ラッシュデュエルは調整中!   作:夜鹿

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第2話 マキシマムVSレジェンド

 役所での手続きが終了した私は、先程見かけた警察に連れて行かれる同郷の者達についての噂話を耳にする。暴れた者達は、持たされたデッキが弱いとか常勝無敗できるカードが入ってない!主人公補正が無い!という事を叫んでいたそうだ。

 

 デッキが弱いというのは全体的にモンスターの攻撃力、守備力が下級、上級、最上級に合わせて調整されている事が彼等にとって「話が違う!」という事なのだろう。まぁ、攻撃力1900のレベル4モンスター〈ブラッド・ヴォルス〉がレジェンド扱いされている時点で調整されるのは仕方ないだろう。

 

 むしろ未調整のままラッシュデュエルに持ち込めばあっという間にレジェンド量産もしくはパワーインフレによるオワコン化になる。ただ、パワー等については納得しても主人公補正や特別扱い等を欲しがる奴はいたそうで……不相応なアンティの強要やラッキースケベを通り越したセクハラ行為、果ては「俺だけレジェンド何枚でもOK」なんて俺ルール改変をしようとする奴等もいたそうだ……それも男子だけに限らず女性にもいたらしい。

 

「……ルールを守って楽しくデュエル出来ないのか?まぁ、厄介な事にならなければ良いんだけど。」

 

 私としてはOCGで使っていたテーマがラッシュデュエル主体の世界でも使えるなら弱くても使うと宣言していると思う。……まぁ、理不尽な弱体化が無ければの話だけど。そんな事を考えながら歩いていると、誰かに尾けられている様な気配を感じた。なので私はある程度開けた場所まで向かってから後ろを振り向くのだった。

 

「いやぁ~、バレましたか。こう見えても尾行は結構得意なんですけどね~。」

 

 後を尾けていたのは、確かに色あせ気味の水色ハンチング帽に厚手のコート+ホットパンツと隠密行動に向いてそうな格好と隠密行動に絶対に邪魔になる巨乳を携えた少女だった。

 

「いやぁ~、トーハ町に突如として現れた謎の人物達。これは取材しない訳にはいかないでしょう!あっ、私はトーハ第3学園高等部2年、新聞部副部長の吹田 (つのり)です。以後、お見知りおきを……」

 

 そう言いながら一礼した彼女はデュエルディスクを構えていた。何?この世界では目と目が合ったらラッシュデュエル!というポ○モンみたいな世界観なのか!?と思いつつ私もデュエルディスクを構えた。……まぁ、この世界でのデュエル経験は役所に行くまでに仕掛けられた回数が多いので既に二桁を超えている。なので特にあたふたする事なく私はデュエルディスクを構えたのだった。

 

「まぁ今回は取材用デッキで行かせて貰いますね。ではさっそく……「「デュエル!」」

 

吹田 集 LP 8000

亜城 幽海 LP 8000

 

集「先攻は私ですね。まずは1枚ドロー。そして〈ピース・ホールダー〉、〈サイレント・アサシン〉、〈エージェント・テレパス〉を召喚。カードを1枚伏せてターンエンドです。」

 

吹田 集 LP 8000

山札 35枚 手札 1枚 伏せ 1枚 墓地 0枚

〈ピース・ホールダー〉☆4 ATK 1500

〈サイレント・アサシン〉☆4 ATK 1500

〈エージェント・テレパス〉☆4 ATK 1000

 

 

亜城「私のターン、1枚ドロー……。」

 

亜城(3体のモンスターを攻撃表示のまま召喚?あの伏せカードに何かあるのか……?でも伏せカード破壊できるカードが無いんだよね……)

 

亜城「私は〈ジェムナイト・ラズリー〉、〈ジェムナイト・アレキサンド〉を召喚。そして〈アレキサンド〉の効果発動。このカードをリリースしてデッキから通常モンスター、〈ジェムナイト・ラピス〉を手札に加える。そして〈ジェムナイト・ラピス〉をそのまま召喚。」

 

集「ほぅ……〈アレキサンド〉で持ってくるカードは本当にそれで良かったんですか?」

 

亜城「本当は別のカードを呼び出したかったけどね……私は〖フュージョン〗を発動。フィールドの〈ジェムナイト・ラピス〉と〈ジェムナイト・ラズリー〉をリリースし、フュージョン召喚!現れろ、〈ジェムナイトレディ・ラピスラズリ〉!」

 

亜城「デッキの一番上のカードを墓地に送り、〈ジェムナイト・ラピスラズリ〉の効果発動!相手フィールドに存在するモンスターの数×500ポイントのダメージを相手に与える!」

