俺らでジオウを神作にする!   作:鳴滝の■■

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戦いは終わらない

それは少し前の話

 

「ゲイツもソウゴも何処に行ったのかしら?」

 

様々な要因が重なりジオウとゲイツが各々の道を歩む事になったその裏でツクヨミは二人を探し回っていた。

二人が戦い始めた瞬間には側にいたのだが二人ともツクヨミが戦闘の余波で怪我をしないようにと、飛んでいってしまったのである。

 

「何処だ?何処にいる常磐ソウゴォォォ!!!!」

 

そんな中、不幸にも出会してしまったのがスウォルツに洗脳を受けたカッシーンであった。彼はジオウとの戦闘でかなりのダメージを受けた筈だが、覚束ない足取りで目を爛々と輝かせている。

 

「不味っ!」

「そこか!」

 

明らかに正気ではない相手にツクヨミが離れようとした瞬間。その姿を捉えた矛先が此方に向く。ツクヨミが焦りを覚えるのも待たず、矛先から稲妻が走って──「きゃあ!」

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

892:鳴滝の息子

そんな訳で、自身の力を知ることになったツクヨミちゃんは隠れて力を使えるように練習してたみたいや。

 

ソウゴ達にそれを伝えていなかったのは単純にタイミングがなかったからと、ある程度使いこなせるまで秘密にしたかったんじゃないかとワイは推測しとる。

 

893:俺らでジオウを神作にする

そういやオーマジオウ編でさらっとカッシーンは私が倒したとか言ってたが、もう時止め使えるようになってたんか

 

894:俺らでジオウを神作にする

もう時止め使えるの!?

 

895:俺らでジオウを神作にする

スウォルツいないから力を奪われる心配もないし、最強じゃないか

 

896:俺らでジオウを神作にする

アギト編から龍騎編まで一気に前倒しされたな

 

897:俺らでジオウを神作にする

これは仮面ライダーツクヨミになる流れ?

 

898:俺らでジオウを神作にする

下手したらライダーなしで今回の事件解決しそう

 

899:俺らでジオウを神作にする

ちょっと不安げだけど、もう時止めは使いこなせてるのかな?

 

900:鳴滝の息子

『その時止め?だけど本当に一人で大丈夫なの?』

『ええ。むしろ一人じゃないと駄目なの。まだこの力を私はコントロールしきれていないから』

『コントロール出来ないってそれ、大丈夫じゃないでしょ!』

『でも、私が居ても……貴方にライダーの力を戻す事なんて出来ないし』

 

時止めは使いこなせてないみたいやな。そんで当たり前のように付いて来ようとした城戸達だけど、それをツクヨミは良く思ってないみたい。

 

901:俺らでジオウを神作にする

ツクヨミにとってライダーの力がない変身者は守るべき対象なんだろうな

 

902:俺らでジオウを神作にする

トキ……転生したコヨミちゃんの「未来の問題は未来人が解決するべき」って言葉を真に受けているからか

 

903:俺らでジオウを神作にする

確かにライダーの力がない、どころか記憶もないレジェンド引き連れても足手まといにしかならなそう

 

904:俺らでジオウを神作にする

ストイックですわ……

 

905:俺らでジオウを神作にする

この時点でゲイツに連絡すらしようとしないのがツクヨミの中でゲイツの評価がめちゃくちゃ低いのが察せられる

 

906:鳴滝の息子

『そのライダーって言うの?確かに俺……何か忘れてるみたいだけどさ。それでも役に立てることはあると思うんだ』

『だから言ってるでしょ?私、この力をあんまり使いこなせてないの。人が増えたらむしろ困るのよ』

『なら!思い出す!今、思い出すからちょっと待って!』

『……そんな簡単にライダーの記憶を思い出せたら苦労しないわ』

 

ツクヨミを一人にはしておけないと、ライダーであった過去を必死に思い出そうとする城戸。

だが正しくは忘れているのではなく奪われているので思い出そうとして思い出せるものではない。

 

 

 

………くくくっ!どうやらワイの出番のようやな!

