俺らでジオウを神作にする! 作:鳴滝の■■
133:鳴滝の息子
じゃあ30分ほど小休憩を挟んだ所で続きと行こうか。
134:俺らでジオウを神作にする
りょ
135:俺らでジオウを神作にする
おっ、休憩終わったか
136:俺らでジオウを神作にする
ネキのアドリブはなんとかなりそうけ?
137:俺らでジオウを神作にする
そろそろソウゴ達視点が気になる
138:鳴滝の息子
ちなみにやけど、休憩中の間に英志君は確保したで。
139:俺らでジオウを神作にする
良かった。無いものを出せと延々詰め寄られて涙目になる悲しいイッチはいなかった
140:俺らでジオウを神作にする
え、ディケイドから託されたの?
141:俺らでジオウを神作にする
少なくともスウォルツよりはマシだと思われてそうだけど
142:俺らでジオウを神作にする
士「変な奴らだが、まぁスウォルツよりはマシか」
……的な感じか
143:俺らでジオウを神作にする
あんなことがあって、英志君の精神面が心配だ。
144:俺らでジオウを神作にする
英志君は大丈夫そう?
145:鳴滝の息子
流石にヤバそうだったから今回のことは怖い夢を見たと思うように暗示をかけた。
幸いにも怪我はなかったから、今は眠ってもらっとる。
146:俺らでジオウを神作にする
良かった
147:俺らでジオウを神作にする
そういやイッチって暗示使えたんだった
148:俺らでジオウを神作にする
知らない大男に車から強引に引っ張り出されて投げられたら、そりゃ怖いよね
149:俺らでジオウを神作にする
……やはり処す?処す?
150:鳴滝の息子
このままトラウマをバネにダークドライブの成長イベに繋げて貰おうかとも一瞬考えたけど、英志君の宿命のライバル枠であるパラドックス・ロイミュードは劇場版で泊さんが倒しちゃったからな。
普通に可哀想なので現状案って訳
151:俺らでジオウを神作にする
流石は全てのライダーに尊敬と敬意を払うイッチやで
152:俺らでジオウを神作にする
やはり厄介オタのイッチであった
153:俺らでジオウを神作にする
え?つまりパラドックスロイミュードが消滅してなかったら残当という……
154:俺らでジオウを神作にする
うん、つい忘れそうになるけどイッチって厄オタだったわ
155:俺らでジオウを神作にする
そういやパラドックスロイミュードの支配する未来は剛がロイミュードを復活させちゃったドライブの世界と地続き、みたいな考察があったけどどうなんやろ?
156:俺らでジオウを神作にする
ヤバそうだと思いつつ、活かせるようなら残そうとしたイッチも大概で草
157:俺らでジオウを神作にする
泊さんはある意味、息子の将来を救っていた?
158:俺らでジオウを神作にする
それで英志君はどうすんの?
普通に返すのも、ありっちゃアリだと思うけど
159:鳴滝の息子
う~んどないしようかな。
ワイとしては普通にお返ししてもいいと思うんやけど、『へぇ~これで配信してるのか』
『あ、ちょっと困ります!』
160:俺らでジオウを神作にする
うん?
161:俺らでジオウを神作にする
あ……れ?この声って……
162:俺らでジオウを神作にする
なんでお前がそこにいる?
163:俺らでジオウを神作にする
この声は……海東?
164:俺らでジオウを神作にする
可笑しいな。何かストーカーの声が聞こえたんだが
165:俺らでジオウを神作にする
もしかしてメンバーに入ったのか?
166:俺らでジオウを神作にする
無言のディケイドが現れたと思ったらディエンドがイッチ陣営にいるっぽい?どういう状況だ?
167:鳴滝の息子
『あーもう!これ差し上げますから!大人しくしといて!』
……という訳で、お前らにはサプライズで紹介するつもりだったが、バレちまったらしょうがねぇ。
休憩時間に起こったことを手短に話す。
そうあれは、
スウォルツ氏がやらかしてディケイドが去ったすぐ後の事………………。
ピンポーン
「………………」
「あーはい。すいませんね、以前
ディケイドはなんか普通に来た。
「…………」
「あ、英志君を預かれって話?別にいいっすよ。ワイ、こう見えて子供には好かれるんですわ」
恐らく前回のようにワイらのオフィスまでオーロラカーテンを開こうとしたのだろうが、それは対策している為、直線で2キロという地味に遠い距離を歩いてきた。
疲れて眠っている英志君をディケイドから受け取り、備え付けのソファに寝かせる。
「………………」
「それでえっ……と、何をしに来たんです?」
ずっと無言。歩かせたこと怒っていたのかな?
俺は客だぞ、迎えの車ぐらい寄越せって?
「……………」くいっ
「英志君が大丈夫かって?見たところ外傷はないし呼吸も穏やかだし、このまま寝かせておけば二、三時間ぐらいで目覚めると思うけど」
「…………」
「え?もしかして泊さんに返してこいって言うの?」
「…………」
「嫌ですよ~絶対嫌われるもん。て言うか何もする気がないなら連れてこないでよ。普通に帰せばよかったですやん」
「…………」
「それだと英志君が人質にされる可能性があった?まぁオタクが助けちゃった時点で人質としての価値は示しちゃったようなもんだから、オタクを引きずり出すのにスウォルツは利用するかもだけど」
「…………」
何か普通に会話しているようだけど、ワイがディケイドの仕草から何となく察して適当に喋っているだけである。
まぁ間違ってはいないと思うんやが、いくらなんでもこの人、図々し過ぎやしないか?
