怪獣娘×令和ウルトラマン クロスオーバーユニバース スピンオフ集 作:特撮恐竜
ヘルベロスとウルトラマンタイガが銀座で戦いを繰り広げ、地球に再び怪獣騒動が起きるきっかけとなるこの日、ブラックスターズはブラック指令のアパート兼アジトで作戦会議を開いていた。
「諸君、今回は我らの敵、GIRLSについて知るべく偵察を行おうと思う。」
「て、偵察ですか⁉︎」
「実は本日、我らの敵GIRLSが日比谷公園でイベントを開催しているとの情報を聞き付けた。」
「ああ・・・そういえばクラスの皆が言ってましたね・・・。」
「本日はそこに乗り込み奴らの動きを観察しようと思う‼︎」
「だが、以前私達はGIRLS本部に乗り込んだ。それに池袋の騒動もあって顔を覚えられている筈だ。どうやって乗り込む?」
「うっ・・・。」
「さっすがブラックちゃん‼︎何の対策も無しに敵地に飛び込もうとするなんて‼︎」
ノーバの指摘にブラック指令は思わず黙り込む。思わず黙り込んだブラック指令の横で呆れる表情を見せるノーバの横でシルバーブルーメが彼女を貶していた。
「ま、待て‼︎別に会場に直接入る必要は無い!奴らが監視出来る場所にさえ立てればいいだけだ‼︎」
「な、成る程・・・直接入る訳じゃないんですね。」
「そこでまずはGIRLSを監視出来る絶好のポイントを見つける‼︎この辺りで奴らを監視出来そうな場はあるか⁉︎」
ブラック指令はソウルライザーの地図アプリを起動して日比谷公園辺りの地図を写し出す。全員が地図を眺めているとサツキが1枚のパンフレットを取り出した。
「あ、あのブラックさん・・・実はそのイベントのパンフレットをクラスの友達から貰ってきたんです‼︎」
「何⁉︎本当か、サツキ君‼︎」
「はい、このパンフレットに描かれた会場の地図からして・・・多分イベントが行われるのはここです‼︎」
サツキが日比谷公園の1部分を指差す。その時、ノーバも話に乗っかってきた。
「ならばこのビルはどうだ?ここなら高さもあるから奴らに気付かれる心配はない。私の勘から見るとこのビルがこの会場を見渡せるポイントだと思うが。」
「でかしたぞ!ノーバ‼︎よし、早速向かうぞ‼︎ブラックスターズ、出動‼︎」
「「「ラジャ‼︎」」」
そして、彼女達がイベント現場を監視しようとそこに出向いた時、空に異様な暗雲が立ち込める。彼女達は思わず唖然としていた。
「ぶ、ブラックさん!アレはなんですか⁉︎」
「わ、私が知る訳ないだろうが‼︎」
サツキが変身したペガッサ星人の問いにブラック指令は動揺しながら答える。その時、暗雲から光弾の雨が降り注ぎ銀座の街を破壊する。彼女達が思わず光弾が落ちた方向に目を向けると同時に暗雲から本物の怪獣が現れて街に降り立った。
「グオオオオオオオオ‼︎」
「う、嘘⁉︎」
「ま、まさか・・・本物の怪獣だと⁉︎」
「ど、どうして本物の怪獣が⁉︎怪獣はこの星からいなくなったはずですよね⁉︎」
「わ、分からん・・・だが、今確かなのは・・・ここは危険という事だ!全員、この場から離れるぞ‼︎」
突然出現した本物の怪獣であるヘルベロスを見て動揺を見せるがブラック指令の言葉で彼女達はビルを後にした。ビルから降りた4人は思わぬ光景を目撃する。それはGIRLSに所属している怪獣娘達がヘルベロスを相手に戦っている光景だった。
「それにしてもあの怪獣は一体・・・?」
「ソウルライザーのデータベースに該当する怪獣が確認されない。恐らく今まで現れた事のない新種の怪獣だろう。」
