【急募】父親を中二病から解放する方法    作:Pekky

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ホライゾンくっそ面白いわ(本音)

更新が遅くなって申し訳ありません!(建前)





3スレ目

350:スーパー娘ゴッド

『さー見事脱無個性してダイダ〇ボッチ化した腕立てニキが暴れてます。どうするん?』

 

>>365

 

351:ダイダ〇ボッチ

『GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!』

 

352:最下級ヴィラン

助ける以外の選択肢があるというのか……

 

353:最下級ヴィラン

このままオールマイトと戦わせて戦力分析すればいいんでね?

 

354:最下級ヴィラン

イッチ製OFAの良い性能実験じゃんね

 

355:最下級ヴィラン

元祖OFAという最高の相手がいるもんな

 

356:最下級ヴィラン

いやいやこのままにして本当に腕立てニキ大丈夫なのか? よく分からんが負荷に耐えられなくて〇亡なんて嫌だぞ

 

357:最下級ヴィラン

これがもし命を削る類の暴走だったらどうすんだよ

 

358:筋肉マ〇

『DETROIT SMASH!!』

 

359:最下級ヴィラン

腕立てニキのこれからに期待。なので助ける

 

360:最下級ヴィラン

一緒に暴れて最終決戦開始

 

361:最下級ヴィラン

出力限界を確かめるためにさらなる暴走を促す

 

362:最下級ヴィラン

放置して帰る

 

363:最下級ヴィラン

悲劇のヒロイン面しながら介錯する

 

364:最下級ヴィラン

「あなたの命は無駄にしない!」と言いつつ個性もらう

 

365:最下級ヴィラン

後方師匠面して見届ける

 

366:最下級ヴィラン

狩人ニキと全裸ニキとの三人でジェットストリームアタックを仕掛ける(46敗)

 

367:最下級ヴィラン

特撮ヒーローの映画版のごとくオールマイトと共闘する

 

368:最下級ヴィラン

ただの待機やんけ

 

369:ダイダ〇ボッチ

『GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!』

 

370:最下級ヴィラン

腕組んで仁王立ちすると尚良い

 

371:最下級ヴィラン

今更だが腕立てニキのコテハンがダイダ〇ボッチになってるの笑う

 

372:最下級ヴィラン

マイクさん乙w

 

373:最下級ヴィラン

ぬかりのない仕事ぶり

 

374:最下級ヴィラン

縁の下の力持ちやなぁ

 

375:スーパー娘ゴッド

『後方師匠面して見届けるね。オッケー……とは言うものの、暇だなこれ』

 

376:最下級ヴィラン

でしょうねw

 

377:最下級ヴィラン

そらそうだ

 

378:最下級ヴィラン

ハリウッド映画みたいな街崩壊バトルしとるんだから退屈ではないだろ

 

379:最下級ヴィラン

もう何回もオールマイトの攻撃くらってるのに倒れる気配がないダイダ〇ボッチ強すぎィ!

 

380:最下級ヴィラン

逆にダイダ〇ボッチの攻撃は当たらんな

 

381:最下級ヴィラン

大きすぎて動きが鈍重になってると思われ

 

382:最下級ヴィラン

なるほどムキンクス現象だな

 

383:最下級ヴィラン

まだそんな力任せな変身に頼っているのか!(M字親並感)

 

384:最下級ヴィラン

空振りした衝撃波で雲が吹っ飛んでるの見て顎外れたわ

 

385:最下級ヴィラン

事務所以外ほとんど街に被害がいってないのには驚きしかない。オールマイトの立ち回りに脱帽だわ

 

386:最下級ヴィラン

イッチ製のカメラでさえ捉えきれないスピードで飛ぶ瓦礫を回収し、ダイダラ〇ボッチを一歩も動けないよう牽制しつつ攻撃加えるとか、改めて化け物っぷりを思い知らされる

 

387:最下級ヴィラン

逆にダイダ〇ボッチは暴走してるせいで力を上手く運用出来てない感があるな。無計画に暴れようとしてオールマイトに邪魔されて煩わしそうに腕を振ってそれも防がれる。以下エンドレス

 

388:最下級ヴィラン

けどオールマイトも決め手に欠けてる様子だな。殴る度にダイダラ〇ボッチの体が弾け飛んでるけど、即座に再生して何事もなかったように動いてるし

 

389:最下級ヴィラン

たぶん本体がどっかにあって、それをどうにかしないと意味ないパターン

 

390:最下級ヴィラン

イッチは本体の場所把握してたりする?

