となりのゴルシさん   作:天むすちゃん

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私が弊社モブウマ娘とゴルシをひたすらイチャイチャさせたくなって書いた話です。バリバリキスします。


となりのゴルシさん21

「あ〜!」

ゴルシさんの部屋中にガシャンという音が響く。目の前の積み木の山が倒れた。ジェンガだけは私の方が彼女より強いゲームだって、彼女も分かってると思うけど。真ん中のあそこを引いたら崩れるのは薄々分かってた。

 

「…また私の勝ちですね。」

「お前これだけは勝率高いよなあ。他のゲームはボロ負けなのに。」

「…慎重さが大事なんじゃないですか?よく分かりませんが。」

脳裏に甦ったマ〇オカートの逆走や曲がり角激突事案は忘れたフリをして、私はそう応えた。

ゲームでもコーナー技術が低いの何事って感じ。根本的な平衡感覚がないのかな?

 

「そういや最近はどう?デジタルの他にもたしかこの間はキングとトレーニングしてたんだっけ?」

ジェンガの崩れた山を箱に二人でしまいながらそう話しかけられる。透き通ったピンクの瞳で私の顔を覗き込みながら。

「まあ、はい。成り行きで。」

キングさんとはあの後先日も合同で少しトレーニングをした。なんだか曖昧な返答になってしまったが、あれ自体飽くまでデジタルさん経由の巡り合わせであって私自身の引き合わせな気がしなくて、濁した語り口になってしまった。

「ふーん。上手くやってんの?」

一通りしまい終えて、さらっと距離を縮めながら会話を展開してくる。なんだかシャボンみたいな匂いが…って近いな。いや私とゴルシさんの間柄的には変な距離ではなく、寧ろこれが恋愛的な関係では普通な距離感なのかもしれないけれど、なんだか自分の嫌な部分も見え透いてしまいそうで落ちつかない。彼女からしたらあばたもえくぼなのかもしれないけど。

「…まあ、お陰様で。私相手にもお二人共優しいので…。」

「いや、元々キングはひたむきで真面目なやつ好きだからお前も結構気に入るタイプだと思ったよ。つってもアタシ、キングとはスペ繋がりでしか話した事ないけど。」

「…それが数少ない取り柄なので…。」

「ああ!またそういう事言ったな〜!」

私が事実だと思って言いかけたことがゴルシさんには自虐的に聞こえて少々気に入らなかったのか、ちょっとムッとした顔をして私の手に彼女の手を重ねてきた。

 

「あう、あ。」

思わず情けない声にもなっていないような声が口から漏れ出る。意識すればするほどこういう動作一つにも動揺してしまう。二人きりの部屋なのに羞恥が溢れて、不誠実なのも承知で今すぐ透明になって逃げたくなりつつ、嬉しいとも心の片隅で思ってる自分があまりに幼稚でバカみたいに見えてくる。

「…また手握っただけで照れてる?」

黙って頭を縦に振る。彼女はなぜかそんな私の挙動不審な反応を見て満足そうに、目を少し細める。重なった大きな手の指が私の指の間におさまって、手のひらが私の青白くて細い手の甲に覆いかぶさって緩く握りしめられる。彼女は基礎体温が高めだからか、なんだか握りしめられた手の甲が熱い。 心臓まで握られた気分になる。

「…嫌か?」

今度は首を横に振る。こちらの様子を労る彩やかなペチュニアみたいな色の瞳から何故か目が離せない。

「…そ。アタシも好きでこうしてる。だからその、アタシはちょっと悲しい訳。お前がお前を低く見積ると。他人に低く見られても勿論ムカつくけど。」

「どうしてそんな…いや、不快にさせたならまず謝るべきですよね…すいません…。」

私としては思ったことを返しただけの会話がさっきの事だったからいまいちぼんやりとしてる。いや、まずそう思ってポロッと口にして彼女の顔を少しでも歪めさせしまうのが良くない気がする。

