俺らでジオウを神作にする! 作:鳴滝の■■
躊躇いなく土下座ぐらいするさ。
だって、"仮面ライダー"の為だもの。
どうして!タケル殿が死んでるんですか!?
というわけで諸君らは、
そろそろ本編へ出演しようとわざわざ自分で壊した時計を修理に出して帰ってきたら推しが死んでいた。そんなツインマキシマム級の衝撃を受けているであろうワイが今、何をしているか気になってきている頃だと思う。
651:俺らでジオウを神作にする
え?イッチ知らなかったん?
まぁ今回は生ではなく録画映像の為、お前らが何を言ってるか全く分からんが、まぁ?俺レベルともなると色々と察せられる訳で、知らなかったと答える。
何故か。と問われれば、それだけスウォルツ氏がやったことがあり得へんことだったから。
詳しい説明は面倒なんではしょるが、「レジェンドライダーがいなければそもそもアナザーライダーなんて存在出来る訳がないやん?」こんな子供でも分かる常識をスウォルツは覆したんや。本当にどうやって……あ、ワイのアナザーファントムが歴史証明してるからやん。とまぁ後になって気付いたんやが、
・ゴーストウォッチが手に入らない
・何故か出てこない門矢士
・レジェンドの助けがない
・その後に控えているアナザーファントム戦
と、あまりにジオウ組が詰んでいたので"ちょこっとだけ"手助けさせて貰った。
「……へぇ。これが新しい俺の体って訳か」
「大変やったんだぞ。これを作るのに3年分ぐらいクロックアップしてたわ」
おっと、話を戻すがワイは今、エボルトに用意した新しい体の最終調整を行ってる。
タケル殿を復活させる為にひと肌脱ごうかとも思ったが、まぁタケル殿だし、復活出来る下地は用意したから、後は勝手に復活してくれるだろうって事で今回はこっちに専念させて貰うことにしたんや。
「これぞ間違いなく、俺が造った中で最強の怪人や」
「いいのかい?俺はあくまで雇われ傭兵だぜ?」
「持ち逃げされたら、されたで面白いから良いよ。うん、むしろ展開としては裏切ってくれた方が断然面白いと思ってるし」
「ククク……お前らと話してるとつくづく感じるよ。バカと天才は紙一重ってやつを」
誰かと重ねているのか、少し遠慮がちにボディに乗り移るエボルト。別にプロテインとかは混ぜてないのでそこは安心して欲しい。
「うん……?…………あーなる程。これはあれだな、スペックは高いがハザードレベルが極端に低い。動かせないこともないが、慣れるまで少し時間が掛かりそうだ」
「あーやっぱそうなる?ネビュラガスって他と相性悪いから少なめにしといたんよ」
「おいおい、あえて少なくしたのかよ。そいつは困るぜ」
「現状だとどうもね。ただネビュラガスの濃度を濃くするだけだと謎に脆くなるし……ファントムリキッドがあれば、ネビュラオンリーでも今より火力出るんやけど」
「ファントムリキッド?」
「あーごめん。こっちの話や。試しに何体か怪人用意してみたから暴れてみてくんない?」
652:俺らでジオウを神作にする
これってあれか?
ゴースト編の後ってオーマジオウとの直接対決だけど、そこにエボルトをぶつける的な?
うん。正解。
本当はワイが出たかったけど、今のままだと瞬殺されるんでエボルトに行ってもらうことにした。
万が一にも殺されないように色々とカバーはするつもりやが、理論上で言えば結構良いところまで行ける筈。少なくとも原作みたいにワンパンではやられない……と信じたい。
653:俺らでジオウを神作にする
ところでイッチ。ゴースト編って今どうなっとるの?
そう言えばいきなり配信をジャックしてるような感じやったな。
悪い、悪い、そろそろ戻すわ。
654:鳴滝の息子→コピー体
『ッゥ!?』
『ジオウ!?お前、何を……!』
655:俺らでジオウを神作にする
なぜ寸止めした?
656:俺らでジオウを神作にする
あと一歩だったのに
657:俺らでジオウを神作にする
これはアナザーゴーストにウォッチを押し付けてタケル殿を復活させる展開きた?
