怪獣娘×令和ウルトラマン クロスオーバーユニバース スピンオフ集 作:特撮恐竜
「ひ、ヒロキ・・・本当に大丈夫デスカ?」
「ああ・・・何とか鼻血は治まったから。」
夕方頃、ヒロキ達はプールから出て私服に着替え、近くのベンチに腰掛けている。背中をさすってくるクララにヒロキは平気そうな表情で答えた。ヒロキの笑みに安心したのかクララも自然と笑みを浮かべる。その時、ミカヅキが2人の間に割って入ってきた。
「はーい、2人ともそこまでー‼︎イチャイチャタイムは終了‼︎」
「ミカヅキさん⁉︎」
「ゴモラ⁉︎」
「全く・・・2人ともすぐに2人だけの世界に入るんだから・・・ヒロちゃんの独り占め禁止‼︎」
「フフン、幼馴染特権デスヨ。」
ミカヅキはヒロキの右腕に抱きつくとクララをジト目で睨む。クララは余裕そうな表情でミカヅキを見る中、温泉セットを持ったミクとアキが声を掛けてきた。
「おーい‼︎ゴモたーん‼︎」
「お風呂行くよー‼︎」
「あー‼︎待ってて、2人とも‼︎」
ミカヅキが2人の元に向かうとアキとミクはクララにも目を向ける。彼女に目を向けた2人はクララに話しかけた。
「あれ?キングジョーさんは来ないんですか?」
「皆、これからお風呂に行こうって話してたんですが。」
「勿論、ワタシも行きマス。皆でお風呂に入るのも楽しいデスカラ‼︎ヒロキはどうしマスカ?」
クララは再びヒロキの顔に目を向けるとこれからどうするか訊ねる。ヒロキは時計や夕日が差し掛かる外を数秒間眺めて結論を決める。
「そうだな・・・・・・僕もそろそろ入ろうかな。夕飯前にさっぱりしたいし。」
「フフフ、でもヒロキ〜、覗いたりしたらいけマセンヨ〜。」
「の、覗かないよ‼︎今どきそんなあからさまに女子風呂覗く奴なんていないって‼︎」
ヒロキはクララに反論する。そして、男湯に入ったヒロキはプールの塩素を洗い落としていた。ヒロキはシャワーを浴びて体の泡を流し流している。
「あー・・・大変だった・・・。」
『ああ、本当にな・・・。』
『出血多量で命を落とさないか心配したぞ。』
『ったく、お前は色々と羨ましい野郎だぜ。』
ヒロキはタイガ達と何の変哲もない会話をしながらシャワーを浴びる。そして泡を流し切ると広い風呂に浸かった。
「あ〜、気持ちいい・・・日頃の疲れが吹っ飛ぶよ〜。」
『ああ、温泉って・・・中々いいものだな。』
『うむ、風情があるな。』
『温泉に入るの久しぶりだけど・・・やっぱりいいな‼︎日頃の疲れが吹っ飛ぶぜ‼︎』
「フーマって温泉に入った事あるの?」
『ああ、昔ゲルグに連れて行って貰った事があるんだ。俺の生まれたO-50は険しい雪山が多いからよ・・・あの熱さが身に染みたぜ〜。』
「亡き師匠との・・・思い出か・・・。」
『外にも何かあるみたいだぜ。』
タイガは後ろの何処かへ繋がるドアに目を向ける。ヒロキもそちらに目を向けるとここに来る前にクララから聞いた話を思い出す。
「そういえばこの温泉、湖と繋がってて・・・確か湖を見渡せる露天風呂があるって言ってたな。」
『へぇ〜。』
「・・・・・・行ってみる?ここから見れる湖の景色は絶景だって言ってたし。」
『おう‼︎』
その頃、女湯のクララ達は体を洗い終えて外の露天風呂に浸かっていた。彼女達は気持ち良さそうに湯船に身を沈める。
「ふあ〜・・・凄く気持ちいい〜。」
「日頃の疲れが吹っ飛ぶよ〜。」
「皆さん、見て下さい‼︎ここから眺める湖が凄く綺麗です‼︎」
トモミの言葉で彼女達は後ろを振り返ると夕日と湖が上手くマッチした幻想的な光景が目に写っていた。彼女達全員がその景色に見惚れている。
「うわぁ・・・凄く綺麗・・・。」
