俺らでジオウを神作にする!   作:鳴滝の■■

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変わる運命

832:俺らでジオウを神作にする

いや、ゲイツじゃないんかい

 

833:鳴滝の息子

ゲイツ組はこんな感じでオーディンを探す方向で動いていくやろう。

 

次はツクヨミ達へと視点を変えるで。

 

「それでその女の子にはどうやったら会えるの?」

「そこは編集長のコネで……」

「え?俺頼りなの?コネ……コネって言ったって警察関係で知り合いなんて居ないぞ?」

「あ、すいません。次期編集長ではなく今の編集長のことです」

「何だよ、紛らわしいなぁ~」

「あら?編集長になるのは嫌だったと言っていましたけど、もう成ったつもりでいたんですか?」

「え?あ、いや!俺なんかよりも相応しいやつが!」

 

「何ていうか貴方達って仲がいいのね?」

 

どうやら彼らは件の女の子と会って、ミラーワールドへの糸口を掴もうとしているみたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「その編集長って言うの?そんなに慕われているなら受ければいいのに」

 

ツクヨミは城戸真司にそう言った。

彼女の生きる未来ではビルや工場といった一ヶ所に腰を下ろした大型の建造物は()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()為、もう殆ど見なくなってしまったが、それでも企業や会社等の従来の職業が消えてしまった訳ではない。だがWAIという会社の存在は聞いたことがない為、恐らくオーマの日に起きた大破壊を乗り越えられなかったのだろうが、編集長という物がどういった物なのかは知識として知っていた。

 

「だから俺なんかが編集長になっても皆に迷惑をかけるだけだって」

「下手に仕事だけが出来る人がなるより城戸先輩みたいな頼れる人が良いんですって」

「いや……俺のは気安いだけだよ。本当に頼れるって言うのはさ。仕事が当たり前のように出来て、それでいて先のことを二手、三手と考えられるような人のことなんだ」

 

そこで一旦間を置き、城戸真司は続ける。

 

彼はかつてOREジャーナルという通信会社で働いていた。

やっていることは今とさして変わらず、ジャーナリストが直接現場に赴いて調査し、事件を深掘りして正しい情報を読者へと届けるというもの。

だが、元が何のコネもない弱小会社。時代が進歩し、SNSなどが発達して誰もが情報を発信出来るようになると、需要が減って立ち行かなくなり、閉鎖されることになったらしい。

 

「他の皆が、まぁ仕方ないって違う仕事を見付けていく中………どうしても俺、悔しくて。もっとこの仕事をやってたいってOREジャーナルの前で落ち込んでたらさ」

 

また着いてきてくれるか?と、ただ一言。現編集長の大久保大介が彼に声を掛けたらしい。

その言葉にどれだけ自分が救われたものだろうか。……そして城戸が後に知ったことだが、大久保大介は既に再就職先として決まっていたWAIの上層部に何度も頭を下げて城戸のポストを無理やり捩じ込んだんだそうだ。かなり危ない橋を渡ったそうで、入って直ぐの出世の話を白紙にする羽目になったらしい。

 

「その時、あぁ俺はこの人に一生足を向けて寝れないなって……だから少なくともあの人には敵わないって思っちまった俺じゃなくて、他の人にあの人の後を継いで欲しいんだ」

 

「そんな事が………」

 

「成る程。その人は貴方にとって憧れの人なのね」

 

それなら納得ね。とツクヨミは思った。そこまでしてくれる人の後釜を急に任されたら自分だって物怖じするかもしれない。

 

「でも、他ならぬ継いで欲しいってその人が思ってるのは貴方なんでしょ?赤の他人の私が言うことじゃないかも知れないけど……大切な物を託すって、きっと本当に信頼している人じゃないと任せられないから、その人の気持ちも考えてあげてね」

 

ソウゴの今までを見てきたツクヨミは知っていた。

きっとソウゴでなければ、レジェンドライダー達はあんなすんなりソウゴに力を渡したりはしなかった。

ソウゴが本気で最低最悪の未来を変えようとしていて、それだけの事が出来ると証明してきたからこそ、彼らは信頼して力を預けてきたのだ。

 

それは端から見れば簡単に見えたかもしれない。だがソウゴの挫折と決意を目にしたツクヨミは思うのだ。

ライダーからの信頼と自身の夢に真剣に向き合う彼の姿を何より美しいものだと。

 

「そうだな……代わりを探すより編集長が何で俺を選んだのか、もっと真剣に考えるべきだった。ありがとうお嬢ちゃん」

 

 

 

834:俺らでジオウを神作にする

おっと……これは龍騎編の最後辺りで新編集長になった真司を見れる感じかな?

