俺らでジオウを神作にする!   作:鳴滝の■■

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ブレイド編
レンゲル覚醒


思えば、ジオウを始めた頃は働き過ぎていたのかもしれない。

 

 

「これより、統制者へのラウズカードを使った干渉実験を始める」

 

 

財団X。大きい...本当に大きい悪の組織のトップとなってしまったものの、今一活かしきれずにWでは園崎家の屋敷に忍び込んでミックに襲われ、ドライブではベルトさんの封印された地下空間へと飛び込んでトラップの数々に襲われたりと、一人身を削りながら素材集めに勤しんでいたワイ。

今まではスリル満点で推しに会えるとか最高か?と気にしてはいなかったが、効率的な面を考えれば最悪であった。

それでしびれを切らしたのか今回舵取りを担ったのは元財団Xのボスこと愛称『ヤバそうな婆さん』である。

 

 

「はえ……烏丸さんが隠したカードの隠し場所と何処へ消えたとも知れないコンニャクをこんなに早く見つけてくるなんて流石は財団Xですね~」

「永遠の命については以前から目をつけておりました。BOARDは我々がコンタクトを取る前に壊滅してしまいましたが、()()なことに元研究員の方々は数名こちらにおりましたので」

「それは運が良い。ところでカードは何処にあったの?」

「チベットにある烏丸啓が所有していた施設に。仮面ライダーギャレンの変身者 橘朔也(たちばなさくや)の妨害もありましたが、ハートのカテゴリー2、初めから保管されていなかったカードを除いた全てがこちらにあります」

「それは上出来上出来。その残りの一枚の居場所は知ってるのでもう全部見つけたみたいなもんですよ。あ、約束どおり橘さんは殺してはないよね?」

「えぇ。ベルトとカードは押収しましたが約束通り、命までは奪っていませんとも」

「ならばよろしい」

「…………」

 

横目でチラリを見ると不満ありありな表情をする婆さん。

それはワイと彼女とで交わした『約束』が不服であることは明らかであった。

 

実を言うとワイらは別にあの戦争から和解したわけでも、仲良くなったわけでもなかったりする。

色々あって、認めてはくれているようだが宿命のライバル的な?それとも乗り越えるべき障害とでも言おうか。

時々、ヤバめの殺気を感じるので、いずれは裏切られるんだろうと思いながら、神作の為の雑音になることが多い完璧合理主義な彼女の意見は今まで殆どフルシカトしてきた。

 

 

「カテゴリーA『ケルベロス』をスキャン。変化なし。複製品『チェンジケルベロス』三枚の実験に移ります」

 

 

さて、ところで話は打って変わり統制者の意思を反映するコンニャク君とそれを何とか思い通りに動かそうとアンデッドの封印カードを使って試行錯誤する研究員達を見る。

 

バトルファイトが終結していない以上、多分と言うか、恐らく無駄になるだろうがそんな裏事情を知らない彼らを見て健気やな……と暖かい目で見守っていると、徐に研究員の一人が飛び出して、カードの入ったトランクを強奪した。

 

 

「な、何のつもりだ!?」

「悪いが、カードは返してもらう」

 

 

防護服を着ているから誰か分からんなと思ったら顔だけ出してくれた。

 

「バカな……橘朔也だと?」

「あ、仕込みではないです」

 

ジロリと婆さんがこちらを睨んできたが、()()は仕込みではない。

 

 

 

 

1:鳴滝の息子

変身(ヘンシン)!』

 

 

と言うわけでギャレン登場!

ブレイド編始まりまっせ~!

 

2:俺らでジオウを神作にする

おお!始まったか!

 

3:俺らでジオウを神作にする

まさか財団Xの中からとは豪華だな!

 

4:俺らでジオウを神作にする

ヤバそうな雰囲気の婆さんと和解してなかったんかww

 

5:俺らでジオウを神作にする

本編時空とは別ルートで行く感じやな!

 

6:俺らでジオウを神作にする

まさかいきなり橘さんのギャレンが見れるとは!

