となりのゴルシさん   作:天むすちゃん

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今回マックちゃん視点のお話です。マックイーンの地の文の口調難しい…。日本語って奥が深いな〜。
欲望のまま書いていたら時系列はますますめちゃめちゃになってきましたが楽しかったです。(小学生の感想)


となりのゴルシさん11

「あっ…ゴールドシップ!やっと見つけ…あら、そちらは…モブコさん?」

ゴールドシップさんの忘れ物を彼女のトレーナーさんから訳あって預かったので探していた所、寮の自販機コーナーの長椅子で眠っているモブコさんとそれを見ているゴールドシップを見つけた。LINEにも返信しないから困っていた所をフジキセキ寮長にここにいるのでは、と助言されなければこんなところに自販機と休憩スペースがあるなんて知りませんでした。

「…おう、悪ぃなマックイーン。モブコのパーカーの袖捲って腕に鳥獣戯画書いてたから連絡気づかなかった。」

長いソファで眠っているモブコさんの腕に油性ペンで落書きを…。

…怒られますわよ。

「…うっかり人気の無いところで眠ってしまったご友人の様子を見ているのは構いませんが、スマホの電源くらい入れておいてくださいまし。」

ゴールドシップさんはそーっと素早く捲ったパーカーの袖を戻している。

…本当に手が焼ける方。

「ごめんって。お礼に今度なんか奢ってやるよ。」

「…しょうがないですわね。」

「てか見てくれよコイツ。コイツ定期的に静かな所一人で行きたがるからさあ、ついでにレース考察、的な感じでスマホ見てたらこんなとこで寝落ちしたっぽい。…本当目離すとフラフラどっか行っちゃうからさぁ、猫かっての。

…それに関してはゴルシちゃんもコイツの事あんま言えねぇけど〜。」

「その通りですわ。フラフラしてるのは貴方も大概でしょう。」

「そうともいう〜。」

おどけた顔でゴールドシップは眠っているモブコさんの頭を撫でながらそう言ってきました。

「もう。」

「あッ、しかも見てくれよマックちゃん、コイツまた爪噛んだ痕あるよ。…ほら、ギザギザの。爪の噛みグセ辞めた方がいいってトレーナーにもアタシにも言われてんのに未だに結構噛んでるからなぁ。」

そう言って彼女の手のひらをわたくしに見せてくる。確かによく見るとギザギザとした爪をしている。いつだったか、爪の噛みグセは神経質な方のストレスが溜まったサインであるという説を聞いた事があります。

「…本当ですわ。ストレスが溜まってお疲れだったのでしょうか。」

「かなぁ。コイツキャパオーバー自分で気付かない危なっかしいとこあるからなぁ。」

「そうなんですか…先日模擬レースでも健闘され、ルミエールオータムダッシュで勝利した中でまた研究を…あら、これは…あ、ノートに調べた事を記していらっしゃるのですね。」

テーブルに開かれていたのはモブコさんの直筆らしき文字が記され、ネットコピー用紙なども貼られたノート。おそらくは分析ノートの類い。

「あーこれな。こいつの勉強っつーか、趣味みたいなモンだよ。相手の予習抜きでレースすんの不安らしいから。まあスプリンター以外の走りも半分趣味で書いてるらしいけど…これで11冊目らしいぜ。」

「自作ノート二桁ですか…それはなかなか…。」

「ヒロアカのデクかよってな〜。」

「その、貴方かなりこの方を目かけしているようですが…どうやって仲良くなったんですの?性格的にはだいぶ違いがあるようですが…。」

「入学初日にさ、隣にすっげぇ退屈そうな奴がいたから、将棋崩ししねぇ?って誘ったら意外とノリノリでやってくれたんだわ。そいつがモブコ。」

「え?将棋崩しって貴方、将棋盤と駒は?」

「アタシが持ってきてた。」

「入学初日に?!お泊まり会のレクリエーションじゃないのですから…入学早々なにやってるんですの。」

「まあ、そっからかなりの腐れ縁になってな。

…自分でもなんて言ったらいいかよくわかんねェんだけどさ、コイツのことはなぁんかほっとけねェんだよなあ。クールでちゃんと自立してますみたいな面してさ、その実ネガティブで繊細で…厭世的な感じで、よく一人で考え込んでっからさあ。」

どこかいつもより真面目な顔でそう言って、またモブコさんの頭を撫でる。彼女が眠っているからか、それとも純粋に彼女には優しく接したいからか。長い指の、大きな手のひらで、壊れ物に触れるように、蝶や花を扱うように、先程からいつになく優しい手つきで、彼女の頭を撫でている。

「…大事な御学友なんですのね。わたくし相手にも大概ですが、自由気ままな貴方がそこまで入れ込むなんて。」

「なんだよ『入れ込む』って〜、アタシが不純な気持ちでコイツとつるんでるみたいな言い草じゃねぇかよ。コイツとアタシの関係はほら、アレだ、その〜、純愛だよ。純愛ってヤツ。」

「…呪〇廻戦から引用されましたね、それ。」

「おう。」

「…また茶化した物言いを、…まあ、忘れ物を届けるという目的は果たせましたし、わたくしは先に戻りますわ。…モブコさん、お疲れのようですが、お風呂に入れる時間帯の内に一度起こしてあげてくださいね。」

「わーってるよ。後30分して起きなかったら起こす。」

「…ならいいですわ。」

 

 

 

 

 

「…おっ、起きたか?あと5分したら起こそうかと思ってたんだけど、自分で起きたな。」

「…ん〜、えっと……私、寝落ちしてたんですかね。」

「おう、それはもうぐっすり。」

「……それでわざわざ見ててくれたんですか。…すいません。………貴方また私の腕になんか書きましたね?手首から見えるんですけど。」

「あ、ばれた。」

「…これからお風呂に入るのに意味無いでしょ。何やってんですか。」

「まあいーじゃん。それよりアタシも風呂まだだから一緒に行こうぜ。」

「また調子いいんだから……分かりました。一旦部屋に戻りきましょう。」

「今日コジコジの寝巻き?」

「そうですけど…。」

「あれ面白いからアタシ好きだわ。」

「…そんな物珍しいですか、コジコジ……?とにかく着替えとってきましょ。」

「オーケーオーケー。」




ゴルシとモブコのヒミツ④
モブコがゲーセンでやったパンチングマシンの数値がゴルシの1/3であったため、その時ゴルシは真面目に心配したらしい。モブコはゴルシの数値がおかしいだけと主張した。

モブコのヒミツ⑤
重賞や苦手なレース場に出る度にパドックアナウンスで『ちょっと厳しいメンバーですが、健闘を期待したいですね。』『結果を出すのは難しいかもしれませんが、経験を糧にして欲しいですね。』と言われるのが自分で分かっていても少し辛いらしい。

モブコの声のイメージこないだ考えてたんですけど、私的にはCV市ノ瀬i加那さんっぽいな(偏見)と思うんですが皆さんはどう思いますか?

併走トレーニング回でモブコと併走して絡んで欲しいウマ娘は?

  • アグネスデジタル
  • ナイスネイチャ
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