名家のウマ娘   作:くうきよめない

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淑女としての在り方

 

 

 

 セイウンスカイと夜釣りをして何の成果も得られずド深夜に宿に帰宅し、そのことがマックイーンにバレてしばかれた次の日。

 

 僕達四人は本格的にトレーニングを開始するために近場の砂浜に来ていた。トレーニングということで、彼女達はジャージ姿なので、水着でのサービスシーンと言った物は存在しない。残念だったな。

 

 さて、今マックイーン達は、せっかく海に来たこともあるので砂浜でのトレーニングを行なっている。砂浜トレーニングでの特徴は大きく分けて二つ。

 

 まず、砂浜は普通の地面と比べて流動性が高く、すぐ変形してしまう性質を持っている。そのため、クッションのように衝撃を吸収してしまい、反発を受け取ることができず、非常に走りにくい。

 

 そして、砂浜は滑るということだ。

 前述の通り、砂浜は力を加えると大きく変形する性質を持っている。そのため、力を吸収したり、また押し込もうとした時に足を取られて滑ってしまう。

 ビーチフラッグなどを想像してもらったら分かりやすいだろう。足で踏ん張りきれず転んでしまった経験なんかはないだろうか。

 

 そして砂浜練習の利点は、反発によって受け取った鉛直方向の力を前に変換しやすくなるという点だ。実際に、後半速いウマ娘と遅いウマ娘との一番の違いは、進行方向の力ではなく、鉛直方向への力の差ということが分かっている。

 

 これらの点から、砂浜でのトレーニングは極めて効率が良い。しかし、それは正しい走り、正しいやり方で行わなければその効果も薄まってしまう。

 

「くっ、砂に足を取られて走りづらいです……」

 

「結構力入れてるんだけど思ったより前に進みませんなあ……」

 

 ダイヤもセイウンスカイも、この手の練習には慣れていないのか四苦八苦しているようだ。

 

 そんな中、一人のウマ娘が余裕の表情でダイヤとセイウンスカイを追い抜いていく。

 

「おお、はっや~い」

 

「さすがマックイーンさんです!」

 

 何度か夏合宿を行なっているマックイーンにとって、この程度はお茶の子さいさいと言ったところなのだろう。

 

 二人はそんなマックイーンを真似して走ろうとするが、いまいちコツが掴めていないように見える。

 

 ここは一つ助け舟を出してやろう。

 

「砂浜で上手く走れるようになる方法は主に三つ。一つ目は足を地につけた時の反発を効率よく受け取ること。二つ目は受け取った反発の力をきちんと前に変換すること。そして三つ目は足を地につける時間を出来るだけ短くすることだ」

 

「ええっと……」

 

「どゆこと?」

 

「正しいフォームで足を速く動かすってことだ」

 

「なるほど……それじゃ、いっちょやってみますか!」

 

「ああっ、待ってくださいスカイさん!」

 

 ゴールの旗で二人を見守っているマックイーン目掛けて、セイウンスカイは先程のアドバイス通りに砂浜を走りこなす。そんなセイウンスカイを追いかけるようにダイヤも走るが、セイウンスカイとの差は広がるばかりだ。

 だが、二人とも確実に良くなっている。セイウンスカイは自分の担当ウマ娘ではないためあれだが、夏を超えた後のダイヤの走りが実に楽しみだ。

 

 

 そんな二人を、砂浜から少し離れた路上でポツンと見つめるウマ娘が一人いた。

 

 なんだかこちらに来てからというもの、マックイーン達以外のウマ娘を見かけることが多いなと思ったが、ここはレース場の近くだ。選手やそれに憧れたウマ娘達が大勢いても不思議ではない。今いる彼女もおそらく高知レース場を主戦場としてる選手なのだろう。

 

 マックイーン達を見つめるウマ娘は、マックイーンやセイウンスカイと同じく芦毛のようだ。

 

 いや待て、よく見たら彼女、どこかで見たことあるような気が……

 

「トレーナーさーん! 指示されたメニューは全員終わりましたわー!」

 

