TS獣耳暗殺者の異世界録   作:不審者γ

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コメントにて雑、と言われた箇所がありましたので、少し改正しました。
それにより、少しばかり小さいところが変わっています。違和感は無いようにしたつもりです。
以後、似たような点がありましたら、言ってくだされば直したり色々しますのでよろしくお願いします。


ギルド

「ここだよ。」

こんな感じなんだ。何と言うか…酒場?

お店みたいな…木造の普通の家とかみたいな感じだね…

 

「すみません。依頼達成の知らせを…」

 

「あ、はい…って、あの、レッドベルフの依頼の方ですよね!?まだ20分も経ってませんよ!?」

バッ!とギルドホール内の人から視線がレンさんに向けられる。

 

「あ、いや、それが…」

と、リーンさんが…

 

「私達が行ったときには既にこの子が倒しちゃっててね〜」

ババッ!と視線がレンさんから僕の方に向けられる。こういうの慣れてないからやめてほしい…

 

「い、いやいや…それは無いんじゃないか…?」

「猫人か…?いや、というかめっちゃ可愛いんだが…」

「いや、よく考えろよ。まだ10歳過ぎぐらいだろ?レッドベルフの相手になるわけ無いだろ。」

「まあそうだよなぁ。そもそもギルド員があんな子を外に出すこと自体無いだろうしな。」

 

「いえ、本当なんですよ。何ならその後にアルターウルフとダストバードを同時に相手してそれぞれ一撃で倒す所も間近に見せられましたしね…あと、猫ではなく狐です。」

 

「うっそだろ…アルターウルフとダストバードを二匹同時に相手…!?」

「しかも一撃って…」

「いや、アルターウルフならともかく、ダストバードって攻撃当てるだけでも大変だろぉ!?」

え、そうなの?結構遅かったんだけど…

 

「え、えーと…では、その証拠ってあったりしますか…?」

 

「証拠…証拠か…あ、そうだ、ヴェイルちゃんー?」

 

「はい。」

、なんだろ。ここで銃使え、は流石に危険すぎるんだけど…

 

「ベルフを倒した魔法、見せてあげてよ。」

…何でこうなるかなぁ…それとあれは魔法じゃないんだなぁ…それに、目が覚めてからちょっと時間あったから、いつものように銃弾弄ったりして弾丸が当たったときに溶けてあとが残らないように改造したやつがあるせいで余計に魔法みたいになっちゃったんだよね…本当に間が悪い。

…っていうか、レッドベルフを倒したやつってFSRなんだよねぇ…あれこんな所で使ったらまず近くの人の鼓膜はやられる。

 

「………良いんですけど…ここで下手に使ったら人が死にますよ?」

 

「…マジ?」

 

「マジです。」

 

「………一回外に出よう。それと、ある程度人は離れさせよう。」

 

 

 

 

 

 

…………で、こうなった訳ですが…

 

「ヴェイルちゃーん!準備良いー?」

 

「はいー!」

的はあの木の所に鉄製の的がある。それに当てろ、ってことなんだけど…余裕で貫通するんだよね…

 

「じゃあ…」

って事で普通にハンドガンの方にしときました。まあ、それでもなんだけど…

ともかく、両手でハンドガンを構えて…

 

「行きますね……Fire!」

パン!

 

ガアン!

 

「……ん?」

「何が起こった…?」

「あの子の持ってるの、杖…だよな?何か音はしたけど何かなってるのか?」

「お、おい!あれみろ!」

「「「「……え?」」」」

……あ、このハンドガンも、反動を小さくして威力が上がるように改造してるから人の頭なら簡単に貫通できるようになってる。つまり…

 

「おい!的どころか木ごと小さな穴が貫通してるぞ!」

「嘘だろ!?何が起こったんだ!?」

「…全く見えなかった…」

 

「…こりゃ想像以上ね…あんな速度で魔法撃たれたら反応できないわ。」

 

「レッドベルフを倒したって言ってたからどんなのかと思ったんだが…マジで倒したみたいだな…」

 

「あら?フィード信じてなかったの?」

 

「…正直言うと。」

 

「一回あの木と同じみたいにしてもらったら?ヴェイルちゃんに。」

 

