深夜ロドス電話相談室   作:Dr.Natsuki

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初投稿です。

怒られたら消すかもです。

この小説には、
ネットミーム、下ネタ、駄文要素、作者の語彙力が皆無などの要素が含まれます。

それでも良いって方はお楽しみください。



アップルパイはいいぞ。(布教)


どうして昇進させてもらえないんですか?

 

 

 

 

 ロドスアイランド、それは、源石(オリジニウム)を感染源とした不治の病、『鉱石病(オリパシー)』の感染者を治療し、鉱石病(オリパシー)をこの世から根絶する手段を探し、そして、鉱石病(オリパシー)による人々の対立を無くそうとする製薬会社(民間軍事会社)である。

 

 

そのロドスアイランド(以下ロドス)には3人のリーダーがいる。

 

 

一人目はロドスのCEO、アーミヤ。

 

 

10代という若すぎる年齢でロドスを支えているロドスの代表者である。

 

 

二人目はロドスの医療最高責任者、ケルシー。

 

 

年齢、種族、過去などのほとんどが不明。高い医療技術を持ち、ラスボス疑惑すらある人物である。

 

 

そして、三人目が…

 

 

現在、小鹿のように震えている黒コート黒バイザーの不審者、ドクターである。

 

 

 

 

 

 

 

《AM 1:32 製薬会社、ロドス本艦にて。》

 

 

 

 

深夜、良い子のオペレーターは眠る時間。

 

 

本来なら電気が消えているはずの執務室に二人の人間の人影があった。

 

 

一人は灰色の毛と白い肌、黄色の目を持ち、目の下に酷い()()のあるフェリーンの医療オペレーター。

 

 

もう一人は、記憶を失い、最近、目覚めてから一週間くらい(2ヶ月くらい)経って、指揮が少し上手くなってきたロドスの指揮官、ドクター。

 

 

二人の間には“深夜ロドス電話相談”と書かれたプラカードと、スピーカーに繋がれた黄色い電話機*1が置かれており、フェリーンのほうが受話器をとっていた。

 

 

しばらくの会話の後、話が終わり、スピーカーからの声が消えた。

 

 

…何故か、フェリーンはマジかよこいつ見たいな目で目の前のドクターを見ており、そのドクターに至ってはフロストノヴァとの初戦闘で戦線が完全崩壊した時よりもガクガクと震えている。

 

 

フェリーンが電話本体の押し込み部分を押し、電話を切る。

 

 

その、カチャッといった音が静かな室内に響き、ドクターの肩が少し跳ねた。

 

 

数秒の沈黙の後、フェリーンが切り出した。

 

 

「…ドクター、今の相談を聞いていたか?」

 

 

「……あぁ、聞いていたとも。」

 

 

ドクターは弱々しい声で答える。

 

 

「……じゃあ、私の言いたいこともわかるだろう?」

 

 

「……あぁ。」

 

 

フェリーンは大きく息を吸うと、黄色い受話器を片手にこう尋ねた。

 

 

「どうして、信頼度200のアーミヤCEOを放置して他のオペレーター達を昇進2にしてしまったんですか?(電話猫並感)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

______________

 

 

第一話 「どうして昇進させてもらえないんですか?」

 

______________

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…どうして……か。」

 

 

ドクターは先程の電話を思い出しながら呟いた。

 

 

『…私はドクターが目覚めてから、彼のために出来ることは全部やってきたつもりでした。でも、最初に昇進2になったのはニェンさんでした。その時は、まだオペレーターも少なく、レベルも低かったので、周りのオペレーター全員の防御を上げて、実質的に生存率を上げてくれるニェンさんを選んだのは納得が出来ました。しかし、その次はエクシアさん、その次はイフリータさんが昇進し、今はサリアさんが龍門幣待ちの状態です。私は、昇進1レベル45なのにです。それどころか、最近ドクターはエイヤフィヤトラさんを育てはじめてすらいます。何故なんですか?彼女たちのどこがいいんですか?私のどこが駄目なんですか?私がキメラだからですか?それとも私が役にたたないからですか?それとも私がドクターに嫌われるような事をしてしまったんですか?それとも彼女たちがドクターを誑かしたんですか?教えて下さい。』