 

『お困りのようだね?』

 

て、あらっ?ウールが来たようやね

 

 

907:俺らでジオウを神作にする

ウール……ウールか?

 

908:俺らでジオウを神作にする

何かやつれてね?

 

909:俺らでジオウを神作にする

いや、それより若干成長してる気がする……

 

910:俺らでジオウを神作にする

服がボロボロや

 

911:俺らでジオウを神作にする

どうしたん……そんなに痩せて

 

912:鳴滝の息子

『ウール、なの?貴方……その姿は?』

『あぁちょっとね。ジオウやアナザーファントム……それにゲイツなんて化け物とやり合うには僕はあまりに無力だから……無茶したんだよ』

 

……どうやら言葉通り、かなり無茶なことをやったらしいな。軽くメディカルチェックをかけてみたら極度の睡眠不足と疲労、そんで数ヶ所の骨に罅が入っとるわ。

 

『それより、お前。ライダーの力を取り戻したいんだろ?僕には君のライダーの力を取り戻す事が出来るんだけど、どう?僕と取引しないか?』

『えっ?』『待って。どうせ貴方のこと、ライダーの力を取り戻させるふりをしてアナザーライダーにするつもりでしょう?』

『ハハ?アナザーライダー?今さらあんな雑魚を生み出したところでなんだって言うんだ』

『ソウゴから聞いたわ。確かアナザーライダーはオリジナルの力の持ち主が使用すると普通より強くなるって』

 

『だから何だよ。普通より強くなる?そんなんでアナザーファントムを倒せるのか?所詮アイツらはライダーの歴史を表面だけ写し取って、我が物顔でふんぞり返る雑魚なんだよ。こっちがどんだけ、どんだけ……どんだけ!お膳立てしてもオリジナルには勝てないし、ジオウがウォッチを手に入れたらもうどうしようもない。……あぁ!クソ!!!!あのゴミ共め!お前らがもっと優秀なら僕はこんな目に遭わなくて済んだのに!!!!』

 

段々と口調が荒くなり、怒りのままに地面を踏み抜くとアスファルトに少しだけヒビが入った。

 

『ツクヨミちゃん……アイツって何者なんだ?』

『タイムジャッカー……簡単に説明すると未来人で過去を自分達の都合の良いように作り替えようとする傍迷惑な奴ら。貴方達ライダーが力と記憶を失った原因は彼らによるものよ』

『なっ!?つまり自分が奪っといてあの態度って訳か!?とんでもないやつだな』

 

『そう。だから話を聞くだけ無駄……でも貴方のアナザーウォッチをウールが持ってるなら……』

 

ツクヨミは徐にウールへと手を伸ばす。

 

『は?何のつもりだよ?』

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

『うん。──あった』

 

そして停止したウールのポケットからアナザー龍騎ウォッチを発見。

それを放り投げて、ファイズフォンXで撃ち抜いた。

 

 

『ん?……おお!思い出した!』

 

 

913:俺らでジオウを神作にする

いや、草なんよ

 

914:俺らでジオウを神作にする

止められるんかい!

 

915:俺らでジオウを神作にする

そこは時止めを無効果する流れでは?

 

916:俺らでジオウを神作にする

おしゃ!龍騎の記憶が戻った

 

917:俺らでジオウを神作にする

やはりウールはウールだったか

 

918:俺らでジオウを神作にする

イッチ曰く、無理してるらしいけど時止めには対抗出来なかったか

 

919:鳴滝の息子

『これで……』

『あぁ、俺の力でソウゴ君をミラーワールドから連れ戻せる!』

 

『っぷ!フハハハハハハハ!!!!!!!』

 

 

龍騎の力を取り戻した(恐らく未契約状態だと思われる)城戸。彼は龍騎に変身してソウゴをミラーワールドから連れ戻すと言うが、突如、ウールが笑い出した。

 

『まさかお前が時止めを使えるなんて思わなかったけど!よりにもよってこれを壊しちゃったか!あぁ、これだけは使うなってスウォルツも言ってたのに、本当にバカなヤツだ!』

『何が言いたいの?』

『お前も知ってるだろ?ライダーの歴史が戻るってことは怪人も元通りになるんだよ』

『いや、待て。怪人なら俺の力がない時にも居たぞ』

『数が違うんだよ数が!龍騎……お前なら忘れる訳がないだろう?あの地獄を!』

 

920:俺らでジオウを神作にする

え?