「ん? ああ、すぐ行くよ!」

 

 マックイーンに呼ばれたことにより、もう少しで思い出せそうだったものが霧のように消えてしまう。

 

 体力的にまだ元気そうなマックイーンに対して、残りの二人は疲労困憊といった状態だ。セイウンスカイに至っては、どこかの団長を思い出させるようなポーズで熱い砂浜にぶっ倒れてる。止まるんじゃねぇぞ……

 

 マックイーン達の元へ向かう途中、なんとなく気になって後ろを振り返ると、先程までいたウマ娘は既に踵を返しており、そんな彼女の背中は少し哀愁が漂っているようにも感じた。

 

「トレーナーさん? 何を呆けてますの?」

 

「ああ、悪い。次の練習メニューは……」

 

 

 

 

 

 

「あー、疲れたー!」

 

「私もう動けません……」

 

 トレーニングを終え、疲弊困憊な様子で宿に戻る。日の入りと共に撤収したため、宿に帰っている間に辺りはすっかり暗くなってしまっていた。

 

 よほど疲れていたのか、ダイヤとセイウンスカイは宿に着いて早々にへたりこんでしまう。

 

「二人とも、部屋までもう少しだから我慢して。それとセイウンスカイ、君はまだ余裕あるでしょ」

 

「あちゃ〜、これもバレちゃいましたか。昨日に引き続き、トレーナーさんの目を誤魔化すことはできませんね〜。でも歩くの面倒なんでトレーナーさんが連れてってくれませんか?」

 

「マックイーン、二人のことをお願いしてもいいかい?」

 

「分かりました。さあ二人とも、明日に備えて早く疲れを取りますわよ」

 

「申し訳ないです、マックイーンさん……」

 

「えっ、私の扱い雑じゃないですか!?」

 

 マックイーンはダイヤをおんぶし、セイウンスカイを片手でズルズル引っ張っていく。

 

 ダイヤはともかく、セイウンスカイはいつもあの調子なのでまあ問題ないだろう。

 

 そんな彼女達を見送りつつ、自分も早く休むために部屋に向かった。

 

 

 

 ***

 

 

 

 男には泣いていい時が三つある。

 

 一つ目は生まれた時。

 

 二つ目は親が死んだ時。

 

 三つ目は……

 

「……ん? ああっ!? これシャンプーじゃなくてボディソープじゃん! 最悪、髪の毛べっとべと! クソッ、目にボディソープ入った! 泣きてえ!」

 

 一日の疲れを癒すために、僕は宿内にある温泉に入っていた。

 

 もちろん一番疲れているのはウマ娘である彼女達だが、日に当てられ続けていたら、ただ立っているだけでも疲れは溜まってしまう。いっそ僕も体を動かそうと思ったが、最後に運動したのがいつだったのかを思い出すことができずに断念した。

 

 と、まあこんなバカみたいな独り言を言っているのも、今この宿に宿泊しているのが僕達だけなので誰にも聞かれる心配はないからだ。もしこんな茶番が誰かに聞かれたら恥ずかしさで顔に火がついてしまう。

 

 体を洗い流し、一息ついたところで僕は湯船に浸かる。合宿はまだ始まったばかりだというのに、ここ二日間で一ヶ月分以上の疲れが溜まったような気がする。

 今まではマックイーン一人を見てれば良かったが、今回からはダイヤに加えてセイウンスカイまでも面倒を見ている。僕にかかる負荷は実質三倍だ。

 

 何度も言うが、もしこの仕事にやり甲斐を感じていなかったから真っ先に労基に助けを求めている。あれ? もしかしてこれがやり甲斐搾取……? 

 

 今すぐトレセン学園に勤務実態がどうなっているのか問い合わせようとした時、温泉の扉がガラリと開いた。

 

 おかしいな。この宿には僕達四人、つまり男は僕しかいないはずなんだが……あの後に僕達以外の人が泊まりにきたのかな。

 

 こんなに人が少ないのに無視を決め込むと言うのもあれだろう。軽い挨拶くらいしておくか。

 

「全く……ダイヤさんは部屋に着いて早々寝てしまうし、スカイさんはどこかへ行ってしまうし……」

 

 …………え? ちょっと待ってくれ。なんで? 本当になんで? 