658:俺らでジオウを神作にする
えっ
659:俺らでジオウを神作にする
どうして止めたんだ
◇◇◇◇ ◇◇◇◇
正直、覚悟はしていた。
あの日、ウォズからドライバーを受け取った時。いや、王様になると誓った時、俺はいつか自分の手で人を殺めなければならない選択を突き付けられるような予感はしていた。
だからその時が来たとき、絶対に迷わないように。
殺せずに、最悪を引き起こす前に、ソウゴは人を殺める覚悟をしていた……と思っていたのだが、目の前のアナザーゴーストを追い詰めれば追い詰めるほど、自分の中にある殺意という物が薄らいで行くのを感じていた。
「今だ!決めろ!」
「……うん」
ベルトを回し、剣にエネルギーが収束する。
これを振り抜けばアナザーゴーストは倒されるのだろう。
そしてアナザーゴーストの中身はウォッチの力で生かされた死人だ。故にその人は死んでしまう。
この力を託してくれたゴーストもある意味では死んでしまうと言える。
(あ、そうか。これが人を殺すって事なんだ)
ソウゴの中で黒い何かが芽生えた。
そして、アナザーゴーストは…………
「――――ありがとう」
ソウゴは剣を止め、そして強烈なカウンターを受けて吹き飛んだ。
660:俺らでジオウを神作にする
……おい
661:俺らでジオウを神作にする
…………
662:俺らでジオウを神作にする
タケル殿ぉぉぉぉ
663:俺らでジオウを神作にする
そんなの絶対ムリなやつに決まってるじゃん
664:俺らでジオウを神作にする
うん、これは殺せないわ
665:俺らでジオウを神作にする
これは仕方ない
666:鳴滝の息子→コピー体
『おいバカ、何をやってる!』
『…………ごめん』
『チッ……なら俺にウォッチを渡せ!ゴーストならお前よりも使い慣れている!』
『でもアイツは俺が倒さないと、あれの中身はこの力を託してくれたゴーストだから!』
『知るか。ここでやつを倒さなければ新たなオーマジオウとなってしまうかもしれないんだぞ!』
ゲイツはジオウからゴーストウォッチを奪い取って、ゴーストアーマーを纏う。
『俺が世界を救う!』
その後ろ姿に黄金のような物が差したのは何かの錯覚だろうか。
駆け出したゲイツはソウゴの制止する声も聞かないままベルトを回し、そのままアナザーゴーストを切り裂いた。
667:俺らでジオウを神作にする
これは決別展開きた?
668:俺らでジオウを神作にする
まさかまさかのイッチ時空では、ゲイツオーマジオウルートとかある感じなのか?
669:俺らでジオウを神作にする
散々考察されてきたゲイツがオーマジオウだった説がここに来て再登場してくるとは
670:俺らでジオウを神作にする
やっぱりゲイツはこういう生死のやり取りでは完全に割りきってる感じやな
671:俺らでジオウを神作にする
これってマジでゴースト消滅ルートなの?
672:俺らでジオウを神作にする
ソウゴが止めてくれればあるいは
673:鳴滝の息子→コピー体
「Oooo……」
「やったか」
ゲイツの発言。フラグのように聞こえるが、アナザーゴーストは少し遅れてウォッチを吐き出した。
その為、天空寺タケルの死体は投げ出される……この時を待っていたんや♡と言うことでアナザーファントム投入するで。
「手に入れました。究極の眼魂の器を」
タケル殿の死体を依り代とし、誕生。
そして、タケル殿を殺してしまうというまさかのヘイト行為を買ってしまったゲイツのヘイト調整をする為に、一発本気でぶん殴るんや。
「クッ!?」
それで変身解除からの気絶。
是非もなし。と言うことで追い討ちかけようとするんやけど、「止めろ!」まぁ止めにくるよね、ってことでジオウ戦や。
ちなみにジオウ単体でアナザーファントム戦は初めてやし、タケル殿を器にしてるせいで何かめちゃくちゃ強化されてるアナザーファントムに草……じゃなくて、急いでフータロス呼んで来ますってことで、後はお前らに任せた。
674:俺らでジオウを神作にする
いや、お前
675:俺らでジオウを神作にする
おいバカ!