 

921:俺らでジオウを神作にする

数が違うってまさかお前

 

922:俺らでジオウを神作にする

あ……え。

 

923:俺らでジオウを神作にする

もしかて

 

924:俺らでジオウを神作にする

嘘……不味いぞ!それは!

 

925:鳴滝の息子

『悪いけど僕はもうブランクウォッチは持ってない。もう龍騎の歴史は奪えない。これはお前のせいだツクヨミ……せいぜい自分の行いを後悔すると良いさ!

いや僕らにしか使えない時止めが君にも使えたってことは野良のタイムジャッカーだったのかもな?だったら誇るべきかもね』

 

『さっきから訳の分からないこと!』

 

ツクヨミは再びウールの時を止めようと手を上げる。

 

―――――――――――――――――――――――

 

だがウールは横に飛び、それを避ける。

 

『的を絞るから避けられる。それはこう使うんだよ』

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

そしてツクヨミのように個人ではなく世界そのものを静止させたウールは城戸真司の元まで歩き、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

【カウント!1/24】

 

すると小山さんボイスのウォッチは針が24分の1進み、僅かに赤みを帯びた。

 

『…これで僕がやりたかったことはおしまい。聞こえているかは分からないけど、もし生き残れたらそのお粗末な力のアドバイスぐらいはくれてやるよ』

 

その言葉を最後にウールは姿を消した。

 

 

 

 

↑ちなみにこのウォッチに関してやが、ワイの試作品や。

今回ウールが出てくることは予想外やったけど、オーラもスウォルツも居なくなって、あんまりにも怯えて不憫だったから、然り気無く渡しておいた。まぁこのウォッチにどんな能力があるかって話は今後のお楽しみということで。

次はジオウ視点へと映ってみようか。

 

926:俺らでジオウを神作にする

ちょっと前までライドウォッチは造れないみたいなこと言ってたけど、もう解析は済んだ感じなのか

 

927:俺らでジオウを神作にする

龍騎編がえげつない事になりそうだけど、知らぬ間に退場すると思っていたウールにもチャンスを与えるのね

 

928:俺らでジオウを神作にする

でもメンバーにはしてあげないのか

 

929:俺らでジオウを神作にする

ボス倒されて事実上壊滅したけど、それでも食らいつく残党勢力って好き

 

930:俺らでジオウを神作にする

そのままフェードアウトしてた方が幸せだったと思うんだけどな……

 

931:俺らでジオウを神作にする

そういやオーラって何してるやろ?

自分の時代に戻って、学生でもやってるんやろうか?

 

932:俺らでジオウを神作にする

ウールがまさかの修羅の道を……

 

933:俺らでジオウを神作にする

こういう同じ能力使いだけど、練度で差を見せつける展開は胸熱

 

934:俺らでジオウを神作にする

何か一回追い詰められて、吹っ切れた感がある

 

935:俺らでジオウを神作にする

それはそうと……龍騎の歴史が戻って大変な事になっているだろうミラーワールドよ

 

936:俺らでジオウを神作にする

シアゴーストが大量発生してそう

 

937:俺らでジオウを神作にする

これ……今回どうするんやろうね?

リセット担当の神崎士郎がいないんやけど、マジで怪人で世界を埋め尽くされて滅ぶで

 

938:俺らでジオウを神作にする

え?龍騎ってハッピーエンドじゃなかったの?

