TS獣耳暗殺者の異世界録   作:不審者γ

11 / 13
仕事

…んっ……

 

「…ぁふっ、」

今は…5時半だね。いつも通りの起床時間。外は…もうすでにちょっと明るいね。

…とりあえず下りよっか。

 

「、おはようございます。」

と、あのおばちゃんと嘘発見器の男の人がいた。

 

「ありゃ、嬢ちゃん。おはよう、早いねぇ。よく眠れたかい?」

「お、早いなぁ。早起きなのは感心だけど…早すぎない?」

 

「はい、お陰様で。…まあ、前々からこうでしたので。」

 

「そうかい。それなら良かった。さ、ご飯食べるところはこっちだよ。」

で、朝ごはんをもらった。美味しかったです。

 

それと、何かカバンに狐の仮面(?)が入ってたから、身バレしないようにしたい仕事はこれでやろうと思う。閑話休題。

 

で、その後6時過ぎ位にギルドに行き、任務の張り紙を見ていた。ちなみにギルドの開始時刻は6時半かららしい。

 

「、ヴェイルちゃん。」

 

「あ、レンさん、おはようございます。」

 

「…来るの早くない?というか何時に起きたの?」

 

「大体5時半ぐらいですね。」

 

「早ぁ…」

まあ…ね。あんまり寝ないし。そもそも寝たの自体3時ぐらいだったかな?

 

「まぁ…なんだ。今日は一人で回ってみる?それとも、まだ俺がついていくか?」

 

「、そうですね…ちょっと一人で行ってみようと思います。経験は大事なので。」

ちょっと討伐系もやってみたいしね。

 

「そうか。じゃあ…任務開始まであと…5分ぐらいか。適当にしてるといいよ。」

 

ということで5分後、任務の紙を取り、出発した。

今回の任務はE級、ゴブリンの討伐だね。3匹らしい。

と、ぶらぶら歩いていると…

 

「グイッ!」「ギギギッ!」

出てきた。緑の肌に棍棒やらナイフやら持ってる、何か…いかにもな感じの見た目。

と、

 

『!こンな所に女のガキがいるジャネえか!』

『こリャ運がいイな!』

…あ、会話のスキルか。動物だもんね。…ま、負けるとは思えないけどね。

 

『三人がかリデ飛びかカれば何もできナイだろ!』

『そうダナ!』

…あ、今更だけど言葉が全部聞こえる。…となると…レベルが6に上がったのかな。これでシルブの声も聞こえるようになったかな、…イントネーションおかしいけど。まあ、まだ必要最低限のレベルしかないからね。

 

『ソレっ!』

 

「ん、」

カキンッ!

スパッ!

ナイフ持ちのゴブリンが切りかかってきたから、ナイフの腹で受け止めて、斬る。…うわ、めっちゃ切れ味良い。

 

『!?な、ナニ!?』

『ウソだロ!?』

 

「嘘じゃないよ。それっ!」

スパパッ!

そのまま跳躍、棍棒を盾にしてたけどその棍棒ごと切れた。うわー…切れ味抜群とかいうレベルじゃない…

 

「…えーと、左耳を切って持っていったらいいんだっけ?」

そのまま持っていくわけに行かないから耳だけらしい。…昔にもそういうのあったらしいよね。戦のあと、相手の鼻とか耳を切り取って戦果にしてたってやつ。

 

「よっ…と。」

とりあえずこの袋に入れとこうか。モンスターは攻撃しても血が出ないらしいから汚れる心配もない。…なんかよくわからない液体は出るみたいだけど、それもちょっとだけ。…ま、そこはいいか。

 

「これでこの任務は完了…か。」

で、帰ろうとすると…

 

「フオォォォォ…!」

 

「…わーお」

空になんか青い翼の生えた大きな何かが飛んでた。……気配探知したら似たようなのがあと2つ程追加で見つかった。…とりあえず見つからないように隠密を使っておく。…声は聞こえないね、離れすぎてるからかな。咆哮は言葉じゃないし。

 

「…っし、とっとと帰ろう。あれに見つかるのはヤバい気がする。」

そのまま何とか帰ることができた。

 

「お、任務完了だね。…そして、一定のポイントが溜まったのでお嬢ちゃんはランクがEになりまーす。」

…え、早。まだ昨日に薬草採取一回と、今日のゴブリン退治一回しかやってないよ?

