TS獣耳暗殺者の異世界録   作:不審者γ

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任務

「こ、ここここんなのどこで買ったんだ!?いや、し、師匠のところで打ってもらったって言ってたけど…ってことはこれ、レッドベルフのソウルコアから作った短剣か!?」

 

「ち、ちょ、レンさん!落ち着いてください!」

近い近い近い!

というかこう近くで見るとレンさんって美形だね…とかそれより!

 

「はっ!…あ、その…まぁ…悪い、興奮した。こんなもの見たことなくてな…」

 

「レッドベルフを倒したときに、ソウルコアが2個出てきたので、その一つの代金で打ってもらいました。お金が足りない、って言ったら色々な事のお礼を含めてこれだ、と。」

 

「色々な事…というと…あぁ、多分こんなソウルコアをこの店に売ってくれて!みたいな事?」

さすがお弟子さん。分かってらっしゃる。まあ、それだけじゃないけど…まぁいいや。

 

「…そうですね。よく分かりましたね…」

 

「前からあんな感じだったからね。前にちょうど不足してたアイテムを売ってくれた人がいて、サービスしまくった後、たぶん今常連さんになってるよ。」

うわぁお…ガルハンさんすごい…

 

「気に入った人には凄いからなぁ、師匠。そのラインがバカみたいに高いけど。」

あはは…ちょっと分かる。一見だとすごいとっつきにくい人だしね…根はいい人なんだけどなぁ、根は。

 

「あ、それで、ギルドの任務をやってみようかと思ったんですが…」

 

「、そうか。今のヴェイルちゃんのランクはFだから…E任務まで辺りがいいと思うよ。ただ、少し心配なところもあるから今回は僕がついていく事になるけど…」

 

「、それはありがたいです。…で、どうしたらいいんですか…?」

 

「向こうにボードがあるから、そこに依頼書が貼ってあるんだ。その左下にランクが書かれてるからE、またはFって書かれてる任務の依頼書を取って、会員証と一緒に受付の人に渡したらいいよ。」

 

「わかりました。」

概ね何かラノベとか漫画とかで見たことのあるシステムだね。さて、ボード…これか。…でか。横5mぐらいあるよ。

さて、EかFの任務…あ、こんなのどうだろ。Eランク任務、薬草採取。

 

「すみませーん。これ受けたいんですけど…」

 

「、お嬢ちゃんが受けるの?ちょっと待ってね…会員証ってある?」

あ、そうだったそうだった。

 

「これですね。」

 

「Fランクね…はい、良いですよ。一人で行くの?」

 

「いえ、ついてきてくれる人がいます。」

 

「そう。じゃあ良かった。気をつけてね。」

 

「はい。」

ま、襲われるかどうかというところじゃ気をつける間もなく、だけど。襲ってくるなら倒す。

 

「、早いね。何にした?ふむ…薬草採取か。比較的簡単だから問題なさそうだね。じゃ、行こうか。」

 

「はい。」

で、あの門を出た。門番の人は休憩に入ったのか代わっていて、こっちを見るなり、え……?って声を漏らしてた。そりゃあでしょうね。

 

「さて…ここからちょっと歩いたところにあるから、そこまで歩こう。」

 

「そういえば、これって失敗とかしたらどうなるんですか?」  

 

「ああ、そうだね、任務を失敗した場合、違約金っていって、ギルドに一定のお金を払わないといけない。この任務のランクが大きければ大きいほど違約金の金額も上がる。まあ、薬草採取とかでの失敗ってまず無いと考えていいから心配しなくていいよ。」

なるほど、違約金が発生するのねー…。まぁ、調子に乗ってバンバン高ランクの任務をやってひたすら失敗とかされたらギルドからしても迷惑だろうしね。

…そんな人いるのかな?いるんだろうね。

 

また、任務をこなせばこなすほどポイントが溜まって、一定までポイントが貯まればランクが上がっていくらしい。で、Cランクから数字が付き始めるらしい。なるほどね…

 

で、色々説明を受けながら歩くこと15分ほど…

 

「ここだね。」

 