 

 

アーミヤの話し方は普段とは違って、なんだかドス黒い感じだった。ドクターは生命の危機を感じた。

 

 

しかし、それと同時に、申し訳ないような気持ちも湧いてきた。

 

 

「まさか、こんな風になるまで、アーミヤが悩んでいるとは………いや、待て、誑かすってなんだ。」

 

 

ドクターは首を傾げた。しばらく考えていたが、

 

 

「……いや、なんでアーミヤがあんなのになっているのか、サッパリわからん。普段の可愛いうさちゃんCEOは何処へ消えた。」

 

 

そう言って彼は頭を抱えた。アーミヤの本心を聞いたドクターは凄まじく困惑していたのだった。

 

 

 

 

そもそも、深夜ロドス電話相談とは、あるフェリーンの医療オペレーターがオペレーター達のメンタルケアの為、人には話しにくいようなことでも話せるようにと作ったシステムである。

 

 

そのため、プライバシー保護のため、深夜に相談を受け、その次の日の深夜に相談に解答する、という作業を行うのは提案者であるこのフェリーンたった一人であるはずなのだ。

 

 

しかし、今日になって何故か(夜なのに理性が残っていた)ドクターに見つかってしまい、押し問答の果てに、プライバシーの保護と、基本的に何もせずじっとしていることを条件にしたドクターにフェリーンは言葉で勝つことができず、ドクターも一緒に相談を聞くことになったというのが今までの経緯である。

 

 

つまり、ドクターは本来なら知ることの無かったアーミヤの何もフィルター(人に対する配慮など)も通していない本心を知ってしまったのだ。困惑するのは仕方無いことである。

 

 

 

 

「…ドクター、逆になんであんなのになるまでCEOを放置してしまったんだ…。」

 

 

呆れたようにフェリーンが言う。

 

 

「放置したらこうなるなんて誰も思わんわ。」

 

 

これはドクターの素直な感想である。

 

 

「なんで昇進してあげなかったんだ…。」

 

 

「……なんだ、その…あれだ、カランドの山よりも高く、深淵より深い理由があったんだ。」

 

 

ドクターの目は泳いでいた。言い訳をする人間の目である。

 

 

「……まず、昇進には多額の龍門幣と素材、そしてSOCが必要となる。これは君でも知っているだろう。」

 

 

「あぁ、聞いたことはあるな。」

 

 

フェリーンが頷く。確かに、オペレーターを昇進、特に昇進2にする際には、レベルアップも含めれば2~30万以上の龍門幣、大量の素材を消費して作らなければならない上級素材、6~8枚の中級SOCと3~4個のSOC強化剤が必要となる。

 

 

「それらの素材を用意するには、かなりの時間がかかる。それもまぁ、前線にほとんど出ない君でもわかるだろう。」

 

 

「あぁ、それに関してはこの間、小さな大将軍(テンニンカ)から『休みがない。助けて。』という相談を貰ったから知っている。」

 

 

これにもまた、フェリーンは頷く。現状、龍門幣を一番稼げるCE-5ですら一回行くのにかかる理性は30、一回の周回で得られる龍門幣はたったの7500だけである。つまり、純粋に考えれば30万稼ぐには40周、理性にして1200ほど必要となるのである。龍門幣だけでそれなので、無課金ドクターからしてみれば、昇進2の素材集めはかなりの時間と理性を必要とするのである。

 

 

えっ、マジ?今のイベ終わったらテンニンカに休みあげようかな…。……まぁ、それはそれとして、つまり、昇進2というのは今のところ限られたオペレーターしかできない、ということになる。アーミヤはそこにたまたま、今回は、入れなかっただけだ。つまり、運が悪かっただけだ。俺は悪くない。」

 

 

完璧な理論だ。と言わんばかりの態度をとるドクター。

 

 

頑張っているCEOの努力を運が悪かったで否定するのは悪ではないか?フェリーンは訝しんだ。

 

 

「じゃあ、サリアの次はCEOを昇進させるのか?」

 

 

「いや、エイヤちゃんかユーネクテスさんかな。」

 

 

「どうして……。」

 

 