「見て下さい‼︎GIRLSの皆さんが怪獣と戦ってます‼︎・・・どうやら苦戦を強いられているようですね・・・。」
「何⁉︎・・・ナーッハッハッハ‼︎GIRLSよ‼︎流石のお前達も本物の怪獣には勝てんようだな‼︎これで我らブラックスターズの勝利は決まったも同然だ‼︎ナーッハッハッハ‼︎」
(別にあの怪獣・・・ブラックさんの味方って訳じゃないのに・・・。)
「さっすがブラックちゃん‼︎無駄にポジティブだねぇ‼︎」
シルバーブルーメがいつものようにブラック指令を貶した時、ヘルベロスの背中から放たれる光弾の雨の1つが彼女達に降り注いだ。
「おい・・・アレ、コッチに落ちてきてないか?」
「えーっと・・・うん、落ちて来てるね。」
「呑気に話してる場合じゃないですよ‼︎早く逃げましょう‼︎」
ペガッサ星人の言葉でブラック指令達はその場から走り出した。同時に光弾が着弾して大爆発を起こす。
「ぎぃやああああああああ⁉︎」
ブラック指令が悲鳴を上げながら逃げ回る中、空中から頭に2本の角を備えた銀色の巨人が降りて来た。その巨人こそウルトラマンタイガだ。
「な、何だ⁉︎」
「巨人が・・・降りて来た⁉︎」
「あの巨人は・・・まさか⁉︎」
「う、嘘・・・本物のウルトラマン⁉︎」
やがて彼女達の視線の先でタイガとヘルベロスが戦い始める。生まれて始めて見るウルトラマンと怪獣の戦いを彼女達は黙って見ている事しか出来なかった。
「す、凄い・・・。」
やがてタイガが必殺光線を撃ち込んでヘルベロスを撃破する。そして空高くに飛んで行ったタイガを見て彼女達は呆然とするしかなかった。
時は過ぎ、初めてトレギアが地球にその姿を現した日、ブラックスターズはテーブルを囲んで作戦会議を行なっていた。テーブルに置かれた『ウルトラマン&怪獣対策会議』と書かれたノートを眺めながら彼女達は沈黙している。
「「「「・・・・・・・・・・・・。」」」」
しかし、先日現れた本物の怪獣の驚異的な力とそれを打ち倒したウルトラマンに対し彼女達が立てられる対策などある訳も無く会議は行き詰まっていた。暫く黙っているだけの状態だったが遂にブラック指令が痺れを切らした。
「だあああああもう‼︎一向に話が進まんではないか‼︎誰でもいい‼︎これから先、我らの地球侵略最大の障害となる怪獣やウルトラマンをどうにかする案は無いのか⁉︎」
「む、無茶を言わないで下さいよ‼︎相手は本物の怪獣とウルトラマンですよ‼︎私達が勝てる訳ないじゃないですか‼︎」
「し、しかし・・・このまま黙って奴らを好き勝手にさせては我々の面潰れだ!誰か何か無いのか⁉︎」
「リーダーのお前がまさか私達だけに丸投げするつもりじゃないだろうな?」
「待て!私だって色々と考えている‼︎しかし、思い付かんからお前達を頼っているんだろうが‼︎」
「ねぇ、ブラックちゃん、お菓子食べていい?」
「ブルーメ、お前こんな時に・・・。」
「だってブラックちゃんの無駄な会議で考えすぎてお腹空いたんだもん。」
シルバーブルーメがポテトチップスの袋を開けて食べ始める。そんな様子を見ていたサツキは苦し紛れに発言した。
「あの、ひとまずTVでも点けてみません?」
「TV?」
「あれから数日経ちますし、もしかしたら・・・何か新しい情報が流れているかもしれませんよ。」
「仕方ないか・・・。」
ブラック指令はTVのリモコンを取り出してTVを点ける。すると映像にはキングゲスラと戦うウルトラマンタイガが写し出された。
「な⁉︎また新たな怪獣が⁉︎」