 

835:俺らでジオウを神作にする

このツクヨミは大分ソウゴに心許してるな

 

836:俺らでジオウを神作にする

ジオウ・Ⅱの覚醒イベも済んでるし、今のソウゴが一回見殺しにしてから時間を戻して蘇生させるなんてサイコパス行動を取るとは思わんし、この世界線のツクヨミは裏切らなそう

 

837:俺らでジオウを神作にする

今まで殆ど話には絡まんかったけど、ツクヨミだけでも話を回せるもんなんやね

 

838:俺らでジオウを神作にする

もしかしてツクヨミのライダー化がこの世界では早まる?

 

839:俺らでジオウを神作にする

編集長が良い漢過ぎる……

 

840:俺らでジオウを神作にする

編集長ならジオウ本編みたいにガチでメンタルやられてた真司を放っておくわけないと思ったけど、ちゃんと助けてて安心した

 

841:俺らでジオウを神作にする

着いてくるか?じゃなくて着いてきてくれるか?という、滅茶苦茶苦労して用意してあげたポストなのに、あくまで懇願する立場なのが編集長の人格の良さが滲み出ている

 

842:俺らでジオウを神作にする

実際、編集長ならこうするよな。

何か原作ジオウではOREジャーナルがなくなって燃え尽き症候群みたいになってたけど、また同じような事が出来るってなったら後輩の真司を誘わない理由がない

 

843:俺らでジオウを神作にする

龍騎全然知らんけど、取り敢えず編集長って人が人格者なのは分かった

 

844:俺らでジオウを神作にする

これで一般人としての城戸真司は救われるだろうけど、ファイズみたいにライダーの力は戻さない方向で行くのかな?

 

845:俺らでジオウを神作にする

>>844

それ思った。

ライダータイムとか、普通に称賛されてるけど真司以外死亡とか言うバットエンド展開だし。真司はもうライダーに関わらない方が幸せなんじゃないかな……

 

846:俺らでジオウを神作にする

ライダータイムは面白かったけど、折角本編で誰も争わない世界を作ったのに、蓮とか死んだまま終わったのは気にくわなかったな。

 

847:俺らでジオウを神作にする

>>845

>>846

そうか?ワイはこれでこそ龍騎!って感じがして好きやったけど?

 

848:俺らでジオウを神作にする

龍騎の最終回が好きな人には辛い展開だったかもね

 

849:俺らでジオウを神作にする

リバイスの映画の時もそうだけど、龍騎の物語は終わってるとリアタイ視聴者の多くは思ってるのに、制作側は「今も龍騎達は戦い続けているんです!」のスタンスやからな。そこら辺の齟齬は飲み込むしかないで

 

850:俺らでジオウを神作にする

だからイッチにはライダータイム龍騎を作って欲しくもあり、蓮達が死ぬようなら作って欲しくもない気がする

 

851:鳴滝の息子

話が盛り上がってるとこすまんが、展開が進んだみたいやで。

 

 

「ここが、編集長が言っていた……ん?何か前にも来た事があるような?」

「すいませーん!誰かいませんかー!」

「留守……かしら?」

 

 

編集長に問い合わせて紹介された住所へと訪れたツクヨミ達。

 

852:俺らでジオウを神作にする

あれ?ここって

 

853:俺らでジオウを神作にする

ん?もしかして原作にあった建物?

 

854:俺らでジオウを神作にする

大分記憶としては怪しいけど、北岡(仮面ライダーゾルダ)の家じゃね?

 

855:俺らでジオウを神作にする

北岡先生…………生きてるのかな?

 

856:俺らでジオウを神作にする

龍騎だと病気で死んでるんだよね

 

857:鳴滝の息子

『誰だ?』

 

858:俺らでジオウを神作にする

あぁ、やっぱり吾朗ちゃん……ってことは

 

859:俺らでジオウを神作にする

北岡先生は普通に亡くなってそうだな

 

860:俺らでジオウを神作にする

何かスーツでビシッと決めてて格好いい

 

861:俺らでジオウを神作にする

あれ?こいつ……カブトで居なかった?

何かザビーに変身してなかったけ?

 

862:俺らでジオウを神作にする

>>861

カブトにも出てたよ(勿論別人として)

 

863:俺らでジオウを神作にする

そっか。眼鏡こそ掛けてないとはいえ、こっちの姿だと三島正人の方がイメージしやすいか

 

864:俺らでジオウを神作にする

と言うかこの人、ライダー作品には結構出演してるんよ

 

865:俺らでジオウを神作にする

もしかして北岡の意思を引き継いで弁護士になったとか?

