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ありがとうございます。
とても励みになっております。
3日目の朝を迎えた。
まだ元には戻っていない。ちなみに、今の生活には何も不満はない。むしろ、少し楽しいと思い始めているくらいである。
昨日は東卍の集会もなかった。毎日集会をしているわけではないようだ。
一昨日よりも少し早く寝たことが良かったのか、身体の調子も凄くいい。
朝食の後にコーヒーを飲みながら一服する時間の余裕さえある。
しかし、油断はしない。まだ教員のブラックな部分を見ていないのだ。これから来るであろう激務に備えて、今のうちに満喫しておこうと思う。
新学期の3日間は教師にとって“黄金の3日間”と言われているらしい。この3日間でクラスの雰囲気が決まるのだとか。
そして、今日はその3日目である。
今日は新学期の大切な行事のひとつである身体測定がある。自分も学生の頃は身長が伸びたかどうか毎年楽しみにしていたことを思い出した。
身体測定のため、教室で着替えて体育館へ移動する。
「松野さん、仕事。」
そう言って天井を指せば、舌打ちをしながら電気のスイッチを押した。昨日の場地の言葉が効いているようだ。
松野に係の仕事をさせる度に声を掛けなければならないのかと思うと、ペットのトレーニングのようである。そう考えると、犬は「お手」と言わなければお手をしない。では、松野には「電気」と言わなければ電気を消さないのか?いや、松野は犬っぽいが、犬じゃない。人間だ。いつか声を掛けなくても自分から仕事をしてくれる日が来ることを信じていよう。
体育館には身長計や体重計などが置かれ、一気に測定できるようになっていた。自分の中学校は空き教室にそれぞれ分かれて測定していた気がする。学校によって違いがあるのだと関心した。
体操着の上からでも分かる、場地の身体の仕上がり具合。あいつは本当に中学生か。しかし、今は学校で、場地はガリ勉モードである。首から上はあの
逆に松野は体操着が似合いすぎて、微笑ましい。
「場地さん!見てください!オレ身長8cmも伸びてます!」
「千冬ぅ、すげぇじゃん」
場地は松野の頭をわしゃわしゃと撫でた。まるで仔犬を撫で回しているみたい。
「場地さんやめてくださいっ!せっかくセットしたのに!」
なんて口では言っているが、松野は嬉しそうに見えた。
「場地さん次、体重っすよ」
場地と松野が目の前にやってきた。
この身体測定において、体重測定係を任され、今は生徒たちの体重を測っているところだ。
「はい、次は場地さんね。上履き脱いで乗ってください。…はい、58kgっと」
「もっと筋肉ついたと思ったんだけどな」
「次、松野さんどうぞ。…はい、58kg……え?」
なんで身長差あるのに体重が同じなんだろう。松野が重いのか、場地が軽いのか。男子中学生の平均体重が分からなから何ともいえない。いや、平均体重というより、それぞれの身長の適正体重か。でも、どちらも知らないので何ともいえないことには変わりない。
場地の体重を考えると、育ち盛りの男子中学生がペヤングを半分コしているから栄養が足りないのではと心配になってくる。ペヤング半分コはおやつであってほしい。食事だったら1人で1個食べて欲しいし、+α何か食べてほしいものだ。
「んだよ、千冬、体重一緒かよ。」
「筋トレいっぱいしたんで嬉しいっす!」
「俺だって筋トレしたっつーの。カッコ悪ぃ…」
「場地さんはカッコ悪くなんかねーっす!オレが、初めてカッケェって思った人も、初めて付いて行こうと思った人も、全部、場地さんだけっす!」
このセリフを、こんなところで聞くことになるとは思ってもいなかった。
もっと大事な時に大事な場面で言うべきセリフだと思っていたが、松野は常にそう思って場地の側にいるのだと分かった。そして『支えられる男になる』か。なんか、こう、胸が熱くなってくる。
しかし、今は身体測定の真っ最中で、他の生徒や先生たちの注目を集めていた。
2人を見ていた生徒たちがざわつき始める。
今、この体育館にいるのは2年生だけ。おそらく、場地のぺったり眼鏡姿しか知らないのだ。しかも、あの格好で勉強は全くというほど出来ないのである。きっと1年間の付き合いの中で、場地圭介は“留年したヤンキー”から“ガリ勉風なのに勉強出来ない奴”という認識にはなっているだろう。格好良いところなんてイメージ出来ないらしい。
逆に3年生にとって場地は怖いイメージなんだろうなと思った。中1の時に強盗に入り、警察のお世話になった。他にも色々やっていたに違いない。でも、勉強はしなかった。そして、最終的に留年したのだ。怖いというか“ヤバイ奴”という認識かもしれない。
「オレは場地さんに、場地さんはカッケェって、ちゃんと知っててほしいっす」
「お、おう…」
場地のこととなると、松野は視野が狭くなるらしい。周りのことなんかお構い無しに場地への熱い思いをぶつけている。
「松野さん、盛り上がっているところ申し訳ないんだけど、こんな体育館の中心で愛を叫ばないでほしいんですけど。」
「なっ!?バッカ…!愛じゃねぇよ!尊敬だよ尊敬!」
思春期の中学生に“愛”という言葉は照れてしまうものらしい。
「いや、別にLOVEの愛じゃないですよ。敬愛も“愛”でしょう。」
「…ケーアイ?」
「場地さんは後で辞書を引いてみましょうね。」
アニメ24話を見ました。
場地さんに続き、千冬もいなくなってしまいました。
たけみっち早く過去に戻って生きている千冬に会わせてください。(訳:アニメの続き早くください。)
この作品の中で、元気な中学生らしい場地さんと千冬を感じて頂けたら幸いです。
(初めて後書きらしい後書きの文章な気がする)
次の更新は土曜日です(目標)