 

「あら、私以外に誰か……って、えっ!? もしかしてトレ」

 

「きゃあああああああああああああああああ!」

 

「ちょ、どうして貴方が悲鳴をあげるんですの!? 普通は私が悲鳴をあげるところでは!?」

 

 うるせえ、こんなの言ったもん勝ちだ。

 

 男湯に入ってきたのはまさかのマックイーンだった。

 

 落ち着け、僕は大人だ。大人なら大人らしく余裕を持った対応を見せよう。

 

 とりあえずマックイーンに背を向け、彼女のことを極力見ないようにする。もちろんタオルを巻いているので、万が一があっても最悪の事態にはならないはずだ。

 

「なんでマックイーンがここにいるの」

 

「それはこっちのセリフですわ! 何故貴方が女湯に……」

 

 ん? 女湯? 

 

「いや、ここ男湯だけど。ほら、あそこ見てみてよ」

 

 僕は都合良くデカデカと"男湯!"と書かれた場所を指差す。

 

「え、あ……もしかしてここ本当に男湯ですの?」

 

「そうだよ。てか昨日も入ったんじゃないの?」

 

「…………っっ!!!」

 

 音から察するに、その場にへたり込んでしまったのだろう。年頃の少女が何かの手違いで異性の温泉に入ってしまったのだ。その精神的苦痛は計り知れない。

 

「違うんです……こちらに女湯の暖簾が掛かっていたから今日はこちら側なのかなと……」

 

「えっ、いや、僕が入る時は男湯の暖簾が掛かっていたんだけど」

 

「どうして……」

 

 マックイーンは相変わらずその場から動く気配はない。

 

 あの……そろそろ動いた方がいいと思うんですが……

 

 このままこの状態が続くと社会的に抹殺されかねない。

 

 今の状況は、男湯に男性トレーナーが一人と美少女ウマ娘が一人というなんとも犯罪的な状況だ。

 

 マックイーンは恥ずかしさで我を失っており、顔を隠して何やらぶつぶつと呪文のような言葉を発している。

 

「とにかくあれだ、マックイーン。とりあえず君はここを出るべきだ。今なら多分誰も見てな……あの、マックイーンさん? 何をしてらっしゃるんですかね?」

 

 あろうことかマックイーンは自分の体を洗い流し始めた。

 

 いや、あの。

 

「何を今更恥ずかしがっているんですの? 私達は一心同体。こんなことなんてことはありませんわ」

 

 先程まで赤面していたマックイーンはどこに行ったのだろう。人格変わった? 

 

 賢者タイムならぬ賢バタイムに突入したマックイーンは静止を全て無視し、悠々と湯船に浸かってくる。

 

「いや、本当にまずいって。合宿先で担当のウマ娘と混浴しましたなんて知られたら普通にクビだから。僕は先に出るよ。これ以上は……おい、手を離せ!」

 

「その時はメジロ家専門のトレーナーとして雇って差し上げますわ! それに、こんなチャンス簡単に逃してたまるものですか!」

 

 やばい、マックイーンの目がやばい。完全に理性を失っている。

 

 身の危険を感じたため、なんとか抵抗するが、人間がウマ娘に勝てるはずもなく、そのまま抑えられてしまう。

 

「ふふっ、もう逃げられませんわよ、トレーナーさん。あら、意外と鍛えてるのですね」

 

「よし分かった、話をしよう。今ここで僕の言うことを聞いてくれたら高級スイーツでもなんでも買ってあげよう。もちろん、それに見合ったトレーニングメニューも考えるから体重のことも気にしなくていい」

 

「私にとって、今目の前にいる貴方が最高のスイーツですわ」

 

