俺らでジオウを神作にする!   作:鳴滝の■■

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運命を覆すもの

子供の頃、俺は家族を見殺しにした。

 

父さん……!母さん!

 

延々と燃え盛る崩れた家屋に取り残された二人。

火災の原因はタコ足配線らしい。

リビングからあっという間に燃え広がったそれは骨組みを焼いて砕いて扉を塞ぎ、俺の両親を閉じ込めた。偶然にも俺は外に出ることが出来たが、それをただ見ていることしか出来なかった。

今でもたまにあの頃の夢を見る。散々考えて子供の身では何をしたって救うことは出来なかったのは理解しているんだ。

それでも、家族が失くなるあの日が運命だとしても、俺が何かしていれば運命は変えられたんじゃないかと今でも後悔している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

630:鳴滝の息子→コピー体

『この近く………あそこか!』

 

幸いにもキングが逃げた先は橘が持っていた携帯型のアンデッドサーチャーの捜索範囲内であった。

場所は拓けた炭鉱跡地だろうか。剣崎はその中心地点でバイクを停めると、辺りを見渡した。

 

『何処にいる!姿を現せ!』

 

一刻も早く終わらせなければならない。逸る気持ちを抑えてベルトを取り出すと

 

『どこ?後ろだよ』

『なッ!ぐわぁ!!』

 

剣崎の背中。ブランクウォッチが押し付けられた。

 

631:俺らでジオウを神作にする

うお!ここでアナザーウォッチを作るのか

 

632:俺らでジオウを神作にする

カードに封印するんだと思って油断してた

 

633:俺らでジオウを神作にする

そうか。封印するなら戦闘不能状態にまで追い込まないといけないけど、ウォッチならその行程を省略出来るのか

 

634:俺らでジオウを神作にする

ん?ジョーカーの力が欲しかったんじゃなかったの?

 

635:俺らでジオウを神作にする

まとめて欲しくなったのか?

 

636:俺らでジオウを神作にする

まさに初見殺しのライドウォッチ

どんなに強くても当てれば勝ちのクソムーヴ

……ライダーヲタに嫌われるわけである

 

637:俺らでジオウを神作にする

アナザーウォッチはイッチが持ってなかったけ?

 

638:俺らでジオウを神作にする

ブレイドウォッチが欲しいんだろ

 

639:俺らでジオウを神作にする

やはり一人で行くのは悪手だったか

 

640:鳴滝の息子→コピー体

『や……めろ!!!!』

 

剣崎は突如刺されたような痛みに硬直するが、内臓を引き抜かれるような感覚にたまらずキングを払い除けた。

 

『惜しい!貰ったよ』

 

キングの手にあるブレイドのウォッチ。

 

『お前がキング!』

 

これでブレイドの力は奪われた……かに思えた。

剣崎はベルトを取り出し、カードを装着する。

 

『ふーん。完全に力を失うにはタイムラグがあるのかな?』

 

 

『ヘンシン!』

 

Turn up (ターンアップ)

 

 

『うおおおお!!!!』

『これで僕が戦うと意味ないんだよね。……行け!』

【ブレイド!】

 

641:俺らでジオウを神作にする

アナザーブレイド!

 

642:俺らでジオウを神作にする

何やちゃんと使うんかい

 

643:俺らでジオウを神作にする

キングが戦うと意味がない?

 

644:俺らでジオウを神作にする

ジオウとは戦ったのにブレイドとは戦わないのか

 

645:俺らでジオウを神作にする

良かった変身出来るんだ。

ブレイドの変身資格を失って桐生豪さんみたいに板に腕を焼かれるかと

 

646:俺らでジオウを神作にする

ファイズの時は変身出来なかったもんな

 

647:俺らでジオウを神作にする

>>645

そうやった。ブレイドは変身資格的なやつで適合率ってのがあるけど、低いやつが無理やり変身しようとすると板に焼かれるんだった。

 

648:俺らでジオウを神作にする

やっぱ、アナザーファントムが戦うとレジェンドライダーの力も補完される仕組みか

 

649:俺らでジオウを神作にする

これ...段々力が失くなっていく……適合率が下がると序盤の橘さんみたいに「ウワァァァァ」状態になりそう

 

650:俺らでジオウを神作にする

適合率が低い人は恐怖が増幅されて発狂する

もずく風呂(←ヤクの隠語)や

強いカードを集めまくると色々試したけど、一番効いたのは恋人の死でした

改めて考えると橘さんの経歴悲しすぎる

 

651:俺らでジオウを神作にする

久しぶりのレジェンドVSアナザーライダーだ!

