俺らでジオウを神作にする! 作:鳴滝の■■
「フフフフ……これから先は筋書きのない真のドラマという訳や」
「お?ならアイツが死にそうになっても介入しねぇの?」
「そりゃもちろん…………しないよ?」
そこはいつもの会議場。
ドライブ編も佳境となり、ワイワイガヤガヤと盛り上がっているワイらは、大量のロイミュードとアナザードライブを相手に果敢に立ち向かうゲイツを眺めていた。
「ゲイツとやらは荒削りだが戦士として光る物があるな。流石はお前が見込んだ仮面ライダーという訳か。是非とも一度手合わせ願いたい」
そう声を上げたのはワイの戦闘の師匠を務めた軍人さん。前回、そもそも白ウォズは存在しなかったことにする関係で惜しくも俺らのジオウへの初出演を逃した彼ではあるが、技量だけならメンバー随一の強さを持つ。
どうやらゲイツ君に光る物を感じたらしい。
「そうかしら?私は一度戦ってみたけど……何て言えばいいのかしら。強敵とかこれから強くなるような相手と戦ってる感じは全くしなかったわ」
対してネキは若干興味なさげ。
「はぁ…………若いですねぇ」
新メンバーの
『ハァァァ!!!!』
『貴様なんぞでは話にならん!オリジナルを出せ!ヤツの力を全て吸収し、私は完全な存在となるのだァ!』
今の戦況はアナザードライブが優勢。ゲイツはディケイドアーマーとライドヘイセイバーを駆使することで何とか戦えているが、如何せん数の利という物はどうしようもなく、既に何体かのロイミュードは彼を抜いて病院へと乗り込もうとしていた。
『……させませんよ?』
つい忘れそうになるが、現在ここは重加速の力場である。
剛から預けられたシフトカーでそれを中和出来るゲイツはともかく、ソウゴや泊さん達は殆ど動くことも出来ない。
だから二人が危ない!という所に颯爽と現れたのはファムちゃん。彼女はコアの状態から黄金の触手のような物を飛ばし、ロイミュード達を蹴散らした。
『……お前』
『別にぃ、貴方を助けた訳じゃありませんからぁ?調子に乗らないでくれますかぁ?』
『また口調が……あぁもういい!兎に角今は手が足りん!力を貸せ!』
『大変不服ですが……まぁいいでしょう』
ファムは先ほど倒したロイミュードの中に入る。すると無記名だったロイミュードの胸部の板に109という文字が浮かび上がり、立ち上がった。
『本来の性能には遠く及びませんが、露払い程度なら問題ありませんね』
「アナザーファントムと共闘するのか。こいつは凄い展開になってきたな」
「これで
だいぶ自然な流れでゲイツとファムちゃんの共闘の流れが出来ているが、これは事前にワイが組んだプログラム通りにファムちゃんが動いているからだ。
《お前ら》にファムちゃんが操り人形であることを事前に伝えると、絶対に盛り下がるだろうから敢えてこの情報は明かしていない。
659:俺らでジオウを神作にする
ここでファムちゃんがまさかの参戦か!
660:俺らでジオウを神作にする
ゲイツにだけ露骨に態度悪いの笑う
661:俺らでジオウを神作にする
やっぱ怪人が味方になる展開好きだわ
662:俺らでジオウを神作にする
でも大丈夫か?マッハ達が過去でアナザードライブを倒したら、こいつらは消える訳だけどファムちゃんに力が戻るだけだし……
663:俺らでジオウを神作にする
そこんとこどうなるんやろうね?
ファムちゃんのこの性格なら泊さん達は襲わないだろうけど、ゲイツ達は相変わらず嫌ってるぽいし
664:俺らでジオウを神作にする
これぞまさに生き残った方が我々の敵になるだけです、て状況かぁ~
そして今のところそれに気づいた様子もない。
一緒に神作にしようぜ!って集めた手前、騙しているようで若干申し訳なくなるが、今回は(相手が)楽しければどうでもいいでしょ!の理論でいかせて貰う。
『ほらそこ!』『お前の後ろもな!』
『……チッ。あら危ない!』『ッッ!?お前今わざとやったな!?』
『えぇ?なんのこと?』
「……本当に作り物なのか?」
「実はもう自我が芽生えてたりして」
チラリとこちらを見る一同。
自信を持ってそんなことはないと言い返す。専門用語だらけになるので詳細は省くが、ファムちゃんがプログラムにない動きをすれば、直ぐにこっちで分かるようになっているのだ。
今の彼女は単にゲイツの性格を分析した結果、彼が一番親しみやすいと感じる行動を取っているだけに過ぎない。
『ジオウのあの姿には及ばなかったが……このウォッチ、明らかに強い』
『
『安心しろ。俺は戦いの最中、相手を侮ってかかったことは一度もない』
そうこう話している内、ファムちゃんが戦闘に加わってからだいぶ戦況を持ち直したらしい。
元々弱い訳ではない、むしろ戦闘センスはズバ抜けているゲイツはアナザードライブという格上を相手に巧く渡り合っている。
と言うかライドヘイセイバーの使い方だけ見れば明らかに原作のジオウを超えていた。
キバの力で生み出した蝙蝠にドライブの力で様々なシフトカーの能力を纏わせ、更にカブトの力で加速を追加し、ファイズの能力で防御無視の貫通属性を付与し、トドメにゴーストの力でフェイクの攻撃を作って本物がどれか分からなくするという徹底ぶりだ。
これには所詮人間一人分の情報処理能力しかないアナザードライブも堪らない。
彼は自らの耐久を信じて受けるしかないのだが、それは平和な日常を生きた人間が到底耐えれるような痛みではなかった。
『ぐ、グワァァァァァ!!!!!』
あまりの痛さにのたうち回る。
直ぐにアナザーファントムの力により傷の修復が始まるが、今まで弱い相手を蹂躙して悦に入っていた彼の心を折るには十分過ぎるほどの一撃であった。
『ま、待ってくれ!降参だ!謝る!もう何もしないから許してくれ!』
ちなみに、中身が痛みとかガン無視出来る強メンタルなら戦闘の素人でもごり押しで勝てたと思うで。
「終わり……ね」
「意外と呆気なかったな」
「力をもて余したか」
「……Zzzz」
ここでメンバーは、ドライブ編の終幕を悟ったみたい。
665:俺らでジオウを神作にする
……まぁ中身がただの科学者だしなぁ
666:俺らでジオウを神作にする
永遠の悪魔みたいに、スペックが強くてもメンタルクソザコだとこうも簡単に決着がつくのか……
667:俺らでジオウを神作にする
これは終わりだな
668:俺らでジオウを神作にする
ライドヘイセイバーが思わぬ大活躍をしてて草
669:俺らでジオウを神作にする
ゲイツは、もうこんままファムちゃんとコンビ組んでジオウ組から一旦距離を置くのもありだと思う
670:俺らでジオウを神作にする
これは安価未達成かな?
