怪獣娘×令和ウルトラマン クロスオーバーユニバース スピンオフ集   作:特撮恐竜

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時系列はピッコロ回の後です。


大怪獣ファイターコンビとのデート

ピッコロが地球を去ってから3日後、ヒロキはミカヅキ、ベニオと一緒にお好み焼き屋で昼食を取っている。

 

「おおっ‼︎ヒロちゃん、中々大きめの奴とったね〜‼︎」

「そりゃ僕もお腹空いてますから‼︎お2人に付き添ったお陰でね・・・。」

「悪いな、お前、粘るからつい力が入っちまうんだよ‼︎流石、ウルトラマンの相棒に選ばれるだけの事はあるな‼︎」

「いや、そんな事無いですって・・・。」

 

ヒロキは笑みを浮かべるベニオに力強く背中を叩かれながらお好み焼きを口に運ぶ。何故このような事になったのか、それは今から一時間前を遡る。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お願い、タイガちゃん‼︎」

『いや、ミカヅキ、ベニオ、流石にこれは・・・。』

「どうしても出れない?大怪獣ファイトスペシャルマッチ『ウルトラマンタイガvsゴモラ』もしくはレッドキング。」

「正確に言えば俺とゴモラを含む大怪獣ファイターとお前らトライスクワッドの特別試合だ‼︎俺達以外の大怪獣ファイターも見たいだろ⁉︎」

『まぁ、見たくないかと言われたらそりゃ見たいけどよ・・・。それとは別に・・・お前らと試合をするかと言われたらなぁ・・・。』

 

この日、ヒロキはミカヅキとベニオに呼び出されて、タイガ達トライスクワッドと怪獣娘が試合で対決する大怪獣ファイトスペシャルマッチの依頼を聞いてタイガ共々、困り果てた表情を見せていた。

 

「ねえ〜、お願い‼︎どうしてもやりたいの‼︎タイガちゃん達トライスクワッドが参戦する大怪獣ファイトスペシャルマッチ‼︎」

「バトルフィールドは怪獣のゴモラが確認されたジョンスン島、もしくは俺の元の怪獣が初めて確認された多々良島だ。そこでスペシャルマッチ『ウルトラマンvsゴモラ‼︎ジョンスン島で再び対決‼︎』とか『多々良島の戦い再び‼︎タイガvsレッドキング‼︎』など様々な怪獣娘と試合する企画をやったら今まで以上に盛り上がるぜ‼︎なぁ、タイタスとフーマも出れないか⁉︎」

『別にただお前らと手合わせする程度なら別にいいんだけど・・・。』

『中継されながら君達と戦うというのは・・・流石に私達がやりにくいのでな・・・非常に申し訳ないが・・・この話は受け入れ辛いのが現状だ・・・。』

『それに俺達ウルトラマンはその星の文化に必要以上に関わらねえんだよ。だから姉ちゃん達には悪いけどこの話、断らせてくれねえか。』

「ええ〜⁉︎そんな〜⁉︎」

「なぁ、どうしても無理か⁉︎なあ‼︎」

 

タイガだけでなくタイタスやフーマからも断られるものミカヅキとベニオは久方振りに地球に来たウルトラマンと大怪獣ファイトでぶつかり合いたい気持ちが強いのか尚も強く食い下がる。そんな中、2人はヒロキに目を向けた。

 

「そうだ、ヒロちゃん‼︎ヒロちゃんはどう思う⁉︎タイガちゃん達とわたし達の大怪獣ファイト見たい⁉︎見たいよね⁉︎」

「どうなんだ、ヒロキ⁉︎」

「え⁉︎

 

強く押し迫ってきた2人にヒロキは戸惑いながら2人を眺めるとトライスクワッドに目を向ける。ヒロキはため息をつきながら目を閉じて数秒黙り込むと重い口を開いた。

 

