ヴィラン

同意

 

895:後輩ヴィラン

同意

 

896:後輩ヴィラン

これだからイッチの配信はたまらんわ

何が起こるか想像もできない

 

897:後輩ヴィラン

ほんとそれ

これ動画サイトで正式にアカウント作ったら

登録者数でギネスいけるぞ

 

898:後輩ヴィラン

間違いないな

 

899:後輩ヴィラン

未来永劫誰も越えられない記録になるだろうさ

 

900:グレート娘

『もう十分見たんで、そろそろ締めに入るッスよ!

もうすぐ三十分経過するんで、残るは千年殺しッス』

 

901:後輩ヴィラン

何度聞いても千年殺しは笑う

 

902:後輩ヴィラン

ワロタwww

 

903:後輩ヴィラン

こんな混沌とした状況でまだ目標は千年殺しなのかwwww

 

904:グレート娘

『さぁ行くッスよエンデヴァー!

まずは貴方にサプライズプレゼントッス!!』

 

905:マッチ男

『くだらん戯言を!!』

 

906:後輩ヴィラン

サプライズとな

 

907:後輩ヴィラン

誕生日おめでとうって?

 

908:後輩ヴィラン

そういう意味じゃねえだろww

 

909:後輩ヴィラン

エンデヴァーのあの構え

また赫灼熱拳だな

 

910:後輩ヴィラン

それも一番の大技じゃん

自分で仕留める気満々ですな

 

911:後輩ヴィラン

そりゃ(オールマイト越えしたいんだから)そうよ

ここでイッチを倒せば評価うなぎ上りだろうしな

 

912:後輩ヴィラン

冗談抜きで順位が変わっても不思議じゃない

まぁ一過性で終わるだろうけども

 

913:後輩ヴィラン

虚しい現実よなぁ

 

914:マッチ男

『赫灼熱拳!』

 

915:グレート娘

『赫灼熱拳』

 

916:後輩ヴィラン

ほ?

 

917:後輩ヴィラン

え?

 

918:後輩ヴィラン

おいまさか

 

919:後輩ヴィラン

うせやろ!?

 

920:グレート娘 & マッチ男

 

 

『『プロミネンスバーン!!!!』』

 

 

921:後輩ヴィラン

まじかー!

 

922:後輩ヴィラン

ほんとにやりやがった!!?

 

923:後輩ヴィラン

うそだろオイ……(唖然

 

924:後輩ヴィラン

同じ個性? 同じ技?

何が起こってるんだ

 

925:後輩ヴィラン

コピー? 真似? 

それともパパ上と同じ個性か?

 

926:後輩ヴィラン

いや奪ったのならエンデヴァーが使えなくなる筈

これはコピーだろ

 

927:後輩ヴィラン

個性をコピーする個性ってことか

さっきの十分見たって発言はそういうことか

 

928:後輩ヴィラン

一定時間見た個性をコピーするってところ?

過程は違えどパパ上と同じ結果になるわけか

 

929:パパ上

残念ながら本質は違うんだ

僕の個性と似て非なる個性だよ

 

930:後輩ヴィラン

パパ上!

 

931:後輩ヴィラン

どういうことですか!

 

932:後輩ヴィラン

教えてクレメンス!

 

933:後輩ヴィラン

こいつら遠慮がなくなってきたなwww

 

934:後輩ヴィラン

掲示板に入り浸れば自然とこうなるもんよ

 

935:マッチ男

『貴様っ……! 俺の個性を模倣したというのか!?』

 

936:グレート娘

『惜しいっすねぇ。結果は似たようなもんスけど

根本的に違うんス。まぁ別に隠してないから教えちゃうッス』

 

937:後輩ヴィラン

まじか!

 

938:腕立て師

てっきりのらりくらりと躱し続けると思ってた

 

939:後輩ヴィラン

長き考察の答えが明かされる!?

 

940:グレート娘

『ウチのは()()()()()()()()()ッス

見たり聞いたり()()()()した個性を覚えて自分のものにする個性ッス』

 

941:マッチ男

『なっ……!!!!』

 

942:後輩ヴィラン

うっわぁ

 

943:後輩ヴィラン

ひえー

 

944:後輩ヴィラン

受けたりって……

 

945:後輩ヴィラン

ということはまさか

 

946:グレート娘

『お察しの通り――――()()()()()()ッスよ』

 

947:マッチ男

『っ! 俺の……個性が!?』

 

948:後輩ヴィラン

炎が消えた……

 

949:後輩ヴィラン

無効化やんけ

 

950:腕立て師

いやこれだけじゃないだろ

今日だけでどれだけのヒーローが

イッチに個性を見せたりぶつけたりした?

