【急募】父親を中二病から解放する方法    作:Pekky

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此処に謝罪させていただきます。

PS5が当選したせいで遅れてしまい、申し訳ありませんでしたー!!(自慢)




2スレ目

【応募】オールマイトの個性を次代に受け継がせる方法【切実】Part2

 

Part1→https://l○○○○.○○○○○.co.jp/config/l○○○○?.src=mb&.done=https―――

 

1:マイク

次スレ立てを実行。

前回までの内容はPart1を参照してください

 

2:最下級ヴィラン

マイクちゃん乙

 

3:最下級ヴィラン

マイクちゃん乙

 

4:最下級ヴィラン

怒涛のコメでPart1秒殺だったな(笑)

 

5:最下級ヴィラン

いや当然の結果だろ

考察スレとかもう発狂してんぞ

 

6:最下級ヴィラン

ここが平穏保ってんのもイッチによる制限かかってるからだろうな

他の板はもうパート10とか行ってるのもあんぞ

 

7:最下級ヴィラン

本スレがようやく2なのになww

 

8:最下級ヴィラン

情報量多すぎて頭がパーンてなりそう

 

9:最下級ヴィラン

俺はもうパーンした

 

10:最下級ヴィラン

3周した

 

11:最下級ヴィラン

思った以上に漫画な物語で草も生えない

 

12:最下級ヴィラン

これアニメ化したら大ヒット間違いなし

 

13:最下級ヴィラン

劇場版も2・3本はいける

 

14:最下級ヴィラン

絶対BD買うわ

 

15:最下級ヴィラン

同じく

 

16:筋肉マ〇

『……………答えはもう出てるんだろう? 君がそれを試さない筈がない』

 

17:スーパー娘ゴッド

『もちろん。でもまだ試験はしてないんだよね。探してポンポン見つかるもんでもないし、オールマイトに伝えるのを優先したからさぁ。それに当事者の意見というか、長年使い続けた人間の所感って大事だと思うのよ』

 

18:筋肉マ〇

『……数十年も使い続けた私が知らない事実ばかり知ってる君には今更だと思うけどね。君が言ったように、先代……私のお師匠である七代目との違いは疑問に思っていたさ。あの人を卑下するような言葉は使いたくないが、全盛期の私の半分にも満たないパワーだったからね。君の恐ろしい実験の結果を加味して考えるならば、その要因はずばり……私が元は無個性だったことが原因だろう』

 

19:最下級ヴィラン

ご本人が認めちゃいましたねぇ

 

20:最下級ヴィラン

オールマイトが無個性だった?

なんの冗談かと笑いたいが

 

21:最下級ヴィラン

でもオールマイトの個人情報が頑なに秘密にされてる原因が無個性だったとしたら、今迄の疑問が解消されるな

 

22:最下級ヴィラン

冷静に考えて何十年も本名すら分からないとか、政府のバックアップとかあっても不思議じゃない

 

23:最下級ヴィラン

個性至上主義だった時代に№1が元無個性と知られたら大混乱だもんなぁ

 

24:最下級ヴィラン

今でも大混乱不可避なんですがそれは

 

25:ク〇眼鏡

『オールマイト、それ以上は……』

 

26:筋肉マ〇

『もう手遅れだよナイトアイ。ここで私達が口を閉じたとしても、彼女が代わりに話すだけだ。ならばせめて私自ら語るのが、今迄隠し続けてきた事へのケジメというものだろう』

 

27:最下級ヴィラン

そうだそうだー

 

28:最下級ヴィラン

さぁ詳しく話してもらおうか(上から目線)

 

29:最下級ヴィラン

とっても気になるぅ―

 

30:筋肉マ〇

『オールフォーワンによって個性を与えられた人間にリスクがあるという点からして、個性因子が原因と考えるべきだ。今も詳しい事は分かっていないが、遺伝子と密接な関係があるとされている以上、他人の個性を得るということは、他人の遺伝子を組み込むことと同義なのだろう。異常が起こるのは当然だ』

 

31:スーパー娘ゴッド

『そうだよねぇ。たぶんOFAに限った話じゃなくて、基本的に個性には肉体に馴染もうとする働きがあるんだろうね。けれどOFAには全然及ばないから、生まれ持った本人以外だと博打みたいな確率に挑む必要があるんだと思うよ』

 

32:ク〇眼鏡

『…………つまり、個性を持つ人間は既に生来の個性因子によって変質を起こしているからこそ、OFAの適応が完全にはいかない。だから因子による影響を一切受けていない者、すなわち無個性の体にこそ完全な適合を果たす……ということか』

 

33:最下級ヴィラン

なるほどー(理解度50%)

 

34:最下級ヴィラン

いやこれくらい100%いけよww

 

35:最下級ヴィラン

すっごい話を聞かされてるな

 

36:最下級ヴィラン

個性の研究してる人達の顎が外れてそう

 

37:最下級ヴィラン

つまりオールマイトの個性を受け継がせるなら無個性の誰かってことだよな?

 

38:最下級ヴィラン

そういうことになる

 

39:最下級ヴィラン

無個性最強伝説の始まりだ!