「わぁ…」

綺麗。

赤やら青やら黄色やらの草花が咲いてたりとか10メートルぐらいありそうな木が生えてたりする平原みたいなところだ。何というか…天国とかってこんな感じになってんのかな?って思う。

ちょっと暖かくて幻想的。

 

「きれいですね…」

 

「この先に神界の入り口があるんだ。そこから微量の神力っていうのが流れてるから、ここの花は枯れることもない。踏まれても元に戻るし、採られてもすぐに生える。それに、栄養分にも困らないから色もきれいになるんだ。」

神界の入り口…あの塔みたいなやつかな?ありゃ高いね…多分、神様に会いに行けるんだろうか?…なんか…色々ありすぎて驚かなくなってきてるなぁ。

 

「よし、じゃあこの薬草、採っていこうか。20本って書いてるから…間違えないように、照らし合わせながら見るんだよ。」

ま、照らし合わせなくても良い気もするね。だって…

 

「ふぅ…【精密】【情報操作】【気配察知】。」

精密で精度を上げた、情報操作と気配察知で花々の情報と位置を確認…うん。名前からどんな花かまで詳細が見えるね。これならかなり楽そうだ。

さて…ふむ、かなりあるね。20本でいいのであれば問題なく持って帰れるっぽい。よし、採るか。

 

※上記わずか2秒ほどの間。

 

で、1分後…

「これでオーケーですかね?」

 

「…早。すごいねヴェイルちゃん。…一応確認して行こうか。」

で、一本一本確認していくレンさん。でも…

 

「…うん、全部紛れもない本物だね。…すげえ。」

 

「は、はい。」

探しものとかあの3つ併用したらすごい簡単だよね。

 

で、最初のギルド任務は往復に30分、内容に3分弱といった内訳で終わった。

…どう考えても比がおかしい…

 

「これですね。」

 

「少しお待ち下さい…はい。確認できました、任務完了です。お疲れ様でした。」

ギルドの受付に戻り、薬草を提出した。これでやり方は一通り分かった。

 

「…っ、ふぅ…」

なんかだいぶ疲れた。慣れない事をしたからだろうね…とりあえず宿に戻ろうかな。

 

で、ギルドの皆さんに挨拶をしてから宿に帰った。おじさんは相変わらず機嫌が悪そうだったね…そして、

 

「…うーん、そろそろ12時か…」

今、深夜11:45ほど。

僕はまあ、ほぼ寝ない。寝ても一日に2時間。それは変わってないみたいで、全く眠くない。

あ、そういえば昼間に行った任務でなんでか一つスキルが増えてたね。

 

消音 Lv.MAX

レベルの概念のないスキルの一つ。入手した際からレベルはMAX表示。

周囲の音を完全に遮断する。範囲は変更可能で、部分的に付与することも可能。

 

暗殺者にとってこれ以上ないほどのスキル。周りからこちらの音も遮断される代わりに、相手にもこちらの音が聞こえなくなるスキル。これなら銃の音にも気づかれなくなると思う。

 

あ、それと、会話のスキルがLv 5になった。あと1レベルで会話に支障がなくなる。

あの子の言葉も若干まとまりを帯びてきた。

それで、名前がないと不便だなー、と感じてシルブ、と名付けた。笑ってたから了承されたんだと思う。

…というか、本当にあの子何者なんだろ。

お腹の方は白い綿毛?みたいで、それ以外は…ダークグレーっていうのかな?濃い灰色の短い毛。首のあたりにちょっと鱗みたいなのがあって…短いコウモリ羽が背中から出てる。見た目は羽がついたトカゲ。顔は…なんて言うんだろ。でもトカゲみたいな感じの顔じゃなくて、普通に…なんて言うんだろ、動物的な可愛さ?みたいなのがある。

 

………分からん。こんな生き物いないしなぁ…もしかしたら恐竜とかその辺の類だったり…?

あ、でも向こうの世界にいた生物じゃない可能性の方が高いか。魔法とかこの世界あるし。

 

…ま、難しいことは後にして、本でも読もっか。シルブは…寝てるね。かごの中で丸くなって寝てる。

…さて、と。明日、何するかなぁ…

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