「これは・・・どうやらキングゲスラのようだな。」
ブラック指令が驚く横でノーバがソウルライザーで怪獣を分析する。シルバーブルーメはポテチを食べながらTVに目を向けるとタイガがキングゲスラを宥めていた。ウルトラマンの行動に思わず彼女は疑問の言葉を口にする。
「ねぇ、ウルトラマン何やってんの?」
「怪獣を宥めているように見えますね・・・。」
キングゲスラが大人しくなった時、青い仮面のウルトラマンが姿を見て現した。それこそがこれから先、地球に様々な脅威を与える事になるウルトラマントレギアである。タイガと敵対するトレギアを見て彼女達は動揺を隠さずにいる。
「えっ⁉︎何これ⁉︎何がどうなってるの⁉︎」
「分からん・・・ウルトラマン同士で仲間割れか?」
そして2人のウルトラマン同士の戦いを観戦するブラックスターズはそれぞれ不安な気持ちになっていた。
「どうしてウルトラマン同士で戦っているんでしょうか・・・?」
「もしかしたら・・・敵対関係にあるのかもな。」
ノーバが鋭い洞察をするとトレギアがキングゲスラをいたぶる映像を見て4人ともドン引きする。やがて中継が終わるとブラック指令が口を開いた。
「諸君・・・あの仮面のウルトラマンも我らの・・・いや、奴は地球の脅威になる可能性がある・・・どうやらこれから先とんでもない事が起こりそうだ。奴に対する対策も立てなければ・・・ならないだろう。」
いつもブラック指令を馬鹿にしているシルバーブルーメとノーバも今回ばかりは彼女の言葉に頷く。その横ではサツキが何度も首を縦に振っていた。
タイタスが地球に初めて立った日、この日、サツキは自宅で学校の課題に手をつけていた。
「う〜ん・・・あと一息かな・・・。」
サツキは背伸びして深呼吸する。すると彼女の携帯電話に着信が掛かってきた。それはブラック指令からだった。彼女は携帯を手に取り電話に出る。
「もしもし?ブラックさん、こんな時間にどうしたんですか?」
『サツキ君、緊急事態だ‼︎TVを見ろ‼︎』
「えっ、でも・・・私、ニュースしか」
『そのニュースを見ろ‼︎とんでもない事が起こってるぞ‼︎』
サツキは何が起こったのか分からず部屋を出てリビングに入る。するとそこでは両親がTVの画面に注目していた。自身も思わずTVを覗き込むと白いロボット怪獣『ギャラクトロンMK2』と戦うタイガの姿が写る。サツキは思わず両親にバレないよう小声でブラック指令と電話する。
「ぶ、ブラックさん‼︎ウルトラマンさんがまた‼︎」
『ああ、今度はロボット怪獣のようだ!しかもソウルライザーには奴のデータが無かった事からあの怪獣は新型のロボット怪獣の可能性が高い‼︎』
『ブラック、見ろ!』
『何だいきなり・・・なっ⁉︎嘘だろ・・・。』
「どうしたんですか?」
『詳しい事はTVを見ろ‼︎TVを見れば全てが分かる‼︎』
ノーバの呼び掛けでTV画面を確認して驚いたブラック指令の言葉でサツキは再びリビングに備えられたTVに目を向ける。するとそこでは赤と黒の鍛え抜かれた筋肉のウルトラマンがギャラクトロンMK2と対峙していた。
「ええっ⁉︎嘘・・・新しいウルトラマン⁉︎」
思わずサツキは声を上げてしまい思わず口を押さえる。両親はギャラクトロンとタイタスの戦いのTV中継に夢中でサツキに気付いていなかった。サツキは思わず安堵の息を吐くと再びブラック指令と電話に移る。
「ブラックさん、新しいウルトラマンさんが‼︎」
『ああ、私も見た‼︎銀色の角のウルトラマンが黒い筋肉ムキムキのウルトラマンになったんだ‼︎』
