怪獣娘×令和ウルトラマン クロスオーバーユニバース スピンオフ集 作:特撮恐竜
突然襲来したバードンの起こした突風で子供達のプレゼントは吹き飛ばされるが何とか回収していた。しかし、プレゼントはバードンの起こした突風で吹っ飛ばされた挙句に激しく地面に叩きつけられたのか壊れている。他のプレゼントも口から吐く火炎に焼かれ、黒こげだった。
「酷い・・・子供達へのプレゼントが・・・。」
「今日は折角のクリスマスだってのに・・・ヒロちゃん、タイガちゃん、皆、頼んだよ⁉︎あの怪獣を焼き鳥にしちゃって‼︎」
(嘘ぉ⁉︎滅茶苦茶堅いよ、このバードン‼︎)
『ああ、このままじゃマズい・・・ヒロキ、トライストリウムで行くぞ‼︎』
ヒロキはタイガスパークからタイガトライブレードを呼び出した。
「タイガトライブレード‼︎」
そしてそれを掴むと柄頭に備えられたスイッチを押して護拳に備えられた回転盤を回す。
「燃え上がれ‼︎仲間と共に‼︎」
「『『『バディィィィィゴォォォォォォォ‼︎』』』」
トライストリウムになったタイガはそのままタイガトライブレードでバードンを斬り付ける。何度も何度もトライブレードで斬り付け、バードンの体に火花を散らせながら切り傷を与えていくがその割には弱った様子が見えない。タイガは10回ほどバードンを斬り付けると距離を取り、タイガトライブレードのスイッチを2回押してタイタスの名を叫ぶ。
(タイタス‼︎)
すると今度はタイガトライブレードを構えたタイタスのビジョンが現れる。再び共に回転盤を回転させてタイガトライブレードに黄色いオーラを纏うとトリガーを引いてタイタスの力を宿した必殺技を放つ。
『(タイタスバーニングハンマー‼︎)』
タイタスの力を宿した金色の光球がハンマー投げの要領で振り回された。バードンは金色の力に長けた光球をまともに受けて大爆発する。タイタスの力を宿した光球はクリスマスに沸くカップルに対する劣等感などのマイナスエネルギーを吸収して強くなったバードンを撃破する事は出来なかった。
『嘘だろ⁉︎これでも倒せないのかよ⁉︎』
『恐らく我々が知るバードンより大幅な強化がされているみたいだ・・・‼︎』
『こりゃヤベえぞ・・・おい・・・。』
「ギュオオオオオオオオオ‼︎」
バードンは今度はこちらの番だと言わんばかりに吠えるとそのままタイガに向かって飛んでいく。タイガはこちらに向かって突撃してくるバードンを迎え撃つ準備に入る。そしてそのままタイガトライブレードとバードンのクチバシがぶつかった。お互いとも力を振り絞り、耐えるもののタイガの体が押されていく。そしてタイガが力に押し負け、トライブレードが宙を舞う。武器を落とした事を確認したタイガは周りを見渡すがそれが命取りだった。タイガの体にそのままバードンの鋭いクチバシが向かってくる。
『しまった⁉︎何処に・・・。』
(駄目だ‼︎タイガ、避けろ‼︎)
「ギュオオオオアアアアアア‼︎」
ヒロキの警告も虚しくタイガの体にそのままバードンの鋭いクチバシが突き刺さる。そして頬袋に貯められていた毒液がタイガの体に流れていく。タイガだけでなく共に合体しているヒロキ、タイタス、フーマもバードンの毒に侵されていった。
『ぐっ・・・があああ・・・ああ・・・あ・・・‼︎』
『ぐっ・・・マズい・・・トライストリウムになっているから・・・‼︎』
『俺達にも・・・毒が・・・‼︎』
(うう・・・このままじゃ・・・クリスマスが・・・‼︎)
「そんな・・・ウルトラマンが‼︎」
「バードンには強力な毒がある・・・タイガ達が・・・‼︎」
「頑張って、ウルトラマン‼︎」
バードンの毒でもがき苦しむタイガを見て子供達と怪獣娘が絶句する。それでも1人の子供がウルトラマンを応援した。その声に釣られて子供達がウルトラマンに声援を送る。
「そうだよ‼︎頑張ってウルトラマン‼︎」
「僕達全員タイガを応援しているよ‼︎頑張れタイガ‼︎タイガー‼︎」
「必ず勝って‼︎私達が応援しているわ‼︎」
(ヒロキ、タイガ、アナタ達はここで倒れる程弱くはない筈デス‼︎お願いですから立ち上がっテ‼︎)
子供達の声を聞いてキングジョーがヒロキとタイガに思いを馳せる。タイガは子供達の声援を聞いて体を起き上がらせようと踏ん張る。しかし、再び体が崩れ落ちてしまった。