「…マジ勘弁。」

向こうも向こうで話ししてるなあ…というか、この状況でFSR使ったらどうなるんだろ…やめとこ。

 

「…って訳です。他には、投げナイフとかは出来ますね…大丈夫ですか?」

 

「………………はっ!あ、あぁ…えーと、と、とりあえず…報酬の20万グリムはそちらに支給、と言うことでよろしいですか?」

 

「勿論。」

あれ、僕いないのにレンさんが勝手に話進めてるんですけど…

あ、そういえば…

 

「あの。」

 

「、どうしたの?ヴェイルちゃん。」

 

「レッドベルフを倒したときにこんなのが出てきたんですけど…」

あの半透明の赤い石。きれいだったから2つとも持ってきたんだけど…

 

「うん〜?どれど…れ……」

うん?リーンさんが固まった。

 

「…これ…レッドベルフのソウルコアだね…」

 

「ソウルコア…?」

ソウルコアって何じゃい?

 

「うん。魔物を倒したときに体から出てくる、えーと、簡単に言えば魂が魔力を纏ったやつの塊かな?質屋とかに持っていったら買ってくれるよ。…にしても、レッドベルフのソウルコアなんて初めて見たなぁ…」

ほー…まじもんのドロップアイテムでしたか。

 

「じゃあ、後で行ってみますね。…あ、一個いります?2つあるんですけど…」

 

「…え、2匹倒した…の?」

 

「あ、いえ、一匹から2つ出てきたんです。…普通は一匹から一つなんですか?」

 

「うん。まあ、運が良かったね。一個体の中に2つソウルコアを持ってる奴ってたまーにいるんだよね。まあ、その分強いんだけど…倒しちゃったのねぇ…」

 

「あ、あはは…」

普通のレッドベルフより強いの倒しちゃってたみたい。…まあ、ハンドガンが普通に通用しなかったのはキツすぎるよね。何発も急所に命中させてるのに、全く倒せなかったんだから生き物としてどうかしてるよ。

 

 

「あ、それと、あの子をギルドに登録させてあげたいんだけど…」

 

「あ、はい!少々お待ち下さい…」

ちょっと向こうでレンさんが受付の人と色々話してる。

 

こっちはこっちで…

 

「おら!行けー!」

「おい負けんなよリョウ!」

「猫耳の女の子頑張れー!」

「おいリョウ!俺ぁお前に全額賭けたんだぞ!」

「行けー!猫耳ちゃん!そんなやつ吹き飛ばせぇ!」

 

「…本当にこれどういう状況なんですか…ね!」

キィン!

後ろから伸びた剣をナイフで軽くいなして上に飛び、体を捻って変則的にナイフを投げる。

というか、だから猫耳じゃなくて狐耳。

 

「ぬおっ!っつ!乱刀ォ!」

と、この試合の相手…リョウさんという人がすごい勢いで剣を振って全部のナイフを叩き落とす。やっぱりこっちじゃ力が落ちてる…

 

そう、今、決闘という名の賭け事が行われてる。

相手はB9のなかなか腕が立つ剣士さんらしい。

 

「っつ…嬢ちゃん、強すぎねえか?最初こそ手加減してたが…まだかなり力使ってもほとんど傷一つ付けられてねえぞ…」

 

「幸い、避けたりするのは得意なので。…せっ!」

地面を蹴って急接近し、ナイフの柄の方で鳩尾に向かって突く。が、ギリギリ剣で防がれる。

 

「ちっ…このままじゃジリ貧か…なら…!」

と、剣が光りだした。完全に何か来るね。今のうちに倒しておこうかとも考えたけど、攻撃した瞬間にカウンターでも撃たれたら反応しきれる自信がないため、大人しく防御に徹する。

 

「喰らえ!雷光を宿し白刃の剣!大地を、雲を、空を、切り裂け!雷電斬撃(ライトニングスラッシュ)!」

 

「っ!」

黄色い電気のようなものを放つ三日月型のエネルギー弾と思われるものをこちらに大量に放ってくる。大人気ないなぁ…まあ、こっちも中身大人なんだけど。

 

にしても…これが攻撃魔法ね…

軽く地面もひび割れるようなエネルギー。こりゃ下手すりゃ死ぬかも。でも同時に、かなり消耗するみたい。

エネルギー弾の隙間から剣を杖にして何とか立ってるリョウさんが見える。と、

 