 

391:スーパー娘ゴッド

『あー……あれだ、えっと……そう。ターンエーガン〇ムのコックピット』

 

392:最下級ヴィラン

ワロタ

 

393:最下級ヴィラン

いや草

 

394:最下級ヴィラン

wwww

 

395:最下級ヴィラン

おいぃぃぃい!!

 

396:最下級ヴィラン

それ言っちゃって良いのか色んな意味で

 

397:最下級ヴィラン

言葉を濁すイッチかわゆす

 

398:最下級ヴィラン

灯台下暗しとはこのことよ

 

399:最下級ヴィラン

ありそうでなかった選択肢だなぁ

 

400:最下級ヴィラン

無意識に上半身だと思っちゃうよね

 

401:最下級ヴィラン

何はともあれ、さっさと意識取り戻してOFA VS OFAを見せて欲しい

 

402:最下級ヴィラン

ほんとそれ

 

403:最下級ヴィラン

腕立てニキがんばえー

 

404:最下級ヴィラン

みんながお前を待ってるぞ!

 

405:最下級ヴィラン

四天王最終面接を無事に乗り切ってほしい

 

406:最下級ヴィラン

面接の難易度ルナティックすぎて草も生えない

 

407:最下級ヴィラン

イッチの配信はルナティックがデフォだからね。しょうがないね

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 誰かが笑っている。

 

 ゲラゲラ ゲラゲラ ゲラゲラ ゲラゲラ

 

 壊して殺して犯して奪え。もうそれしか出来ないのだから。

 

 ゲラゲラ ゲラゲラ ゲラゲラ ゲラゲラ

 

 男が、女が、老人が、子供が、大勢が笑っている

 

 ゲラゲラ ゲラゲラ ゲラゲラ ゲラゲラ

 

 論理も道徳も捨ててしまえ。もうなんの役にも立たないのだから。

 

 ゲラゲラ ゲラゲラ ゲラゲラ ゲラゲラ

 

 私達は逃れられない奴隷だ。だから何も気にする必要がなくなった。

 

 ゲラゲラ ゲラゲラ ゲラゲラ ゲラゲラ

 

 さぁそこのお前も、一緒に笑い転げよう!

 

 

 

 

「…………いや、なんだよこれ」

 

 唖然と、師岡立哉は呟いた。

 

 形容し難い光景を前に、そうする事しか出来なかった。

 

 黒一色の、どれぐらい広いかも分からない空間に大勢の人間がひしめいていた。

 

 老若男女問わず、服装の季節感もバラバラ。それが狂ったように笑って踊っている。

 

 まるで麻薬中毒集団の会合にでも紛れ込んでしまったかのよう。

 

 笑って、踊って、跳んで、転んで。

 

 何がしたいのかも理解出来ない。あたかも無作為に遊ぶ幼児のような連中。

 

 そして――――

 

「死ねぇぇぇ! クソ女ぁぁぁあああ!!」

 

「よくもあんなことしてくれやがったなぁぁぁぁああ!」

 

「調子こいてんじゃねーぞくらぁぁぁあああ!!」

 

「あっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃ!!」

 

 何故かその中心に、己のよく知る女性がいることだった。

 

 鬼のような形相で突撃してくる者共を殴って蹴って、楽しそうに笑っている。

 

 四方八方から絶え間なく襲い掛かられようとなんのその。まるで背中に目がついているかの如くいなしている。

 

 やられている方も異常の一言。顔を殴られた拍子に首の骨が折れた音が聞こえたにも拘わらず、次の瞬間には何事もなかったかのように起き上がる。

 

 倒れた直後に頭を踏み潰されても、コマ送りしたみたく元通り。

 

 異常じゃない部分を探す方が困難な空間で、しばし唖然と立ち尽くしていた。

 

「ようこそ!」

 

「ぉわあ!?」

 

 真横からかけられた声に跳び上がった。

 

 振り向けば、ニコニコ顔の男がいた。

 

 前時代的なリーゼント頭で、やたら口角が上がっている。

 

 あまりにも笑顔すぎて胡散臭いレベルに達している。

 