676:俺らでジオウを神作にする
せめてゲイツは残してけ!
677:俺らでジオウを神作にする
あーはいはい。仕方ないし、やりますか
……何を?
678:俺らでジオウを神作にする
これは終わったな
679:俺らでジオウを神作にする
短いようで長い幸せな時間でした
イッチの次回作「俺らでゼロワン~ガッチャードを神作にする」に期待してます
680:俺らでジオウを神作にする
見ていることしか出来ないんだが?
681:俺らでジオウを神作にする
自爆ボタンは?自爆ボタンはないんですか?
682:俺らでジオウを神作にする
ゴーストウォッチなし→ヨシッ
ディケイドウォッチなし→ヨシッ
ゲイツ戦線離脱→ヨシッ
ジオウのメンタル(低)→ヨシッ……じゃねぇ何だこのクソデバフのオンパレードは!?
683:俺らでジオウを神作にする
今回ばかりは完全に終わったな
684:俺らでジオウを神作にする
現場に転送みたいなのは出来たんだし、強制帰還みたいなのは出来ないのかな?
685:俺らでジオウを神作にする
始めた本人の知らない所で終わるとは
686:鳴滝の息子→コピー体
『ねぇ、一度キミ達とは話してみたいと思ってたんだけどどうして俺たちを狙うのかな?』
『それは簡単です。貴方達が嫌いだからです』
『嫌い?』
『えぇ嫌悪しています。心の底から消し去りたいと……ですがこの身体の持ち主などは別です。私が嫌悪するのは貴方とそこの青年の力のみ。もし、大人しくベルトを渡すと言うなら命ぐらいは助けてあげますが?』
『そっか。ならアナザーライダーはあんた達が倒してくれるって話でいいのかな?』
『……何故?元となったライダーもアナザーライダーも本質は同じでしょう。それが一方に負けたとしても、それはそれ、というだけの話ではないですか。むしろ両方消えてしまわないように残った方は手厚く保護いたします』
『関係ない人たちが犠牲になるんだよ?』
『それがどうかしましたか?』
687:俺らでジオウを神作にする
う~ん
688:俺らでジオウを神作にする
これは分かりあえない
689:俺らでジオウを神作にする
つうか、こいつ自我ありかよ。ヤバいじゃん
690:俺らでジオウを神作にする
他のアナザーファントムの考えは分からないけど、この怪人にとってレジェンドもアナザーも同じライダーって解釈なのか。
691:俺らでジオウを神作にする
意外な女性ボイスにビックリ
692:俺らでジオウを神作にする
てっきりアナザーファントムはジオウ絶対◯すマンかと思ってたんだけど、ゲイツも対象になってたのね
693:俺らでジオウを神作にする
そっか。だからエンペラーは戒斗に優しくてゲイツにあんなハイパー無慈悲な胸パン食らわせたんか
694:俺らでジオウを神作にする
終わったかな……流石に
695:俺らでジオウを神作にする
何気にアナザーファントムとレジェンドライダーはジオウ組が強引に巻き込みでもしない限り(エボルトは例外)、敵対しないって証明された貴重な瞬間
696:鳴滝の息子→コピー体
『じゃあ最後にいいかな?』
『まぁ冥土の土産にならいいでしょう』
『その人はどうするつもり?』
『後生大事に使わせてもらいます』
『そっか…………うん』
697:俺らでジオウを神作にする
復活とかはしてくれないんか
698:俺らでジオウを神作にする
生き返らすのはムリなのかな
699:俺らでジオウを神作にする
ソウゴはワンチャン蘇えらせてくれるのを期待したのかも
700:俺らでジオウを神作にする
会話は終わりか。
701:俺らでジオウを神作にする
Y氏はまだか
702:俺らでジオウを神作にする
ほんと、フータロス先輩頼んますよ
703:俺らでジオウを神作にする
イッチを呼べ、イッチを
704:俺らでジオウを神作にする
誰か……
◇◇◇◇ ◇◇◇◇
「お前、その
「えっ?」
そして時は少し遡る。
ヘルヘイムが介入しなかった世界という物を見せられ、それに痛く感動した……侵略した側が言うのも可笑しな話だが、それでも伝言ぐらいなら受けてやるほど常磐ソウゴに恩を感じていたサガラはウォッチを指差しながら言った。
「10……いや、20って所か?