 

652:鳴滝の息子→コピー体

『くっ!退()け!』

『Oooooo!』

『俺の偽物…いや、アンデット擬きか!』

 

653:俺らでジオウを神作にする

 

654:俺らでジオウを神作にする

お、おい…………

 

655:俺らでジオウを神作にする

走る後ろ姿で見えなかったけどこのブレイド

 

656:俺らでジオウを神作にする

ウソ……だろ

 

657:俺らでジオウを神作にする

おい何で...……ブレイドの顔が黄ばんでないんだ?

 

658:俺らでジオウを神作にする

おっしゃぁぁぁぁ!!!スーツ新造だぁぁぁ!!!

 

659:俺らでジオウを神作にする

黄ばんでない!黄ばんでないぞ!

 

660:俺らでジオウを神作にする

……そりゃ、作り物じゃないんだから黄ばむわけないだろ

 

661:俺らでジオウを神作にする

フフッ痛みの激しかったレジェンド達のライダースーツがこのジオウでは新品同様だったからもしやと思っていたが、やはり黄ばみはなくなっていたか

 

662:俺らでジオウを神作にする

黄ばみフォーム脱却!!!

デフォジャックフォームとはおさらばだ!!!!

 

663:鳴滝の息子→コピー体

ブレイドとアナザーブレイド。

つばぜり合いになり、単純なパワーではブレイドが圧しているのかアナザーブレイドの足が一歩、二歩と下がる。

 

『うん。なんか勘違いされてるけど、アナザーライダーは弱くないんだよ』

 

『おわっ!』

体を捻って力を受け流され、転がるように地面に手をつくブレイド。その背中をアナザーブレイドが切りつけた。

 

『ぐわぁぅ!』

 

『他の源流のライダーならいざ知らず本家との相性は最悪に近い。君の力も経験も時間が経てば経つだけ彼に吸い取られていく。それで倒すには?本家の力が必要って言うんだからこれを作ったやつは趣味悪いよね』

 

『変身が!』

 

ブレイドの姿がぶれて剣崎の生身が所々露になる。

 

『だったら!』

 

 

KICK(キック)

 

THUNDER(サンダー)

 

MACH(マッハ)

 

LIGHTNING SONIC(ライトニングソニック)

 

まだ残っている力を振り絞ってブレイドは跳び上がった。

 

664:俺らでジオウを神作にする

ここまでちゃんとしたアナザー戦は初では?

 

665:俺らでジオウを神作にする

ライトニングソニック!ライトニングソニックじゃないか!

 

666:俺らでジオウを神作にする

ライトニングブラストの純粋強化版ながら何故かFOREVERでは選ばれなかったライトニングソニック君じゃないか

 

667:俺らでジオウを神作にする

ちゃんと走って加速する方のライトニングソニックは懐かしい

 

668:鳴滝の息子→コピー体

『流石は仮面ライダー、か。時間がないと見るや即座に強力な手札を切ってくる』

 

まともに受けてしまったアナザーブレイドは大きく後退して、膝をついた。

痛みに喘いでいるが、ウォッチが吐き出されたり、変身が解ける様子はない。

 

『足りなかったか!』

 

アナザーライダーを倒せば一時とは言え奪われた力は復活する。その常識さえ知らない剣崎からすれば、刻々と力がなくなっていく中、今ので決めきれなかったのはかなりの痛手であった。

 

Absorb Queen(アブゾーブクイーン )

Fusion Jack(フュージョン ジャック)

 

『何故、キングフォームにならない?いや、そう言うことか!』

 

ならばどうするか。

アナザーブレイドは無視するしかない。

飛行能力のあるジャックフォームに切り替えたブレイドはアナザーブレイドを飛び越えて、キングに迫った。

 

 

 

 

 

一方その頃 ジオウ組

 

『あの時よりも明らかに数が多いな!』

『統制者とはシステムだが、何らかの意思が働いているのは確かだ。恐らく前回俺たちがした反則の対策のつもりだろう!』

『それで数を増やすって思考が単純ですね!』

『だが効果的だ!』

 

ギャレン、カリス、レンゲルの三人は連携しながらダークローチの大群を相手取っていた。

 

『もう、だから離れてよ!』

 

オーマジオウになった時どれだけの被害が出るか未知数である為、ジオウはかなり煩わしそうにしているが取りつく様子もない。

 

 

 

『俺が、俺がオーマジオウになればこんなもの!運命なんだ!邪魔しないでくれ!』

 

 

 

『……俺たちでは、いくら説得しても無駄なんだろうな』

『運命、僕らにとっては耳が痛い言葉ですね』

『あの時はバトルファイトを終わらせることしか、俺という犠牲を容認することで終わらせることしか思い浮かばなかった。思えばそれは問題を先送りにしただけで、統制者が第二、第三のジョーカーを召喚してバトルファイトを再開していたとも限らない。俺たちは抗うようでその実、運命に従うしかなかったんだ。それで終わらせない選択をしたアイツは『望まない運命』に抗ったと言えるだろう』