 

40:最下級ヴィラン

これはつまりあの伝説の無個性少年の出番ってことだな

 

41:最下級ヴィラン

その手があったか!(知ってた)

 

42:最下級ヴィラン

イッチお墨付きのヒーローソウルを備えた無個性がオールマイトの力を受け継ぐとか胸熱展開すぎる

 

43:最下級ヴィラン

でもあの配信当時で小学生だろ? 体格からしておそらく小学5・6年って程度しか分からないが、今中学生やんけ

 

44:最下級ヴィラン

なるほど……つまり今からでも雄英入学も視野に入れられるな

 

45:最下級ヴィラン

そろそろ高校受験を考える時期だとしたら、ちょうど良くね?

 

46:最下級ヴィラン

まるで運命がお膳立てをしているかのようなタイミング

 

47:腕立て師

あのさ

 

 

 

俺、こっから何すればいいの?

 

 

48:最下級ヴィラン

しらね

 

49:最下級ヴィラン

腕立て伏せでもすればいいのでは?ww

 

50:最下級ヴィラン

ほんとにどうするんだよ(笑)

 

51:最下級ヴィラン

もはや出番ない説

 

52:最下級ヴィラン

後はもう誰に受け継がせようかって段階だしな

 

53:最下級ヴィラン

いやでもまだオールマイトが活動可能だから今すぐ受け継がせる必要なくね?

 

54:最下級ヴィラン

たしかにな。でもイッチを始めパパ上とか兄上様とかこれからもどんどん強くなっていくのに、オールマイトは年齢的にも劇的な強化は見込めないわけだろ? なら次代に引き継げせてより強化させる必要があるだろう

 

55:最下級ヴィラン

一つ思ったんだが、世界中の無個性を限界まで鍛えた後にOFAハシゴさせてからオールマイトに返せば超強化出来るくね?

 

56:最下級ヴィラン

名案……と言いたいが、絶対に返そうとしない奴出るだろ

 

57:最下級ヴィラン

オールマイトの個性手に入るという誘惑に耐えられる奴おる?

 

58:最下級ヴィラン

無理だな

 

59:最下級ヴィラン

奪った奴もヒーロー活動するかも怪しい

今迄自分を虐げた人間に復讐する可能性大

 

60:最下級ヴィラン

無個性は基本的に無個性という事実を隠して身を潜めているか、知られたうえで馬鹿にされて生きてるかでしょ。その上でオールマイトの力と意志を継いで平和のために戦うなんて考えられんだろ

 

61:最下級ヴィラン

さらに、なんと今受け継いだらもれなく三大魔王と戦う宿命もセットで付いて来るぞ!

 

62:最下級ヴィラン

セールス風に言ってるが罰ゲーム以外の何物でもないww

 

63:最下級ヴィラン

無個性でありながら命懸けで誰かを助けられるヒーロー魂を持ち、三大魔王に立ち向かう気概を持った後継者……

 

64:最下級ヴィラン

それなんて無理ゲー? と、言いたいが……

 

65:最下級ヴィラン

いるんだよなぁ、この時代には

 

66:スーパー娘ゴッド

『とまぁあたしが来た訳は十分に伝わったと思う。ここで紹介したい人がいるんだけど』

 

67:最下級ヴィラン

お、まさか……

 

68:最下級ヴィラン

既に呼びつけているとか?

 

69:最下級ヴィラン

秘密裏に接触していたとしてもおかしくないな

 

70:最下級ヴィラン

こっそり様子見てそうだな

 

71:最下級ヴィラン

いやまてこれは……

 

72:腕立て師

((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

73:最下級ヴィラン

wwwww

 

74:最下級ヴィラン

そういやそうだったな(笑)

 

75:最下級ヴィラン

このタイミングで腕立てニキ出してどうするってんだよ(笑)

 

76:最下級ヴィラン

よかったな腕立てニキ。世界を変えるチャンスが来たぞwww

 

77:最下級ヴィラン

どうやって変えるのかお手並み拝見といこう(爆)

 

78:最下級ヴィラン

血も涙もないww

 

79:最下級ヴィラン

安価を外させた罪は重いのです

 

80:最下級ヴィラン

なんだかんだイッチが説明してくれたのに許されなくてワロタ

 

81:スーパー娘ゴッド

『ではさっそく――――いでよ、腕立てニキ!(召喚)』

 

82:腕立て師

『え――――うべっ!?(落下30ダメ)』

 

83:最下級ヴィラン

本当に呼ばれたw

 

84:最下級ヴィラン

この召喚ってジャンプカットとは別口なのだろうか

 

85:最下級ヴィラン

飛ばすんじゃなくて呼び寄せだから別かもな

 

86:最下級ヴィラン

頑張れ腕立てニキ!

 

87:筋肉マ〇

『彼は……どうして彼を?』

 

88:ク〇眼鏡

『どうせお遊びで呼びつけただけだ。面白そう、以外の意味などある訳がない。おい君、ここで大人しく帰るならまだ巻き込まれた一般人で済む。この女と無関係というなら早く出て行きなさい』

 

89:腕立て師

『……えっとぉ……(チラリ)』

 

90:スーパー娘ゴッド

『……(ニヤニヤ)』

 

91:最下級ヴィラン

腕立てニキ冷や汗スゲェwww

 

92:最下級ヴィラン

つか体ムッキムキやな。服の上からでもわかるとは

 

93:最下級ヴィラン

見せ筋じゃなくて適度に引き締まってますね。よい筋肉だ

身長も190くらいありそう

 

94:最下級ヴィラン

しかしオールマイトを前にしてはなぁ

 