「君が今代の所有者君だね! 地獄へようこそ歓迎するよ」

 

「えぇ……」

 

 パンパンと気安く肩を叩いていて来る男に、立哉は困惑を隠せない。

 

 とはいえ、現状維持はよろしくないと頭はしっかり回っている。

 

「そういうあなたは、もしかして先任者か?」

 

「お、カンがいいね! 大正解! ここは歴代の所有者の……残留思念? 魂の燃え滓? の世界みたいなものかな!」

 

 バンバン! と強く叩いて褒めてくる男に、立哉は地味にイライラしてきた。

 

 俺に触れるなと叩き返したい気分だが、おそらく説明キャラ的な役割なんだろうと我慢した。

 

「ちなみに僕は5代目の所有者さ! ……まぁ正確には4個目の5代目だね」

 

「……それは、4個目のOFAのってことだよな?」

 

「その通り。ここは6()()()O()F()A()()()()()だ。最も少なくて3代目で終わったOFAもあれば、長くて14代目までいったのもあるぞ!」

 

「6つもか…………ん?」

 

 男性の言葉に頷いた直後、ふと疑問が湧いた。

 

「たしか葬は17代目までいったとか言ってた筈だが……」

 

「それはおそらく別のOFAの話だろう! 彼女はOFAを幾つかに仕分けして管理しているようだからな!」

 

「ああ……」

 

 それもそうか、と納得する。

 

 無個性ならば完全に適応するというのは、あくまでオールマイトという一例から導き出された推論に過ぎない。

 

 どれほど確信に近いものであっても、それに全てをつぎ込むのはギャンブルにすぎるというものだ。

 

「それで、なんであんたらは踊り狂ってたり、葬に襲い掛かってるんだ?」

 

「ハッハッハ! 前者は全て諦めて壊れた者、後者は新参故に諦めきれずに反抗しようとしてる者さ!」

 

 やたら嬉しそうに語る男が言うに――――

 

 彼等の意識が明確になったのは、OFAの所有者達が死に、葬が回収して統合した時だったそうな。

 

 気が付けば謎の空間で、目の前には自分達が死んだ元凶。

 

 当然、恨みを晴らさんと飛び掛かり、予定調和のごとく返り討ちにあう。

 

 しかしここは言わば精神世界。引き裂かれようが砕かれようが復活するので、何度でもチャレンジ出来た。

 

 何十、何百、何千、何万と。

 

 気の遠くなるような時間と回数、挑んでは殺され、挑んでは殺され。

 

 そうやっていく内に、一人、二人と諦めていった。

 

 怒りが落ち着いて冷静になり、自分が死んだ事実を痛感し、どうしようもない現実に折れた。

 

 何も出来ない無力感と、それに反して響き渡る葬の笑い声に気がふれた。

 

 結果出来上がったのは、精神が摩耗して奇声を上げる組と、まだ勇猛果敢に挑み続ける組で二分化した世界だった。

 

「そういうあんたは比較的まともなんだな?」

 

「僕は真っ先に折れたからね! 何週も回って少し回復したのさ! だからこうして暇つぶしに、哀れな新人にレクチャーでもしようと思ったわけ」

 

「なるほど」

 

「というわけで、さぁ君はどうするかね? 彼等と同じく復讐にチャレンジしてみるかね?」

 

「…………え?」

 

 男の言葉に、はてと首をかしげる。

 

 その反応に、おや、と男も訝しんだ。

 

「君も彼女に苦しめられて死んだ口だろう? やり返したいとは思わないのかい?」

 

「いや、俺は望んでOFAを貰ったからむしろ恩人なんだけど」

 

「――――――――は?」

 

 刹那。

 

 世界から、音が消えた。

 

 あれだけ騒がしかった空間が、まる聴力を喪失したかと錯覚するような静寂が訪れた。

 

「っ――――」

 

 ゾワリッと、立哉の背筋が震えた。

 

 視線を向ければ、さっきまで騒いでいた全ての人間が立哉を凝視していた。

 

 感情が抜け落ちたような瞳が向けられ、思わず後退った。

 

「おい」

 

 再び、男が話しかけてくる。

 

 ただしその声は先程までと違い、どこまでも重く冷たいものだった。

 

「お前まさか――――あの女の仲間か?」

 

 これはまずい、と思ったその時だった。

 