「全く・・・来て良かったぜ。」
「うん、日頃の戦いの疲れが癒されそう・・・。」
アキとベニオ、そしてミコが声を漏らす中、ミカヅキは男湯と女湯を隔てる壁に目を向ける。それに気付いたランは思わず彼女に声を掛けた。
「貴方、何してるの?」
「いやぁ・・・あっちにヒロちゃんいないかな〜って。」
「だからって壁を登ろうとするのは止めなさい。他の客に迷惑よ。」
「それにそっちにヒロキさんがいるとは限らないよ。」
「あっ、そっか・・・。」
仲のいいランとアキの言葉でミカヅキは登ろうとするのを止める。クララは温泉に浸かりながら思いにふけていた。そんな彼女にミコが話し掛ける。
「おジョー、どうしたの?」
「いや、ヒロキがGIRLSに入ってもうそれなりに経つんだな〜と思いマシテ・・・。」
「あー、そういえばそうだよね。日比谷公園で初めて会った時はここまで付き合いが長くなるなんて思ってなかったよ。」
「確かにな・・・まさかアイツがGIRLSに入って・・・しかもウルトラマンとして本物の怪獣達と戦いを繰り広げる事になるなんて少し前は想像も出来なかったぜ。」
「人の運命って分からないものだよね〜。」
クララの言葉にミコ、ベニオ、ミカヅキはそれぞれヒロキと会ってからの事を思い出していた。同じことを考えていたカプセル怪獣トリオとマガコンビもお互い顔を見合わせて空を見ながら思いにふけていた。
「確かに・・・怪獣娘になる前はこんな事が起こるなんて想像もしていなかったね・・・。」
「でも・・・ヒロキさんとタイガ達のお陰でここまで乗り越えられてきたんだよね〜。」
「そうですね・・・きっとヒロキさん達も日々の戦いの疲れを向こうで癒しているんでしょうね・・・。」
ユカは移動しようとすると彼女は前を見ていなかったばかりにクララの胸に顔を埋めてしまう。
「マガジャッパちゃん?」
「ひゃあっ⁉︎御免なさい、キングジョーさん‼︎」
「No problem!大丈夫デスヨ‼︎」
ユカはクララの持つ自身より大きな胸の感触に顔を赤くしながら離れる。そしてクララから距離を取ると彼女のGIRLSでも1、2を争う大きさを持つ巨乳に目を向けていた。
(うわぁ・・・本当にキングジョーさんのおっぱい大きい・・・。こんな大きな胸に触れちゃったんだ・・・。)
「どうしマシタ、マガジャッパちゃん?ワタシに何が付いてマスカ?」
「い、いえ‼︎何でもないです‼︎気にしないで下さい‼︎」
ユカは思わずクララから目を背ける。すると隣にいたヨウがユカの心を察した。
「仕方ないですって。キングジョーさん、本当におっぱい大きいですから。女の子だってその胸には見惚れちゃいますよ。」
「Ohh、そんなにワタシのおっぱいが羨ましいデスカ?」
「ふええええ⁉︎そんな事無いですよぉ‼︎」
クララの言葉を聞いたサチコとミサオがユカを睨む。その視線に思わずユカが怯えると2人はユカに噛み付いた。
「ちょっとジャッパ‼︎アンタだっておっぱい大きいほうでしょうが‼︎」
「アタシらからしたらお前の方が羨ましいよ‼︎」
「ふええええええ⁉︎」
サチコとミサオはユカを睨むとクララの胸と自身の胸を比べてため息を吐く。そんな彼女達にミカヅキも寄り添った。
「ザンちゃんもノイちゃんも気持ちは分かるよ。キンちゃんのあのおっぱいは羨ましいよね〜。」
「本当ですよ・・・何であんなに大きいのか・・・。」
「しかもあのおっぱいでよくヒロキを誘惑してますよね・・・さっきもしてましたし・・・アタシもアレくらい大きくなりたいです・・・。」
ミサオの発言を聞いたミカヅキはクララの後ろに回り込む。そして彼女のたわわに実った今も大きく揺れる胸に手を伸ばすとそのまま揉み始めた。