95:最下級ヴィラン

イッチは顔は見えなくても楽しそうに見てるのがバレバレ

 

96:最下級ヴィラン

さぁどうする? っていう無言の問いかけが聞こえてくるぅ

 

97:最下級ヴィラン

なんというルナティック試練

 

98:最下級ヴィラン

安易に自身を安価に捧げるなという教訓だな

 

99:最下級ヴィラン

腕立てニキただの誤爆だったのにwwww

 

100:ク〇眼鏡

『なにを迷っているか知らないが、考えてみるんだ。ここでその女の意に沿うような行動をして、君に何のメリットがある? 元からヴィランだったならばともかく、見たところ君は一般人だ。安易にヴィランの手助けなどすれば、自身だけでなく家族や友人にまで多大な迷惑がかかるだろう。……それとも、これから一生を犯罪者として生きる覚悟があるとでも?』

 

101:腕立て師

『……………』

 

102:最下級ヴィラン

そんなもんあるかいな

 

103:最下級ヴィラン

俺らはただの観戦者じゃけんの

 

104:最下級ヴィラン

責任など負いとうない! 無責任にゲラゲラ笑ってたいんじゃ!

 

105:最下級ヴィラン

こいつらwwwww

 

106:最下級ヴィラン

クズしかいない定期

 

107:最下級ヴィラン

みんな知ってる定期

 

108:最下級ヴィラン

さぁどうする――――腕立て師!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 誰かに良く見られたい、というのは大抵の人間が持ってる感情だろう。

 

 家族に、友人に、恋人に、同僚、先輩、後輩などなど。

 

 評価されたい、褒められたいというありふれた承認欲求。

 

 そのために人は場の空気を読み、溶け込んで良い印象を与えようとする。

 

 容姿を磨き、話術を覚え、相手の求める何かを与えて……身も蓋もない言い方をすれば、自身の有用性を示すために奔走する。

 

 師岡(もろおか)立哉(たつや)という少年もまた、そんなありふれた欲求を持つ人間の一人だった。

 

 彼は優秀な人間だった。勉学運動共にトップを競い、様々な特技を習得する天才だった。

 

 生き急いでいると感じる程にスキルを磨き続ける彼の原動力もまた、単純な承認欲求だった。

 

「おい立哉。お前こんなことも出来ないのか?」

 

「なんでこんな役立たずな子供なんて生まれたのかしら。お金が勿体ないったら」

 

 彼の両親は低俗な人間だった。

 

 立哉の優秀さは、彼らの求めるそれとは()()()()()()()()

 

 自分達が求めている点を満たせないならば用など無いとばかりに……否、実際になかったのだろう。衣食住こそ与えるが、親子の情など欠片も向けはしなかった。

 

「おい立哉。お前勉強得意だろ? 俺のも代わりにやっといてくれよ」

 

「お、良いね。じゃあこっちも頼むわ。友達だもんな?」

 

 彼の友人は、良くも悪くも凡庸だった。

 

 立哉にあらゆる面で劣っていると自覚していたために抱えていた黒い感情を、()()()()()()()()を寄る辺にして吐き出してきた。

 

 何度も奴隷の如く扱われ、彼の中で友という存在が紙のように希薄になるまで。

 

「虐待? イジメ? おいおい何を言ってるんだ。お前はこうしてピンピンしてるし、毎日友達と仲良くやってるじゃないか。受験勉強で気が立つのは分かるが、周りに迷惑をかけるのは違うだろう? 相談ならいつでも乗ってやるから落ち着け」

 

 彼が出会う先達は、およそ真摯とは縁のない人間ばかり。

 

 立哉の優秀さを言葉では認めながら、()()()()()()()()()()が全てを台無しにすると言わんばかりに深く関わろうとしなかった。

 

 面倒事はやめてくれ――――そんな彼等の心の声を幻聴として幾度となく耳にした。

 

 そんな環境で生きて来て、溜め込み続けた不満が破裂しない筈がなかった。

 

 感情は暴力となり、彼を無下にしてきた全ての人間に向けられた。

 

 中には咄嗟に個性を使って来た者までいたが、それすら無関係に薙ぎ倒した。

 

 ――――どうだ見たか!

 

 そんな思いだけが、立哉の胸中を満たしていた。

 

 ――――これがお前たちが蔑んだ人間の力だ!

 

 ――――俺はこんなに凄いんだ! お前達なんか目じゃないんだ!

 

 ――――俺の方が強い! 俺の方が優れてる! 俺の方が頑張ってる!

 

 ――――だから だから だからっっ

 

「そこまでだ!」

 

 駆け付けたヒーローに、あっさりと制圧された。

 

 冷たくて苦い土の味を感じながら、立哉は自分が作った惨状をボンヤリとした意識で眺めていた。

 

 たくさんの人が倒れていた。男も女も大人も子供も関係なく、彼を蔑んだ者達が。

 

 彼らの目には恐怖だけがあった。まるでヴィランでも見るかのような眼差しに、何故だか笑いがこみ上げてきた。

 

「君は自分が何をしたか分かっているのか? 大勢の人間を傷付けて、罪悪感はないのか?!」

 

 そんな見知らぬヒーローの言葉に、さらに笑った

 

 自分が苦しんでいた時は長いこと誰も助けてくれなかったのに、反撃した瞬間にあっさりヒーローが助けに来た。

 

 自分ではなく、自分を苦しめて来た連中を救うために。

 

