怪獣娘×令和ウルトラマン クロスオーバーユニバース スピンオフ集   作:特撮恐竜

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この時期ならではの特別編です。そしてこの話は完全に本編とはパラレルです。初めて本編とはパラレル設定の話を書きましたが楽しんで頂けると幸いです。


火山怪鳥『バードン』登場


ヒロキとトライスクワッドとGIRLSのクリスマス(前編)

寒い日が続く中、月が経ち、ある行事を迎えようとしていたある日、タイガ達は声を揃えている。

 

『『『クリスマス?』』』

「そう。タイガ達はクリスマスを知ってる?」

『ああ‼︎知ってる知ってる‼︎美味いご馳走が沢山出て来るんだよな‼︎』

『うむ‼︎地球の伝統行事でイエス・キリストの誕生を祝う日の事だな‼︎』

『そんでもって夜には子供達の家にその子供が欲しいと思うものをサンタクロースがプレゼントとしてくれるんだろ‼︎』

「結構知ってるんだね・・・。」

『ジョーニアスが来た事もあって地球の事はよく勉強していたからな。』

『俺は父さんやメビウス達から教わったぜ‼︎』

『俺はこの2人から聞いたようなもんだけどな。で、確かGIRLSでクリスマスイベントやるんだろ?』

「ああ、一般の人達との交流としてスペシャルなイベントにする予定なんだって。それでこれからイベントに来た小学生の子供達への」

「ヒロキ〜‼︎」

 

ヒロキが言葉を最後まで言い切ろうとした時、クララがやってきた。クララは満延の笑みでヒロキの元まで駆け寄ってくる。

 

「お待たせデース!ヒロキ〜‼︎」

「大丈夫だよ、僕も来たばかりだから。じゃあ行こうか?クリスマスイベントのプレゼント選び。」

「エエ‼︎」

 

それからヒロキとクララは街に繰り出してイベントの景品となるプレゼントを探しに行く。街は様々なライトアップやクリスマスを思わせる飾り付けがしており、完全にクリスマスムードだった。

 

「もうクリスマスの時期なんだね・・・。」

「そうデスネ。時が過ぎるのはあっという間デス。」

「クリスマスか〜・・・昔はよく僕の家族とクララちゃんの家族合同でクリスマスパーティーやったよね?クララちゃん、覚えてる?」

「エエ、やりマシタ‼︎勿論覚えてマスヨ‼︎楽しかったデスネ。ヒロキの家でやった事もあれば、ワタシの家でもパーティーをやって・・・。」

「僕とクララちゃんとラハナちゃんの3人でケーキ作ってさ・・・少しクリームの盛り付けに失敗した時はどうしようと思ったなぁ・・・。」「皆でプレゼント交換をやって・・・当時人気だったヒーロー番組の主人公の変身アイテムの玩具がヒロキに当たった時はヒロキ、大喜びしてマシタネ。」

「覚えてるんだ・・・当時の僕にとっては夢中になったヒーローだったからさ・・・本当嬉しかったよ・・・。今はもう動かなくなっちゃったけど、今でも捨てられなくてとってあるんだ。クララちゃんだって当時の女の子に人気だった玩具貰って喜んでたじゃん。」

「フフ、懐かしい思い出デスネ〜‼︎ワタシもあの時は嬉しかったデース‼︎」

 

クララは過去の思い出を振り返るとヒロキの右腕に抱きつく。そしてヒロキに自身の体を密着させて歩き出した。

 

「嬉しいデス・・・また昔のようにヒロキと一緒にクリスマスを祝えテ・・・。しかもGIRLSの皆と一緒になんテ・・・。」

「はは・・・そうだね。折角皆と一緒にクリスマスを楽しめるんだ。皆の為にも盛り上がれる物を買わなきゃね‼︎」

「ハイ‼︎」

 

ヒロキとクララはお互い密着し合い、談笑しながら街の中を歩いて行った。

 

 

 

 

 

一方その頃、クリスマスが近付くにつれて悲愁なオーラを醸し出しながら公園の高台で体育座りをして落ち込んでいるブラック指令がいた。ブラック指令は負のオーラを出しながらぶつぶつ呟いている。

 