「ひゃん⁉︎ゴモラ・・・何ヲ⁉︎」
「いっつもいつもそのおっぱいでヒロちゃんを誘惑しおって‼︎羨ましいわぁ‼︎その胸を少しでもいいからわたしに寄越さんかい‼︎」
「だ、駄目デス‼︎ワタシの胸はヒロキだけの物デース‼︎」
「きいいいいいい‼︎何やてぇぇぇ‼︎絶対に認めん‼︎女の子はおっぱいだけちゃうわぁ‼︎」
ミカヅキに胸を揉まれるクララを見た後、ミコは男湯に目を向けるとアキに話しかける。
「いやぁ、思えばヒロってばかなりのラッキーボーイだよね。アギもそう思わない?」
ミコに話題を振られたアキは思わずクララの胸に目を向ける。するとその場ではしゃいでた怪獣娘達もクララに目を向けた。
「確かに・・・ヒロキさんって1番キングジョーさんのおっぱいを好き放題していい男の人の最大有力候補だよね・・・。」
「うん、幼馴染とはいえキングジョーさんに思いを寄せられる人なんてヒロキさんくらいしかいないと思う・・・。」
「ヒロキが本当にキングジョーさんの彼氏になったら世界中のキングジョーさんのファンが血涙流して悔しがりそう・・・。」
「でもさ・・・キングジョーさんにお似合いな人が誰かって言ったらやっぱりヒロキさんしかいないよね・・・。」
「そ・・・そんな・・・ワタシとヒロキがお似合いなんテ〜。」
アキ、ミク、サチコ、ミクの言葉にクララは思わず顔を赤らめながら照れる。ミカヅキは思わずクララの胸から手を離して頬を膨らませた。彼女と同じくヒロキに思いを馳せる者達も加わってきた。
「キンちゃん、ヒロちゃんはまだキンちゃんだけの物やあらへんやろ‼︎ヒロちゃんはまだ誰とも付き合って無い以上、誰のものでもあらへん‼︎うちだって手に入れる権利はあるわ‼︎」
「それはわたし達だっておんなじだ‼︎ね、ジャッパ‼︎」
「う、うん‼︎」
「ああ‼︎俺だって手を引いてられねえよ‼︎」
「こ、困りますよ‼︎私の事を忘れてもらっては‼︎」
「うわぁ・・・よく考えればこんなにいるんだね・・・。」
「最近じゃゼットンさんも加わったらしいから・・・更に激しくなりそう・・・。」
「でもさ・・・ヒロって結構かっこいいよね。わたしも彼女候補に立候補しちゃおうかな〜。」
ミコか何気なく呟いた言葉を聞いてクララ達が思わずらミコの方を向く。全員がミコを睨み付ける中、クララは黒いオーラを浮かべながらミコに近付く。ミコは口元こそ笑っているものの目が笑っていないクララの顔に震えながら謝る。
「ガッツ〜・・・アナタ今何と言ったのデスカ〜♪」
「ご、御免おジョー‼︎冗談、冗談だって‼︎」
「ミコ、アンタ火に油どころかガソリンぶちまけてるわよ・・・。」
(((キングジョーさん、滅茶苦茶怖あああああ‼︎)))
カプセル怪獣トリオが震える中、サチコとミサオ、マガコンビが巻いたタオルが濡れて肌に張り付き、そのボディラインが分かりやすくなったクララを見てヒソヒソ声で語り合っていた。
「それにしても・・・ししょーもゴモたん先輩もよくキングジョーさん相手に張り合えるよね・・・。」
「ああ、今ガッツさんに屈んで詰め寄ってるからあのおっぱいが分かりやすく下向いて揺れてるぜ・・・お前らよく恋の勝負を挑もうと思ったな。アタシがお前らの立場なら多分諦めちまうぜ。」
「確かにキングジョーさんが恋のライバルならこれまでにない最大の敵だけどさ・・・それだけじゃ諦め切れないじゃん。」
「た、確かにわたしなんかじゃ到底敵わない相手だって事は分かってる・・・でも、勝てない勝負だからって諦め切っていたらきっと後悔するから・・・だから諦めたくないの‼︎」