「ミカヅキさん・・・ベニオさん・・・申し訳ないと思いますが・・・僕も賛同出来ません。」

「えええ⁉︎何で何で⁉︎」

「理由は⁉︎なんか納得出来る理由があんだろうな⁉︎」

「そりゃ、大怪獣ファイトにタイガ達が出たらそりゃ盛り上がると思いますよ・・・。けど、それをやったらまたやって欲しいみたいな意見出るじゃないですか。」

「うん・・・出るね。」

「もし、大怪獣ファイトやった直後に怪獣が現れたらどうするんですか?タイガ達に試合で疲れた体で戦わせるつもりですか?」

「う"・・・。」

 

ヒロキの指摘にミカヅキが顔を硬らせる。彼女が口籠ると同時にヒロキが再び口を開いた。

 

「それにGIRLSとウルトラマンには密接な繋がりがあると明確に知られる事になる。そうなったら多分GIRLSにタイガ達の秘密を探ろうとする奴らが潜入したりしてGIRLSが動きにくくなると思います。・・・だからお2人のそれ・・・賛成出来ません・・・。」

「う"う"〜・・・。」

 

頭を抱えて唸るミカヅキの横でベニオが考え込んでいる。彼女は数秒間沈黙しながら考え込むと再び口を開いた。

 

「確かに・・・お前の言う通りかもな。悪い、ヒロキ。タイガ達も悪かった。この話は忘れてくれ。」

「え〜・・・折角大怪獣ファイトを盛り上げるいい企画になると思ったのにぃぃ・・・。」

「仕方ねえだろ。タイガ達や今後のGIRLSの負担になるなら諦めざるを得ねえよ。ヒロキ、時間取って悪かったな。じゃ、俺達これからトレーニング行ってくるから。」

「もし良かったら付き添いましょうか?僕も今日は特に仕事ないので。」

「お?付き合ってくれんのか?助かるぜ、ザンドリアスはすぐ逃げちまうし、ゴモラだけじゃつまらなかったからな。」

「む〜‼︎それは聞き捨てならないよ、レッドちゃん‼︎ヒロちゃん、手加減無しでいくからね‼︎」

「はは・・・一応お手柔らかにお願いします・・・。」

 

そして3人はトレーニングに励む。しかし、この1時間後、ヒロキは持ち前の粘り強さを発揮してしまい、それを見て燃えたベニオの更なるトレーニングに疲れを見せ始める。

 

「ハァハァ・・・ハァハァ・・・。」

「も〜‼︎レッドちゃんたら本気出しすぎだよ〜‼︎」

「わ、悪い・・・ヒロキ。」

「ヒロちゃん、大丈夫?」

「アハ・・・は・・・何とかね・・・。」

 

そして1時間30分後、トレーニングが終わる。そしてシャワーを終えたヒロキは下を向きながら疲れを見せて座り込んでいた。そんなヒロキにミカヅキが声を掛ける。

 

「ヒロちゃん、色々と御免ね。今日はわたし達のトレーニングに付き合ってくれた事だし、良かったら一緒に遊ばない?お昼ご飯ご馳走するよ。」

「へ?いいんですか?」

「うん。わたし達、2人とも今日はこれからオフだしね‼︎レッドちゃんは?」

「ああ、いいぜ。何処に行くか決めたのか?」

「ほら、あそこに行こうよ‼︎この前もわたしとレッドちゃんの2人で見つけたお好み焼き屋さん‼︎」

「ああ〜、あれだな‼︎あそこのお好み焼き、安いし結構ガッツリ食えるからな‼︎ヒロキ、お好み焼き屋でいいか?」

「構いませんよ。僕もお好み焼き好きですし。」

「よっしゃ〜‼︎それじゃあお好み焼き屋にレッツゴー‼︎」

 

 

 

 

 

そして今、ヒロキはミカヅキとベニオに連れられて彼女達が気に入ったお好み焼き屋にいる訳である。ヒロキはお好み焼きを食べ終えるとメニュー表に目を向けた。

 

「次の奴、頼んでも?」

「いいよ‼︎今日はわたしとレッドちゃんの奢りだから‼︎じゃんじゃん食べてよ‼︎」

「え⁉︎いいんですか⁉︎」

「構わねえよ。俺とゴモラの方が先輩なんだ。先輩が後輩に飯を奢るのに理由がいるかよ。」

「そーそー‼︎ここはわたし達にドーンと任せて‼︎」

 