 終わった。僕に取れる行動は二つ。

 一つはこのままマックイーンに身を任せること。もう一つは勝算のない抵抗をして力尽きること。どちらにせよバッドエンドだ。

 

 前略お母様。先に死にゆく息子をお許しください。

 

 社会的な死を悟り、獄中での飯は美味いのかななどと考えていたその時だった。

 

「ふっふーん、作戦大成功〜! トレーナーさーん! お背中流し……ます……よ…………」

 

「あ」

 

「あ……その、もしかしてお楽しみ中でしたか……?」

 

 唐突に乱入してきた第三者によって、マックイーンの思考も停止している。

 

 生き伸びるなら今がチャンスだ。

 

「助けてください! セイウンスカイ様!」

 

「ええっ!?」

 

 

 

 

 

「本当に申し訳ございませんでした」

 

 僕達の目の前で地べたに頭を擦り付けて土下座をするのは、メジロ家の誇りをどこかに捨ててきたらしいメジロマックイーンだった。

 

 運良くセイウンスカイが現れてくれたおかげで僕の貞操は守られ、取り返しのつかなくなる一歩手前でギリギリ踏みとどまることができた。

 

 セイウンスカイ曰く、我に帰ったマックイーンはしばらく動くことはなかったらしく、着替えさせるのが大変だったとのことだ。

 

「マックイーンが正気に戻って良かったよ。だからそんな気にしないで」

 

「いえ、そういうわけにもいきません。大切なトレーナーさんに、あのような不埒な行為をしてしまった自分を私は許すことができません。今から太平洋の奥底に沈んできます」

 

「ちょっと待て、早まるな」

 

 先程とは別の意味で目がやばいマックイーンをセイウンスカイと二人がかりで取り押さえる。

 

「離してください! 私は……私はもうお天道様にもメジロ家にもトレーナーさんにも顔向けできません! ですので私は先に逝きます! 地獄でゴールドシップを待つのですわ!」

 

 ゴールドシップが地獄行き確定みたいな言い方やめろ。

 

「おい、暴れるな! セイウンスカイ、何か縛れる物ない?」

 

「たまたま偶然ロープを持ってますよ」

 

 何で持ってるんだよ。絶対何かに使う気だっただろ。

 

 そんなツッコミをしてる暇はないので、なんとかマックイーンを椅子に縛り付け大人しくさせる。

 

「……トレーナーさん、さっきの状況も中々でしたけど、マックイーンさんを縛り付けてる今のこの状況もまずくないですか?」

 

「言うな。僕もちょっとそう思ってる」

 

 なんでこう、行動全てが犯罪っぽくなるのだろう。もう生きるのやめようかな。

 

「マックイーン、さっきのことなら僕はもう全然気にしてない。自分で自分のことを許せないって言ってたけど、僕は君のことを許すからさ」

 

「……全く気にしてないと言われたらそれはそれで心に来ますわ」

 

「あー……普段と違うマックイーンが見れて新鮮だったなあ……なんて」

 

「私はもうダメです! この縄を解いてください! 誉も私も浜で死にますわ!」

 

 どうしろってんだよこれ。

 

「セイウンスカイ、これなんとかならない?」

 

「えぇ……ここで私に振るんですか?」

 

「頼む、今頼れるのは君しかいないんだ」

 

「もう、しょうがないなあ〜」

 

 口ではこう言いつつも、セイウンスカイはニヤニヤしながら暴れるマックイーンに近づき、何やらこそこそと耳打ちをする。

 

 次の瞬間、マックイーンの動きがピタリと止まり、何かに縋るような顔でセイウンスカイを見る。そんなセイウンスカイはサムズアップをし、マックイーンを縛っているロープを解き出した。

 

「あの、トレーナーさん……」

 

「はい、何でしょうか」

 

「……どうでしたか?」

 

「どう、とは」

 

「その……私の、裸体と言いますか」

 

 これもう詰んでるだろ。何言ってもセクハラになる気しかしない。セイウンスカイのやつ、マックイーンに何言ったんだ。

 

 その元凶は口笛を吹いて楽しそうにこちらを眺めている。後で覚えてろよ。

 

 マックイーンの裸体に関しては、きちんとタオルが巻かれていた上に、なるべく見ないようにしていたので僕から言えることは何もない。

 

 …………ほんとだよ? 