 

866:俺らでジオウを神作にする

吾朗は別に弁護士に憧れて北岡の秘書やってた訳じゃないと思うけど、弁護士の北岡に救われたのは事実である訳で、この十数年間の間に心境の変化があったのかもしれないな。

 

867:鳴滝の息子

『すいません、俺。WAIジャーナルのジャーナリスト、城戸真司と言います。弁護士の北岡秀一さんでよろしかったでしょうか?』

『お前は………………ギョウザ…』

『え?』

『いや、何でもない。悪いが先生は随分前に身体を悪くされてそのまま帰らぬ人となった。誰の紹介で来たのか知らないが、先生に用があるなら俺にはどうしようもない』

 

868:俺らでジオウを神作にする

やっぱり亡くなってたか……

 

869:俺らでジオウを神作にする

分かってたけど、悲しいな

 

870:俺らでジオウを神作にする

ワンチャン、エグゼイド組に救われて……とか思ったけど、時期が合わないな。ドクターXがモデルの絶対に失敗しない天才外科医の鏡飛彩も龍騎の時だと学生だろうし

 

871:俺らでジオウを神作にする

それに北岡さんのは治せる医者がいなかったと言うより、発見が遅れてどうしようもなかったとかそういうやつだからな。

 

872:俺らでジオウを神作にする

でもおかしくない?

最近亡くなったのならともかく、そんなんを編集長が把握してない訳なくない?

 

873:俺らでジオウを神作にする

>>872

いや、ジオウ時空はジオウの世界を起点に平成ライダーの世界がごちゃ混ぜになってるからAの世界線では生きててもBの世界線では死んでるみたいな事があるから、あり得る話ではある

 

874:鳴滝の息子

『それは、こちらの勉強の至らぬ所で……大変失礼いたしました』

『ごめんなさい、私達……神隠しにあった女の子達の事件を追ってて、どうしても今回被害にあった女の子に会いたかったの』

 

『………お前達、ニュースは観ていないのか?』

 

吾郎ちゃんがテレビの画面を付ける。

 

 

『ええ、今入った情報によりますと浅倉威容疑者は現在少女一人を人質に立て込もっているとのこと!犯人からの要求は未だなく、依然現場は油断を許さない状況にあります!』

 

 

『……え?』

『この人質になった少女が、お前達が探している神隠し事件の被害者だ』

 

875:俺らでジオウを神作にする

あらら……

 

876:俺らでジオウを神作にする

てっきり子供は何だかんだ守ってあげる流れかと思ったら安定の浅倉だった

 

877:俺らでジオウを神作にする

浅倉初変身の回オマージュか

 

878:俺らでジオウを神作にする

この浅倉はカードデッキ持ってないのでは?

 

879:俺らでジオウを神作にする

いや、人質にしたんかい

 

880:鳴滝の息子

『浅倉容疑者からの要求がありました!浅倉容疑者は北岡を出せと……!!!!』

 

『え?でも北岡さんって……』

『アイツ、亡くなってるのを知らないのか?』

『……ハァ。やつはつい最近まで拘置所にいた。知らなくてもおかしくはない』

 

『思い出しました。浅倉威と言えば、確か様々な暴行事件を起こして逮捕され、そして弁護を担当したのが北岡弁護士……つまり判決に納得いっていなかった彼は北岡弁護士に復讐しようと……つまりはそういう訳ですか?』

 

『そういう事になる…………』

 

 

881:俺らでジオウを神作にする

くそ面倒な状況じゃないですかー

 

882:俺らでジオウを神作にする

後藤ちゃんが解説役に回ってくれるから話が分かりやすい

 

883:俺らでジオウを神作にする

よりにもよって、ソウゴもゲイツも居ない時に

 

884:俺らでジオウを神作にする

暴行事件で捕まってるってことは、若干狂暴性がナーフされてる?

 

885:俺らでジオウを神作にする

また無実にしろ。とか無茶振りしたんだろうなぁ

 

886:俺らでジオウを神作にする

浅倉から北岡への恨みは完全に逆恨みである

 

887:俺らでジオウを神作にする

原作だと、ほぼ百%死刑だった浅倉を懲役10年にまで抑えたのに、それでもキレるぐらいだからな

 

888:俺らでジオウを神作にする

北岡居ないけど、どうやって女の子を助けたらいいんだろうか

 

889:俺らでジオウを神作にする

女の子がミラーモンスターに狙われて、代わりに浅倉がミラーワールドに行く流れか?

 

890:俺らでジオウを神作にする

ツクヨミが時止め身に付けてたらまた話も変わるけど

 

891:鳴滝の息子

『もしかしたら……どうにかなるかもしれない』

 

輪を掛けて苦難が降りかかる中、ツクヨミからである。

 

『え?──あ、コップが!』

 

後藤の手から滑り落ちたコーヒーカップ。

ツクヨミはそれに手を伸ばした。

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

『実は私、時を止める力があるの』

 

空中で制止したコップを手に取り、三人に向き合うツクヨミ。その表情は何かを固く決意したような物だった。

 

 

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