『クソ・・・体が思うように動かない・・・‼︎皆が応援してくれてるのに・・・‼︎』
「立て‼︎立つのだ、タイガよ‼︎」
その時、タイガ達に話しかけてくる声が聞こえてきた。タイガはその方向を向くと何と赤い帽子に赤い格好のどう見てもサンタとしか思えない白髭のお爺さんが自身の目の前に立っていた。タイガは目の前のサンタに驚く。
『さ、サンタさん⁉︎どうしてここに⁉︎』
「タイガよ、お前はウルトラマンなのだぞ。あそこからお前を応援している子供達の声援が聞こえる筈。子供達のヒーローであるお前がこんなところで倒れていいのか?」
タイガはサンタの言葉を聞いて拳を握り締める。そして力を振り絞って真っ直ぐ立ち上がった。
『そんなのいい訳がねえ・・・俺は・・・ウルトラマン・・・子供達のヒーローだぁぁぁぁ‼︎おい、ヒロキ、タイタス、フーマ、まだ立てるよな⁉︎』
『『(当たり前だあああああああああああ‼︎』』)
一体化したヒロキ達も力を振り絞り、立ち上がる。そしてタイガはバードンに向かって構えた。バードンは毒で弱っている筈のタイガ達が放つ謎の気力に怖気つく。
「ギュ・・・オオオオ・・・。」
『行くぜぇぇぇぇぇぇ‼︎』
復活したタイガはバードンに接近するとその体に何度もパンチのラッシュを放つ。10発を超えるパンチのラッシュにバードンも怯み始めた。そして拳に力を込めて放った渾身の拳を受け、バードンは吹っ飛び、倒れる。
「ギュオオオオオオオオオ⁉︎」
そしてタイガは飛び上がると空中で体を捻り、スワローキックを放つ。バードンは起き上がったと同時にスワローキックを受けて再び倒れる。しかし、バードンも負けじと起き上がり、クチバシでタイガを啄もうとする。タイガはクチバシを掴んでバードンの動きを止め、その顔に渾身の拳を叩き込んだ。顔に受けた拳に思わずバードンは怯み、後退する。その隙にタイガトライブレードを回収するとタイガは剣を振りかざしてバードンを斬り付ける。火花と同時にバードンの肩から斜めに大きな切り傷が出来、バードンは悲鳴を上げる。
「ギュオオオオオオ‼︎」
バードンが大きく弱った事を察したタイガとヒロキは一気に勝負を決めにかかる。ヒロキはタイガトライブレードのスイッチを4回押して回転盤を回す。
(トライスクワッド‼︎)
タイガ達がタイガトライブレードを構えるビジョンと共に虹色のオーラに包まれたタイガトライブレードのトリガーを引く。すると青、黄、赤と光るタイガトライブレードを3回振る。
『『『(トライストリウムバーストォォォ‼︎)』』』
トライブレードから放たれた強力な光線がバードンに命中する。クリスマスとその時期に出没するカップルに対するマイナス感情から生まれたマイナスエネルギーで強化されたバードンも意地を張ったタイガが放った必殺光線には耐えられず大爆発を起こした。
『やったああああああ‼︎』
「ええ、ウルトラマンが勝ちましたね。」
それを見た子供達が大喜びしている。その横でトモミがタイガを見て笑みを浮かべている。そしてタイガの戦いを見守っていたサンタもよくやったと言いたげに微笑みながら頷いた。
『サンタさん、ありがとう‼︎俺に大切な事を思い出させてくれて‼︎』
「気にする事はない。よくやったな、タイガ。」
サンタに駆け寄って礼を言うタイガの下ではかぷせるがーるずとガッツ姉妹がバードンが暴れたせいで悲惨になったプレゼントを哀愁を漂わせながら見ている。キングジョー達が彼女達と合流した時、サンタとタイガはその事に気付いた。
「子供達へのプレゼント・・・。」
「バードンのせいで台無しになっちゃったね・・・。」
『そうか、折角皆、子供達の為に用意したたもんな・・・。どうにかしたいけど・・・俺じゃあ・・・。』
「私に任せなさい。」
サンタは悲惨になったプレゼントの品々に自身の巨大な手をかざす。すると不思議な光が降り注ぎ始める。そして光が振り終わるとプレゼントが光りだし、光が治った時にはプレゼントは完全に元通りになっていた。
『えええええええええええええええええええええええええええええええ⁉︎』