「お、腕立てニキじゃんやっほー! さぁさぁこの人達ぶっ倒してOFAの主導権奪っちゃおうZE! 要は対話と屈服だよ! 〇解と卍〇みたいなもんだよ!」

 

 お楽しみ中(意味浅)だった葬からのキラーパスにより、果てしない殺意の高まりが起こった。

 

 絶対に葬には敵わない故に折れた者達も、その仲間相手ならば話は別。

 

 この恨み、今度こそ晴らさんとばかりに意気込んでいるのが手に取るようにわかる。

 

 ――――しかし同時に、これを乗り越えねば先はないという事も理解した。

 

 OFAを発動した瞬間に聞こえて来た数多の声、そして身の内から溢れた力の奔流。

 

 その正体がこの先代達の意識であるならば、これを制することが本当の意味でOFAを自分の物とするのに必要不可欠。

 

 力を得るための試練だと思えば、感情が静まり返った。

 

「――――おい、お前ら」

 

 前へ踏み出し、腹から声を出して。

 

「時間が勿体ないからさっさと来い。お前らの個性、俺が使ってやるよ」

 

 葬に向かっていた者でさえ、今や立哉を取り囲んでいた。

 

 その体から個性の力を迸らせ、その戦意を解き放つのを今か今かと待ち続けている。

 

 中でも一際、強い圧を放っていた者が進み出た。

 

 立哉に声をかけて来た、リーゼントの男だった。

 

「知らないと思ってるのか? お前の中にいるから分かるぞ、なんの力もない無個性だってな。お仲間だと思ったから優しくしてたが、そういうことなら話は別だ」

 

 変わらず口角は上がっていたが、今はしきりに痙攣していた。

 

 笑顔のまま、それを裏切る殺意を漲らせて。

 

「個性を持たない劣等種が、調子に乗ってんじゃねぇぞ!!」

 

 その言葉に。

 

「ハッ」

 

 立哉は思わず、鼻で笑っていた。

 

 あまりにも懐かしく、そして聞き飽きた言葉だったからだ。

 

 何百何千、何万回言われたことか。

 

 能力を見せるたびに、所詮は無個性とか、無個性のくせにとか、馬鹿の一つ覚えのように。

 

 かつては耐えて耐えて耐えて耐えて、その果てに暴発した。

 

 今は違う。もはや我慢などする意味はなく、己の力を振るう意義をしかと定めているのだから。

 

 己を囲む人波のその奥で、葬が面白そうに見物している。

 

 その瞳に宿る期待の色が、なにより心を湧き立たせる。

 

 故にこそ、目の前の敗残者如きに後れを取るなどあってはならない。

 

 自分が強者と勘違いしていた哀れな弱者に、現実を思い知らせてやろう。

 

「ごちゃごちゃ言わずにかかって来いよ、個性しか取り柄のない凡人共! 格の違いを教えてやる!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

521:スーパー娘ゴッド

『あー、あれはたぶんVer1.5の2代目の個性だねぇ。たしか「誤爆」とか言って、衝撃をくらった際に視界にある何かが爆発するっていう個性』

 

522:最下級ヴィラン

ひっでぇ個性w

 

523:最下級ヴィラン

それ交通事故にでもあおうものなら無傷の第三者〇ぬのでは?

 

524:最下級ヴィラン

二次被害ばかり起こす個性ですね

 

525:最下級ヴィラン

Ver1.5……いったいいくつ作ったん?

 

526:最下級ヴィラン

俺らが思ってるより大量生産してそう

 

527:スーパー娘ゴッド

『最新版がVer3.3だったから、全部で34個だね。と言っても宿主〇んで回収出来なかったり、統合したのもあるから、今は5個しか残ってないけど』

 

528:最下級ヴィラン

いや充分……

 

529:最下級ヴィラン

全てがダイダ〇ボッチになる訳ではないだろうが、同レベルの個性取得できるのが5個もあるってだけで絶望しかない

 

530:最下級ヴィラン

ワイ去年日本出たからまだ余裕あるな

 

531:最下級ヴィラン

同じく

 

532:最下級ヴィラン

外国暮らしは不安もあったけど、数年あれば慣れるもんだね

 

533:最下級ヴィラン

退避勢が湧いて来たw

 

534:最下級ヴィラン

いやいや連合はもう世界中で暴れてるんだから外国行っても意味ねぇから(笑)

 

535:最下級ヴィラン

未だに海外行けば安全とか思ってるおバカいるのね

 

536:最下級ヴィラン

言ってやるな。とにかく行動起こして自分は安全と思いたいんだろ

 

537:最下級ヴィラン

今更イッチの犯行に怯え始めてるチキンスレ民がいるってま?