 

集「えっ、ちょっ!いきなりですか!いやぁぁっ!」

 

吹田 集 LP 8000―1500=6500

 

 彼女……吹田はその大きい胸をブルンと揺らしながらダメージを体現する。いや、痛みは無いんだけど衝撃は来るんだよね、どうなってんのデュエルディスクの技術力は。

 

亜城「さらに〈ジェムナイトレディ・ラピスラズリ〉で〈エージェント・テレパス〉を攻撃!」

 

吹田 集 LP 6500―(2400―1000)=5100

 

亜城「私はこれでターンエンドだ。」

 

集「結構早い攻めなんですね……。もうライフが5000代ですよ。」

 

亜城 幽海 LP 8000

山札 34枚 手札 2枚 伏せ 0枚 墓地 4枚

〈ジェムナイトレディ・ラピスラズリ〉☆5 ATK2400 

 

 

集「私のターン、4枚ドローです。〈サイレント・アサシン〉をリリースして〈サイステージ・バウンサー〉をアドバンス召喚。そして〈ピース・ホールダー〉をリリースして2体目の〈サイステージ・バウンサー〉をアドバンス召喚します。」

 

集「そして〈サイステージ・バウンサー〉2体をリリースして〈特報マシン・タフロイド〉をアドバンス召喚。デッキの一番上のカードを墓地に送り、〈タフロイド〉の効果発動。このカードの攻撃力は相手のデッキを5枚めくり、めくったカードの中にあるモンスターの数×100アップします!」

 

 めくられたカード

〈ジェムナイト・ガネット〉

〈ジェムナイト・クリスタ〉

〈磁石の戦士マグネット・バルキリオン[R]〉

【ブリリアント・スパーク】

〖フュージョン〗

 

集「モンスターカードは3枚。よって〈タフロイド〉の攻撃力は300アップします。じゃ、好きな順番でデッキの下にカードを戻して下さい。」

 

亜城「デッキの下なのが厄介なんだよな……面倒だから捲られた順番そのままでデッキに戻すぞ。」

 

集「そうですか……私はカードを1枚伏せてから〈タフロイド〉で〈ジェムナイトレディ・ラピスラズリ〉を攻撃!」

 

亜城 幽海 LP 8000―(2600―2400)=7800

 

亜城「ぐっ!だけどこの位ならダメージの内に入らない!」

 

 そうは言ったもののこの状況はまずい事に変わりはない。私のデッキは〈ジェムナイト〉と〈磁石の戦士〉カードが多く入っており、魔法や罠の割合は少ない。それに逆転の可能性を持つマキシマム召喚も先程のデッキ下移動で封じられているのだ。

 

集「私はこれでターンエンドですね。」

 

亜城「私のターン、3枚ドロー!……モンスターをセット、カードを1枚伏せターンエンド………。」

 

 ドローしたカードの中に良いカードが無いなんて事はよくある。ただ、相手の場に最上級モンスターがいるのにも関わらず頼りない盤面でターンを譲るとなると、冷や汗が止まる事は無かった。

 

 

吹田 集 LP 5100

山札 30枚 手札 1枚 伏せ 2枚 墓地 6枚

〈特報マシン・タフロイド〉☆8 ATK 2300

 

 

亜城 幽海 LP 7800

山札 31枚 手札 3枚 伏せ 1枚 墓地 4枚

〈〉セットモンスター×1

 

 

集「私のターン、4枚ドローです。……いや~、この盤面をどう覆してくるのかが見所ですね!ま、それより酷いことしちゃいますが……いいでしょう。私は〈配達マシン・ブーン〉を2体召喚します!そして2体の〈ブーン〉をリリースしてアドバンス召喚!」

 

 その時、風景が紫色に変わる。いや、紫がかっていると言った方が良いだろう。その光景は他のデュエリストと対戦していた時とは明らかに違っていた。多分それは吹田が召喚したモンスターから考えれば仕方のない事だった。

 

 少なくとも、私の目の前には古代文字の様な丸みのある25の数字が見えている。……いや、なんでラッシュデュエルの世界でこの数字が見えるんだよ!