「あ、や、あ〜また謝らせちまった…そんな顔で謝らせたいわけじゃなくてだなぁ、どうしてかぁ…そうくるか…なんつうか、好きな奴相手の悪口は理屈抜きで嫌じゃん。お前もアタシの悪口聞いたら悲しいだろ?」

「それは、そんな人いたらなんにもわかってないって思いますけど…。」

「それと一緒で、それがお前自身でもアタシは悲しいなって話。いやまあ、急に癖なんか治らないから、ちょっとずつでいいけど。アタシらまだまだ先は長いし。」

手を握ったままそう言って、ゴルシさんは私の右肩にもたれかかってきた。シャボンの匂いがまた強くなる。これは彼女のシャンプーの匂いなんだろうか?それともフレグランスとか?

「わ、分かりました…。」

「ん。」

またゆるゆると手の甲に力を込められて、コンクリートみたいに体が固まる。そんな私を横目で見ながら、ゴルシさんはゆっくり瞬きをした。…私の思い込みだろうけど、二人きりのこの状況だと瞬き一つもなんだかいつもより酷く色っぽい仕草と表情に見える。

「…ハグしたい。」

そんなことを考えていたら、表情にそぐわない駄々っ子みたいな声色が唐突に投げかけられた。

「…へ?あ、ま、い、いいですけど。」

本当に唐突な投げかけだったけど、そのくらいの欲求は一応恋人という枠にいるなら満たしてあげたいと思い、おずおずとそう応えた。

 

了承を得ると目の前の彼女はすかさず私を抱き上げて、ベッドに腰かけ、彼女自身の膝に私を座らせた。体が宙に浮いたと思うと、ぺたんと女の子座りで、対面で彼女の膝に座った私は、一瞬戸惑った。ここで?

「…下りたい?」

妙にまた色っぽい表情と、トーンがいつもより落ち着いた声色で、綺麗な銀の髪を揺らしながらゴルシさんは私にそう問いかける。

「あ、や、下りたいとかではなく、その……お、重くないですか?」

「…お前がその定番台詞言うと最早嫌味だな。」

私の腰を抱き寄せながら呆れたようにそう返される。さっき私の手を包んでいた大きめの綺麗なしっかりとした手が腰に添えられて、反射的にまた体が石像のようになって、息が詰まるけど、なんとか腕を動かして、彼女の腰あたりの服の布端を掴む。

「いや、その…最近ちょっと太ったので…。」

「何キロ?」

「……0.2キロくらい…。」

「その程度は誤差だろ、誤差。」

少し笑いを含んだ声色でそう返されて、言い訳すら出来ず、ただ抱きしめられる。心臓が痛いくらい跳ねる。肩口に頭をおずおずと置くと、フード越しに片手で頭を撫でられて、なんとも言えない多幸感が心に溜まる。

「なんならちょっと痩せた?」

「……それはないです。」

「…うっかり力入れすぎたら折っちまいそう…。」

「……過保護ですか貴方…。」

「お前が自分大事にするの下手くそなんだから、丁度いいだろ。ちょっと過保護なくらいが。」

頭をまた酷く優しく撫でたり強い力で抱き締めながらそう返されて、なんだか胸の奥がじんわりする。かろうじてでも、下手っぴでも取り繕わなくてはと常に思っていた何かがガラガラと崩れるような感覚がする。体は未だ少し固まったままだけれど、この気持ちを手放したらもう生きていけなくなりそうなくらい心地良くなった。

 

「…キスもしたい。」

「…え。」

ゆっくり顔を上げると、今度は餌を待つ子犬みたいな顔つきでこちらを窺ってきた。百面相?

