怪獣娘×令和ウルトラマン クロスオーバーユニバース スピンオフ集   作:特撮恐竜

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時系列はゼロとの共闘後、ウーラー襲来前の数日間の間です。


シルバーブルーメとのデート

チブル星人マブゼがベリアル因子を使って造ったニセベリアルをゼロとの共闘で倒した日から3日後、この日ヒロキは完全にオフであり、自宅で暇を持て余していた。

 

「あ〜、暇だね〜。」

『ここんとこてんわやんわだったからな。』

『ああ、ピッコロがやってくるわニセベリアルが現れるわで大変だったもんな。』

『折角の休みだ。今日は君のしたいように過ごせばいいのではないか?』

「うーん・・・そうだね・・・。」

 

ヒロキはタイタスの言葉を聞くと窓の外に目を向けながら考え始める。やがて数十秒後、考えたヒロキは立ち上がった。

 

「折角だから何処かへ遊びに行こうか‼︎もしかしたら誰かと会うかもしれないし‼︎」

『おおっ‼︎いいな、それ‼︎』

『うむ、悪くないな。』

『俺もいいと思うぜ。』

「それじゃあ、出掛けようか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヒロキは家を出て街を歩いている。手元のソウルライザーの地図アプリを頼りに何処か面白そうな場所を探し回っていた。

 

「うーん・・・何処かいいのないかな〜?」

「ちょっと‼︎わたしお兄さん達に付き合う程暇じゃないんだってば‼︎」

 

何処からともなく大声が聞こえてきたヒロキは思わず声の聞こえた方向を振り向いた。するとそこでは何処かチャラそうな雰囲気や如何にも粗暴そうな男達に囲まれているシルバーブルーメの姿が見えた。

 

「おいおい、今、俺達と目が合ったじゃねえか‼︎それって俺達に気があるって事だよな‼︎」

「そうそう、兄貴の言う通りだぜ‼︎だから姉ちゃんよ‼︎俺達と遊ぼうじゃん‼︎」

「しつこいなぁ〜・・・わたし本当にお兄さん達の事なんか見てないって‼︎」

「ったく強情な怪獣娘の姉ちゃんだな〜。」

「でもめちゃくちゃ可愛いし〜、おっぱいも大きいし〜‼︎こんないい上玉簡単に逃したくないな〜。」

「幾ら怪獣娘でもこの人数に囲まれたらひとたまりもないだろ〜。俺達この近くのアパートにいるから連れ込んで滅茶苦茶楽しもうぜ‼︎」

「だから嫌だって言ってんじゃん‼︎しつこいよ‼︎」

 

必死に抵抗して怒りを抑えるシルバーブルーメの姿に男達は下衆な笑みを浮かべながらヒソヒソ話を始める。

 

(中々抵抗するな‼︎楽しみ甲斐がありそうだ。絶対に持ち帰って俺達色に染め上げんぞ‼︎)

(それってこのおっぱいを好き放題に・・・うほぉ・・・興奮してきたぁぁぁ‼︎)

(この姉ちゃんの褐色肌のおっぱいにたっぷりと俺達の・・・うおおお最高だぁぁぁぁ‼︎)

(兄貴、この子絶対に持ち帰りましょう‼︎)

(おう‼︎俺が気を引くからその隙に背後から大勢で羽交い締めにしちまいな‼︎その間、そのでかいおっぱいを好き放題する事も許すぜ。)

(本当ですか⁉︎兄貴、ありがとうございます‼︎)

「いいから来いよ、俺達この近くに住んでるんだ‼︎そこで俺達がたっぷりと」

「おい。」

 

柄の悪い男たちがシルバーブルーメを見て下衆な笑いを見せながら近づく中にヒロキが割り込んだ。突然の乱入者の正体にシルバーブルーメが驚きを見せる。思わぬ邪魔が入った事で驚く彼女の前に立つヒロキを男達は睨んだ。

 

「え⁉︎」

「ああん⁉︎」

「何だお前⁉︎」

「その子嫌がってんだろ‼︎離れろよ‼︎」

「・・・よく見たら餓鬼じゃねえか。お前には関係ねえだろ。邪魔するんじゃねえよ。」

「関係だったらある。この子は知り合いだ。困ってる様子を見て見過ごせる訳ないだろ。」

 

ヒロキは睨む男達の言葉にに怖気つかずに彼らを睨み返しながら返す。自分より年下と感じたヒロキの睨んでくる表情に更に腹が立ったのか男達は指を鳴らし始める。シルバーブルーメはその様子を見て焦りながらヒロキに話しかける。

 