何故そんな非道を…。フェリーンは問うた。

 

 

「う〜ん、だって、まず、エイヤちゃんはスキル3で広範囲の敵を焼き払えるだろ?俺のロドスでは広範囲に攻撃出来る術師は(イフリータを除くと)ラヴァくらいしかいないからな。火力増強にもなるし育てても良いかなと。で、ユーネクテスさんは、近いうちに戦うことになるパトリオットへの対策としてアイアンハイドが強いと聞いたし、それに、ボス戦のときに猛威を振るうから育ててもいいかなって…。」

 

 

「…エイヤフィヤトラは、別にイラプションが無くても、CEOやイフリータでカバーできるのではないか?それに、サリアのスキル3+イフリータ+CEOなど、色々なオペレーターの組み合わせでパトリオットが倒せるのかどうかを調べていないのに、最初からユーネクテスを育てようとするのはおかしくないか?」

 

 

「…Oh……」

 

 

ドクターは黙り込んだ。フェリーンの正論はブロック不可能なゴースト兵長のようにドクターの精神の耐久を削った。ドクターの残り耐久値が1になった。

 

 

が、ここで折れないのがドクターである。ドクターはやれやれといった感じで頭を振り、

 

 

「…フッ、分かっていないな。エイヤちゃんのほうがなんとなく優しそうじゃあないか。それに、「先輩」呼びとか…なすびちゃん*2かよ。後輩系キャラだぞ、育てるしかねぇだろ。更に、ユーネクテスさんなんか、何だあの尻尾。えっちじゃん。誘ってんのか?って思うくらいのあれ。初めて会ったとき、尻尾フェチでも無いのに一撃で惚れたぞ、尻尾に。」

 

 

「…控えめに言って、一回死んだほうが良いぞ、ドクター。あと、なすびちゃんって誰だ。」

 

 

ドクターは自分の欲求に正直な屑だった。フェリーンはドン引きした。

 

 

「それにな、もう一つ、アーミヤを昇進させようと思わない理由がある。」

 

 

ドクターはフェリーンの反応を気にすることも無く、言葉を続ける。

 

 

「…それはちゃんとした理由なのか?」

 

 

「あぁ、そうだ。」

 

 

ドクターはコーヒーを一口飲むと、真顔でこう言った。

 

 

 

 

 

 

「アーミヤって、昇進しても胸真っ平らじゃん。」

 

 

 

 

 

 

執務室のドアが開く音がした。

 

 

ドクターとフェリーンのオペレーターか振り返ると、そこには笑顔のアーミヤがいた。

 

 

「……CEO、どうしたんだ、まだ、勤務開始時間では無いはずだ。それに、なんで笑っt」

 

 

ソファーから立ち上がり、アーミヤに近づいたフェリーンの首からバキャッという人間の首からなってはいけない音が鳴り、フェリーンはそのまま執務室の床に倒れた。

 

 

「………。」

 

 

アーミヤはフェリーンに目を向けることも無く、ドクターのほうに歩いていく。

 

 

「お、お、お、落ち着け、アーミヤ。」

 

 

アーミヤが近づいた分、ドクターも後ずさりするが、しばらく進むと執務室の壁に当たる。

 

 

「ドクター。」

 

 

アーミヤは笑顔のまま、ドクターへと近づく。

 

 

「アッハイ。」

 

 

ドクターの正面1mに、笑顔のアーミヤ。

 

 

「私が…怖いですか?」

 

 

その瞬間、ドクターの意識は暗転した。

 

 

 

 

 

 

___________

 

 

 

 

…数日後、何も言わず、ただ黙々と1-7を周回し続けるドクターの姿が見られたという。

 

 

 

 

 

*1
源石を使用しているため、厳密に言えば電話では無いが、何故かこのフェリーンのオペレーターは電話と呼んでいる。

*2
Fate/Grand Orderというゲームに登場するキャラクター、マシュ・キリエライトのあだ名の一つ。彼女もまた、主人公の事を先輩と呼ぶ。





…糖源と合成コール美味しい…美味しい…。

え?源岩?知らない子ですね。



《次の更新》→エイヤフィヤトラが昇進2になったら。

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