 これを笑わずして、どうしろというのか。

 

 大勢で寄ってたかって個人を苦しめた奴等が被害者で、苦しめられた分を返そうとした個人がヴィラン扱い。

 

 ああそうか、と。この時彼は理解したのだ。

 

 法律も警察もヒーローも秩序を守る存在。そして秩序とは、より大勢にとっての平穏を指すのだと。

 

 優先されるのは大きな枠を平穏に保つ事であり、個人の癇癪などいちいち汲み取るほど暇じゃない。

 

 簡単なことだったのだ。

 

 学校でイジメなど起こっても「イジメ()()」だが、イジメられた誰かが暴れれば「暴力()()」なのだ。

 

 より多くの不利益が発生する時にこそ、より大きな力が動くように。

 

 不利益を被るのが少数なら、動く力が限りなく小さいのも道理だった。

 

 財布から落ちたのが万札なら急いで拾うが、一円玉ならそのまま歩き去ったって問題ない。

 

 誰でも覚えがあるだろう? そういうことだったんだ。

 

 そう思った瞬間、立哉は()()()()()()()()()

 

 間違っていたのは周囲ではなく、自分の方だと理解したのだ。

 

 誰かに認められたいという承認欲求は、その矛先を明確にしなければならない。

 

 親しい友人だったり、尊敬する先達だったり、愛する家族だったり。或いはどうでもいい有象無象。

 

 認められたい相手も様々なのだから、自分が誰にそれを求めるかも定まってなければ始まらない。

 

 立哉にはそれが足りていなかった。誰に認めて欲しいのかという明確な目標が。

 

 そうして改めて考えて考えて考えて考えて考えて考えて――――――

 

 そんな相手は一人も存在しないということに気付いたのだった。

 

 そうして、立哉の人生は熱を失った。

 

 少年院に送られ、突っかかって来る連中を捻じ伏せ、期間が延びた。

 

 家に帰ってから最初にしたのは、両親を脅すことだった。

 

 あれ程に恐ろしく見えた親がひどく矮小に映り、個性ごと捻じ伏せれば簡単に言う事を聞いてくれた。

 

 一人暮らしする金を工面させ、ただひっそりと過ごすことにした。

 

 たまに派遣や短期バイトで小金を稼ぎ、ネットやゲームで時間を浪費する日々。

 

 鍛えられていた体がたるみ、目の隈が濃くなっていく。

 

 このまま誰にも知られず野垂れ死ぬのだろうと、ボンヤリ考えていたのだ。

 

 

 

 

 

『父親がオールマイトと相打ちになっててワロタwww』

 

 

 

 

 そう、考えて()()

 

 その、途方もない悪意と自由に満ちた存在を目にするまでは。

 

 

 

 

『じゃあ始めようか。世界の命運を決める安価を』

 

 

 

 

 

 ただ圧倒的だった。

 

 ただただ絶対的だった。

 

 

 

 

『蚊がいましてよ!!』

 

 

 

 

 どこまでも自由で理不尽。

 

 どこまでも無作為で無秩序。

 

 

 

 

『あぁやっべ――――それタルタロスに仕掛けたやつッスね』

 

 

 

 

 あらゆる障害を薙ぎ払い、あらゆる有象無象を意に介さず。

 

 ひたすらに己の道を突き進む、その姿に焦がれた。

 

 

 

 

『君がヒーローになるの、心から応援するよ。今の君の目、まるで――――オールマイトみたいだ』

 

 

 

 

 だから――――

 

 ああ、そう。だから――――

 

 

 

 

『君がヒーローになるのを――――()()()()()()()()

 

 

 

 

 羨ましいと思ったんだ。

 

 彼女に興味を持たれている。期待を寄せられている誰かが。

 

 ましてやそれが――――()()()()()()()()という事実が。

 

 失われていた熱が、再び灯るのを感じた。

 

 どうすれば良いのか分からない。道筋すらも見えていないけれど。

 

 自分の半分も生きているかどうかという子供が啖呵を切ったのだ。負けてなどいられない。

 

 最悪のヴィランに憧れ、ヒーローを志す少年に奮起させられた。

 

 摩訶不思議な事もあるんだと、笑みが零れて。

 

 そうして、師岡立哉――――腕立て師は今日も、腕立てに勤しむのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

122:腕立て師

『――――イッチ。そのOFA、俺にくれないか?』

 

123:筋肉マ〇

『なっ!?』

 

124:ク〇眼鏡

『なんだとっ……!!?』

 

125:最下級ヴィラン

は!?

 

126:最下級ヴィラン

ふぁっっ!!?

 

127:最下級ヴィラン

なに言い出してんだ!?

 

128:最下級ヴィラン

どういうことだってばよwwww

 

129:最下級ヴィラン

腕立てニキ……緊張のしすぎで頭が……

 

130:最下級ヴィラン

いい脳外科紹介しよか?

 

131:最下級ヴィラン

いやこの場合は精神科医では……

 

132:最下級ヴィラン

ひどすぎ……とは言えんなぁ

 

133:スーパー娘ゴッド

『あたしが言うのもアレだけど正気? さっきまでの話聞いてた?』

 

134:腕立て師

『むしろ今迄の話が本当なら問題ないだろう。イッチはもう気付いてるだろうが――――俺は無個性だからな』

 

135:最下級ヴィラン

おうっふ

 

136:最下級ヴィラン

マジかよ

 

137:最下級ヴィラン

衝撃の真実!