「ひ、ヒロキちゃん‼︎ここは私1人で何とかするから‼︎ヒロキちゃんはここから離れて‼︎」

「大丈夫‼︎僕、こんな人達に脅されたくらいで怖気づいて逃げ出す程臆病じゃないから‼︎」

「この餓鬼・・・舐めた事言いがって‼︎ぶっ飛ばしてやるよ‼︎」

「あ、兄貴、流石にマズイです‼︎もし面倒な事になったら‼︎」

「あ?そんなの後でどうにでもなんだろ‼︎おいクソガキ、一度くたばらねえと気が済まねえみたいだなぁ‼︎」

「一応言っておくけど・・・僕は怪我させたくないんだよね。だから退いてくれない?」

「何だと・・・このクソガキ・・・マジで分らせてやる必要がありそうだなぁ‼︎」

 

子分達の制止とヒロキの警告も聞かず男達のリーダーはヒロキに殴り掛かってきた。ヒロキの言葉が頭に来たのか男は全力で拳を向ける。しかし、ウルトラマンとして様々な怪獣達との戦いに加え、GIRLSに入ってから様々な宇宙人と交戦した経験を積んだヒロキにただのチンピラの拳が効くはずもなく、ヒロキは男の拳をあっさりとかわした。

 

「なっ⁉︎こいつ・・・‼︎」

 

男は更に腹を立ててヒロキに殴り掛かる。ヒロキは拳の起動を見切り、避けたと同時に男の鳩尾に拳を打ち込んだ。タイガ達と出会って、ウルトラマンとしてだけでなく人間としても様々な戦いを積んだヒロキの拳を受けた男は目が見開き、口から少しの血が加わった涎を垂らしていた。

 

「宇宙人達との戦いよりは・・・全然楽かな・・・。」

「つ・・・強い・・・。」

 

思わず呟くシルバーブルーメの前でヒロキはリーダー格の男の前で唖然とする子分らしき男達に目を向けるとファイティングポーズを構える。

 

「アンタ達も僕とやり合う?」

「い、いえいえいえいえ⁉︎」

「滅相もありません‼︎」

「本当にすみませんでしたぁぁぁぁぁぁ‼︎」

 

男達はヒロキの腹パンを受けて未だに蹲るリーダー格の男を男を抱えるとそのまま猛スピードで走り去っていく。男達が完全に姿を消した事を確認するとヒロキは頬が赤く染まったシルバーブルーメの方に振り向いた。

 

「大丈夫?」

「う・・・うん。久しぶりだね・・・ヒロキちゃん・・・。それにしても・・・ヒロキちゃんって結構強いんだね・・・。」

「そんな事無いさ。クララちゃん達と比べたら僕なんてまだまだだよ。さっきの奴らみたいなのには気を付けてね。それじゃあ。」

 

ヒロキはシルバーブルーメに背を向けてその場を後にする。シルバーブルーメはヒロキの後ろ姿を見ながら顔を赤く染めていた。

 

 

 

「あ〜・・・疲れた・・・。」

『全くだぜ・・・あんな理由で怪獣呼び出すなよな・・・。』

 

その翌日、夕暮れが見える中ヒロキは公園のベンチで大変疲れた顔をしてい座り込んでいた。というのもザンドリアス達のバンドのコンサートのチケットが本日限りで売り切れになり、チケットをもう買えない事に怒ったヴィラン・ギルドの宇宙人が古代怪獣『ツインテール』を呼び出して街で暴れさせる事件が起こったのだ。当然、ヒロキとタイガが駆け付けてツインテールを倒し、宇宙人は逮捕されるも下らない理由で呼び出された怪獣への対処によって疲れてしまったのだ。

 

『ヒロキ、タイガ、本当にご苦労だった・・・。』

『流石にこの後も仕事頼むのはピグモンの姉ちゃんも気が引けたみたいだしこのまま帰ろうぜ。』

「うん・・・そうだね・・・。」

「あっ、ここにいた‼︎おーい、ヒロキちゃーん‼︎」

 

ヒロキがフーマの声を聞いて帰ろうとした時、何とシルバーブルーメがこちらに向かってきた。ヒロキはこんなところで彼女と遭遇する事になるとは思わず驚く。

 

「し、シルバーブルーメさん⁉︎」

「良かった会えて〜・・・中々見つからないからもう駄目かと思ったよ〜!」

「・・・シルバーブルーメさん、何でここに⁉︎」

「この近くな怪獣が現れたって聞いてね。怪獣事件の大抵はGIRLSが対処してるんだし、ヒロキちゃんもGIRLSにいるならこの近くで会えるかな〜って思って探してたんだ〜‼︎」

「探してた・・・僕を・・・?」

「うん、昨日のお礼がしたくてね・・・ヒロキちゃん、この後予定ある?」

「無いけど・・・どうしたの?」

 

ヒロキの返事を聞いたシルバーブルーメは何処からともなく1枚のチケットを取り出す。

 