サチコとミサオは年上の後輩の決意を決めた顔に思わず笑みを浮かべる。そして2人の肩を叩いた。
「頑張れよ、2人とも。」
「アタシらも応援してやっから。」
「あ、ありがとう・・・2人とも‼︎」
「やっぱり2人も先輩なんだな・・・。」
「見てタイガ‼︎ここから見る湖凄いよ‼︎」
『ああ、絶景だな‼︎』
その時、隣の男湯からヒロキとタイガの声が聞こえてきた。クララ達は思わず男湯を隔てる壁に目を向ける。その頃、ヒロキは露天風呂に浸かりながら怪獣娘達が見た湖の絶景を見渡していた。
「すっごく綺麗・・・。」
『俺が生まれた星じゃあ考えれないな・・・。』
『U40も綺麗な自然に恵まれているがここまでの景色は中々お目にかかれんぞ。』
『俺もいつぶりだろうな・・・こんな穏やかに絶景を見るなんて。』
タイガ達の感想にヒロキが嬉しそうに笑みを浮かべるとふと視線が陽が沈みかけ暗くなりつつある空に向いた。すると既に夜の星空が見え始めていた。そしてヒロキはそんな空の中で1番光る星を発見する。
「ねぇ、もしかしてあの星、ウルトラの星じゃない?」
『ああ、もしかしたらあり得るぜ。俺達の故郷、光の国かもしれないな!』
『いや、U40の可能性も考えられなくはない。』
『いやいや、O-50の可能性もあり得るぜ。』
暫くヒロキ達は空を見上げている。やがてヒロキが再び口を開いた。
「君達と出会って色々な怪獣と戦ったなぁ・・・。ヘルベロスは全身にトゲトゲがあって全身が武器って感じがしたなぁ・・・。」
『ナイトファングは悪夢を見せる音波が厄介だったなぁ。ギマイラはエイテぃから聞いた話通り、苦戦させられたし・・・。』
『マジャッパの野郎は変な香りで体を痺れさせてきて面倒臭かったな〜。アベルの野郎はヒットマンの癖に派手にやりやがるし。』
『セグメゲルは全身までもが毒まみれだったとは・・・ゴロサンダーは怪力に加えて電撃まで・・・私と1番相性が悪かったな・・・。』
「ヒロキ‼︎」
タイガ達とこれまでの戦いを振り返っていると後ろからクララの声が聞こえてきた。ヒロキは思わず声の聞いた方向に振り向く。
「ヒロキ、そこにいるのデスカ?」
「ああ、いるけどどうしたの?」
「そちら側にドアがありまセンか?」
ヒロキは壁を見回すと1つのドアを見つける。ヒロキはドアの前に立つとクララに話しかけた。
「あるけど?」
「入ってきてくだサイ!」
「分かった。」
ヒロキはクララの言葉通りドアを開ける。すると女湯にいる筈のクララが突然抱き付いてきた。
「フフフ、ヒロキ捕まえマシタ〜‼︎」
「く、クララちゃん⁉︎何で⁉︎」
「フフ、ここ混浴風呂なんデスヨ♪」
(く、クララちゃん・・・また胸を押し付けてきたぁぁ⁉︎)
実はこの温泉、女湯と男湯は隔てられているがその先に混浴風呂があったのである。ヒロキはクララの誘導に釣られてしまったのだ。ヒロキの肩にクララの巨乳がのし掛かる。そしてヒロキの首にクララの胸が接触した。タオル越しで伝わるクララの胸の感触にヒロキは顔が真っ赤になる。
「く、クララちゃん・・・これ以上は・・・⁉︎」
「ヒロキ⁉︎」
ヒロキはクララの胸の感触を顔の近くで感じて再び鼻血を放つ。そしてクララの腕の力が緩んだと同時に男湯に掛けて行った。
「ああ、ヒロキ‼︎」
「キンちゃん、ヒロちゃん、捕まえ・・・って何があったの⁉︎」
「逃げられマシタ・・・。」
そこにミカヅキ達ヒロキに好意を寄せる者達が来るも既に遅しくヒロキは混浴風呂から脱出した後だった。
マガコンビってザンちゃん、ノイちゃんに対してはどのように接しているんでしょうかね・・・。
ジャッパちゃんはトラスクに対しては敬語でさん付けは確実とは思いますが・・・。