 

7:俺らでジオウを神作にする

統制者を確保とかヤバイことしてて草

BOARDの時は封印されていたのを運び出したぐらいだったのに

 

8:俺らでジオウを神作にする

でも財団Xならワンチャンありえるか……とも思わせてくれる

 

9:鳴滝の息子

『ハァ!』

 

ギャレンとなった橘さんが周囲に発砲して火花が走り回った。

 

『うわっ!』『きゃあ!』

 

 

『お前達の相手をするつもりはない!』

 

そしてトランクを掴むとワイらを制圧するのではなく、一目散に逃げ出した。

 

目的はあくまでカード……財団Xのやっていることは黙認しているか、知らないのか。それとも形勢不利だと悟って一時撤退し、剣崎さん達の協力を仰ぐつもりなのか。

『警備兵!』

 

直ぐ様その後を追うようにマスカレイドが複数走るが、あの程度では足止めすら厳しいだろう。

 

 

↓↓↓

ワイの構想としてはこのまま逃げてもらった方が都合がいいんやが、おまえらはどうしたい?

 

10:俺らでジオウを神作にする

どうって……と言うか、まだマスカレイドなんて雑魚怪人使ってるのか

 

11:俺らでジオウを神作にする

いくら橘さんが格上には強いが格下には負ける珍しいタイプだからってマスカレイドは無理だろぅ

 

12:俺らでジオウを神作にする

イッチが改良したって言うしスペックはあがってるんだろうけど、絵柄としても地味だしこれはブレイド編のアナザーファントムの御披露目してもいいんじゃない?

 

13:俺らでジオウを神作にする

ここで倒してしまっても修正が効くなら、ブレイド編のアナザーファントムに倒してもらう展開がいいな

 

14:俺らでジオウを神作にする

たまたま近くにいた戦闘員がマスカレイドだったのか?

 

15:俺らでジオウを神作にする

マスカレイドで逃げ切られるのはちょっと弱い。アナザーファントムを出そう

 

16:俺らでジオウを神作にする

良かった。今回の橘さんは変に騙されてめんどくさい状況になってないみたいだ

 

17:俺らでジオウを神作にする

アナザーファントムを出したいところだが、何故か奇跡的に倒せる可能性が生まれてしまうのが橘朔也の恐ろしいところ

 

18:俺らでジオウを神作にする

カードだけ始さんのところに行くようにしたいな

 

19:俺らでジオウを神作にする

うーん。これって俺の勝手な願望だけど、ここでブレイド組のレジェンド追加とか出来る?

 

20:鳴滝の息子

>>19

出来るで

 

21:俺らでジオウを神作にする

出来るの!?

 

22:俺らでジオウを神作にする

出来んの?

 

23:俺らでジオウを神作にする

え、出来るならみたい!もちろんイッチの考えた神作シナリオが破綻するなら別だが

 

24:俺らでジオウを神作にする

誰とコンタクト取ってたの?

 

25:俺らでジオウを神作にする

ならそっちがいい

 

26:俺らでジオウを神作にする

ここでギャレンと他3ライダーの誰かとの対決は熱いだろ

 

27:俺らでジオウを神作にする

剣崎?睦月?それとも始さんか?

 

28:俺らでジオウを神作にする

でもカードがないんじゃ意味がないのでは?

 

29:俺らでジオウを神作にする

カードがなくても大丈夫そうなのはジョーカーの剣崎と始さんぐらいだが……

 

30:俺らでジオウを神作にする

まさか剣崎のジョーカーの姿が見れたり?

 

31:鳴滝の息子

なんかそっちが良さそうだからそうするな。

 

 

 

↓↓↓

 

 

『クソっ!数が多い!やはりこの組織はまともでは…………な!?お前は!?』

 

まるでダークローチのごとく次から次へと湧いて出てくるマスカレイド達に手を焼いているとギャレンはその場所にいる筈のない人物の登場に目を剥いて驚くことになった。

 

『睦月!!!!』

 

『橘さん……どうして貴方が』

『どうしてお前がこんなところに!?いや、それよりこいつを使え!!!』

 

上城睦月(かみじょうむつき)

バトルファイトを終えて普通の学生に戻り、その後普通のサラリーマンへとなった彼が何故ここにいるのか混乱しつつも、ギャレンはトランクからレンゲルバックルとクラブのカテゴリーA。スパイダーアンデッドが封印されたカードを手渡した。

 

『変身しろ!一体一体は大したことはないが、囲まれると厄介だ!』

 

 

言いながらマスカレイドの迎撃をするギャレン。

『橘さん……』

ダメージ容量を越え、メモリの強制排出(改造版マスカレイド)で地面へと転がる警備兵達に、痛ましそうな目を向けた睦月はベルトを装着した。

 