 

538:最下級ヴィラン

俺らがチキンなんじゃなくてお前らがキッチなんだよ。もう他人事で騒げるレベル超えてるんだぞ? なんでまだ担ぎ上げてられるんだよいい加減に目覚ませアホ

 

539:最下級ヴィラン

2ヶ月前までイッチ最高とか言ってた自分をぶん殴りたいわ。こいつのせいで国外旅行しに両親と妹が乗った飛行機墜落して亡くなった。仕事で俺だけ後で合流する予定だったから、天涯孤独になって生きる羽目になったんだぞ。家族が何したっていうんだよ今すぐ返せ悪魔!

 

540:最下級ヴィラン

お、出た出たにわかアンチが

 

541:最下級ヴィラン

同じ穴の狢が何か言ってるぞww

 

542:最下級ヴィラン

失くしてから気付くものってあるよね。でも>>539が同じような被害者が出てたであろう安価でゲラゲラ笑ってた事実は消えません(無慈悲)

 

543:スーパー娘ゴッド

『お! あれはVer3.0の11代目の個性だね! 捕まえるのちょっと手子摺ってさー、個性が「凝影(ぎょえい)」って言って、自分の影が触れた相手は動けなくなるの。それで……って、あーなに、家族? ドンマイ!』

 

544:最下級ヴィラン

wwwwwwwwwwww

 

545:最下級ヴィラン

ドwwンwwマwwイww

 

546:最下級ヴィラン

欠片も興味なし(笑)

 

547:最下級ヴィラン

イッチだからね。しょうがないね

 

548:最下級ヴィラン

>>539の奴って多分これだろ?

 

https://news.○○○○○○.co.jp/pickup/――――

 

たしかに連合の犯行だけど、イッチが直接関わった件じゃないからね。興味ないどころか記憶に残ってるかも怪しいだろ

 

549:最下級ヴィラン

あーこれね。海上の国境付近でリヴァさんとヒーローが戦って流れ弾くらったやつじゃん

 

550:最下級ヴィラン

というかさ、リヴァさんが堕ちた飛行機を岸まで運んだんだろ? あの人(竜?)のおかげで乗客の大半が生還出来たってニュースで騒いでたじゃん

 

551:最下級ヴィラン

リヴァさんは穏健派筆頭格だかんなぁ。誤解しているヤツ多いけど、連合メンバーはあくまで「自分らしく生きる」がスローガンだから、必ずしも好んで人殺しする訳じゃない。もちろんコロコロするのが大好きな奴もたくさんいるが、何割かは各地の連合の拠点で穏やかに暮らしてるって話もあるぞ

 

552:最下級ヴィラン

そう言えばどこだったか、噂で「某国が手に負えない危険な個性持ちを連合に引き渡してる」ってのを聞いたことあるが、あれってマジなん?

 

553:最下級ヴィラン

真偽を確かめられる情報はないが、やってても不思議じゃないよ。連合出現前でさえ自治が行き届いてなかった国々からすれば、危険分子の吐き出し先が見つかって万々歳だろう。全ての国が世界の平和のために戦えるわけないよねってことだろうな

 

554:最下級ヴィラン

言われてみれば確かにな

 

555:最下級ヴィラン

つまり連合はもう何もしなくても人員を補充出来るということであり……

 

556:最下級ヴィラン

その度にイッチは強個性を取得出来ると

 

557:最下級ヴィラン

ヒーロー社会滅亡まで秒読みだなぁ

 

558:最下級ヴィラン

でもイッチヒーロー好きだろ? 根絶やしにするような事はないだろうから、なんだかんだ続いてくんじゃね?