 

先達として何も出来ないなんてことはないと思うが、やはり彼の運命を変えることが出きるのならそれは剣崎一真しかいない。

ならばこのままジオウの邪魔をしつつ時間を稼ぐことしか出来ないのか。

 

『何故だ……何故、頼ろうとしない!』

 

協力はしないと宣言しつつジオウを睨んで悪態をつくゲイツ。

 

どうやらそうでもなさそうだと三人は笑った。

 

 

669:俺らでジオウを神作にする

そっか。ウォズは剣崎達のことを運命に従うしかなかったと嘲笑ったけど、確かに剣崎は終わらせるしかなかったという運命に永遠に履行しないという形で抗ったんだよな

 

670:俺らでジオウを神作にする

視点が違えば意味も変わってくる

これぞライダーの醍醐味よ

 

671:俺らでジオウを神作にする

結局ゲイツは拗らせたツンデレだったと

 

672:俺らでジオウを神作にする

始の言ってることが完全に劇場版。

アンデッド全封印して、今回は勝者はいませんでした!はい終わり!

と思ったらアルビノジョーカーって知らんやつが生えてきて、更に再びアンデッド全解放、バトルファイトが始まるという……

 

673:俺らでジオウを神作にする

統制者側からしたら1万年周期で生態系をリセットしたいんだろうし、勝者なしは納得しないだろうな

 

674:俺らでジオウを神作にする

ゲイツよぉ……お前面倒くさいよ

 

675:俺らでジオウを神作にする

外面「オーマジオウになるかもしれないのに協力出来るか!」

内面「助けてって言えよぉぉぉぉぉ」

 

676:俺らでジオウを神作にする

橘さん達に一回ボコボコにされたほうがいいと思うの

 

677:俺らでジオウを神作にする

きっとジオウが困っている人に手を伸ばせるライダーなら、ゲイツは助けを求めた人に手を伸ばせるライダーなんだろう

 

678:俺らでジオウを神作にする

言うてこの状況でも助けを求められたら動けるゲイツ君も大分お人好しよ?ジオウが異常なだけで、普通自分の世界を滅茶苦茶にするかもしれない危険人物の味方とか出来んわ(恩や義理も特にないし)

 

679:鳴滝の息子→コピー体

『おいお前。戦わないのか?』

『戦うだと?フンッ何の為に。俺はアイツの仲間ではない』

『そうか?少なくともアイツはお前のことを仲間だと思っているようだぞ』

は?と見ればダークローチを蹴散らすダークウイングは明らかにこちらを守るように翼を広げている。

『それともあれか?お前が弱いから守ってもらってるのか?』

『俺は誰かに守られるほど弱くない!』

 

ゲイツは声を荒げる。

認めよう。確かに少し前までは弱かった。俺は■■■■にライダーの力を手にしたが、何の成果も出せず燻っていた。けれど、アイツの……ファムの為に戦うと決意して身に余るほど巨大な力を手に入れたのだ。

もうジオウが切り開いていく覇道の背中を見ているばかりじゃない。俺だってアイツの隣に立てるんだ。

 

『ほう、なら何故戦わない?』

『決まってる!やつがオーマジオウになれば世界を滅ぼす!そうさせない為に俺はここにいる。やつがオーマジオウになればこの手で俺が倒さなければならない』

『世界を滅ぼす魔王。とてもそんなことするやつには見えないが』

『見えなくとも……それが運命だ』

『運命…』

 

否定したかった。常磐ソウゴがオーマジオウになるなんて何かの間違いなのではとゲイツも思いたかった。だがソウゴは最高最善の道を歩むと同時にオーマジオウとしての力も着実に得てしまっている。

そしてオーマの日。まるで常磐ソウゴにオーマジオウになれと運命が言っているか示し合わせたように起きた大事件。

 

恐らく今日、彼は成ってしまうのだろう。ならば自分に出来ることはオーマジオウになったあとに世界を滅ぼそうとする彼に立ち向かうことぐらい。

オーマジオウになる前に潰してしまうと言うのは確実だがゲイツには出来なかった。

彼ほどの人間だ。もしかしたらオーマジオウになる運命さえも変えてしまうかもしれないとギリギリまで待とうとしている。

 

680:俺らでジオウを神作にする

ハーフボイルドだぜ

 

681:俺らでジオウを神作にする

それでも無意識に漏れた言葉が「何故頼ろうとしない?」だったんだろうな。助けるつもりはないけど、本心では助けたい

 