怪獣娘達はそれぞれ、完全に復元されたプレゼントに近寄る。そして1つ1つ確かめていくとプレゼントは新品同然の姿に戻っていた。
「す、すっごおぉぉい‼︎プレゼントが治ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」
「けど、これで子供達にプレゼントを配る事が出来ますね‼︎」
「ありがとう、サンタさん‼︎」
「どういたしまして。さ、子供達にプレゼントを。」
サンタは光となって消えていく。タイガもヒロキの姿に戻るとキングジョー達と合流する。
「皆、お待たせ‼︎」
「これで一件落着ですね・・・クリスマスプレゼントを子供達に配りに行きましょう‼︎」
「「おー‼︎」」
その数時間後、無事に子供達にプレゼントを渡し、バードンを呼び出したヴィラン・ギルドの組織員を確保してGIRLS東京支部に戻ってきたトモミ達はクリスマスイベントを終えてオリエンテーションルームに集まっていた。オリエンテーションルームにはテーブルが並び、ビザやチキン、ケーキなどのクリスマスに定番の料理が並んでいた。
「それでは皆さん、メリークリスマス‼︎」
『メリークリスマス‼︎』
トモミの言葉で皆がジュースを注いだグラスで乾杯し、クリスマスパーティーの為に並んだ料理に手をつけ始める。
「いやあ〜、一時はどうなるかと思ったよ〜・・・。」
「本当ですね・・・怪獣が現れた時は本当に焦りました・・・。」
「こんなクリスマスはもうこりごりだぜ・・・。」
「でも、あの時現れたサンタさんのお陰でプレゼントが直って子供達に渡せたんだから万々歳じゃん‼︎」
「けど、あのサンタさん一体何者だったのかな・・・。」
アキの呟きに皆が上手く答えを出さず静かになる。数秒間沈黙が続いた後、タイガが口を開いた。
『やっぱり本物のサンタクロースなんじゃないか?不思議な力でプレゼントを直してたし。』
「やっぱりあれって本物のサンタさんだったの⁉︎」
『分からん。だが人の思いが何らかの形で実体化する事があり得るのかもしれんな。』
「タイタスちゃん、それどういう事?」
『昔、私達が訪れた星でとある理由から私達がサンタさんをやることになったのだが・・・その時にトラブルが発生してな。』
『俺達が用意したプレゼントが怪獣に壊されちまったんだよ。』
「ええ⁉︎何か色々と気になることがあるけど、それでどうしたの?」
『一連の事件が解決した後に俺達の元にサンタさんが現れてさっきのようにプレゼントを直してくれたんだ。』
「ええっ⁉︎」
『クリスマスという文化が星に生まれた結果、誕生したのではないかと私は思っているが・・・実際のところは不明だ。一体あの時のサンタは何だったのか・・・。』
「まあまあ、そんな事今はいいじゃないですか。今日は特別な聖夜です。人知を超えた奇跡が起こっても不思議じゃありませんよ。」
トモミの言葉で全員が静かになる。そして数秒後、ヒロキが口を開いた。
「そうだね、今日はクリスマスなんだ。折角のクリスマスを楽しもうよ‼︎」
「フフ、そうデスネ。それではヒロキ、アーンデス。」
「く、クララちゃん、それはちょっと・・・。」
「アーンデスよ。」
「あー‼︎キンちゃんずるい‼︎」
クララが豊満な胸を押し付けながらヒロキの口元にピザを近づけてくる。ヒロキは周りを気にして最初は遠慮していたがクララに押し負けてピザを口にする。その後もチキンなどの料理をクララは胸を押し付けながらヒロキに食べさせようとして、ヒロキに好意を持つ者達同士で軽く争奪戦になったらしい。
その頃、月では何とあのサンタが地球を眺めていた。サンタは光に包まれるとタロウやタイガよりも大きな2本のウルトラホーンを備えた銀色のウルトラマンになる。実はサンタさんの正体はこのタイガの祖父であり、タロウの父親でもある宇宙警備隊大隊長『ウルトラの父』だったのだ。
『久しぶりにサンタの姿になって地球に来た甲斐があったな。我が孫タイガよ、元気そうで良かった・・・地球の仲間達と仲良くするのだぞ。』
ウルトラの父は緑色の光球に身を包むと宇宙空間に浮遊し、元の宇宙の光の国に向かって飛び立っていった。
トライスクワッドがサンタと会った事があるのは公式設定です。YouTube未公開ボイスドラマでその様が描かれています。