ここに来たヒーロー全員分の個性を学習したってことでは?

 

951:後輩ヴィラン

ってことは……もしかオールマイトのも?

 

952:後輩ヴィラン

うぼあぁwwww

 

953:後輩ヴィラン

やっべぇwwww

 

954:後輩ヴィラン

そうだとしたらもう完全に魔王級やん

 

955:後輩ヴィラン

あと数年したらなんてもんじゃねぇ

この数十分で駆け上がりやがった!

 

956:後輩ヴィラン

【悲報】魔王の娘、魔王に覚醒【オワタ】

 

957:後輩ヴィラン

なるほど間髪入れずの覚醒イベント

これが第三の終末安価だったか!

 

958:後輩ヴィラン

これもうマジで日本終わったな

 

959:後輩ヴィラン

今のうちに海外に逃げる準備しとこっと

 

960:後輩ヴィラン

パスポート期限大丈夫かな?

 

961:後輩ヴィラン

家族の説得から始めんと

 

962:後輩ヴィラン

人生初の海外旅行が移住になるとはなぁ

 

963:後輩ヴィラン

第二の故郷はどこにしようかなっと

 

964:後輩ヴィラン

完全に見切り付けてますわこいつらwwww

 

965:後輩ヴィラン

そりゃねぇ

こんなん見せられたら挽回出来るとは思えんよ

 

966:後輩ヴィラン

警察とヒーローの作戦は悪くなかった

将来を見据え、出来る限りの準備を整えて臨んでいた

けど相手が想定を遥かに超えた怪物だっただけ

 

967:腕立て師

パパ上のように個性を奪えるんじゃないかという懸念も当然あっただろう

だがまさか奪う必要すらないなんて誰が考えられただろうか?

 

968:後輩ヴィラン

ここからどうするのかねぇ

 

969:後輩ヴィラン

もはやオールマイトのプルスウルトラくらいしか無い

 

970:後輩ヴィラン

それな

 

971:グレート娘

『さぁさぁ、ヒーロー達

 

 

 

 

 

  行 く ッ ス よ (いただきます)

 

 

 




すみません(土下座)

狩人ニキやイッチの個性に関してこれまで数多くの考察を頂きましたが

答えに限りなく近い人や、正解している人もいました

しかし隠しておきたいばかりに阿呆な返信で誤魔化していた事を心の上辺から謝罪させていただきます!

そこそこに申し訳ありませんでした!!






ついに本領を発揮する魔王娘!

窮地に訪れるヒーロー達 人々の心を絶望が支配する

「オールマイトが負けるのか!?」

「もう日本はお終いだぁ!」

慟哭が街を駆け巡り 恐怖が伝染していく

「よくぞここまで辿り着いたッスオールマイト。どうだ、世界の半分をお前にやるッス。それともウチと戦って死ぬか、選ぶがいいッス」

「ふざけるな! どんなピンチに陥ろうと、私は屈しはしない!」

玉座に腰を下ろすグレート娘 勇気を胸に対峙するオールマイト

両者の信念がぶつかり ついに決着が果たされようとした時

「待つんだ葬。オールマイトを殺すのは僕さ」

「パパ上!?」

「AFO!?」

そこに降り立つ原初の魔王

抜け駆け禁止とばかりに自己主張を始めるパパを前に 娘は何を想う?

「おい待てよ。そいつを殺すのは俺だ」

「お兄ちゃん!?」

「えっと……誰だ!? え、お兄ちゃん?」

さらについでに出現したお兄ちゃん

お初なオールマイトは大仰天 初対面なんだから名乗りなさいよ!

「ここまで来たら譲れないッス! ウチが獲るッスよオールマイト!!」

「え、ちょ……」

「やらせないさ。どれ程この時を待ったか……勝つのは僕だよ」

「あ、いや、えっと……(汗」

「死ねよオールマイト。象徴をこの手でバラバラにしてやる」

「ちょっと応援呼ばせてもらっても良いかな?」

平和の象徴VS三大魔王 人はそれをリンチと言う

相手はヴィランだから仕方ないね




次回「大逆転! ヒーローの魂を見よ!」
狩「俺の死亡フラグがない……だと……」
娘「ようこそ、逆様の世界へ」

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