やがてタイタスが必殺技でギャラクトロンMK2を粉砕すると彼女達は電話しながら黙り込む。やがてブラック指令が口を開いた。
『仮面のウルトラマンを含めると・・・まさか3人目のウルトラマンが現れるとは・・・信じ難いな・・・。』
「ですね・・・。」
フーマが初めて地球に降り立った日、ブラックスターズはタイタスがギャラクトロンMK2と戦いを繰り広げた場に来ていた。タイタスやギャラクトロンMK2について詳しく調べるためだ。
「ここであの筋肉のウルトラマンとあのロボット怪獣が戦っていたのか・・・。」
「けど・・・現場の近くには何もありませんね。」
「ロボット怪獣っていうからには残骸が残っているかもなんて思ったけど・・・期待外れだったね。」
「仕方ない・・・今日は帰るぞ。」
ブラックスターズは何の手掛かりも得られずその場を後にする。その帰り道の途中でお台場を眺める。
「あっ、お台場が見えるよ‼︎」
「あっ・・・本当ですね。」
「ふん、お台場などリア充の巣窟だ‼︎あんなところ爆発してしまえばいいのに‼︎」
シルバーブルーメが指差す方向にサツキも目を向ける。ブラック指令が悪態をついた時、お台場の一角で大爆発が起こる。思わぬ展開に彼女達は目を見開いてその場から動けずにいた。
「あ、あの・・・今何が・・・まさか・・・。」
「いや・・・まさか私も本当に・・・爆発するとは・・・。」
その時、サイボーグ怪獣であるデアボリックがお台場の街を進撃する光景が見えた。そこにウルトラマンタイガも現れる。それを見たブラック指令は思わずチャンスだと捉えた。
「諸君、今からお台場に行くぞ‼︎」
「ええっ⁉︎今からですか⁉︎」
「ああ、今から行けばウルトラマンの手掛かりも手に入れられるかもしれない‼︎今がチャンスだ‼︎行くぞ‼︎」
「さっすがブラックちゃん‼︎どう考えてもわたし達が着いた頃には戦いが終わってるのが分かり切ってるのにお台場に突入しようとするなんて‼︎」
シルバーブルーメの嫌味も虚しくブラック指令率いる4人の怪獣娘はお台場まで走っていく。その時、青いウルトラマンが風と共に降り立つのが見えた。
「なっ⁉︎4人目だとぉ⁉︎」
「・・・今までのウルトラマンの中で1番かっこいいかもしれん・・・。」
「へっ、何か言った?」
「い、いや、何でもない。」
やがてフーマとデアボリックの戦いが始まった。目に見えないスピードでデアボリックを翻弄するフーマを見て4人とも完全に見惚れている。
「す、凄い・・・。」
「なんて速さだ・・・私の目も奴を捉えられないとは・・・。」
ブラックスターズがお台場に着いた頃には既にフーマの姿は無かった。ブラック指令は思わず悔しそうな顔をする。
「遅かったか・・・。」
「そりゃ間に合う訳ないよね〜。ブラックちゃんの足なら尚更。」
「う、煩い‼︎」
「しかし・・・これから忙しくなるぞ。怪獣が再び出現した上、ウルトラマンまで現れた。」
「明確に敵と言える仮面のウルトラマンを含めれば4人もいるからな。だが、我らは挫けない‼︎必ず‼︎勝利を掴んでみせるぞ‼︎」
ブラック指令は夕陽に向かって叫ぶ。しかし、彼女達はこれから先、彼女達は激しい怪獣とウルトラマンの戦いに巻き込まれていく事になる事も、今までの出来事はほんの序章である事も知る由も無かった。
ブラックスターズの出番は今回のような感じで出番を出していきたいと思います。
多分Z編でも同じ事をやるのでよろしくお願いします‼︎