 

939:俺らでジオウを神作にする

>>938

ハッピーエンドだけど、終盤はシアゴーストっていう必殺技使ってやっと倒せる(変身一回につき必殺技は一回)クソ耐久度の怪人が大量発生して、なおかつそいつが進化して現実世界とミラーワールドを行き来出来るようになったから事実上の詰み展開になった。

それを世界を作り替えることで強引にハッピーエンドへと持っていった感じ。

 

940:俺らでジオウを神作にする

>>939

えぇ……それで世界を作り替える人はもう居ない感じなの?

 

941:俺らでジオウを神作にする

恐らくは。満足して消えた筈

 

942:俺らでジオウを神作にする

こんなんギーツの創世の女神かオーマジオウでも連れてこんとどうしようもないやん

 

943:俺らでジオウを神作にする

イッチはライドウォッチは作れるようになったみたいやけど、アナザー龍騎ウォッチは作れんの?

 

944:鳴滝の息子

>>943

無理そう。

ワイ式のライドウォッチって、かろうじて解析出来た部分を基盤に知ってる知識で穴埋めして造ってるから、あくまでモドキなんよ。新しい物を作るならまだしも、同じ物を作れって言われても、どうしようもない

 

945:俺らでジオウを神作にする

なら今回でソウゴはオーマジオウへと至るしかない?

 

946:俺らでジオウを神作にする

どうやって解決するって言うんだ……

 

947:鳴滝の息子

いや、何とかなりそうやで。

 

『この世界から脱出する方法は三つ。一つは入った鏡から出ること。二つ目はこの世界のコアを破壊すること。そして三つ目だが……恐らく俺は騙されていたようだ。お前を倒せば、どうして外に出られるのか全く根拠がないのにさっきまで信じきっていた』

『いいよ、いいよ。誤解は解けたみたいだし、それに蓮も殺す気はなかったんでしょ?』

『……あぁ。命まで奪うつもりはなかった。それで誤解が解けた今、どうやって俺たちが脱出するかだが俺もお前も入る時に使った鏡は砕かれてしまっている』

『ならコアを破壊するしかないんだ』

『幸いにも場所には見当がついている。このまま行けば30分もしないうちに着くだろう』

 

 

どうやったのか半分洗脳状態にあった蓮と打ち解けているソウゴはミラーワールドのコアを目指してる。

これならどれだけシアゴースト族のミラーモンスターが増殖しても世界を閉じてはい終わりって寸法よ

 

948:俺らでジオウを神作にする

あらら……ツクヨミ達を追ってるうちに戦い終わってたのか

 

949:俺らでジオウを神作にする

果たして殺す気はなかったのか殺せなかったのか……

 

950:俺らでジオウを神作にする

成る程、テレビスペシャル版みたいな展開なのね

 

951:俺らでジオウを神作にする

なら、ジオウ組がコアを破壊して龍騎編は終わり?

 

952:俺らでジオウを神作にする

本来ならコアの守護者にデスト・ロイを持ってくる所だろうけど、ファムちゃん曰く理性飛んでるらしいからなー

 

953:俺らでジオウを神作にする

何にしてもシアゴーストが大量発生してリアルに被害が出る前に片付けないと

 

954:俺らでジオウを神作にする

ふとした疑問なのだがミラーワールドにタイムマジーンは持ち込めたみたいだけど、この中でタイムスリップしたらどうなるんだ?

 

955:鳴滝の息子

そんでまたまたツクヨミ達

 

『──ちょっと待ってくれ。もしかしてライダーの力が戻るってのは俺だけじゃなくてライダーバトルに参加した全員もなのか?』

『え?……うん。そのライダーバトルってのが何のことなのか分からないけど貴方と共に戦ったライダーの力は元に戻るわよ』

『なら不味い!』

 

ここで城戸真司は浅倉威が仮面ライダー王蛇として力を取り戻していることを知る。

彼のイカれっぷりを身に染みて理解している彼は現場へと急いだ。

 

 

 

 

─移動中─

 