 

集「現れろ、〈No.25 重装光学撮影機(フルメタル・フォトグライド)フォーカス・フォース〉!」

 

 

 どうも、違和感バリッバリのNo.です。遊戯王アニメ4作目、遊戯王ZEXALでメインとなったカード群の1枚です。……いや、マジでなんでNo.がアドバンス召喚で出てきてるんだ?それにレベル8とか、攻撃力2400とか、効果モンスターの焦げ茶色の枠とか、違和感バリバリというかOCGの面影が無い……。

 

集「なに驚いてるんですか?このカードは新聞部の必須カードですよ?」

 

 あー、その言葉から察するにこの世界でのNo.は普通に出回っているカードなのね。No.って1~2話限りで出番終わりってカード多いからね。いつの間にか使われなくなったNo.もあるしね……って納得できるかぁぁぁ!

 

集「あ、続き行きますね。私はデッキの1番上のカードを墓地に送って、伏せていた魔法カード〖パパラッチ・フラッシュ〗を発動。自分フィールドに存在する〈特報〉〈撮影〉の名を持つモンスターはこのターンの間貫通効果を付与されます。」

 

集「さらにデッキの1番上を墓地に送って〈タフロイド〉の効果発動。相手のデッキを5枚めくり、その中のモンスターの数×100の数値分攻撃力をアップします。」

 

めくられたカード

〈ジェムナイト・サフィア〉

〈ジェムナイト・アレキサンド〉

〈ジェムナイト・アンバー〉

〈磁石の戦士マグネット・バルキリオン〉

〈ジェムナイト・オブディシア〉

 

 全滅だ。全部モンスターとかどうかしてるぜと思いつつ、私は〈タフロイド〉の攻撃力が500上がっていくのを黙って見ているしかなかった。

 

集「あ、後ついでに墓地のレベル6モンスター、〈サイステージ・バウンサー〉をデッキに戻して〈フォーカス・フォース〉の効果発動。次の私のターンまで〈フォーカス・フォース〉は効果を発動したモンスター、効果の対象となったモンスターに攻撃されなくなります。」

 

 〈フォーカス・フォース〉の効果、多分ラッシュデュエル仕様になる様に無理矢理魔改造されてるな……と思いつつ、攻撃に備えて構えるのだった。

 

集「バトルです。〈タフロイド〉でセットモンスターを攻撃!」

 

 破壊されたのは〈ジェムナイト・ルマリン〉だ。攻撃力2800のモンスターの攻撃を下級モンスターが耐えきれる筈も無く、貫通ダメージを残して爆散した。

 

亜城 幽海 LP 7800―(2800―1400)=6400

 

集「〈フォーカス・フォース〉でダイレクトアタック!」

 

亜城「ぐわぁぁぁっ!」 

 

亜城 幽海 LP 6400―2400=4000

 

 フラッシュ攻撃に目が眩んだが、すぐにおさまっている。ただ、並々ならぬダメージが襲いかかってきた。次のターンで仕掛けないと確実に負ける……そう思えた。

 

集「私はターンエンドです。」

 

亜城「私のターン……2枚ドロー……来た!私は魔法カード〖闇の量産工場〗を発動。墓地の通常モンスター〈ジェムナイト・ラピス〉と〈ジェムナイト・ルマリン〉を手札に加える!そして2枚をそのまま召喚してリリース!アドバンス召喚!現れろ〈ジェムナイト・クリスタ〉!」

 

亜城「〈ジェムナイト・クリスタ〉で〈タフロイド〉を攻撃!」

 

吹田 集 LP 5100―(2400―2300)=5000

 

集「私はここでトラップカード【報道魂】を発動。墓地の〈配達マシン・ブーン〉を特殊召喚します。」

 

亜城「私はこれでターンエンド……」

 

亜城(フィールドにモンスターが増えたか……マズいな、このままだと逆転できない…。)

 

集「そちらは結構ジリ貧みたいですね……ま、畳みかけていきますよ~。」

 

 

吹田 集 LP 5000

山札 25枚 手札 2枚 伏せ 0枚 墓地 11枚

〈No.25 重装光学撮影機フォーカス・フォース〉☆8ATK 2400

〈配達マシン・ブーン〉☆1 ATK 200

 

亜城 幽海 LP 4000

山札 29枚 手札 3枚 伏せ 1枚 墓地 7枚

〈ジェムナイト・クリスタ〉☆7 ATK 2400

 

 

集「私のターン、3枚ドロー。〈配達マシン・ブーン〉をリリースして魔法カード〖パパラッチ・アクセル〗を発動。このターン、〈特報〉〈撮影〉の名の付くモンスターの攻撃力はターン終了時まで100アップし、2回攻撃が可能となります。」

 

集「そして墓地の☆6モンスター〈サイステージ・バウンサー〉をデッキに戻して〈フォーカス・フォース〉の効果発動。次の私のターンまで〈フォーカス・フォース〉は効果を発動したモンスター、効果の対象となったモンスターに攻撃されなくなります。」