 

「本格的にギルド内でランク付けがされるのはCからだから、そこまでは昇格が早いの。」

なるほどなるほ…ん?今心読まれた?

 

「ふふっ、顔に出てるよ。」

 

「…あ、」

 

「ふふふ…まあ、そういうこと。そこまで頑張ってね。」

 

「はい…。」

あちゃー…隠し事をするのが苦手なのはほんとに弱点。だから陽動とか向いてないんだよねー…顔に出るから。

 

「あっ、帰ってくる途中で何か青い羽を持った大きい何かが飛んでたんですが、あれ大丈夫なんですか?」

 

「青い羽…?もしかして、5mぐらいの大きさで、足が2本?」

 

「はい。それでコウモリ羽ですね。」

と、受付のお姉さんの目つきが厳しくなった。

 

「ワイバーンね…分かったわ。緊急任務として出しておく。一匹だけだった?」

 

「いえ…気配的には多分2、3匹程…」

 

「ワイバーンが2、3匹ね…A4任務が妥当ね。情報ありがとう。」

 

「あの…危険なんですか?ワイバーンって。」

 

「ええ…かなり危険ね。飛ぶ速度は異常だし鱗のおかげで矢とかがほぼ意味をなさない上、攻撃力も高いのよ。それに、やられかけると仲間を呼んでくれるセット付き。魔物としてのランクはA1に序列してるわね。」

A1ランクの魔物が2、3体ね…ヤバくない?

 

「その任務って…私も受けれますか?」

 

「………無理ね。A任務を受けるには最低でもランクがB5は必要よ。それに…想像してるよりもっと大変なことになるわ。」

 

「…分かりました。では、」

 

「はい、気をつけてね。」

…大丈夫かな…?危険ってどれぐらい危険なんだろ。レッドベルフはA3モンスターって言ってたから…それよりは弱くとも似たようなのが3体、同時に相手しないといけないとなるとだいぶやばいかも。…というか無理かな。いやまあ、勝てないことはないかもだけど…もうちょっと力が強くないと。鱗の中にダメージ与えれるぐらいには力がないと駄目なわけだし。…投擲が使えないとすると…ハンドガン、もしくはFSRかな。…FSR使ったら勝てるかもだけど、使いこなすまでがキツイからね…あれ。少なくとも元の体でも反動がかなり来てたぐらいには。

 

「レンさんあたりになったらいけるかな?」

確かA5って言ってたっけ。そりゃ勝てるかな。ボクと違って魔法とか使えるわけだし。

 

 

 

で………

「…………」 

 

「ホオォゥゥッ!」

 

「そっちだ!」

「っ!まずい!タンク!」

「わーってるよ!バリア!」

「っ!剣が届かないおかげでダメージが与えにくい…!」

「ちょ、疲労がたまりすぎると回復魔法が効きにくいんですってば!あんまり離れないで!」

「高位魔法を使います!少し離れてください!」

「やばい!ブレスが来るぞ!シールドの後ろに回れ!」

……… ナ ニ コ レ ?

なんで私ここにいるんですかー?

…いや、まあレンさんにあの事話したら成り行きで行くことになっちゃっただけなんだけど…厄介とかいうレベルじゃないよねこれ!?会話のスキルも離れすぎてるから意味ないし…

ちなみにここにいるのはレンさんと、あの3人方、リオルさん、リードさん、フィードさん。

 

「ヴェイルちゃん、流石にこれはまずい、離れてて。」

そうレンさんに言われたけど…

 

「…いえ、できる限りお手伝いします。」

ハンドガンならある程度使える。片手は無理だけど。ワイバーンに向けて、両手で狙いをつける。

 

「……来た。」

パァン!