671:俺らでジオウを神作にする
まさかゲイツが覚醒するまでもなくディケイドアーマーで勝ててしまうとは……
お前らの反応も概ねそんな感じか。
だかしかし。こんなんで終わってはドライブ編は神回とは言えないだろう。
何せドライブ編であると言うのに泊進之介は変身してないばかりか相棒であるクリムスタインベルトとの仲が拗れたままだ。
ゲイツとファムちゃんの関係も、決して深い物になったとは言い難い。マッハとチェイスの共闘は……まぁ普通にこれだけで神回認定しても良さそうだが、ダブル編を乗り越えた今、どうしても物足りなく感じてしまう。
そこで、例外中の例外なんやが泊さんには一旦ここいらでドライブ編を畳んで次の章にも出て貰おうと思っとる。
原作だと次回は龍騎編やが、原作にないレジェンド回を二つも挟んでしまったし、ここは一度箸休めという意味で、レジェンドの登場しない特別な回を作り…………いや、別に誰かに話している訳でもないし隠す必要もないか。
ワイはこの次の回で、スウォルツ氏を退場させようと思っている。
話数的には丁度良い頃合いであるし、既に仕込みも済んでいる。時止めの原理は直接受けて大方理解した。充分だとは言い難いが、最悪はゴリ押しで何とかする所存である。
『では、私のボディを返してもらいましょうか』
ボディを取り戻したあとのファムちゃんはどうしようか。一旦回収してもいいし、何なら暫くゲイツの側に居させてもいいかもしれない。
『……さて』
晴れてただの109から名実ともにアナザーファントムへと返り咲いたファムちゃんはゲイツを見る。
『ふ、やるか?』
『いえ。今回はドライブの歴史は奪われていないですし、特別に見逃してあげましょう』
視界の隅にアナザードライブが冴えない科学者の男になるのを納めながら、ファムちゃんは見逃すと言った。
それは過去でマッハ達がアナザードライブを倒した証である。
ドライブの歴史をジオウが継承していない、つまりドライブの歴史は消えていないと言うことで、彼女は少し機嫌がよさそうにしていた。
『ですが、今後ライダーの歴史を奪おうとするものなら我々は貴方達を決して許さないでしょう。そのことを努々お忘れすることなく』
おっと。この流れは回収した方がいいな。ってことで灰色カーテン。
672:鳴滝の息子
と言うわけで、ドライブ編はここで終わりや。
終わりと言っても、次の回(龍騎ではない)でも泊さんは出る予定なんやが、今回撮せなかったマッハ達の戦闘シーンについては編集版を待っといてな
673:俺らでジオウを神作にする
あぁやっぱこれで終わりか
674:俺らでジオウを神作にする
いつもならこっからアナザーファントム戦だから何だか盛り上がりに欠けてしまいますなぁ
675:俺らでジオウを神作にする
今回はまさかのディケイドアーマーの大活躍回で驚いた
676:俺らでジオウを神作にする
泊さんとベルトさんとの仲を修復するところまでやってほしかったけど、何か次回に持ち越されるらしいし、そこんとこ期待するぞ!
677:俺らでジオウを神作にする
ライダーの歴史を継承しなかったのは今回が初だな
678:俺らでジオウを神作にする
マジのガチでソウゴと泊さんが何もしなかった
679:俺らでジオウを神作にする
安価は未達成か……
680:俺らでジオウを神作にする
もうちょいアナザードライブに根性があればなぁ
681:俺らでジオウを神作にする
ゲイツが覚醒するまでもなかったという
682:俺らでジオウを神作にする
百パーが異常過ぎただけでディケイドアーマーも充分強かったんだなぁていう回でした
683:俺らでジオウを神作にする
アナザーライダーとアナザーファントムが融合すると、怪人が召喚されるみたいな描写が鎧武編の時からあるけど、これってもしかして二つの力を
だとしたら、イッチ曰く、無茶苦茶強い筈の融合態が今のところパッとした活躍をしない理由に説明がつくんだけど
684:俺らでジオウを神作にする
う~ん。これはマッハ戦を見てから神回だったか判断するわ
685:俺らでジオウを神作にする
果たして次の章で泊さんはドライブになれるのか、これは楽しみにさせてもらいまっせ!
686:俺らでジオウを神作にする
じゃあまた来週~!
そこでパソコンの電源を切る。
「やはり最後まで自我は芽生えなかったか……」
次回への計画も頭に入れれつつ、目先にある大きな課題を前にワイはため息をついた。