黒雷のウマ娘   作:にゃんこ丸

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注意!

今回は他視点が多めです!

何度も忠告しますが、ほとんどノリです。
苦手な方はブラウザバックお願いします!


11話

 

 

 社畜side

 

 

 「はぁ……今日も朝っぱらから仕事かぁ。」

 

 

 現在の時刻は4時

 なんでこんな時間からあんなブラック企業に尽くさねぇ行けねぇんだよクソ。

 

 

 「はぁ……何か夢中になれることでもあったら人生少しは楽しめるのかなぁ。」

 

 

 

 〜♪

 

 

 「あ?なんだこんな時間に。誰か歌ってんのか?」

 

 

 俺は川の方に目を向けると朝日で照らし出された黒髪のウマ娘が神々しくギターを引いていた。

 

 

 「明日消えたとして 

  どうなるかを 

   暇なとき考えてる」

 

 

 鈴の音のような優しくも儚い、しかしその中には力強さがしっかり芯としてある声で歌う。

 

 

 「人並みの幸せを知りたいらしい

  こんなもんじゃないといいけど」

 

 

 まるで親しかった人を心配しながらも送り出そうとする者の言葉のように。

 

 

 「 最期の日だけ 

   笑えればいいとか

    この世は最悪だ

     絶望の朝が来る 」

 

 

 最近、何も感じなかった心がこんな年になってまた強く脈動するかのようにドキドキする。

 

 

「それでも! 

 行くのかい! 

  なんでだよ!

   悲しむんだよ 傷付くんだよ 何千回も」

 

 

 何故か送り出してくれた両親の顔が脳裏に浮かぶ。親父は最後まで俺の身を案じてくれていた。

 

 

「それでも! 

 行くのかい!

  わからずや!

   何処へでも行け」 

 

 

 

 『「死ぬなよ」』

 

 

 何故か最後の言葉に親父の言葉が重なった気がする。

 

 

 バキッ!

 

 

 近くの小枝を踏んでしまったことはすぐに気づいた。しまった!気づかれる。すぐにまた身を隠そうとしたがこちらを赤い瞳で見つめていた彼女を見ると手遅れであったことを悟った。

 

 

 「聞いてること気づいてる。出てきたら?別に怒りはしない。」

 

 

 ……仕方ないよな。こっそり聞いてた俺も俺か。ただ聞かれたのが嫌だったら多分もうこの歌は聞けないのかな。それに寂しさを覚える俺は少しおかしいのかもしれない。

 

 

 「す、すまない。悪気はないんだ。ただ君の歌を聞きたかっただけで。」

 

 「怒ってないって言った。おじさんはこれから仕事?」

 

 「お、おじ!?……あぁ、仕事だ。」

 

 

 黒髪のウマ娘はギターをケースにしまうと方に担ぎあげて隣を通り過ぎる。小声で微かに聞こえる声で。

 

 

 「仕事、頑張れ。」

 

 

 微かに聞こえた応援。それが耳に残り、少し呆然とするがすぐに振り返り叫ぶ。

 聞かなければならない。

 彼女の名前を。

 

 

 「な、名前を!」

 

 

 髪を靡かせながらこちらを見つめる彼女は一言こう言った。

 

 

 「ノワールエクレール。」

 

 

 それだけ言うと颯爽と駆けていった。

 

 

 「ノワールエクレール……」

 

 

 

 「ヤバい……ファンになりそう……。」

 

 

 こうして無意識にノエルちゃんは一人のファンを作ってしまいましたとさ。

 

 

 ◇◆◇

 

 

 ノエルside

 

 

 うわああああああ!!!

 

 

 うわあああああああああああああ!!!

 

 

 歌聞かれた!?マ!?マジか!?

 

 

 新しい環境になってまったからめっちゃ朝早く起きてしまったから誰にも聞かれないだろうなぁって気抜いてた!!

 そうだここ東京だわ!社畜なんかそこら中におるやんけ!

 

 

 しかも、なーにが「聞いてる気づいてる」だよぉ!気づいてなかったろぉ!

 カッコつけてんとちゃうぞぉ!

 

 

 はぁ、もういいや婆ちゃんのトレーニングメニューやろ。多分朝礼時間ギリギリかもだけど急いでやるかぁ……。

 

 というか、婆ちゃん絶対ここの土地詳しいよなぁ。ルートとかめっちゃ詳しく書かれてるし。

 

 

 「はぁ、走ろ。」

 

 

 ◇◆◇

 

 ナイスネイチャside

 

 

 いつも通り朝練をしていた時です。最近知り合った編入生、ノエルがトレーニングをしていました。入ってすぐに偉いなぁとも思いました。

 

 

 「フッ!フッ!フッ!……。」

 

 

 うん……そろそろ突っ込んでもいいかな。

 良いよね、うん。

 

 

 「そろそろやめようか!?ノエル!?」

 

 「え?」

 

 

 なんでそんな大岩背負いながらスクワットしてるの!?さっきなんか足と手に十五キロくらいの重りを付けてとんでもないスピードで走ってたしね!?

 

 

 「何してんの!何してんのぉ!そんな事やってたら身体壊すでしょ!」

 

 「これくらい朝飯前。いつもやってた、です。」

 

 「おバカ!」

 

 

 私はノエルの後頭部を引っぱたく。

 もう!なんなのこの子!フィジカル化け物じゃん!

 いや、大きいタイヤ引っ張ったりするけど。あれは引きずってるし。

 

 

 「そもそもこの大岩どこから持ってきたの!?数メートルはあるよ!?」

 

 「ゴルシ宅急便です。」

 

 「アレか!」

 

 

 ゴルシもゴルシかい!よく持ってこれたね!?

 

 

 「三人で運んできたみたい。三人からは『もうこんなの頼まないで』って言われた。」

 

 スカーレットォ!?ウォッカァ!?

 待ってスタミナお化けのゴルシも音を上げるってやばくない!?

 

 

 「はい!もう終わり!そろそろ食堂開くよ!」

 

 「……分かりました。」

 

 

 ノエルが大岩を近くの林に投げ、る……投げるな! 

 あぁ、もう。なんというか妹がいたらこんな感じなのかなぁ。こう、手がかかるというか無茶しちゃうというか。

 ん?なんか引っ張られてる?

 振り返るとノエルが服の袖を摘んでこちらを覗いていた。

 

 

 「ん?どうしたのさ?」

 「……道、まだ覚えきれてない、です。」

 

 

 …………。

 

 

 ………………。

 

 

 はぁ〜もう。

 

 

 「しょうがないなぁ。」

 

 

 




ただノエルちゃんを歌わせたかっただけの回


次はノエルちゃんの授業開始だぞ!

待て次回!

『安価』ノエルちゃんどこのチームに入って欲しい

  • 奇天烈なスピカ
  • 優秀無敵なリギル
  • 和み担当カノープス
  • カオスたっぷりオリチーム
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