ブラック・ブレット―仮面使い―   作:島夢

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ブラックブレット、四巻くらいまで読みました

面白いし、二次創作を書きたくなるし、どんどん読み進められます!

雪華さん、感想ありがとうございます!

では、ゆっくりしていってください!


第2話

仕事が終わって帰る途中

 

俺の今の仕事は簡単、お金返してもらいに色んな家に行く仕事仲間の人についていき…それを見守る

 それだけだ

 ガストレアが来るなら別だが…

 まあ、その仕事も今日までだ

 

 というか、俺は二年前くらいから『なんでも屋』をやっている

 

 二年前に彼ら、闇金事務所の人たちとの仕事仲間関係は崩れたが、今回は雇われていた

 はぐれガストレアが入ってきたという報告を受けて、念を入れて…ということらしい

 

 無論、もっと金をもらえる仕事が入ったらこちらの仕事はキャンセルし、別のクライアントのもとに行くけどな

 

 で、その契約期間も今日で終了だ

 

 まあ、高額ふっかけたからなぁ…

 そんなに長い間雇うことはできなかっただろうし…

 

 まあ、なんにせよ、しばらくは金に困りそうにないな…

 

 そう思いながら歩いていると公園のあたりまできた…

 10メートルくらい前に少女がいた

 少女…?まあ、10歳くらいの少女

 

 ベンチに腰を下ろしており、こちらをて、お腹減ったのジェスチャーしてくる

 いやいやいや、待て待て待て…

 え? なにが? 腹減ってるのはわかったけどさ

 

 めっちゃこっち見てるぅ…

 

 う、うぅむ…困った少女を置いていくのもなぁ…

 はぁ…仕方ないな…

 

 俺はそう思い、俺を見ている少女のもとへ歩く

 

 

「なぁ…」

 

「ん…」

 

 

 少女に話しかけると、俺の顔をじーっとみてくる

 そして…おもむろに携帯に手を伸ばし…

 

 そして…1、1、0、の番号をゆっくりと、順番にプッシュしてぇぇええええええええええええええええ!?

 

 

「ちょっ! ちょっと待て! 」

 

「はい、なんですか?」

 

 

 少女はその小さな首をかしげる

 いやいやいやいやいや!!

 

 

「今どこに電話かけようとした!?」

 

「警察ですが…?」

 

「なんで!?」

 

「ここにロリコン犯罪者がいるので…」

 

「ちょっと待とうか、なぜそう考えたのかお兄ちゃんにゆっくりと説明してくれ…」

 

 

 あ、あまりに焦ったので、しばらく何も考えずに会話していたが…

 まさかいきなり通報されかけるとは思わなかったぜ…

 マジ恐ろしい…

 

 

「私のような少女が一人のとき、いきなり話しかけられたのです…この時点で危険だと判断したのですが…どうでしょう?」

 

「いや…どうでしょうじゃねぇだろ…」

 

 

 まあ、とりあえずは電話するのをあめてくれたのでいいということにしよう…

 危うく通報されて冤罪でつかまるところだった…

 一部の俺の知り合いが爆笑しそうで怖いぜ…

 主に死体を恋人と言い張るとある大学の先生とかな…

 

 

「で?腹減ってんのか?」

 

 

 俺が少女に聞くと、少女はこくっと首を縦に振ってこたえた

 まあ、話しかけちまったんだから…なんかやるか…

 

 

「なんか食いたいものあるか?」

 

「あれが食べたいです」

 

 

 そういってクレープ屋をさす

 ふむ…クレープか…

 まあ、仕事終わりで金はあるし…いいか

 

 

「買ってくるから待ってろ…」

 

 

 なんだかふわふわとした感じのしゃべり方だな…

 全部投げ出してる感じかな…

 

 不思議な感じだ…

 

 それにこの子…多分…

 いや、別にいいか、そうだったとしてもどうでもいいし

 

 少女は俺がチラッと見たことに気づき、少しうつむく

 あ…これどっか行かれるわ…

 と察した俺はクレープを全力で急いで買いに行き、急いで戻る

 思った通り、少女は立ち去ろうとしていた

 

 

「おい待てよ…買ってきたクレープ、無駄になっちまうだろ? 食わないのか?」

 

 

 背中を向けた少女はこちらを見て、ベンチに座り直す

 

 一瞬迷ったそぶりを見せたが座った

 なにを迷ったのかは俺にはわからないけどな…

 

 クレープを渡して俺は少女の隣に腰を下ろす

 

 もくもくとクレープをたべていた少女が食べ終わったのかこちらを見てくる

 

 

「気づきましたか?」

 

 

 表情はほとんど動かず…だがどこか悲しそうな顔で俺に聞いてくる…

 気づいた…というのは…多分…

 

 

「お前はイニシエーターだということか?」

 