 

集「バトルです。〈フォーカス・フォース〉で〈ジェムナイト・クリスタ〉を攻撃。」

 

亜城「うわっ!」

 

亜城 幽海 LP 4000―(2500―2400)=3900

 

集「〈フォーカス・フォース〉2回目の攻撃!」

 

亜城「どわぁぁぁぁっ!」

 

亜城 幽海 LP 3900―2500=1400

 

集「私はこれでターンエンドです。」

 

亜城「クソッ……逆転のカード……来いっ!2枚ドロー……よっしゃぁぁぁぁ!!私は〈磁石の戦士α〉〈磁石の戦士β〉〈磁石の戦士γ〉を召喚!〈α〉の効果で〈磁石の戦士マグネット・バルキリオン〉を手札に加える!〈β〉の効果で〈磁石の戦士マグネット・バルキリオン[R]〉、〈γ〉の効果で〈磁石の戦士マグネット・バルキリオン[L]〉を手札に加える!そしてそのまま〈磁石の戦士マグネット・バルキリオン〉をマキシマム召喚!」

 

亜城(……本当はこのターンで決めたいが、〈フォーカス・フォース〉の発動している効果があるからな…。)

 

亜城「〈マグネット・バルキリオン〉で〈フォーカス・フォース〉を攻撃!」

 

集「いやぁぁぁっ!」

 

吹田 集 LP 5000―(3500―2400)=3900

 

集「いや~……マキシマム召喚を普通に使いこなしているのは流石ですね……。でも、マキシマムモンスターに勝てない、なんて事はありませんから。」

 

亜城「どういうことだ?」

 

集「アナタに次のターンは来ないという事ですよ。カードを1枚ドロー。〈ピース・ホールダー〉、〈サイレント・アサシン〉を召喚。そしてこの2体をリリースします。」

 

 またもや周りの景色が変化する。これもまたデュエルによるエネルギーなのだろうかと思いつつ私は召喚されるモンスターを眺めていた。

 

集「漆黒の闇より愚鈍なる力に抗う反逆の牙!今、降臨せよ!アドバンス召喚!レジェンドモンスター、〈ダークリベリオン・エクシーズ・ドラゴン〉!!」

 

 レジェンド認定されている事は置いておいて………取り敢えず突っ込ませて欲しい。アドバンス召喚してる時点でお前はエクシーズを名乗れねぇだろ!ダークリベリオン・アドバンス・ドラゴンだろうがぁぁぁぁ!!!

 

集「墓地のレベル4モンスター、〈ピース・ホールダー〉、〈サイレント・アサシン〉をデッキに戻し、〈ダークリベリオン・エクシーズ・ドラゴン〉の効果発動!相手モンスター1体の攻撃力を半分にし、その数値分このカードの攻撃力をアップします!トリーズン・ディスチャージ!」

 

 〈マグネット・バルキリオン〉に向けて放たれた方向は、まるで力を吸い取っていくかのようだった。これにより攻撃力の優劣が入れ替わり、吹田は自信満々な顔で〈ダークリベリオン・エクシーズ・ドラゴン〉に指示を出す。

 

集「トドメです!〈ダークリベリオン・エクシーズ・ドラゴン〉で〈マグネット・バルキリオン〉を攻撃!反逆のライトニング・ディスオベイ!!」

 

 〈ダークリベリオン〉の顎による一撃が力を吸い取られた〈マグネット・バルキリオン〉にぶつけられた。その衝撃はレジェンドモンスターに相応しい衝撃であり、突風に吹かれた様に私の体は吹き飛ばされていくのだった。

 

亜城 幽海 LP 1400―(4250―1750)=―2500

 

Winner 吹田 集

 

 

 この時、私は初めて数メートル吹き飛ばされる敗北を味わうのだった………まぁ、その分DPもヤバいぐらい入ってるんだけどね……。




 この作品では〈ダークリベリオン・エクシーズ・ドラゴン〉のみならず、〈オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン〉、〈スターヴヴェノム・フュージョン・ドラゴン〉、〈クリアウイング・シンクロ・ドラゴン〉と言ったARC-V主人公竜はレジェンドカードとしてラッシュデュエル参戦予定です。(シンクロモンスターの扱いが決まっていないのは気にしたら負け)

 賛否両論(主に否)ありそうですがレジェンドカード増産する勢いで改変・調整して書いていきます。ただ、現状ラッシュデュエルに存在しない概念の除外効果、戦闘時効果等はご都合主義的になるのでその辺りは目を瞑るかブラウザバックでお願いします。
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