 

138:最下級ヴィラン

こんな偶然ってあるか? 作為的なものを感じずにはいられない

 

139:最下級ヴィラン

誰の作為かとか考えるまでもないんだが?

 

140:最下級ヴィラン

まさかイッチ、ここまで織り込み済みだったと言うのか!

 

141:スーパー娘ゴッド

『いやまさか腕立てニキが無個性だったなんてね。呼び出すまでぜ~んぜん知らんかったわ』

 

142:最下級ヴィラン

ッスゥー……

 

143:最下級ヴィラン

まったくの偶然でしたとさ(笑)

 

144:最下級ヴィラン

つまり腕立てニキがどう世界を変えるかは完全に丸投げする気だったということであり……

 

145:最下級ヴィラン

ある意味このタイミングで安価当てたのは幸運だったまであるのでは?

 

146:〇ソ眼鏡

『……自分が何を言っているのか、理解しているか!? そんなことをして――――』

 

147:腕立て師

『俺が無個性だと知った時から両親は俺を欠陥品扱いし続けた。友達面したクソッタレ共に奴隷紛いの扱いを受け、大人は見て見ぬふりをして、自分で身を守ろうとしたらヒーローに捕まった。覚悟も何も、最初から俺に居場所なんて何処にもない』

 

148:最下級ヴィラン

さらっとヒデー暴露しててワロス

 

149:最下級ヴィラン

いや笑えるかこんなん

 

150:最下級ヴィラン

どこかで聞いた無個性の悪環境をわがままセットで購入したような人生ですね

 

151:最下級ヴィラン

もしかしてこれ腕立てニキじゃね?

 

https://news.○○○○○○.co.jp/pickup/――――

 

152:最下級ヴィラン

早すぎぃ

 

153:最下級ヴィラン

あーあったなこんなの

 

154:最下級ヴィラン

無個性の高校生が学校で暴れたってやつか

 

155:最下級ヴィラン

もう十年以上前だな

当時の友達と笑い話扱いしてたの思い出した

 

156:最下級ヴィラン

>>151乙

ここワイの母校なんですが……

というかワイこの次の年に入学した

 

157:最下級ヴィラン

>>156

後輩おるやんけwwww

 

158:腕立て師

『オールマイト、あんたはスゲーと思う。無個性に生まれながら、トップヒーローになるまで人を助けようと思い続けられるんだから、嘘偽りなく尊敬する。……けど同時に、どうしようもなく気味が悪いよ。本当に同じ人間なのかと疑っちまうくらいにな』

 

159:筋肉マ〇

『っ…………』

 

160:最下級ヴィラン

オールマイト氏、口を開くも何を言えばいいかわからない模様

 

161:最下級ヴィラン

でも腕立てニキの言いたい事も分かるわ

 

162:最下級ヴィラン

無個性なのにどういう人生送ったらオールマイトみたいな精神性を育めるのかは疑問だよな

 

163:最下級ヴィラン

たまたま悪い扱いを受けずに育ったのかもな。周りの人間が人格者ばかりだったのか

 

164:最下級ヴィラン

腕立てニキからすれば、無個性を蔑ろにする人間を守る意味がわからんだろうな

 

165:最下級ヴィラン

これまではただウルトラな個性持って生まれただけのトップヒーローだったが、元無個性という事実が加わって見方がガラリと変わったんだろう

 

166:最下級ヴィラン

腕立てニキに限った話ではないだろうなぁ……

 

167:最下級ヴィラン

ほんとだよ。ファンやめますとか言うやつ絶対に出てくるわ

 

168:最下級ヴィラン

個性至上主義者が喚き散らしそう。ただでさえヴィラン連合の存在で虫の息だったのに、これがトドメになるかもな

 

169:腕立て師

『今ならハッキリわかる――――俺はこの世界が大嫌いだ。窮屈で息苦しくてたまらない。なにもかもがウンザリだ。だから……』

 

170:最下級ヴィラン

召喚時のキョドり具合が嘘のような毅然とした態度

 

171:最下級ヴィラン

何かを求めるようにイッチに手を伸ばすその姿は、まるで悪魔に魂を捧げる罪人のようじゃった……

 

172:最下級ヴィラン

これは、世界を変える出会いでした(語り口調)

 

173:最下級ヴィラン

無個性の暗黒面が強まっておる……

 

174:最下級ヴィラン

この先が予想できる分ワロエナイ

 

175:最下級ヴィラン

これはさらに混沌が増すぅ⤴

 

176:最下級ヴィラン

酒も美味くなるぅ⤴

 

177:最下級ヴィラン

どうでもいいけどこの事務所ワイん家の近くぅ⤴

 

178:最下級ヴィラン

それ死亡フラグぅ⤴

 

179:腕立て師

『イッチ……いや、死柄木葬。俺に、この世界で好きに生きるためのチャンスをくれ。俺が俺らしく生きて死ぬための力をくれ!』

 

180:スーパー娘ゴッド

『いいよー』

 

181:最下級ヴィラン

いいよ(即答)

 

182:最下級ヴィラン

この温度差よ

 

183:最下級ヴィラン

どうせ実験で培ったOFA全部取っといてあるんだろうなぁ

 

184:最下級ヴィラン

これもしかしなくてもオールマイト以上のパゥワーが手に入るのでは?