682:俺らでジオウを神作にする

甘ちゃん過ぎる

 

683:鳴滝の息子→コピー体

『本人にその気が無くても世界を滅ぼしてしまう存在……俺にも心当たりがある』

『なに?』

『ジョーカー……それが俺の本当の名だ。難儀なものでな……かつては身も心も化け物だった俺には世界がどうなろうと知ったことではなかったが、とある事件に巻き込まれたのを切っ掛けに相川始になり剣崎達や世話になった人たちとの交流を持つようになって、この人間達の世界を守りたいと思うようになった。だがジョーカーという存在は終末装置の役割があって、俺はただいるだけで世界を滅ぼしてしまう厄介者だったんだ。そうさせない為に俺は剣崎達に封印される気でいたが、やつはその運命を覆した』

『どうやって?』

『自分も化け物になることでバグを誘発したんだ。……ジョーカーは不老不死の怪物だ。例え理性があっても……いや、理性があるからこそ人間社会で生き続けるなんてしんどいだけなのにな』

『自らが怪人になったと言うのか。そんなの正気じゃない』

『あぁ同意する。俺もアイツらも何てことをしたんだと思ったさ。ただ今になって思うと………きっと立場が逆だったら同じことをしたと思うんだ』

『何故、何故、そこまで出来る!?自分の人生を放り投げるようなものだぞ!』

 

『守りたかった。それだけさ』

 

守りたかった……たったそれだけ?とゲイツは軽んじることが出来なかった。

その言葉はゲイツが今抱えている蟠りの答えかもしれないからだ。

 

『ゲイツ君?』

 

自分のオリジンに問い掛ける。

 

『ファム、一つだけ聞きかせてくれ。お前の知ってる俺は、こんな時黙って見ているだけの男か?』

『あ……え………………違う……え?口が勝手に……』

『そうか……そうだよな。すまない、カッコ悪い所を見せた』

 

ゲイツはジクウドライバーを装着し、ゲイツReviveのウォッチを起動する。

そして『速っ!?』

疾風の力で駆け抜け、剛烈の一振で数百以上のダークローチを切り払った。

 

『ゲイツ!?何それ!?じゃなくて何で来たんだよ!』

『オーマジオウになりたくないんだろ?だったらウォッチを貸せ!』

『違う!俺はオーマジオウにならないといけないんだ!』

 

『うるさい!寄越せ!!!!』

 

ジオウも容赦なく切る。

 

『うわぁぁぁぁ!!!!!』

 

地面に落ちる、その懐から奪ったのは『ドライブウォッチ』

 

【ドライブ】

 

ゲイツがウォッチを起動すれば、何処からともなく現れたブースタートライドロンがジオウをキャッチした。

 

『え?何で……ゲイツも』

 

ゲイツはリバイブウォッチとドライブウォッチを入れ換えたりはしていない。まだその手に持っている。

 

『あり得ない!!!その御業は王にのみ許されたもの!!!ゲイツ君ごときが何故!』

 

 

ジオウもウォズもそのあり得ない現象に戸惑いの声を漏らした。

 

『この力はオーマジオウを打倒する為にあの男が用意した力。ならばオーマジオウに出来てこのREVIVEに出来ない道理はない!』

 

【共鳴】

 

 

REVIVEに残された最後の力が発動する。

確信があったわけでない。だがゲイツはこれまで他のレジェンドウォッチを持っていなかった。だからもしかしたら最後の力はレジェンドのウォッチが必要ではないかと考えていた……偶々それが正解だっただけだ。

 

REVIVEの装甲にドライブのアーマーが追加される。

まるでロボット兵器のようにゴツゴツとしていて、速度を重視しているのか加速装置のようなものが幾多も展開される。

 

『自分一人だけしか世界を救えないだと?自惚れるな!俺は仮面ライダーゲイツ!守る者の為に、守る者が平和な世界で生きられるように戦う、戦士だ!!!』

 

 

 

684:俺らでジオウを神作にする

う、うおおお!!!!

 

685:俺らでジオウを神作にする

ゲイツが覚醒した!!!!!

 

686:俺らでジオウを神作にする

今回はヘイト回かと思ったら汚名返上とばかりに覚醒しやがった!

 

687:俺らでジオウを神作にする

やはりゲイツの原動力はファムちゃん。

だけどファムちゃんが平和で暮らせるように世界も守ってみせるだと?最高じゃっないですか!

 

688:俺らでジオウを神作にする

伝わるかどうか分からないけど、コードギアスのランスロットみたいな見た目だな

 

689:俺らでジオウを神作にする

ゲイツREVIVEの共鳴は所謂ロボット形態か……。各々に用意されているとしたら他のレジェンド形態も楽しみだ

 

 

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