「だめか?」

「いや、ま、まあ、その、大丈夫ですけど…。」

こちらが頷くと、嬉しそうにまた色っぽく目を細めて、

「…嫌になったら軽くどっか叩くなりなんなりしたら辞めるから。目、閉じるか?」

と問いかけてきたので、私はまた頷いてから目を閉じて、それを待つと、その温かい感覚は直ぐに来た。より一層腰を強く片腕で抱き寄せられて、頭を後ろ手で支えられた。シャボンの匂いが強く鼻腔をくすぐる。

 

「…ん、ぅ。」

変な声が漏れ出て恥ずかしくなるけど、それ以上になんだか唇と唇の合わさった感覚が気持ちよくて、嬉しくて、もどかしくて、胸が苦しい。鼻で何とか息をするけど、彼女のシャボンの匂いがまた雰囲気を煽って胸が高鳴る。何かに縋っていないとどうにかなりそうで、腰辺りを少し握っていた手を背中に回して、強く握る。胸がいっぱいだ。

 

角度を変えてまた何度も唇を触れ合わせる。時々漏れ聞こえるリップ音がなんだか少し恥ずかしい。耳は多分くたくたになっている。頭をゆるゆる撫でられると胸がきゅっとなって脳内がふわふわしてくる。しっぽの付け根を少し触られて、しっぽが少し跳ねる。たまらずまた回した腕に力が入って、彼女の服にシワを作る。

薄目を開けると、それに気づいたクリーミーピンクの瞳がいたずらっぽく揺れて、笑った。もしかしてこの子はずっと目を開けていたのだろうか?

何秒、いや、もしかしたら一分、数分は経っただろうか。過剰供給で頭が真っ白になりそうだけど、私も浅ましくもまだこうしていたいとすら思っているのだからお似合いなんだろうか。自分の嫌な部分も暗い部分も受け入れられて、塗りつぶされてるみたいだ。少し酸欠気味の頭では、多幸感と愛しさしかもう分からない。

 

 

「…わりぃ、お互いテンション上がりすぎて気づかなかったけど、やりすぎた?」

「………ふぅ、は、…あ、いえ、だ、いじょうぶです。」

唇は離れたのに頭はまだふわふわしている。ゴルシさんは頭を撫でながらこちらの様子を心配そうに見ている。彼女の顔を改めて見てみると。彼女の唇に私のピンクベージュのリップの色が少し付いてしまっていた。

少し長く唇を合わせていたからだろうか。私も彼女も夕食時前にリップを塗り直さなくちゃ、なんて頭の隅でぼんやり考える。

「……あの、私のリップが付いちゃってます…。」

「え、まじ?」

「あ、まだ動かないで。拭いちゃいますから。」

ポケットに入っているウェットティッシュを取り出して、柔らかい唇を傷めないようにポンポンと拭くと、リップの色は取れた。

「あ、もう、大丈夫です。」

「あんがと。…わりぃんだけどさ。」

膝に乗ったままの私にお礼を告げたあと、珍しく言葉を少しだけ濁しながら会話を投げかけられた。

「…なんですか?」

「その、拭いたそばからわりぃんだけど、まだ時間余裕だしもう一回キスしない?」

「………へ?」

ピンクベージュのリップバームが付着したウェットティッシュが、手元からハラハラ落ちる。

「…あ、や、えっ、と…ま、また付いちゃったら、また拭けばいいですから…その………ど、どうぞ。」




この後またキスした。
くそっ…じれってーな。俺もうちょっとやらし、あ、glsさんはもっと相手にペースを合わせて進みたいか、ごめん…。

あと全然関係ない話するとmbkはAAAカップの無乳に限りなく近い微乳でglsがFカップの巨乳な訳じゃないですかこの二人…
その、マイナー性癖かもしれませんが、ド貧乳の卑屈な子が巨乳のスタイル抜群女に攻められてる構図ってこう…百合厨キモヲタ的にはいい百合だってなりますね…。

併走トレーニング回でモブコと併走して絡んで欲しいウマ娘は?

  • アグネスデジタル
  • ナイスネイチャ
  • ハルウララ
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