 

559:最下級ヴィラン

「きっとここからでも乗り越えるはず!」という理不尽な信用によって最後の一線も易々と超えるに一票

 

560:最下級ヴィラン

ありそうwwww

 

561:最下級ヴィラン

やっちまいそうだよなぁ(笑)

 

562:最下級ヴィラン

ヒーロー賛歌を謳いながら笑顔でぶん殴って勢い余っちゃうやつですね

 

563:スーパー娘ゴッド

『流石にそこまでやったら楽しみなくなっちゃうよ~。えっと、それでなんだっけ? あぁそうそう「凝影」なんだけど、自分の影が別の影と重なってる時はその影も効果範囲になるっていうのが厄介だったんだよね。例えばビルの影に立てばそれがそのまま効果範囲になるし、曇りの日なんか雲の下にいるだけで市町村規模までカバーできちゃう個性だったんだ。当然人数とか距離とかの限界はあったけどね』

 

564:最下級ヴィラン

いや強すぎぃ!?

 

565:最下級ヴィラン

そんな強個性が埋もれていたという事実に驚きを隠せない

 

566:最下級ヴィラン

それ曇りの日じゃなくても夜なら激強いじゃんかよ。一般人に紛れてヒーローの足止めに専念してれば仲間が犯罪し放題

 

567:最下級ヴィラン

ヒーローとしてもヴィランとしてもサポート役として重宝すること間違いなし

 

568:最下級ヴィラン

なお、そんな強個性を現在進行形で力ずくで破っている筋肉マ〇がいる模様

 

569:最下級ヴィラン

ほんとにもうwww

 

570:最下級ヴィラン

まさに力こそパワーを地でいっとるやんけ(笑)

 

571:最下級ヴィラン

今更ではあるな。これまで幾万のヴィランが個性を駆使し、戦略を練り、その度にゴリ押しで突破されてきたことか

 

572:最下級ヴィラン

慣れて来たのかダイダラ〇ボッチが一方的にダメージくらってるしなぁ

 

573:最下級ヴィラン

暴走するだけの猪では役者不足ということか

 

574:最下級ヴィラン

何十年もトップヒーローとして戦ってきた経験は簡単に崩せはしないだろうな

 

575:堕の狩人

『(通信)おいぃぃ! いつまでやってんだ!!』

 

576:最下級ヴィラン

!?

 

577:最下級ヴィラン

ファッ!?

 

578:最下級ヴィラン

狩人ニキ!

 

579:最下級ヴィラン

お前を待っていた!

 

580:最下級ヴィラン

通信ってことはまだエンデヴァーと交戦中?

 

581:最下級ヴィラン

たぶんスレは見れてないだろうな

 

582:最下級ヴィラン

イッチに連絡だけいれてるのか

 

583:スーパー娘ゴッド

『狩人ニキおつおつ。そっちはどんなもん?』

 

584:堕の狩人

『(通信)エンデヴァーだけじゃなくてベストジーニストとエッジショットまで来たんだがぁ!? 全力で逃げてるところだがぁ!!?』 

 

585:スーパー娘ゴッド

『えーうらやま!』

 

586:堕の狩人

『(通信)うらやまじゃねぇぇぇ!! さっさと終わらせろぉぉぉぉおお!!!!』

 

587:最下級ヴィラン

wwwwww

 

588:最下級ヴィラン

草すぎる

 

589:最下級ヴィラン

エッジショットからは逃げられんでしょうよ

 

590:最下級ヴィラン

いやでも姿消えるから大丈夫では?

 

591:最下級ヴィラン

トップヒーロー三人に追いかけられる……普通なら詰みなんだが、逃げれてる時点でなぁ

 

592:最下級ヴィラン

あの狩人ニキが、こんなに立派になって(ホロリ)

 

593:最下級ヴィラン

全裸ニキもだけど、幹部級は全員生死問わずの指名手配されたもんなぁ。顔写真と共に賞金書かれてるの見た時はワン〇ースみたいで笑ったわ

 

594:最下級ヴィラン

同じくwwww

 

595:最下級ヴィラン

同志よ

 

596:最下級ヴィラン

あれは笑う

 

597:スーパー娘ゴッド

『後方師匠面して見届けないと駄目だから、腕立てニキが戻って来るまで頑張えー』

 

598:堕の狩人

『(通信)は? なんで腕立てニキ? なにやってんのお前!?』

 

599:スーパー娘ゴッド

『腕立てニキに自作OFAあげてオールマイトにぶつけたったwww』

 

600:堕の狩人

『(通信)なにやってんのテメェぇぇぇえ!!?』

 

601:最下級ヴィラン

大草原

 

602:最下級ヴィラン

いやー草

 

603:最下級ヴィラン

相変わらず仲良しさんですね(笑)

 

604:筋肉マ〇

『DETROIT SMASH!!』

 

605:最下級ヴィラン

 

606:最下級ヴィラン

ダイダ〇ボッチィィィィ!!