ヒロキは2人の顔から再び目を離してメニュー表に目を向ける。そして自身が食べたいと思った新たなお好み焼きを決めた。

 

「ありがとうございます。・・・んじゃあ・・・がっつり頂きます‼︎すいません‼︎海鮮お好み焼き1つくださーい‼︎」

「おおっ‼︎食うな、ヒロキ‼︎」

「流石男の子‼︎じゃんじゃん食べてね〜‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

その後もお好み焼きを食べ続け、満腹になった3人はお好み焼き屋を後にすると街に繰り出していた。3人はミカヅキのソウルライザーで地図を表示しながら近くに何かないか調べている。

 

「ん〜、何か楽しそうなところないかな〜?」

「見たところゲーセンが近くにあるそうですけど・・・どうします?」

「ん〜・・・ゲーセンもいいけど・・・あれだけ食った後だし、何か食後の運動でもしてえな・・・。あっ、これどうだ‼︎」

「どれどれ・・・ボルダリング施設か〜・・・いいね‼︎食後の運動に丁度良さそう‼︎」

「また動くのかよ・・・。」

「あっ、もしかしてヒロちゃん、嫌だった?」

「いや・・・まぁ・・・悪くはないと思います。僕もあれだけ食べたお陰か幾らか回復しましたし。」

「じゃあ、ここに決まりだね‼︎さあ、レッツゴー‼︎」

 

3人はベニオが見つけたボルダリング施設に立ち寄ると早速ボルダリングを始めていた。壁に備えられた突起に手を掛けながら1番にベニオ、2番目にミカヅキが壁を登っている。

 

「よし‼︎俺が一番乗りだな‼︎」

「むむ〜‼︎負けないよレッドちゃん‼︎」

「2人とも張り切ってんな〜・・・。」

 

ボルダリングの経験があるのか易々と壁を登る2人に対し、ヒロキはボルダリング初体験だったのか初心者コースを登りながら体を温めている。そんな中、後ろの上級者コースにいる2人を眺めながら岩や突起を掴んで登っていたヒロキはまもなく頂上が見えそうなのを確認すると足を進めていった。

やがて制限時間が来た3人は壁を降りて水分補給に向かう。そんな中、ヒロキは汗でシャツが透けてうっすらと下着が見えかけている上、体に密着し、ボディラインが分かりやすくなったベニオとミカヅキに思わず視線を向けていた。2人がヒロキからの視線を感じて彼の方を向くとヒロキも思わずその事を察したと思って顔を背ける。そしてヒロキが自身の何処に視線を向けていたか察したベニオは顔を赤くしてヒロキに大きな1発をお見舞いした。

 

「ヒロキ、お前何処見てんだよぉぉ‼︎」

「ぐぎゃああああああ‼︎す、すいません‼︎」

「全く・・・ヒロちゃんってばスケベなんだから〜‼︎女の子ってそういう視線に敏感なんだからね‼︎」

「す、すいません・・・。」

 

ヒロキはドリンクを一気飲みすると2人の機嫌を直そうと思いながら、次に行く場所を探す。自身の端末で何かないか探していたヒロキはある項目を見つけると2人に声を掛ける。

 

「ふ、2人とも・・・次はここに行きませんか?この近くにあるそうですよ‼︎」

「「?」」

 

 

 

 

 

ヒロキの案内でボルダリング施設を後にした3人が休憩がてら向かったのは猫カフェだった。ベニオはこれまでにないくらい幸せそうな表情で自身の膝に膝に乗って丸くなりながら寛いでいる猫の背中や頭を撫でていた。

 

「やべえ・・・凄え幸せだこれ・・・‼︎」

「ベニオさん、今までにないくらいいい笑顔してますね。」

「レッドちゃん、可愛い物好きなんだよ。でも自分のキャラを保つためにずっと隠し通しているんだって。」

「ええ⁉︎別に気にする必要ないんじゃあ・・・。」

「あ・・・いやよ・・・俺みたいな・・・ガサツな女には似合わねえんじゃあねえかって思うと・・・遂な・・・。」

「ええ⁉︎僕、そんな事無いと思いますよ‼︎だってベニオさんのその髪型、セットに苦労すると思いますし。」

「ま、まあな・・・。」

「それでもいつもその縦ロールにするって事は髪型には拘ってるって事ですよね?大丈夫ですよ、ベニオさん、絶対可愛いですって。少なくとも毎日、その髪型をセットしてやってくるベニオさんがガサツなら大抵の女の子がガサツって事になっちゃいますって。」