 

「ッホゥッ…!?」

……あ、思いの外ハンドガン(改造済)強かった。鱗はちょっと割れたみたいだけど…ダメージを与えるには至ってない。

 

「「「「!?」」」」

と、レンさん含め、この任務に来た四人の人がこっちを向いた。あんまり眺めないで下さいまし。

 

「えっ…えっ?」

 

「うーん…やっぱりハンドの方じゃあんまりダメージ入らない…」

これでも強い銃なんだけどなー、改造済だし。こうなると…FSRは地面に付けてたら撃てる…かな?

 

「よっ、と。」

背中の鞄からFSRを取り出して、本来肩に付ける方を地面に付ける。で、弾を装填、U字スコープで狙いを定める。

 

「え、ちょ、ヴェイルちゃんなにそれ!?」

 

「あ、耳塞いでおいてください。鼓膜やられますよ。」

僕は慣れてるのと耳栓してるのとでマシだけど、素で聞いたら本当に鼓膜やられる。

 

「え?ちょっと待…」

狙いを定める。…大体ここらへんにマークをつけといて…、来た。よし…ここ!

 

カチッ

バゴオォォォン!

 

「クホゥエッ!?」

それだけ鳴き声を上げて一匹落ちた。…ん?周りからの視線がおかしい…?

 

「「「「………!?……!!?」」」」

…あ、はい。

 

「…はー…もう何も言うことないわね。早くあの残りも片付けるわよ。早くしないとヴェイルちゃんが全部やっちゃうかもよ?」

無論、そんなことはやらない。…いやまあ、やろうと思えばできるんだけど、流石にしない。あくまでも依頼を受けたのはレンさん達だし、ギルドの方で参加最低人数を5人に設定したらしいから、こっちはその人数合わせの要員だからね。

 

結局、この後15分かかって計三匹のワイバーンを討伐できた。

 

「流石ですね!たった15分でワイバーンを討伐されるとは…これで、リーダーであるレンさんはA6、リーンさんはA4となります!…でも…流石にかなりお疲れのようですね。」

 

「あー、いや、その…ね、ヴェイルちゃんなんだけど…」

ん?レンさんに背中を押されて前に出される。おっとっと、危ない転びかけた。

 

「…正直、もうS1ランクまですっ飛ばしていいと思うんですけど…」

 

「「「「「「「「!?!?」」」」」」」」

はい!?

今ギルド中の人から!?が飛び出してきましたよ!?ほら受付の人が目、真ん丸にしてるし…

 

「え、いえ、あー、えーと、その…何故またそういう話に?」

 

「…ワイバーン一体をたった2発で落とせる力の持ち主がEランクで留まる訳ないですよ…」

…もしかして若干げっそりしてるの、こっちのせいですかね?

 

「わ、ワイバーンをたった2発の魔法で討伐できる…魔法使い…?…ま、またまたーそんな訳が「こんな傷の付け方ができるのは一発の高威力の魔法ぐらいですよ。」………あー……」

あの僕が落としたワイバーンの死骸を鞄から出してきた。…あの鞄ほしいな。あの中どうなってんだろ異次元とか四次元とかかな?…どっかの青狸かな。

 

「…え、なんですかこの跡。こんな……え、ワイバーンの鱗を貫通してこんな跡をつけるって…え?」

こう見てみると、弾丸が当たったところを中心に30cmぐらいの範囲、鱗がきれいに破壊されてて、その破壊されてるところから周りにヒビが走ってる。

完全に割れてるところとその周辺はいつも通り焦げたミンチ状になってる。

 

「…炎系の炸裂魔法ですかね…?いやそれ以前にこんな威力の魔法なんて聞いたことすらありませんけどっ!?」

…魔法…ね。FSRもハンドガンも弾が残らないやつ使ってるからから余計魔法っぽいよね。…にしてもこれ、威力やばいなぁ…乱発しないようにはしてるけど、やむを得ない場合ってあるし。

…やっぱあんまり使わない方がいいね。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。