 

 

 

そして到着。

 

『浅倉!!!!』

『来たか、赤いの。なんだ?北岡は一緒じゃないのか?』

 

既に仮面ライダー王蛇(ブランク体)に変身していた彼はミラーワールドに入り込んでいた。

急に犯人と人質が消えたと戸惑う警察とマスコミ達であったがピコンときた城戸真司は近くにあった姿見を覗き込む。するとビンゴ、彼はミラーワールドの中から外の様子を悠々観察していたのだ。

 

王蛇の足元にぐったりとしている少女の姿を見付けると城戸は火が付いたように怒りを露にし、急いで自分もカードデッキを取り出して変身する。

 

『あれ?この姿……ドラグレッダー(アイツ)との契約が切れてるのか?まぁいい!それなら条件は同じだ!』

『ちょっと待って!』

『ツクヨミちゃんはそこで待っててくれ。犯人がただの人間じゃなくライダーなら、ここからは俺の仕事だ!』

 

「しゃ!」とミラーワールドへ突入する龍騎。

急いでその後を追おうとしたツクヨミであったが、鏡には弾かれてしまった。

 

『何で!?私はまた見ていることしか出来ないって言うの!?』

 

もう自分だって戦える。そう思って直ぐの放置プレイだった為、かなりストレスを感じてそうやな。

 

 

『ツクヨミ!』

『……ゲイツ』

 

おっと、ここで事件の噂を聞き付けてゲイツ君達が登場や。

 

『状況は?』

『…鏡の世界で龍騎っていうライダーと王蛇っていう悪いライダーが戦ってる。王蛇は女の子を人質にとっているから龍騎が相手してくれている間に助けたいんだけど、私じゃ入れないの』

 

『なに?』

 

と鏡を見つめ、試しに触れてみるゲイツ君。確かに鏡の中では戦っている様子だが入れそうにない。

 

『おい……行けるか?』

『えぇ勿論!ただ行き帰りはこの鏡からしか出来ないので破壊されないように気を付けて下さい』

 

だが彼には、ファムちゃんならどうにか出来るであろう確信があった。名前を呼ぼうとして、知らないものだから一瞬詰まったが、ファムちゃんが出来ると言うとジクウドライバーを取り出して、仮面ライダーゲイツへと変身する。

 

『子供が優先だ。では行くぞ!』

 

ファムちゃんに背中を押され、そのままミラーワールドへと突撃するゲイツ。

 

『なら私も!──あっ』とツクヨミはファムに願おうとしてゲイツに続くように彼女も突撃してしまった。

 

『……』

 

あまりの無力加減。結局自分は見ているだけなのかと肩を落とした。

 

 

956:俺らでジオウを神作にする

ありゃ……

 

957:俺らでジオウを神作にする

折角時止め使えるようになったのに

 

958:俺らでジオウを神作にする

一人だけ置いてきぼりって辛いよな

 

959:俺らでジオウを神作にする

でもライダーじゃないから防御力が……今行っても足手まといになりそう

 

960:俺らでジオウを神作にする

ツクヨミもライダーになってからが本番なのかな?

 

961:俺らでジオウを神作にする

無力感に打ちひしがれるのはそうだけど……何だろう。ツクヨミが何を行動原理に動いているのか分からんな。

少なくとも女の子を守ろうとしている訳じゃなさそう。何か自分だけ何もしてないから取り敢えず手柄を挙げたいだけに思える

 

962:俺らでジオウを神作にする

確かに非戦闘員のファムちゃんが一目散に女の子の方へ向かうのに対して、ツクヨミの視線は龍騎と王蛇に向いてるけども

 

963:俺らでジオウを神作にする

この世界のツクヨミが何を思ってライダーになるか気になる所だな

 

964:鳴滝の息子

『よし!ゲイツ君!人質の救助はオーケーです!おもいっきり暴れちゃって下さい!』

『任せろ!』

 