「何がクリスマスだ・・・煌く街と同時に大量に沸いて出てきおって・・・リア充共め・・・貴様らなど・・・街に溢れるリア充など・・・怪獣に潰されてしまえばいいのに・・・。」

「凄まじく暗いですね・・・。」

「以前、酔っ払って醜態を曝け出したからな。あの日以来、彼氏が出来ずにリア充を恨むようになった・・・。」

「おのれ〜・・・リア充共め・・・クリスマスとなると毎回ゴミのように湧き上がりおって・・・。」

「何かお悩みですか?お嬢さん。」

「誰だお前は⁉︎いつからそこにいた⁉︎」

 

その時、彼女達に全身黒服にサングラスを掛けた如何にも怪しい男が近づいて話しかけてきた。ノーバはその男を見る度、警戒態勢を見せる。ブラック指令でさえ明らかに怪しい男に態度を変えて警戒を見せていた。男は両手を上げながら何食わぬ態度で話し始める。

 

「大変失礼。私はとある製菓会社のセールスマンでございます。」

「セールスマン?その割には胡散臭いんだけど〜。」

「これも失礼。我が社ではこの服装が鉄則なのものでして・・・先程のやり取りの一部始終が偶然聞こえてきたのですが・・・貴方はクリスマスになると必ず数が増えてくるカップルに苛ついていらっしゃるとか・・・。」

「ああ‼︎この時期になると人目も知らずイチャイチャしている輩がよく増える‼︎奴らの姿を見るたび、心が酷く抉られるのだ‼︎」

「それではこちらを試しては如何ですかな?」

 

怪しい男は足元のクーラーボックスから黒い液体が入った瓶を取り出して紙コップに注ぐ。そして男はその紙コップをブラック指令に差し出した。

 

「な、なんだこれは・・・。」

「我が社が開発した商品です。色は黒いですがこれでもジュースですよ。さ、一口どうぞ。」

「ば、馬鹿を言え‼︎こ、こんな怪しいものなど飲めるか‼︎」

「大丈夫です。体に害のある物など入っていませんよ。さ、折角ですからどうぞ。」

「ぶ、ブラックさん、流石に止めた方が・・・。」

 

サツキはブラック指令を止める。ブラック指令の方も彼女の言葉を聞いて尚更その紙コップから目を背けるがそれでも男が差し出してくる為、仕方なく手を付ける。ブラック指令はその黒さと怪しさに息を飲むが目の前の男の期待を込めた目を見て、決意を固めると紙コップに注がれた液体を一気飲みする。液体を飲み干したブラック指令は静かになった。その姿に流石のシルバーブルーメも心配になる。

 

「ぶ、ブラックちゃん、大丈夫?」

「・・・・・・。」

「貴様、ブラックに一体何を飲ませた⁉︎返答次第ではただでは済まさんぞ‼︎」

「まあまあ、そんな殺気を出さずとも落ち着いて。飲んだ気分は如何です?」

「不思議だ・・・リア充への怒りが消えた・・・。」

『ええっ⁉︎』

 

ブラック指令の言葉に3人が驚く。すると男は先程彼女が飲んだ液体についての説明を始めた。

 

「このジュースは怒りなどの負の感情をすっきりさせる効果がありましてねぇ。この時期になれば。毎年必ずカップルが多くなるこの時期に彼らに怒りを抱いたり、憎んだりする者達が増えるでしょう?私達はそんな人達をイライラや劣等感に悩まされないよう、こちらの特性ドリンクを完成させました。」

「おお‼︎何という商品だ‼︎飲んだだけで憎きリア充への劣等感などの負の感情が消えるとは・・・‼︎先程は疑って済まなかった‼︎酒ではないのが残念だが、このドリンクを買いたい‼︎幾らだ‼︎幾ら払えばいい‼︎」

「ふっふっふ・・・そうですね・・・貴方は今回初めて購入されるお客様なので・・・千円でどうでしょう?」

「買った‼︎」

「ま、待って下さい‼︎」

 

怪しいセールスマンの言葉を聞いて即座に決断したブラック指令をサツキが必死に止める。サツキはこちらに振り向いてきたブラック指令に尋ねた。

 