 

607:最下級ヴィラン

よそ見してたらダイダ〇ボッチがやられてたんだが、何があった?

 

608:最下級ヴィラン

いつの間にか腕立てニキの位置を割り出していたのか、ダイダ〇ボッチの上半身を吹っ飛ばして動きが止まっている間に本体引き摺り出したとこ

 

609:最下級ヴィラン

案の定意識がないようだな

 

610:最下級ヴィラン

ダイダ〇ボッチの残骸が気化するように消えていくの、まんま巨人で草

 

611:最下級ヴィラン

煙が出てないせいか神秘的にも見える

 

612:最下級ヴィラン

ダイダ〇ボッチ負けちゃったかぁ

 

613:最下級ヴィラン

暴走してたからノーカン(震)

 

614:最下級ヴィラン

きっと目を覚ましたら覚醒してるに違いない

 

615:最下級ヴィラン

というかさ、このままだと腕立てニキ捕まって連れていかれるんでね?

 

616:最下級ヴィラン

いやそこはイッチが助けるに決まってるでしょ

 

617:最下級ヴィラン

暴走したとはいえ、個性ちゃんと使えるようになれば戦力アップだしな

 

618:最下級ヴィラン

さあ出番よイッチ

 

619:最下級ヴィラン

はよ助けてあげて

 

620:スーパー娘ゴッド

『ん? なにを言ってるの皆? 安価は絶対でしょ?』

 

621:最下級ヴィラン

……ん?

 

622:最下級ヴィラン

え?

 

623:最下級ヴィラン

は?

 

624:最下級ヴィラン

おい

 

625:最下級ヴィラン

まて

 

626:最下級ヴィラン

おいイッチよ

 

627:最下級ヴィラン

ま、まさかそんな、ねぇ?

 

628:最下級ヴィラン

さすがにそれは……

 

629:スーパー娘ゴッド

 

『後方師匠面して見届けるに決まってるじゃない(不屈の意志)』

 

630:最下級ヴィラン

ぎゃーーーー!

 

631:最下級ヴィラン

腕立てニキぃぃぃ! 起きろぉォォオオ!!

 

632:最下級ヴィラン

このままじゃ安価で見捨てられるぞ!

 

633:最下級ヴィラン

ガチムチ男に連れ去られるぞ!

 

634:最下級ヴィラン

絵面最悪の生放送になっちゃうぅぅぅ!!

 

635:最下級ヴィラン

ほら見ろ。仲間でさえあっさり見捨てる最低なクソ女。これが本性だろ!

 

636:最下級ヴィラン

結局自分さえ良ければ他なんてどうでもいいんだよ

 

637:最下級ヴィラン

↑いやそれは最初から(真顔)

 

638:最下級ヴィラン

誰でも知ってるんですが

 

639:最下級ヴィラン

何を今更なこと言ってるのん?

 

640:最下級ヴィラン

世界最恐の自己中がイッチでしょうがよ。だからこんな最高の放送出来んだろ

 

641:最下級ヴィラン

それはそれとして腕立てニキは回収して欲しいんですがそれは

 

642:最下級ヴィラン

それはそう

 

643:最下級ヴィラン

俺達が出した安価なんだよなぁ

 

644:最下級ヴィラン

イッチが遂行しようとしてるのにスレ民側が破るのは違うと思う

 

645:最下級ヴィラン

いやでも腕立てニキはこれからも良いキャラで楽しませてくれると思うんだよ。ここで失うのは惜しいと思う。思わない?

 

646:最下級ヴィラン

思う

 

647:最下級ヴィラン

それは同意だけどね

 

648:最下級ヴィラン

悩ましいなぁ

 

649:最下級ヴィラン

こんな時に頑張ってもらう狩人ニキや全裸ニキはいないしな

 

650:最下級ヴィラン

誰か! 誰かいないのかぁ!

