何か貧乏神拾ったんだが 作:隣の家に晩飯凸する止まらないゴルシ
甘いものが足りないから砂糖食いに行っていいですか。
あと主は学生ですので投稿頻度はKUSO☆GOMIでございまする。
ガスコンロに火を入れる。
これは以前、河童のアンケートの協力、ということで設置してもらったものだ。最初の方こそ慣れなかったが、慣れれば使い勝手の良いものだ。
「少し待ってろ、簡単な物を作ってやる」
そう言って、本当に簡単な物──焼き魚なんかのおつまみ──を出す。
すると、余程まともな物を食べていなかったのか、泣きながら箸を持ち、焼き魚を食べ始める。
「…お前、例の『貧乏神』だろ」
一瞬、ぎくりと依神が止まる。
「気にすんな。俺はむしろあの異変で得をしたんでな、お前にゃ感謝してる」
「でも………一緒にいたらあなたまで巻き込まれるよ」
「おう、そうか。で?」
「え…」
「俺がその事を知らないと思ったか?何より、その能力を持っているからこそ、取引を持ち込んだんだよ」
「……何で」
「…自分で言うのもなんだが、俺はそれなりに金を持ってる。だから、俺を殺そうとしたり、盗みを図ったりする輩がいるんでな」
「………何でそれ程のお金を持ってるの…」
「
そんな風に、簡単な受け答えをしているうちに依神は既に飯を食い終わったようで、下をうつむきながら話していた。
「何でも…何でもするから……追い出さないで…」
「追い出さねぇよ。それにお前には仮にでも『仕事』をしてもらうんだ。居場所が無いなら衣食住を提供してやる。労働力を提供するなら給料を用意する…単純な循環だろう」
「…」
「…まぁ今日はもう遅い、風呂入って寝ろ。他のことは…これからでいいだろ」
そう言い残し、自室に入り襖を閉じる。
ぺたり、と力をなくしたように地面に座り込む。
「………俺は…馬鹿か…………」
(あいつを拾ったところで俺は変わらない…拾うだけ無駄だろうに………俺は――――なんで――――)
思考の沼にはまりそのまま意識が落ちてゆく。
「……あいつは…例の人間に接触するつもりだろう。どう妨害する」
「できんさ―――すれば返り討ちにされる……
「となると、破壊後に決行か?」
「いや、決行時、奴を巻き込む。
「では…予定通りに、だな?」
「ああ………我々の手で変えよう。このクソッたれなアルゴリズムを」
男たちは嗤う。それはきっと地獄の底よりも、心の底よりも、この世の何をも超えるような深い憎悪を孕んでいるのだろう。