「本当にいいんですか⁉︎このドリンクを買って⁉︎凄く怪しいですよ‼︎」

「構わん‼︎クリスマスに増えるリア充共への憂鬱が消えるのなら本望だ‼︎手持ちは・・・・・・よし‼︎手元のうち、帰りの分と酒代を残すとして・・・3本くれ‼︎」

「どうもお買い上げありがとうございます。」

「済まない‼︎恩に切る‼︎・・・おお、これでこの時期の1番の憂鬱ともサヨナラだ‼︎」

 

こうしてブラック指令は怪しげなセールスマンから謎のドリンクが入った瓶を3本購入してしまった。ドリンクを買って有頂天な2人を呆れて見ているシルバーブルーメとノーバの反対でサツキは彼女が買ったドリンクを怪しいもので見ていた。そんなサツキの表情を見たのかセールスマンは彼女の耳元で呟いた。

 

「どうしました、お嬢さん?」

「貴方、一体何者なんですか?あのドリンク、絶対にただのドリンクじゃないですよね?」

「何を疑っているのか知りませんが少なくとも飲んだ本人には害はありませんよ。そして私自身もただのセールスマンです。決して怪しい者じゃない・・・。」

「そんな事言われても・・・・・・せめて何処の製菓会社か・・・」

 

サツキが黒服のセールスマンがいた後ろを振り向くとそこには誰もいなかった。サツキは余りにも突然過ぎる男の消失に唖然として声が出ずにいる。そして正気に変えると同時に大声を上げて驚いた。

 

「ええええええええ⁉︎消えたああああああ⁉︎一体何処へ・・・。」

 

そして彼女達を見下ろせるビルにいつの間にか移動したセールスマンはブラックスターズを眺める。そして自身の商品を買ったブラック指令を見て怪しげな笑みを浮かべていた。

 

「クフッ・・・‼︎」

 

 

 

 

 

 

そして迎えたクリスマス当日、新宿でクリスマスイベントが行われていた。観客席には大勢の様々な年齢の観客達が訪れていた。イベントが始まると同時に司会進行に選ばれたサンタの帽子を被ったゴモラとミクラスがステージに立つ。

 

「皆ー‼︎今日は寒い中来てくれてありがとー‼︎」

「GIRLSによるクリスマス特別イベント始まるよ〜‼︎寒さも吹っ飛ぶくらい楽しい思い出にしたいから皆、ちゃんと付いてきてね〜‼︎」

『おおおおおおおおおおおおおおおお‼︎』

「さて、まずはこのわたし、ゴモたんと〜‼︎」

「この俺、レッドキングによるスペシャルコラボソングを生で熱唱するぜぇぇ‼︎俺達の・・・魂の歌を聞けぇぇぇぇ‼︎」

『うおおおおおおおおおおお‼︎』

「それじゃあいくよー‼︎」

「俺達のコラボ曲、その名も〜・・・‼︎」

「「カイジュウ・プチョヘンザ‼︎」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新宿でGIRLSが主催する楽しいイベントが行われているその頃、会場の近くの雑居ビルにて怪しい動きを見せる黒服の男達がいた。彼らの元には怪しげな機械に小さめのカプセルが接続されている。

 

「これでどうだ?」

「よ〜し・・・準備完了だ・・・クリスマスに沸く非リア充達から溢れるマイナスエネルギーは十分に集まった・・・。」

「特にあの黒い怪獣娘・・・試し飲みだけでこの装置のエネルギーを20%から50%まで増幅させたからな。余程リア充への恨みが強いと見える。」

「これで計画が実行できるな。人間のマイナスエネルギーを集めて増加した怪獣のテストが・・・。」

 

裏でとんでもない会話をしているこの男達はヴィラン・ギルドに所属している宇宙人達である。彼らが以前、ブラック指令に飲ませたドリンクは飲んだ者から出るマイナスな感情を排出し、この機械に集める作用があるものだったのだ。

彼らはクリスマスというこの時期に共に過ごす相手がいない人々にドリンクを与え、彼らがこの時期に抱く強いマイナス感情をマイナスエネルギーに変換して装置に溜め込んだ。そして怪獣が入ったカプセルにその溜めたマイナスエネルギーを注いで強化していた。そしてその装置の実地試験として今日を選んだという訳だ。

 