 

651:最下級ヴィラン

ここにいるぞー! でござる

 

652:最下級ヴィラン

は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 刹那、オールマイトの脳裏に予感が走った。

 

 ――――死ぬ。 

 

 考えるより先に、全力で跳んだ。

 

 そうしなければ自分の命が終わると。

 

 間一髪、足先を何かが掠めて過ぎるのを感じた。

 

 建物の屋上に降り立ち、素早く元凶へと視線を向けた。

 

「おー、今のを避けるとは! 確実に()ったと思ったでござるが」

 

 古風な口調で語ったのは、あどけなさの残る少女だった。

 

 葬と同じか、少し下。高校生であってもおかしくない年頃に見える。

 

 部屋着のまま飛び出してきたかのようなラフな格好に、黒髪を緩く結んだポニーテール。

 

 どこにでもいる一般人――――と言いたいところだったが。

 

「君、随分と物騒なものを持っているね。()()()を知らないとは言わないでくれよ?」

 

 その手に持った場違いな()()()が、少女の異常を如実に表している。

 

「もちろん知っているでござる。拙者が守っておらぬだけのこと」

 

 カカカッ、と全く悪びれない様子で笑う。

 

 反して、オールマイトの表情は硬かった。

 

 少女が立っているのは、先程までオールマイトがいた場所から10メートルは離れた所。

 

 言うまでもなく刃の届く範囲ではなく、他に武器らしいものを持っている様子もない。

 

 遠距離攻撃の出来る個性と考えるのが妥当だが、それなら何故に日本刀など持っているのかが謎だ。

 

 唯一のヒントと言えば、眼下に広がる光景。

 

 建物、車、電柱、自動販売機などなど。

 

 一様に()()()()()()()ような有様になっているそれらが、情報らしい情報。

 

 真っ二つになったそれらが、音を立てて崩れた。

 

 もし一瞬でも反応が遅かったら、自分もああなっていたと、想像するに難くない。

 

 死を直観させるほどの何かを行使した存在に、オールマイトの頬を一筋の汗が伝う。

 

「君も連合の一員かな? 彼を助けに来たと」

 

「半分正解、半分間違い。腕立てニキを助けに来たでござるが、これから連合の末席に加えていただくところよ」

 

 少女が答えた直後、その後ろに葬がふわりと降り立った。

 

 それに気づいて振り返った少女の表情がパァッと華やいだ。

 

「イッチ殿!」

 

「殿て……あ~、もしかしてござるの人? ちょくちょくコメしてた?」

 

「如何にも! 拙者、名を斬太刀(きりたち) (あやめ)と申す! こうして御身と相見えたこと、恐悦至極に存じまする!」

 

「お、おぅ……」

 

 その場で膝を突いて名乗りを上げた少女――――(あやめ)の言葉はもはや完全に臣下のそれだった。

 

 ほぼ初対面の相手の好感度がカンストしているのは……まぁ連合メンバーで慣れてるので良しとして。

 

 それより重要なのは――――

 

「是非とも連合の末席に加えていただきたく馳せ参じた次第。まずは腕立てニキを救い出し、オールマイトの首を――――」

 

「あのさ――――なんでそんなに()()()()()()()()()()()()?」

 

 この、今にも溢れそうな殺意がどういうことなのか。

 

 ただ恨まれたり憎まれたり、そういう意味で向けられるなら分かる。

 

 ただ不思議なのは、(あやめ)から感じる好意もまた紛れもない本物だということ。

 

 心から慕いながら本気で殺したがっている。

 

 そんな矛盾がどこから来るのか、それが気になった。

 

「――――……天晴れでござる。一目で見抜かれようとは」

 

 ニタリ、と。(あやめ)の口が裂けるように弧を描いた。

 

 申し訳程度に隠されていた殺意が剝き出しになり、周囲の空気が質量を増したように重くなる。

 

 ぎらついた瞳が葬に向けられている。

 

 手に持った刀の如く、研ぎ澄まされた一念が戦場を満たした。

 

「会ったばかりで僭越ながら、イッチ……否、葬殿」

 

 構えられた刀から、禍々しい光が漏れ出す。

 

 それはまるで、持ち主の殺気を可視化したようだった。

 

「拙者と――――殺し合って(友達になって)ください」




いやー難産難産。風呂敷広げ過ぎて畳み方分からなくなった典型例だわアッハッハッハ!

よし、ならばもっと広げよう(錯乱)

ここまで来たら好きにやらかしきるしかないよねってなもんですよ。

ではまた次回!

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