『変身!』

 

紫色の光の壁を潜り、そして姿を現したのは仮面ライダーレンゲル。

見てのとおり、彼こそが最強の仮面ライダーを目指してギャレンやブレイドの後継機として開発された仮面ライダーの変身者であるが、武器を振り上げた彼はそのまま背中をさらしているギャレンへと振り下ろした。

 

 

『ぐわぁぁぁ!!!睦月、どういうことだ!?』

『橘さん。貴方は俺が止める!』

『こんな時にふざけているのか!』

 

 

 

32:俺らでジオウを神作にする

うん、お互い余計なことと言われる重要なことを話さずに戦うことになるのは正しく仮面ライダーやってる

 

33:俺らでジオウを神作にする

マジか……ここでギャレンとレンゲルが戦うことになるとは

 

34:俺らでジオウを神作にする

喋ってる内容からして睦月は操られたりしてるわけではない?

 

35:俺らでジオウを神作にする

イッチが言葉巧みに騙して勧誘とかしたん?

 

36:鳴滝の息子

打ち合う二人。

 

戸惑いもあるのか、中々攻め込めずに防戦一方にあるギャレンに鬼神のごとき豪快さでレンゲルが攻め込んでいる。

 

『やめろ!何故俺たちがここで戦わなければならない!?敵はカードを奪ったやつらだ!』

『世界中で怪人が暴れて大変な時に何を言ってるんですか!人々の平和を守る為に今は一人でも多くのライダーが必要なんです!財団Xはその為の組織だ!それを弱者をいたぶるみたいに……そっちこそ何があったんですか!』

『今は何を言っても無駄か……!なら!』

 

 

ラウズアブゾーバー。ジャックフォームやキングフォームへの強化形態に必要なアイテムを腕に装着するギャレン。

 

Absorb Queen(アブゾーブクイーン )

Fusion Jack(フュージョン ジャック)

 

一部黄金に染まった仮面とアーマーそして孔雀のように伸びた翼が背中に垂れ下がる。

仮面ライダーギャレン ジャックフォームへと成り代わった。

 

37:俺らでジオウを神作にする

あ、負け確定

 

38:俺らでジオウを神作にする

キングフォームにならないの?

 

39:俺らでジオウを神作にする

どういうことだ?何故自分から弱体化する?

 

40:俺らでジオウを神作にする

>今は言葉で何を言っても無駄か……!なら!

 

そして取り出す強化形態。

んんんっ、平成の苦味が沁みるねぇ

 

41:俺らでジオウを神作にする

ジャックフォーム、大して強くないことで有名のジャックフォームじゃないか!

 

42:俺らでジオウを神作にする

お前一回それで返り討ちにあってんだろ

 

43:俺らでジオウを神作にする

これは……レンゲルが勝ちそう。うん、通常フォームならいけたんだろうけど、ジャックフォームは無理だ

 

44:俺らでジオウを神作にする

おかしいな。スペックは上がって飛行能力もあるんだけど、不思議と強くなった感じが全くしない

 

45:鳴滝の息子

『ハァァ!』

『くっ!ジャックフォーム……やはり手強い!』

 

先ほどとは比べものにならないほど、重い弾丸とスピードの上がったギャレン。

 

バレット

 

更にカードを使い、火力を上げた。

 

『睦月!今は退け!』

『そんな訳には……いくか!』

 

ブリザード

 

槍を盾にして張られた弾幕をひたすらに耐えるしかないように思えた刹那。レンゲルはブリザードという凍える息吹を放つカードの力でギャレンの持つトランクを吹き飛ばした。

 

トランクは衝撃で壊れて、カードとブレイドのベルトとラウズアブゾーバーが散らばってしまう。

 

『『ッゥ!』』

 

二人はほぼ同時、散らばったカード達へと走る。

 

 

そしてギャレンがカテゴリーKのカードを四枚取った側でレンゲルはラウズアブゾーバーだけを手に取った。

 

 

『……終わりだ。それがあってもKのカードがなければキングフォームにはなれない』

 

キングフォーム。

それはブレイド世界のライダーシステムで言う理論上の最高地点である。

それに変身することが出来るカードは四人のライダーにそれぞれ行き渡るように四枚存在するが、その所在は今、ギャレンの手の中にある。

 