大部分を切り離したとは言え、それに詰まってるのは仮にも世界を変えちまうほどの力だ。チャンバラごっこをするだけじゃない」
力を使っている所を見たのは『鎧武ウォッチ』だけだが、恐らく他も同じような感じだろうと当たりを付けてサガラは続けた。
「もう未来のお前からの伝言は伝えたんだがな。思ったより時間はあるようだし……そうだな。ここからは年長者の厄介なお節介だとでも思ってくれ」
お前にその力を100%引き出す方法を教えてやる。
「必要なのは、ライドウォッチ。そしてその力の主が愛用していた物……」
アナザーファントムの猛攻に一方的に圧されていたジオウは、その嘗ての話を思いだし現状の活路を見出だそうとしていた。
「随分と粘りますね」
「ぐっ!?」
大きく吹き飛ばされ、何とか転ばないように着地する。
(ゴーストウォッチは……ダメだ。もう壊れてる。なら他のウォッチは……それもダメだ。彼らが愛用していた物なんて今から集める暇はない)
思えばこのサガラに聞いた百%ウォッチの力を引き出す方法……覚えがあった。
自分が初めて先達のライダー、ビルドと協力して戦った時、ビルドウォッチがジーニアスウォッチへと進化したあれだ。
確かあの時は、戦兎と万丈のフルボトルとビルドウォッチが近くにあった。
そして変身したジーニアスフォームは今だからこそ分かるが、間違いなくアナザーファントムにも"単体"で通用するほど強力な物だった。
つまり自分が持ってるウォッチの内のどれか一つだけでも、あの時の現象を再現出来れば、現状を打開出来るかもしれないのだが、二つ目の条件がどうしてもクリア出来ずにいる。
その点、目の前の敵は姿形はどうであれゴースト本人だ。
愛用している物の定義が曖昧だが、最悪でも服の切れ端だけなら用意することは出来る。
しかし、最も必要なゴーストウォッチ。それが先ほどゲイツが殴り飛ばされたおり、砕けてしまっていた。
(おじさんならもしかして……)
破片を集めて、おじさんにお願いすれば……いやいや、だからそんな時間はないって、とセルフツッコミをかますソウゴ。
アナザーファントムは光線のような物を放って、また吹き飛ばされる。
正に手詰まり。悪戯に時間だけが過ぎていく。
逃げようにもそれを許してくれるほど相手は優しくはない。
「はぁ……はぁ……」
体力の限界も近い。
身体中が痛くて、意識も曖昧とし出す。
(ここで気を失ったらダメだ。俺が倒れたら誰が、皆を!)
先ほどからずっと気合いだけで戦っていた。
もし、アナザーファントムがただ自分の力を嫌っているだけで、アナザーライダーを倒さないにしろ、気に入っているからと時には手助けまでし出すような存在でなければ大人しく折れていたかもしれない。
確かにライダーだって所詮は暴力だ。力の本質は変わらないのかもしれない。でもアナザーライダーはどう足掻いても人を傷つける。変身者の複雑な心境も影響しているのだろうが、ソウゴは今まで倒してきた全員が全員悪人だとは思えなかった。だから話し合いで分かり合おうとし…………結局は戦うしかなかった。
つまりアナザーライダーとはそういう物なのだ。自分の
だからソウゴは全力で抗う。どれだけ相手が強大だろうが何だろうが。
「もう終わりです」
その時、一際大きな攻撃を受けて、ジオウ含め当たり一面が吹き飛んだ。
「これ、は…………!」
それが運命の瞬間だった。
空中の中、まるで吸い込まれるようにソウゴの手のひらに収まった
(本質は同じ……)
これは少し脱線する話かもしれないが、古代の王は敵国に毒を盛られて窮地に追い詰められた時、同じく毒を盛ってその国に打ち勝ったという逸話がある。
「…………」
ソウゴに迷う気持ちは一切なかった。
己の守りたい物を守る為なら、どこまでも堕ちてやると、