「ええ…そうです」

 

 

 少女は頷く

 むしろそれ以外になにがある?とでも言いたげな顔だ

 

 

「わかっているのに…どうして一緒にいるんですか? 怖くないのですか?」

 

 

 少女は俺の顔を見つめ、そう聞いてくる…

 俺は後ろ髪を書きながら少女に言う

 

 

「怖くないのか…ってお前がか?」

 

 

 俺がそうきくと少女は首を横に振り、もう一度口を開く

 

 

「正確に言えば、私たち呪われた子供たちが…です…」

 

 

 そこで言葉を区切り、俺の目を無気力な瞳で見つめ、話し出す

 

 

「あなたは奪われた世代のはずです…彼らの…いえ、あなたたちの世代の多くは私たちに良い感情を抱いていません…。

 ガストレアショックを起こす方たちも少なくありません…。

 でも…あなたはそんな様子が微塵もない…私にはそれが不思議でたまらない」

 

 

 不思議でたまらない…か

 本当に不思議そうで…答えを聞きたい…でも少し怖い…そんな微妙な表情をした少女は変わらず俺から目をそらさず見ている…

 俺は後ろ髪を書きながら答える

 

 

 

「正直『どうでもいい』…俺にとってはな…」

 

 

 どうでもいい、そう言ったとき、少女はとても驚いた顔をしていた

 こんな答えを返してくるとは思っていなかったのだろうか?

 俺がそんなことを考えていると、少女は一瞬迷ったそぶりを見せるが、俺に聞いてくる

 

 

「ですが…あなたも大切な方を失ったのでは?」

 

 

 少女は聞いてから、(しまった、踏み込みすぎた…)というような表情を浮かべていたが…俺は気にせず話す

 いや…少し怒気が混じっていたかもしれない…

 

 

 

「まあ、確かにその通りだ、俺の親は俺の目の前でガストレアに喰われた…

 両親を喰ったガストレアが憎くて憎くて仕方がない…!」

 

 

 俺はこの世界に来てからの親も、前世の親と同じくらい好きだった

 良い両親だったから

 愛情も知識も環境も幸福も…全部全部与えてくれた…

 

 いつも優しく、聡明で時々子供っぽいことをする母さん

 無口で何を考えているかわかりずらかったけどいつも俺と母さんのことを考えていてくれた優しい父さん

 

 

「一時期は俺の持てるすべての仮面()で殲滅してやろうとも考えたさ…

 今だにガストレアが憎くてしょうがない…」

 

 

 静かに…しかし確かに憎悪を吐露する俺を見て、少女は俯く…

 心の優しい少女だな

 

 自分がやったわけでもないのに罪悪感を感じるなんて…でも、罪悪感を感じる必要はないんだけどな

 そう考えながらまた口を開く

 

 

「でもな、それがお前らになんの関係がある? お前らはただの十歳の少女だろ? ただ体内にガストレアウィルスを保菌しているだけの…ただの少女だ

 そんな少女に恐れを抱き、差別し、このドス黒い憎悪を向けるほど…堕ちた覚えはねぇよ」

 

 

 俺はそう言うと、少女は目を見開いて驚いている

 そんなに驚くことかね…そう呟きながら空を見上げる…

 少女が声をかけてきた

 

 

「ありがとう…ございます…」

 

 

 いきなり礼を言われた…

 少し驚きながら俺は返す

 

 

「なんで礼を言ってんだよ…俺の思ってることを言っただけだ…」

 

 

 俺はそういいながらベンチから立ち上がる

 さてと…そろそろ帰ることにしよう

 

 

「それでも…私はあなたの言葉に救われたので…」

 

 

 俺はその言葉を聞きながら歩き出す

 前を見て地を踏んで一歩一歩進む

 少女はさらに声をかける

 

 

「私の名前は千寿 夏世です…よければ…あなたの名前も教えてくれませんか?」

 

 

 俺はその声をききながら、しばらく進み…

 立ち止まって振り返らずに答える

 

 

「桐夜……桐夜 仮夢(きりや かりむ)だ、またな(・ ・ ・)、夏世」

 

 

 名乗ったその瞬間頭の中で何かが弾ける…

 

そして頭の中に声が響く…

 

 

 

 

       ―――我は汝・・・、汝は我・・・

          汝、新たなる絆を見出したり・・・

          汝、”愚者”のペルソナを生み出せし時、

          我ら、更なる力の祝福を与えん・・・―――

 

 

 

 

   オルフェウス―新しいペルソナの名前だろうか…頭にいきなり浮かんだ名前だ

 

 

 俺は歩き出す

 夏世は俺が見えなくなるまでベンチから動かなかった…




うちの主人公なかなか戦わないね…

まあ、ペルソナの数もまだそこまで多くないですし…

感想待ってます!

次回も頑張って編みます!

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