……それでこそ門矢士!って感じがしてワイは好きやが、敵味方という関係上、緊張感がないのはいただけない。
そこで先ほどスウォルツ氏に使う筈だったアナザーファントム召集ボタンを押す。
「…………っ!」
無音である。しかしながらワイがその世界に足を運んで調査し、時に技術スタッフ(檀黎斗)を招きながら世界の悪意をとことん煮詰めて作ったアナザーファントム。それがビルドからドライブまで一瞬でディケイドを囲った。
何の真似だ、とディケイドは視線を向けるが、鼻で笑ってこう答える。
「ワイを目の前にして変身を解かないんや。臨戦態勢が整ってる相手を前に無防備ってのは危ないやろ?」
「…………成る程ね」
「あ、その声は
「あー、やっぱり喋るとバレちゃったか」
やれやれ、見掛け通りストーカーみたいで気持ち悪いねキミ、「あんただけには言われたくない」と言う会話を挟みながら変身を解いた海東大樹というこの男。
ディケイドやジオウを見ている人間なら知らない訳がないだろうが、彼は仮面ライダーディケイドに出てくる二号ライダー、ディエンドの変身者であり、様々な世界を旅しながら「お宝」と思う品や変身アイテムをパクったりする自称怪盗である。
「ほら、変身を解いたけど、これでもまだ僕は危ないのかな?」
「いえ……まぁ。下がれ」
ワイがアナザーファントム達を下がらせると、彼はニッコリと笑ってソファに腰かける。
「君たちのことは士から聞いているよ」
「どうしてディケイドの姿で?」
「君たちは僕たちについて詳しいんだろ?士なら兎も角、僕みたいなやつを招き入れたくないだろうと思ってね」
「確かに……気付いたら何か盗まれてそうだし、こんな簡単には入れないですかも」
「まぁ僕があの場にこれたのは偶然だった。本当ならあのオルフェノクと交渉するつもりだったんだけど、あの
「思わず体が動いていたと……やはり貴方も仮面ライダーということですか……うはー!ちゃいこー!」
「ん?」
「いえ、それで要件とは?」
「ライダーの王様のお宝に興味があってね。協力者を探していたんだけど、まともなやつがいなくてさ。それで王様を唯一真面目に倒そうとしてる君たちに目を付けたって訳」
「成る程。メンバーに歓迎しましょう!」
「話しが早いね……」
そんな訳でメンバーになったんや。
168:俺らでジオウを神作にする
原作と流れが違うな
169:俺らでジオウを神作にする
マジか………まさかの海東がメンバーに
170:俺らでジオウを神作にする
途轍もなく海東らしい理由やな
171:俺らでジオウを神作にする
もしかして原作でもオーマジオウのお宝を狙っていたけど、ラスボスのごとき氏があまりに甲斐性なしだったんで目的を変えた?
172:俺らでジオウを神作にする
イッチの熱量に若干引いてて草
173:俺らでジオウを神作にする
だとしたらあの時のディケイドの中身は海東だったのか……
174:俺らでジオウを神作にする
流石はストーカーだ。本人よりも力の使い方を熟知してやがる
175:俺らでジオウを神作にする
海東が人助けなんてするか?
って思ったけど、こいつ何だかんだで面倒見がいいのよな
176:俺らでジオウを神作にする
ディケイドに変身出来るのはディケイドドライバーを持ってるからなんだけど、それを士から盗んだのか、それとも士がごとき氏に力を盗まれないように託したからなのか、それが重要だ
177:俺らでジオウを神作にする
どうりでスウォルツと初めてあったみたいなリアクションしてたわけだよ
178:俺らでジオウを神作にする
何気に人モドキ呼ばわりされるスウォルツに草
でも是非もないよね!
179:俺らでジオウを神作にする
ディケイド版響鬼の時もそうだけど、海東って子供には甘いのかな?