 

185:最下級ヴィラン

イッチにかかれば勇者の力もお手軽にゲット出来るんですな(白目)

 

186:最下級ヴィラン

不謹慎かもしれんが、素直に羨ましいんですけど

 

187:最下級ヴィラン

誰だって思うわ

 

188:最下級ヴィラン

これで君もオールマイトに! 死柄木印のOFA! 今すぐ検索検索ゥ!

 

189:最下級ヴィラン

借金してでも買うわ

 

190:スーパー娘ゴッド

『じゃあさっそく腕立てニキ――――食え!!』

 

191:腕立て師

『――――え?』

 

192:最下級ヴィラン

ガタッ!

 

193:最下級ヴィラン

ガタッ!?

 

194:最下級ヴィラン

ガタッ!!!

 

195:最下級ヴィラン

おいちょっと待て

 

196:最下級ヴィラン

落ち着くなお前ら突撃しろ!!!!!

 

197:最下級ヴィラン

どういうことだってばよ!?

 

198:最下級ヴィラン

俺の目ん玉が腐っているせいか、イッチが髪の毛引っこ抜いて腕立てニキに差し出しているように見えるんだが????

 

199:最下級ヴィラン

なるほど俺の目も腐ってたわ同じだな

 

200:最下級ヴィラン

そろそろ目ん玉替え時かなって思ってたんよ

 

201:最下級ヴィラン

ボーナス出たからちょっと良い目ん玉にしよっと

 

202:腕立て師

『……どういうこと……なんでしょう?』

 

203:スーパー娘ゴッド

『OFAを譲渡するには所有者のDNAを相手に摂取させた上で、渡すぞーって念じれば良いの。だから手軽にあたしのDNA取り込むためには髪の毛や爪食べるとか、抵抗感があるなら水に血を混ぜて飲むでも良いけど?』

 

204:腕立て師

『……えぇ~~……(困惑)』

 

205:最下級ヴィラン

どこのヤンデレクッキングですかそれは

 

206:最下級ヴィラン

おい腕立てニキそこ代われぇ!

 

207:最下級ヴィラン

たとえこの身が割断されようとも、横取りする価値がある!

 

208:最下級ヴィラン

>>177なんだが

今すぐダッシュで事務所行けば俺も貰えるかな?

 

209:最下級ヴィラン

貰えそうな気はするが、警察に通行止めされてそう

 

210:最下級ヴィラン

というか今気づいたんだが、テレビのニュースで連合が関東各地で暴れててヒーロー達が足止めくらってるって言ってる

 

211:最下級ヴィラン

マジだwwww全然気づかんかったww

 

212:最下級ヴィラン

イッチがオールマイトに会ってる間の時間稼ぎってことか?

 

213:最下級ヴィラン

だろうな。道理で狩人ニキも全裸ニキも参加してこないと思ったらそういう事か

 

214:最下級ヴィラン

せっせとバトってる最中なのね

 

215:最下級ヴィラン

狩人ニキとエンデヴァーが炎の中で殴り合ってるし、全裸ニキはミルコとマト〇ックスみたいな高速格闘戦を繰り広げとる

 

216:最下級ヴィラン

若手有望株のシンリンカムイがヒュドラちゃんに秒殺されとるwww

ちな死んではいない模様

 

217:最下級ヴィラン

リヴァさんが千葉県勝浦市の沖に居座ってて海専のヒーローが釘付けになっとるってよ

 

218:最下級ヴィラン

主戦力がこれだけ投入されるのは珍しいな

 

219:最下級ヴィラン

今や世界中で暴れる大組織になったもんな

シリアの武装勢力の2割が安価で消滅したのは記憶に新しい

 

220:最下級ヴィラン

そのまま国土の一部を拠点に改造してたのには笑うしかなかったなぁ

 

221:最下級ヴィラン

北朝鮮がぶっ放した核を送り返した時の衝撃は忘れられない

 

222:最下級ヴィラン

もはやヴィラン連合がニュースに出ない日はないレベル

テレビつければどっかの国で暴れてるまである時代

 

223:最下級ヴィラン

そんな連合にまた新たな戦力が加わろうとしている(無個性)

 

224:最下級ヴィラン

この結果次第で世の無個性の生活にどんな影響が出るやら……

 

225:腕立て師

『じゃあ……悪いけど血を水で薄めてもらえると』

 

226:スーパー娘ゴッド

『オッケー』

 

227:最下級ヴィラン

まぁ無難だな

 

228:最下級ヴィラン

そらそうだ

 

229:最下級ヴィラン

髪や爪を食ったと連合メンバーに知られたら、狂信者勢にナニされるか分かったもんじゃない

 

230:最下級ヴィラン

やつらにとっては血でもアウトな気がするんですが……

 

231:最下級ヴィラン

それは言ってはいけない

 

232:筋肉マ〇

『……君がどんな苦しみを受けて来たか私は知らない。だが、まだ踏みとどまれる。他の道ならまだしも、その道の先に待っているのは破滅だ』

 

233:腕立て師

『違うよオールマイト。今のこの世界こそ、俺にとっては破滅的なんだ』

 

234:ク〇眼鏡

『たしかに、その境遇には同情するべき部分がある。だがだからといって、それが罪のない者を巻き込む免罪符になるとでもいうのか?』

 

235:腕立て師

『見知らぬ他人を巻き込まない為なら、今苦しんでいる人間が泣き続けても良いって言うのかよ』

 