女の子を抱え込んだファムちゃんはそそくさとリアルまで帰還。王蛇と龍騎の戦いにゲイツが参戦する。

 

「何?誰だお前?」

「おっと、味方か?味方なのか?」

「俺は仮面ライダーゲイツ。お前らのことは知らんが、子供を人質に取る王蛇(お前)の敵で、それを助けようとする龍騎(アンタ)の味方だ」

「そうか……なら死ね!」

 

まるでお手本のような回答は見事に浅倉の神経を逆撫でする。標的を龍騎からゲイツに変えて剣を振りかぶるのだが、それをゲイツは叩き折ってしまった。

 

「あ、折れた!」

「あぁん?」

 

ゲイツの技量が特別優れていたのではない。

ブランク体の王蛇と通常のゲイツとでは武器の優劣に差がありすぎたのだ。

 

「ハァ!」

 

そして続け様に王蛇を斬りつけるゲイツ。王蛇もガードするがやはりスペックが違い過ぎるせいで良いようにやられてしまう。

 

「よし!俺も!」

 

そこに龍騎が加われば、如何に王蛇と言えど堪らない。

 

「……クソ!イライラする!」

 

こんな時、カードの特殊能力によって場面を覆す王蛇であるが契約モンスターがいないせいか殆どのカードを使用することが出来なかった。

 

「これで止めだ」

 

タイムバースト!

 

ゲイツの必殺技。それをまともに受けた王蛇は派手に吹き飛んだ。

 

「……………」

 

そして沈黙。変身したままであるが気絶してしまったのだろう。ピクリとも動かない。

 

「いやー!助かったよ!アンタスッゴい強いんだな!」

「……あぁ。助けになれてよかった。これで、どうすればいい?」

「あとはアイツのカードデッキを取っちまえばライダーには変身出来ない。契約モンスターもいないから警察に付き出しても問題ないと思う」

 

そうか。と呟いて王蛇へと近づくゲイツ。

 

「お前のようなヤツは力を持つべきじゃない」

 

そして王蛇のカードデッキへと手を伸ばす。

 

「……ハァ。捕まえた」

 

パシリっとその手を掴まれた。

 

「だからどうした」

 

どうやら気絶を装っていたようだが、ゲイツに動揺はない。掴まれたその腕で、そのままカードデッキを抜き取ってしまおうと力を込める。

 

 

『ゲイツ君!危ない!!!!!』

 

 

だがそんな時にファムちゃんからの悲鳴。

一体何が危ないというのか。

ついに発生したシアゴーストが彼の背後を襲おうというのか、それとも野良のミラーモンスターが攻撃を仕掛けてきたのか。

 

『キシャァァァァァ』

 

正解はどれも違った。

黄金

その色を纏った『時を操る鳳凰』がゲイツを襲ったのである。

 

965:俺らでジオウを神作にする

な!?

 

966:俺らでジオウを神作にする

ゴルトフェニックスが、何で!?

 

967:俺らでジオウを神作にする

と言うことはオーディンが介入した?

 

968:俺らでジオウを神作にする

何故ここでゴルトフェニックスが。

 

969:俺らでジオウを神作にする

浅倉はこれが分かっていたのか?

 

970:鳴滝の息子

『くっ!グワッ!!?』

 

あれは不味いと咄嗟に回避しようとしたが王蛇に掴まれているので、殆どまともに食らってしまったゲイツ。

『大丈夫か!』

それに駆け寄る龍騎。

 

『……ハァ。赤いの。契約モンスターがいないのはお前だけだ』

 

まんまと術中に嵌まった相手をせせら笑い、一対一なら使うまでもなかったから使わなかっただけ。それだけのことも見抜けない間抜けに間違えを正してやった。

 

ゆっくりと立ち上がる王蛇の背後に立つゴルトフェニックス。

王蛇はカードデッキへと手を伸ばし一枚のカードを引き抜いた。

 

SURVIVE(無限)

 

 

『さぁ祭りの始まりだ!』

 

彼の姿が黄金に染まる。

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