『……やってみたら、どうですか』

『睦月………』

 

これ以上、戦う必要があるのか。一瞬考えたがキングフォームで終わらせることにしたようで、ギャレンはダイヤのカテゴリーKをアブゾーバーにスキャンした。

 

 

 

『………………なに?』

 

しかし何も変化が起こらない。

不審に思うそこで、ワイが仕込みを発動させる。

 

『まさかカテゴリーKだけ偽物に入れ換えていたというのか』

 

ギャレンの手の中でカテゴリーKだと思っていた四枚のカードが燃え出す。

 

そしてスチャっとレンゲルが取り出したのはカテゴリーK、クラブのカードであった。

 

『………………二人とも俺に力を貸してくれ』

 

震える手。クイーンのカードとキングのカードをアブゾーバーにレンゲルは装着した。

 

 

アブゾーブクイーン

エボリューション〝キング〟

 

 

レンゲルの姿が黄金に染め上がり、そして兜の角は厳つく伸びて、鎧は重厚感を増した。

 

『これが俺のキングフォームだ』

 

 

46:俺らでジオウを神作にする

成った!

 

47:俺らでジオウを神作にする

ここでか!

 

48:俺らでジオウを神作にする

レンゲルのキングフォーム!

 

49:俺らでジオウを神作にする

来た!

 

50:俺らでジオウを神作にする

キタキタキタ!!!

 

51:俺らでジオウを神作にする

20周年新フォームきたこれ!!

 

52:俺らでジオウを神作にする

まさかこのジオウで見れるとは!

 

53:俺らでジオウを神作にする

これは神作確定だろ!

 

54:俺らでジオウを神作にする

ブレイドのことは世代ではないので、ちっとも分からんが凄いんだな?うぉおおお!!!

 

55:俺らでジオウを神作にする

>>54

ツクヨミが20年越しに強化形態貰えたようなもんや!無茶苦茶凄いことやで!

 

56:俺らでジオウを神作にする

まさか、ここでとは!

 

57:鳴滝の息子

『まさかお前がキングフォームになるとはな!』

『……ジャックフォームではキングフォームには敵わない』

 

ギャレンが先ほどと同じく弾幕を張るが、それを物ともしないレンゲルであった。

その堂々たる王者のごとき様は最強の二文字を連想させた。

 

 

『睦月…………強くなったな』

 

こんな最中。かつて力の伸び代に悩んでいた彼を思い出してギャレンは呟いた。

 

『―――〝ギャレン〟お前はここで終わりだ』

『……?睦ッッッツ』

 

大振り。

ギャレンは大きく吹き飛ばされて壁に打ち付けられた。衝撃で床の一部が沈み、うちの地下駐車場が顕になる。

 

バイト

ブリザード

 

続け様に飛び上がったレンゲルが床ごとギャレンを打ち抜いて二人は地下駐車場へと落ちる。

 

 

58:俺らでジオウを神作にする

おお!これが令和の、それもキングフォームでのブリザードクラッシュ!

 

59:俺らでジオウを神作にする

床が消滅した!?なんつぅ威力や!

 

60:俺らでジオウを神作にする

レンゲルつぇぇ……

 

61:俺らでジオウを神作にする

これは最強(笑)とは口が裂けても言えませんわ

 

62:俺らでジオウを神作にする

どうしよう橘さんが死んでしまう

 

63:俺らでジオウを神作にする

逆にジャイアントキリング補正がかかって勝てる……か?

 

64:俺らでジオウを神作にする

どうしよう序盤なのに見たかったのてんこ盛りで熱い!

 

65:俺らでジオウを神作にする

カードも一緒に落ちちゃったけど、また睦月が一枚一枚カードを拾うシュールなシーンが見れるんかな

 

66:俺らでジオウを神作にする

……頼む。誰か、誰かブレイドについて解説してくれ!俺はブレイドの世界観を知らんのだ!

ファイズはメインではなかったし、龍騎は何となく知ってたから楽しめたけど、ブレイドはマジで知らん!

こんなに皆が楽しそうなのに共感出来ないのは辛い!

 

67:俺らでジオウを神作にする

何か必殺技の向きが逸れてたような気がするし、地下駐車場にギャレンのバイクが見えたんだけど、もしかして睦月は敵対するふりして橘さん逃がそうとしてるのかな?

 

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