236:筋肉マ〇

『君の周囲の人間の過ちを見過ごしてしまったのは、私達の力不足だ。だからこそ今、君を助ける機会をくれないか!?』

 

237:腕立て師

『それこそ違う。()()()()()()()()()()()。正しい自分は報われると思って、いつか誰かが助けてくれると考えてた俺の落ち度だ。警察とかヒーローとか秩序とか法律とか、そんな何処かの誰かじゃなくて、自分を守るためには自分で殴らなくちゃダメなんだって、そんな単純な事にさえ気付かなかった俺が馬鹿だったんだ』

 

238:最下級ヴィラン

腕立てニキが熱血展開に突入してる件について

 

239:最下級ヴィラン

ただ腕立てしてただけの男がまさかこんな熱い思いを秘めていたなんて……

 

240:最下級ヴィラン

その横でコップの中身かき混ぜてるイッチがシュールすぎるでござる

 

241:最下級ヴィラン

それは言っちゃアカンww

 

242:最下級ヴィラン

見ないようにしてたのに

 

243:最下級ヴィラン

自分が楽しむためのスパイス程度にしか認識してなさそう

 

244:最下級ヴィラン

この変わらぬ態度に安心するのよね

 

245:最下級ヴィラン

それな

 

246:スーパー娘ゴッド

『はーい、葬ちゃん特製OFAドリンクじゃーい』

 

247:最下級ヴィラン

またの名を個性取得の秘薬

 

248:最下級ヴィラン

秘薬というより劇薬の部類では?

 

249:最下級ヴィラン

劇薬(世界規模)

 

250:腕立て師

『いただきます(ゴクゴク)』

 

251:最下級ヴィラン

躊躇なくいったー

 

252:最下級ヴィラン

直前の会話で腹が決まった感じだな

 

253:最下級ヴィラン

これで連合メンバーのヘイトが……

 

254:最下級ヴィラン

オールマイトとナイトアイがめっちゃ悔しそうに拳握りこんどる

 

255:最下級ヴィラン

妨害したくてもイッチが何するか分からんしな

指をくわえて見てるしか出来んだろうよ

 

256:最下級ヴィラン

おや? 腕立てニキの様子が……

 

257:最下級ヴィラン

デレレレン♪

デッデッデッデ―♪

デッデッデッデー♪

 

258:最下級ヴィラン

おめでとう! 腕立てニキ(無)は腕立てニキ(悪)に進化した!

 

259:最下級ヴィラン

見た目変わってないのでチェンジ!

 

260:最下級ヴィラン

交換すれば変わるんじゃね?

 

261:最下級ヴィラン

誰も応じてくれんわ

 

262:最下級ヴィラン

ひどすぎぃ!

 

263:腕立て師

『……これで手に入ったのか?』

 

264:スーパー娘ゴッド

『もちろん。体の中の個性を意識して――――イメージするのは常に最強の自分だ(イケボ)』

 

265:最下級ヴィラン

理想を抱いたまま溺死するやつぅ!

 

266:最下級ヴィラン

体は剣で出来ている

 

267:最下級ヴィラン

剣(個性)

 

268:最下級ヴィラン

守護者語録はやめなされ

 

269:最下級ヴィラン

失敗フラグでしかない

 

270:最下級ヴィラン

イケボwwww

 

271:腕立て師

『……こう、か? うぉっ(帯電?)』 

 

272:最下級ヴィラン

おー

 

273:最下級ヴィラン

かっこいい

 

274:最下級ヴィラン

なんか赤黒い電流みたいなの纏ってるぅ

 

275:最下級ヴィラン

体にも光るライン走ってて冗談抜きにカッコイイな

俺も欲しいわ

 

276:最下級ヴィラン

脱無個性おめでとう腕立てニキ!

 

277:腕立て師

『……なぁイッチ。一つ聞きたいんだが』

 

278:スーパー娘ゴッド

『べつに名前で呼んでいいよ。どうかした?』

 

279:腕立て師

『なんか個性を使い始めてから、頭の中で声がするんだが……』

 

280:スーパー娘ゴッド

『……ん? 声って?』

 

281:最下級ヴィラン

ホラーかよ

 

282:最下級ヴィラン

テレパシー的なもんに目覚めた?

 

283:最下級ヴィラン

いやOFA貰ってテレパシーはおかしいだろ

 

284:最下級ヴィラン

なにやら不吉な予感ががががが

 

285:腕立て師

『色んなヤツの叫び声と……あー、葬に似た笑い声、みたいな……』

 

286:スーパー娘ゴッド

『ほうほう(興味津々)』

 

287:最下級ヴィラン

普通に怖いんですがそれ

 

288:最下級ヴィラン

異常きたしてません?

 

289:最下級ヴィラン

精神パーンしてない? 大丈夫?

 

290:最下級ヴィラン

さりげなく臨戦態勢とってるヒーロー2名の警戒心がヤバすぎる

 

291:最下級ヴィラン

そらオールマイト以上の超パワーが生まれた可能性があるんだからね。しょうがないね。

 

292:スーパー娘ゴッド

『他になにか異常は? その声は何か言ってきてる?』

 

293:腕立て師

『いや、声が混ざりすぎてよく分からな……――――あ』

 

294:最下級ヴィラン

あ?