 

 だが、ここで何も言わなくてもたどり着く場所は死地だ。何か無難ことを言っておかなければ。

 

「……普段から鍛えている証拠が見られるとても健康的な体だと思いました」

 

「…………私のことを意識してくださいましたか?」

 

 これ素面ってマジ? 何かアルコールの類を摂取したか疑いたくなるレベルなんだけど。

 

 ……しゃーない、この現状を打破するためには、僕も多少吹っ切れる必要がある。

 

「何を今更。僕は昔から君の虜だよ」

 

「……そうですか……ふふっ。私の虜……私の虜……」

 

 僕は昔からマックイーンの(走りの)虜だ。嘘はついてない。

 

「丸く収まって良かったですね、トレーナーさん」

 

 少し離れたところでニヤニヤしていたセイウンスカイが、いつのまにか僕の近くに寄ってきていた。

 

「ああ、何とかね」

 

「それで、実際どうなんですか?」

 

「会話をする時は修飾語を使うことをおすすめするよ」

 

「もう、分かってるくせに〜」

 

 セイウンスカイはからかうように肘で僕の横腹を突いてくる。

 

 そんなこと言われなくても分かっている。

 自意識過剰でも何でもなく、マックイーンは僕に明確な好意を寄せている。もしそうでなかったら、先の行動をしたマックイーンはただのクソビッチということになってしまう。そうは思いたくない。

 

 どんな形であれ、彼女の気持ちにはいずれ向き合わなければならない。頭では分かっている。

 

 今はこれでいい。まだこのままでいい。

 僕は成人でマックイーンはまだ学生だ。彼女の気持ちを見て見ぬ振りでも構わない。

 

 だが、それをし続けてしまった結果が今回の件だ。マックイーンの気持ちに上手く向き合うことができていなかった証拠だろう。

 

「早急に手を打たないと、今後もっと大変なことになるかもしれませんよ?」

 

「……ご忠告痛み入るよ」

 

「にゃはっ、分かればいいんですよ、分かれば。それにしてもトレーナーさん、今回の超功労者であるセイちゃんに何かご褒美とかあってもいいんじゃないですかね?」

 

 そう言えばそうだな。解決したかと言われたら微妙だが、今回はセイウンスカイのおかげでなんとか問題を解消することができた。そんなセイウンスカイに、僕は掛けなければならない言葉があるはずだ。

 

「セイウンスカイ」

 

「ほいほい、何でしょう! ご褒美ならスキンシップとかがご希望ですなあ。あっ、ハグとかどうです? なんならキスでも……」

 

「君が温泉に入ってきた時、『作戦大成功』って言ってたけど、あれは一体全体どういう意味だ?」

 

「…………さて、明日も早いことですし、今日はゆっくりとお休みしましょうかね」

 

「おい、誤魔化そうとするな。大方、僕が温泉に入った後に暖簾を入れ替えて、マックイーンやダイヤを騙すつもりだったんだろ?」

 

「いやあ、そんなことないですよ? どっちかって言ったらマックイーンさんが入っちゃったのが予想外っていうか」

 

 ふむ、つまりセイウンスカイは直接僕に悪戯を仕掛けようとしていたと、なるほどね。

 

「よし、セイウンスカイ、そこに直れ。今から夜通し説教を……ああっ、逃げた! マックイーン、捕まえるの手伝ってくれ! あいつ生かしちゃおけねえ!」

 

「えへへ……トレーナーさんが私の虜……」

 

「君はいつまでやってんだよ!」

 

 この後一通り騒いだ僕達は、全員揃って事の経緯を全く知らないダイヤに説教を食らう羽目になった。もちろん、彼女の憧れであるマックイーンも例外ではない。

 

 

 

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