「それにしてもGIRLSの怪獣娘もトライスクワッドもクリスマスにぼっちが抱く感情がここまで怪獣を強くする事など気付くまい・・・。」

「ああ、この装置で・・・この星で1番恋人が沸く最低のイベント、クリスマスを徹底的に破壊してやる‼︎」

「うぉい‼︎それ、お前の思念だろ‼︎これは実地テストだ‼︎これから我々の売り物として使っていけるかのな。」

「でも、お前だってこの星で湧き立つカップルな憎いだろ?」

「それは・・・まぁ・・・認めるけどさ・・・。」

「お喋りはそこまでだ。そろそろ起動試験にしようぜ。」

 

私情を口走る仲間にツッコミを入れた男は返ってきた言葉にモゴモゴしながら答える。そしてリーダー格の音が装置を作動する。機械が動き出し、カプセルが上空に飛び出すと同時に地面に落下していった。

 

 

 

 

 

 

「さーて‼︎今日、ここに集まってくれた小学生の皆〜‼︎本日のメインイベント‼︎ゲーム大会の時間だよ〜‼︎」

『いええええええええい‼︎』

「あたし達と一緒にゲームをして盛り上がろ〜‼︎豪華な景品もあるよ〜‼︎」

 

ゴモラとミクラスが会場を仕切る中、ヒロキとアギラが先日このイベントのために買った景品の類をステージに見せる。そこには怪獣娘関連のグッズや人気漫画の単行本まとめ、トライスクワッド関連のグッズに最近流行りの人気ゲームなど豪華な景品が沢山飾ってある。その景品に子供達は一斉に目を輝かせる。

 

「さーて、この景品が欲しかったらあたし達怪獣娘とゲームで遊ぼ〜‼︎」

「皆か欲しかったものが手に入るかも‼︎皆、準備はいい〜⁉︎」

『おおー‼︎』

 

このままゲームが始まり、楽しいクリスマスを誰もが迎えられると思っていたその時、突然空から巨大な影が降り立った。頭に幾つもの突起、口元に2つの袋を備えた赤い体色に青い翼を持つ鳥を思わせる怪獣がヴィラン・ギルドによって差し向けられ、新宿に降りてきたのだ。怪獣の名は火山怪鳥『バードン』。かつてタロウを倒した強豪怪獣である。

 

「ギュオオオオオオオ‼︎」

「嘘ぉ⁉︎怪獣⁉︎」

「こんな日に・・・‼︎」

 

怪獣娘達はバードンの出現でパニックになる人々を避難させる。バードンは降り立つといきなり口から4万度の炎を吐き、新宿の街を燃やしていく。それを見るなり、キングジョーとピクモンはヒロキを呼んだ。

 

「ヒロキ‼︎」

「ヒロヒロ‼︎」

「分かってる‼︎行くぞ、タイガ‼︎」

『ああ‼︎』

 

ヒロキは右腕にタイガスパークを出現させる。

 

〈カモン!〉

 

「光の勇者、タイガ!!」

『はあーっ!ふっ!』

「バディィィゴーーーー!!!」

 

〈ウルトラマンタイガ!〉

 

ウルトラマンタイガが町に降り立つと同時にバードンに向かって構える。バードンはタイガを見るなり、口から炎を吐く。タイガはバードンの炎をまともに受け、炎が頭に引火する。

 

『熱‼︎あっつ‼︎』

(熱い熱い‼︎)

 

タイガが何とか炎をかき消すと同時にバードンがこちらに向かって飛んできた。タイガは何とか体を逸らして回避する。バードンが着地するとタイガはそのまま突撃する。タイガがバードンの体にパンチを撃ち込む。そしてそのまま連続ラッシュでパンチを撃ち込むが少し後退していくだけだった。バードンは翼でタイガを何度も叩きつけ、至近距離から炎を食らわせる。

 

『ぐああああ⁉︎』

「ギュオオオオオオオ‼︎」

 

そのままバードンはタイガのクチバシで突こうとする。タイガはスワローバレットを撃ち込み、何とか距離を離すと必殺技の構えに入る。

 

『ストリウム・・・ブラスター‼︎』

 

タイガの必殺光線がバードンに直撃する。光線が直撃して大爆発が起き、そのまま大きな煙に包まれる。しかし、煙が晴れるとそこには五体満足のバードンがいた。




今回のお話はスピンオフ初の戦闘シーンが入った話となります。
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