180:鳴滝の息子
まぁ急なことなんで、今回の全員集合には参加させるかどうか迷っとるが、一応メンバーになった。
それはそれとして、ドライブ編の後半戦を始めマッセ。
『う~んどうしようかな~』
『よぉ、未来の自分に出会ったせいか?少しだけマシな顔になったじゃないか』
『あ、アンタは』
舞台はおぉ……タイミングが良いな。
学校帰りのソウゴに門矢士が接触した所や。
181:俺らでジオウを神作にする
ここでか……
182:俺らでジオウを神作にする
本格的にディケイド編って感じがしてきたな……
□□□□
未だに就職か進学かハッキリとしない常磐ソウゴは進路相談で担任に進路希望用紙を付き出された。
そして第一志望に王様、第二志望に王、第三志望に世界大統領と書いて提出した彼は当たり前のように再提出を食らってしまった。
期限は明日の放課後までで、今日の所は帰して貰えたが明日はまともな答えを出すまでは帰さないという。
「はぁぁぁ……どうしよう」
帰路の途中、大きなため息をつく。
自分は王様になるのだからそれ以外に書きようがないと言うのにどうしたらいいのか。
悩みの種はそういう話ではなかった。
ソウゴが悩んでいたのは担任から言われた一言によるもの。
『だいたい王様になるって言ったってどうやってなろうって言うんだ?それになったとしてお前の言う理想の世界とやらを叶える手段は?具体的な計画やツテでもあるんなら先生もとやかく言うつもりはないがな。いい加減、現実を見ろソウゴ』
正に痛いところを付かれたといった感じだ。
今の自分にはライダー達から託されたウォッチとベルトがあるが学や経験はない。
力だ。個人が有するには強大過ぎる力だけが今のソウゴにある。
ライダーになる前の自分なら、むしろこの事実だけでも王様になる希望が見えたと楽観視していただろうが、逆に今では大至急、力以外の物を手に入れなくてはと焦る気持ちがある。
どれだけ強くても、力だけではダメなことをソウゴは身に染みて理解していたのだ。
『お前もじきに気付くだろう。この世界こそが私が最高最善の未来を選んだ結果全てであるということを』
あの最低最悪の未来を築いておいて、それでも最高最善の未来を手に入れたと自負するオーマジオウ。
一体未来の自分にどんな過去があってあぁなったのかは分からないが、このまま成長した自分があれになるなら、変わらなければならないとソウゴは強く決意した。
「やっぱり大学には行った方がいいのかな?」
だからそう、なんとソウゴは進学には前向きであった。
なんなら最近は暇さえあれば参考書などに手をつけて知識を身につけることに貪欲ですらある。
だがこの魔王、無駄にハイスペックな為、勉強すればまぁ伸びること伸びること。
前向きであるのにも関わらず大学進学を選ばなかったのは、本で読めば理解出来ることをわざわざ時間とお金を掛けてまで学ばなければならないのかという凡人からすれば嫌味ったらしい理由からであった。
ならば取り敢えず就職して経験を得ようにも、最高最善の王様の足掛かりなる仕事なんて、どれだけ探しても見つからない。
以上の点から、ソウゴは進路希望の欄にはあぁ書くしかなかったのだ。
どうにかして明日までに担任を納得させる弁を考えなければならないが、正直言って無理ゲーである。
「よぉ、未来の自分に出会ったせいか?少しだけマシな顔になったじゃないか」
「あ、アンタは」
そんな未来どころか明日に悩むソウゴに一声かけたのは門矢士であった。
「成る程、王になる決意を固めたはいいが、そこに至るまでの軌跡がないと。……自信過剰な以前のお前からしたらそこに考えつくだけで大分成長したじゃないか」
「ねぇ、それって普通に悪口だよね?」
「あぁそうだ。だが事実を語ったまででもある。昔のお前なら誰に否定された所で今のように悩んだりはしなかっただろう?」
「それはまぁ……そうかもしれないけど」
河川敷。小さな群れを作る小魚達を見ながらソウゴは肩を落とす。
「王……王か。これまでの旅でそれを自称するやつや実際に王であるやつと会ったことはあるが、全員が違う考えを持っていた。用意された椅子に座って王の真似事ならしたことはあるが、この世界でどうやって王になるかは……この俺にも分からないな」
「やっぱり……そうだよね」
「だが一番手っ取り早いのは力で分からせることだろう。人は常に自由を望むが、命の為ならそんなものはなかったふりをする」
「うん……でも、それじゃあ駄目なんだ。俺が目指す世界では誰も不自由な思いをしてほしくない。皆自由でいてほしいんだ」
「それが過ぎれば人は怪人になるぞ?」
「そうさせない為に俺が王になるんだ」
自由とは欲であり、欲が過ぎれば人は人でなくなる。
そんな当たり前のことを言えば、力で抑圧させるのではなく、何とか自分でやりくりするという。
それに、利口になったかと思えば前よりも傲慢になったな。と内心で呟く士。これでまだ現実を見ていないようなら灸をすえてやろうかと思ったが、ソウゴの瞳はしっかりと未来を見据えていた。
「お前、あの小僧から俺のウォッチを取り返しておけよ?元はと言えばあれはお前にやるためにウォズに渡したんだからな?」
「えっ……う、うん」
ソウゴは今のゲイツから『あのウォッチ』を取り上げたら益々力の溝が広がると感じていた為、回収するつもりはなかったが、返事を返した。
「さて。そろそろ帰るか」
そして会話に満足したのか、切り上げようとする士。
ソウゴは彼がどのような思いで自分にライダーの力を託してくれたのか聞きたかったが、夕日も傾き初め、夜まで呼び止めるわけにもいかないかと次の機会に持ち越すことにした。
「……あ、そう言えば。なんでアンタはウォッチを継承したのにライダーの記憶を失ってないの?」
「それはお前……俺だからだろう」
その会話を最後、ソウゴが次に彼を見ることになったのは早朝のテレビ画面だった。
『
「ええええ…………」