「そ・・・そうか・・・へへ・・・。」

 

ベニオは隣で寝ている猫の背中を撫でながら放ったヒロキの言葉に顔を赤くしながら膝で丸くなってる猫を撫でている。ミカヅキも猫じゃらしで目の前の三毛猫と遊びながらその光景を微笑ましそうに眺めていた。

 

 

 

 

 

そして猫カフェから出た3人は近くの喫茶店で休んでいた。メニュー表を見つめていたヒロキが注文何を頼むか決めると店員を呼び出す。

 

「お待たせしました。ご注文は?」

「すいません。プリンアラモード1つください。」

「わたしはケーキとコーヒーのセットお願いします‼︎ほら、レッドちゃんも‼︎」

 

ベニオは顔を赤くしながらメニュー表から店員に目を向ける。隣のミカヅキと正面のヒロキに目を向けると2人もベニオに目を向ける。

 

(レッドちゃん、ファイト‼︎)

(大丈夫ですよ‼︎誰も気にしませんって‼︎)

 

最初は口にするのを戸惑うが温かい目でヒロキとミカヅキからの応援を受けたベニオは覚悟を決めて口を開いた。

 

「こ、このチョコレートパフェアイス2段積みセット1つください‼︎」

「かしこまりました。」

 

店員が笑顔で注文を受けて、店の調理スペースに戻っていく中、ベニオはため息をつく。そんなベニオにミカヅキが声を掛けた。

 

「ね、だから言ったじゃん‼︎レッドちゃんが甘いスイーツを頼んでも全然違和感なんかないって‼︎」

「ほ、本当か⁉︎俺、普通に頼めてるか⁉︎」

「大丈夫だよ‼︎あの店員さん笑顔だったじゃん‼︎全然違和感なんて無かったって事だよ‼︎」

「僕もそう思います。ベニオさん、別に好きなものは堂々と好きって言っていいじゃないですか。」

「ヒロキ・・・。」

「女性がスイーツとか好きなのって普通じゃないですか。だから特に気にする必要ありませんって。」

「おお・・・そうか・・・ありがとよ。」

 

3人が話し込んでいるうちにそれぞれが頼んだ品物が届く。全員分の注文した品が届いた事を確認したミカヅキが口を開いた。

 

「さ、食べよっか。折角来たんだからレッドちゃんも思いっきり楽しまないと‼︎」

「お、おう‼︎そうだな‼︎」

 

ベニオは2段アイスが載ったチョコレートパフェを一口摘む。すると今までヒロキが見た事のないくらい嬉しそうな顔でパフェの甘さを楽しんでいた。

 

「う、美味え・・・凄え幸せだ・・・。」

「良かったね、レッドちゃん。」

「幸せそうじゃないですか、ベニオさん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

3人が喫茶店から出るとやがて夕暮れが近付いていた。3人が街を歩きながら散策する中、ミカヅキが沈み始めた夕日を見て口を開く。

 

「今日はここまでだね。」

「そうだな・・・お前ら・・・。」

「ベニオさん?」

「今日は楽しかった。ありがとよ。」

「いえ、僕の方こそ楽しかったです。ありがとうございました。」

「わたしも楽しかったよ‼︎また一緒に遊ぼうね‼︎」

「ええ、それじゃあまた‼︎」

 

夕日の中、3人は三手に別れてそれぞれの帰路に向かう。この日を境にベニオは少しだけ自分だけでスイーツを頼んだり、可愛いものを買う勇気が強くなったらしいがそれはまた別の話である・・・。




次回はシルバーブルーメちゃんとのデート回にする予定です。その次にピグモンさんとのデート回を書きたいですね・・・。

メインヒロインのおジョーさんは付き合う前と後の両方書きたいなぁ・・・。
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