俺らでジオウを神作にする!   作:鳴滝の■■

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ダブル編
ダブル時空の怪人


「へぇーい!帰宅ついでに寄ってみたぜ、FOREVER時空!流石にもう物語は終わってるみたいだけど……折角なら見に行きますか、先代クウガの棺!」

 

それはオーマジオウ編という大きな区切りを終え、自分達へのご褒美という名目で旅行していた帰りの事である。

 

メンバーを拠点に送り届けたワイは、次の回(ダブル、ドライブ、クウガの何れか)の構想を練っていたことあり、良質な平成を摂取するべく、FOREVER時空へと訪れていた。

 

「はぁ……まさか、またこの世界に来る羽目になるとはな」

 

フータロス先輩は付き添いである。

暇だから着いてきたらしい。未来で出会ったこのフータロス先輩にとってFOREVERは数十年前の出来事になるので大分うろ覚えらしいが、現地案内もしてくれるそうなので思わぬサプライズであった。

 

「早速だけど、ティードが建てた趣味の悪い城まで!」

「あれ、壊れてたぞ」

「じゃあその跡地まで、レッツラゴー!」

 

灰色カーテン。

と言うわけで移動シーンはカットや。

 

まぁカットって言っても別にワイの編集版ジオウに組み入れる訳ではないんやけど。

 

「おー、結構残ってるもんだな。相変わらず趣味の悪い城だぜ」

 

フータロス先輩が見上げる先に視線を向けると、半壊した城の解体作業が進められていた。

まだFOREVERという物語が終わってまもないからか、殆ど造形は残っている。

 

「フータロス先輩!写真撮って!撮って!」

 

テンションが上がらない訳がなかった。

規制線が張られている為、恐らく内部にも警察関係者がごったにしているだろうから、流石に中に入ることは難しそうであったが、ワイは数百万近くした一眼レフを取り出してフータロス先輩に写真をねだる。

 

「たく、しゃーねぇーな!」

 

こういう時、フータロス先輩は意外とノリが良い。

 

「折角ならポーズ取れよ。ほら、ここってアナザーWとジオウが戦ったとこだろ?」

「オーケー、オーケー!つまりそういうことやな!」

 

ワイは灰色カーテンからダブルドライバー(自作)、そんで黒いジャケットにズボン、そして……()()()白い帽子を被ると、腰に手を当てて、カメラ目線で指を差した。

 

 

「さぁ、お前の罪を数えろ」

 

 

カシャリとシャッターを切る音。

 

もう、最高の気分である。

 

「そんじゃあ!次は実際に変身して撮りましょう!フータロス先輩がフィリップ役で、ワイが翔太郎役で!」

「……別に俺は興味ねぇけど、お前が言うならしょうがねぇ~なぁ!」

 

なら、人間に擬態するアイテムあったろ。あれでそれっぽく姿を変えて、変身シーンから撮ろうぜ。なんて言うフータロス先輩。

 

もうノリノリじゃないですかーやだー。

 

 

同じくノリノリなワイは擬態アイテムを取り出して、カメラを録画モードに変更した。

 

 

「あー、あー、あー。どうだ。……いや、どうだい翔太郎?」

「もう最高っすよ先輩!いえ、最高だぜ相棒!」

 

では、早速とサイクロンメモリ(自作)とジョーカーメモリ(自作)を構えるワイら。

 

「じゃあ行くぜ相棒」

「ぞくぞくするねぇ」

 

サイクロン!

ジョーカー!

 

 

デレッテレ……デンデンデンデン!

 

「「さぁ、お前の罪を数えろ」」

 

 

……決まった。

最高です。もう死んでもいい。

 

「同じ合体とは言っても電王の時とはまた違って妙な感じだな」

「これはワイが外見的特徴だけ真似て作ったなんちゃって変身アイテムなので、戦闘能力は皆無なんですけど、やっぱり違和感あります?」

「そうだな……不快感があるって訳じゃねぇが、ほんと妙な感覚だ。俺の身体なのに俺以外の奴が主導権を握ってるみたいな……フワフワとした感じ」

 

ワイはメインだからそうでもないが、フータロス先輩は慣れるまで時間が掛かりそうだという。

 

これは今後、融合怪人を製作する上で大いに参考になるかもしれないと、心のメモに書き込んだ。

そしてバタりと倒れたフータロスの身体をいつまでも野ざらしにしておくわけにもいかないので、変身を解除。

 

「次はクウガの棺か?」

「ええ、崩壊していたので、どこまで残ってるか不明ですけど」

 

ここでやりたい事はおおよそ済んだし、次に向かおうと灰色カーテンを展開する。

 

 

 

 

「……助け、て」

「憎い」

 

「「ん?」」

 

 

 

そんな時である。

 

 

 

「助けて、仮面……ライダー。助けて……」

「憎い……憎い……憎い…仮面ライダーが憎い!」

 

仮面ライダーを呼ぶ二つの声がワイらの後方で繰り返される。

 

「何だ?お前みたいなライダーオタクか?」

「さて、崩れた瓦礫にでも足を挟まれたんでしょうか?」

 

最初は無視しようかと思ったが、フータロス先輩が気になっている様子だったので、正体だけは確認しておこうと声のする方向へ近づいてみる。

 

「この裏かな?」

 

大きな岩の後ろに声の主はいるようだ。

警戒する必要もないだろうと、ワイはその岩を乗り越えた。

 

 

すると、そこに居たのは―――。

 

 

 

「ワァオ♡」

 

 

 

 

「助けて……仮面ライダーW、オーズ」

「黙れ、黙れ……仮面ライダーはあの時!助けになんか来てくれなかっただろう!」

 

FOREVER本編。サイクロンとジョーカーに別れて、爆発した筈のアナザーダブル。

 

アナザーウォッチが砕けた描写はなかったけど、まさかこんな真っ二つの状態で生きていたとは。

 

 

「おいどうし……なっ!?生きていやがったのか!?」

「ねぇ……フータロス先輩」

「お、おう!変身してアイツを倒すんだな!」

 

 

いえ、違います。

そんなつまらないことするわけがない。

 

 

むしろ……ええ、そう。次の回はこれで決まりだ。

 

 

 

 

「キミ……いや、()()()。仮面ライダーに復讐し(会い)たくはないかい?」

 

 

こうして悪魔は手を差し伸べた。




この物語はフィクションです。
実際の人物、団体には一切関係ありません。
感想等でも、そう言った内容についてはご控え下さい。
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