「スパーク!」

外側のエネルギー弾が動いた。その瞬間、

 

「…隠密、気配遮断。」

どうやらこの世界じゃ言葉に出すのをキーにスキルが発動するらしい。面倒だね。

まあ、いわなくとも使えるんだけど、一応、ってことで。

で、そのまま飛んでくるエネルギー弾を躱し続ける。

 

「おいバカリョウ!下手すりゃあの子死ぬぞ!」

「いや下手しなくても死ぬわ!おい!早く消せ!」

「あのバカ…!力加減ミスってやがる…!」

「もういい!俺はあそこに行くぞ!流石に危険すぎる!」

と一人の人が弾道上に飛んできた。

いや何してるの!?危なすぎるって!

 

「っ!」

できるだけ早く躱し続け、飛んできた人の目の前にエネルギー弾が迫っているのを一瞬で確認し…

 

「せぁッ!」

ザン! 

 

「…は?」

エネルギー弾を切った。なんとか切れてよかった…

と、

 

ドドドドオォォン…!

 

 

《観客のとある男視点》

「ばっ!馬鹿!」

リョウの放った斬撃が爆発した。しかも、あの子と、あの子を助けようとして飛んでいったシュンを巻き込んで、だ。

リョウ…!あいつまじで何やらかしてんだ…!

あの威力の魔法を食らって生きるのはほぼ不可能だろう。何ならシュンに至っては直撃していたんだ。

ここでは決闘は正式なバトルになるから、双方の同意がある。だから、その項目の中には死ぬかもしれない、っていう項目があるから、言ってしまえばもし相手が死んでも罪にはならない。

 

だが、だ。まだ10歳を少し過ぎた位の子を巻き込んで殺したとして、罪には問われなくとも非難を避けられないのは明白だ。

あのバカはそれをやりやがった。

っ…俺にもあれぐらいの娘がいる。あの子が死んだら…と考えるだけで怖くなるぐらいには愛している。

 

まあ、何が言いたいかといえば、法律的にオーケーでも倫理的にとか人として駄目なことってあるだろ!って事だ。

とりあえず、あいつは殴る。絶対殴る。何なら魔力纏って最大まで強化した拳で顔面を殴る。

 

そこまで考えたところだった。

 

「…それで、終わりですか?」

 

 

《ヴェイル視点》

「…それで、終わりですか?」

なんと男の人を抱えて横に飛んで、躱せたからいいものの…あの威力は馬鹿にならんでしょ!何なのあれ!?

 

「じゃあ…こっちの番ですね。」

よし、面白いもの見せてくれたし、もっと面白いもの見せてあげよう。

技は名前を言わないと発動しないみたいだし、せっかくだからカッコつけよう。

 

「さあ、ご覧あれ。右手に取り出しますは一本のナイフ。手で弄び、振れば4本に。片手に移し、繰り返せば8本に…」

右手のすべての指の間にナイフを挟む。もう反対も同じようにし、計8本のナイフが。

 

「じゃあ。百短剣狙撃(ハンドレットナイフスナイプ)。」

両手を振ってリョウさんに向かって投擲。その瞬間、ナイフが百本に増え、リョウさんを木に縫い付け、ナイフで輪郭を象った。

 

「…な…!?」

 

「じゃあ、私の勝ちですね。」

ハンドガンを構え、言う。

まあ、構えただけで撃ちはしないよ。あんまり銃とか乱用しないようにしたいしね。

 

「…はぁ…俺の負けだ…勝てっこない。」

と、首を振ってリョウさんが負けを認める。と、

 

「う……」

 

「「「うぉぉぉぉぉお!!」」」

 

「「勝ったアァァ!!」」

「「負けたアァァ!?」」

向こうで賭けていた人々から歓喜の声と戦慄の声が聞こえてくる。本当に何やってるんだろうね…




ちなみにヴェイルがやったのはただの数のゴリ押しです。
手を揺らすと同時に太ももあたりに隠していたナイフポーチからナイフを抜き取って増えたように見せる、投げた瞬間に見えないような速度でナイフを増やしてばら撒く、なんてことをやってます。
正確性は実力でやってます。
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