 

295:最下級ヴィラン

どした

 

296:最下級ヴィラン

嫌なよかーん

 

297:腕立て師

『…………まずい、抑えられな――――ガッ(弾け)』

 

298:最下級ヴィラン

ひょ

 

299:最下級ヴィラン

何か飛び出したぞ!?

 

300:最下級ヴィラン

一瞬体がパーンってなったかと思ったわ

 

301:最下級ヴィラン

赤黒い泥みたいなのが溢れとるぅ~

 

302:最下級ヴィラン

祟り神じゃ! 呪いを受けるぞ!

 

303:最下級ヴィラン

弓矢を目にスパーン! ぎゃひーん!

 

304:最下級ヴィラン

言ってる場合じゃないわ

 

305:最下級ヴィラン

腕立てニキがぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ

 

306:スーパー娘ゴッド

『ふむふむ……無個性なのに適合しなかった……にしては今迄と様子が全く違うよなぁ。体が割れるんじゃなくて正体不明のエネルギーみたいなのが溢れて包まれるなんて初めての現象……それにしてもあの泥みたいなの、たしか13人目くらいの……』

 

307:最下級ヴィラン

冷静に考察してんじゃねぇぇぇぇええええ!!!!

 

308:最下級ヴィラン

観察してる場合じゃねーんだわ

 

309:最下級ヴィラン

おいおいどんどんサイズ大きくなってるんだが?

 

310:〇ソ眼鏡

『オールマイト! これ以上は危険だ!』

 

311:筋肉マ〇

『くっ……やむを得ないか!』

 

312:最下級ヴィラン

ここで動くのかオールマイト

 

313:最下級ヴィラン

これ以上放置してたらどっちみち被害が出るからね。しょうがないね

 

314:最下級ヴィラン

今度はイッチも邪魔するつもりがない模様

 

315:最下級ヴィラン

むしろどうなるか期待してるまである

 

316:筋肉マ〇

『少し眠ってもらうぞ!――――SMASH!!』

 

317:腕立て師

『GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAッッ!!!!』

 

318:マイク

『ズガガァァァァァアアアアアンッッ!!!!』

 

319:最下級ヴィラン

真正面からぶつかった!

 

320:最下級ヴィラン

吹っ飛ばされて……ない!?

 

321:最下級ヴィラン

オールマイトの拳を同じく拳で相殺した!(説明口調)

 

322:最下級ヴィラン

やべーい

 

323:筋肉マ〇

『なんて力だ!? これは――――』 

 

324:腕立て師

『GAAAA!!』

 

325:筋肉マ〇

『ぬおぉ!?(吹き飛び)』

 

326:最下級ヴィラン

オールマイトを力ずくで吹っ飛ばすとか……

 

327:最下級ヴィラン

ナイトアイが唖然としてる(笑)

 

328:最下級ヴィラン

勝ったな。風呂入って来る

 

329:最下級ヴィラン

そんで腕立てニキの体がさらに膨らんでいくんですが

 

330:最下級ヴィラン

どんどん膨張どんどん膨張

 

331:最下級ヴィラン

事務所を無料で青空天井にしてるんですねわかります

 

332:最下級ヴィラン

なお作業後の清掃は自己負担

 

333:スーパー娘ゴッド

『すげー! 進撃〇巨人みたい』

 

334:最下級ヴィラン

感想が男子中学生レベルで草

 

335:最下級ヴィラン

あーらら、事務所が無残な姿に

 

336:最下級ヴィラン

まじでどうなってんだコレ

 

337:最下級ヴィラン

イッチにさえ想定外の事が起こってるんだもんなぁ

 

338:最下級ヴィラン

おい

 

 

 

窓の外の彼方にダイ〇ラボッチみたいなの見えるんだが

 

 

339:最下級ヴィラン

ご愁傷様(笑)

 

340:最下級ヴィラン

なんかデジャヴる台詞

 

341:腕立て師

 

『GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAッッッッ!!!!』

 

342:最下級ヴィラン

どうするつもりなんだイッチよ

 

343:スーパー娘ゴッド

『決まってるじゃん。こんな時こそ――――安価だ』

 

344:最下級ヴィラン

マジかよ

 

 




もはやどこを目指してるんだよって言われても何も答えられない(最初から何も考えてない)




娘「なんのために強くなったかなんて、もう覚えていないけどさ……」

腕「この戦いの果てに、答えはあるのか……」

狩「どうでも良いけど、いつまで時間稼ぎすればいいのん?(殴り合い中)」

全「甘いぞミルコ! その程度の全裸で俺に勝てると思うてか!(錯乱)」

届かない思いは虚しく響き、戦場に満ちるは嘆きと叫び。

希望のない地獄の釜で、人々はそれでも足掻くことをやめられない。

筋「涙を流す誰かがいる限り何度でも言おう――――私が来た!!」

ナ「私はもう逃げない。この絶望の未来を覆すために!!」

エ「ショートぉぉぉおおお!!!!(錯乱)」

ミ「粗末なもん見せてんじゃねぇよ! 蹴り飛ばしてやる!」

ヒーローは叫ぶ。誰かの明日を守るために。

ヴィランは吼える。自分の未来を勝ち取るために。

その戦いの先に、終わりなどないと知りながら。


次回「OFA VS OFA!? 欲しい人この指とーまれ!」
娘「この次回予告を見ている人限定で、下記の番号から無料で配布させていただきまーす!」
父「もしもーし」

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