「このバイキングレストラン、このチケットを使うと2人で半額になるんだ。何も予定がないなら私と一緒にここに行かない?ヒロキちゃんも分も奢るからさ‼︎」

「ええっ⁉︎僕でいいの?」

「勿論!ヒロキちゃんと行くために手に入れたんだから‼︎」

「じ・・・じゃあ・・・行こう。そのレストランに。実はお昼から何も食べてなくてお腹空いてたからさ。」

「やったぁぁ‼︎それじゃあレッツゴー‼︎」

 

 

 

一時間後、ヒロキはシルバーブルーメと一緒にバイキングレストランに入店していた。シルバーブルーメはバイキングの種類の多さに目を輝かせている。隣のヒロキもレストランの広さと豊富な料理に目を奪われていた。

 

「すっごぉぉい‼︎いつかは行ってみたいと思ってたけど・・・最高だよここ‼︎TVで見るのと実際に来るんじゃ話が違う‼︎」

「確かに・・・すごく広い・・・しかも料理の種類も多くて・・・慰安旅行で行ったレストランみたい・・・。」

「それじゃあ、それぞれ料理取ったら合流ね‼︎」

「あ・・・ああ。」

 

ヒロキとシルバーブルーメは一旦それぞれの料理を取るために一旦分かれる。数分後、ヒロキが席につくと既に驚く程山盛りの料理を皿に盛り付けたシルバーブルーメがいた。

 

「お〜‼︎ヒロキちゃん戻ってきたね〜‼︎」

「凄え量だね・・・食べ切れるの?」

「勿論‼︎これでも足りないくらいだよ‼︎」

「マジか・・・。」

 

2人は席につくと一緒に料理を食べ始める。食事の中、シルバーブルーメが静かに呟く。

 

「昨日はありがとね。」

「何が?」

「私を助けてくれた事・・・あのままだと私・・・取り返しのつかない事をしてたかも・・・ヒロキちゃんは私の元の怪獣の事、どれだけ知ってる?」

「シルバーブルーメの事・・・当時の防衛チームを壊滅させた後・・・確かデパートを襲って・・・。」

「うん、大勢の人達の命を奪ったんだ・・・。シルバーブルーメの何でも溶かす溶解液はその魂を継ぐ私にもしっかり受け継がれているんだけど・・・もしもあの時・・・ヒロキちゃんが来てなかったら・・・私・・・あの人達に全力の溶解液を浴びせてたかも・・・。だから・・・取り返しのつかない事態になりかけたところに来てくれて嬉しかったよ。」

「シルバーブルーメさん・・・しんみりした話は終わり‼︎折角の料理が冷めちゃうよ‼︎」

「うん・・・そうだね。食べよっか‼︎」

 

ヒロキはシルバーブルーメと一緒に料理を食べ始める。その後も新たに料理を取って一緒に食べながら2人は色々な話題についてお喋りをした。

 

「じゃあ、今日のサービス券はノーバさんから貰ったんだ。」

「うん、折角だからヒロキちゃんと行ったらって言ってね。丁度助けてくれたお礼も兼ねていい機会だからと思ってね。でもね、今日、大変だったんだよ〜。ブラックちゃんが『我々の掟を忘れたか⁉︎我々はリア充になってはいけないのだぞ‼︎』って必死に止めてくるの。自分に彼氏が出来ないからって鬱陶しかったよ〜。」

「ブラック指令さん・・・って水晶を持ってたあの人だよね。あの人、美人だし普通にしてれば恋人出来そうだけど・・・。」

「あ〜、無理無理。ブラックちゃん、当分というか下手したら一生リア充になれないよ。だって酒に酔って街中でリンボーダンスして気付いたらゴミ捨て場で寝ていたところを見られたからね、それも多くの人に。」

「ええ・・・あの人・・・何してんだよ・・・。」

「というか結構だらしないし、相手が見つかるのは当分ないって‼︎」

「ブラック指令さんって結構・・・ポンコツなんだな・・・。」

「因みに私・・・そんなブラックちゃんの失敗や失態を撮って楽しんだりおちょくったりするのが毎日の楽しみなんだ〜。例えばこれ♪」

 

シルバーブルーメは手持ちのスマホをヒロキに見せる。画面にはサツキの隣で焦りながらエレベーターのボタンを押しまくっているブラック指令の姿が写っていた。やがて焦るブラック指令の顔がエレベーターのドアの向こうに消えていく。

 

「何これ・・・エレベーターのスイッチを押しまくってるの?」

「そう、都庁に行った時にね、たまたまGIRLSがイベントやってたの。その時にGIRLSに宣戦布告してそのまま去ろうとしたらエレベーターのドアが2回開いちゃって・・・あの時の焦ったブラックちゃんの顔最高だったなぁ・・・SNSに拡散したかったよ。」

「鬼か⁉︎」

「因みにGIRLS本部に乗り込んだ時、ゼットンを見てブラックちゃん、こんな顔になってたんだよ♪」

「・・・滅茶苦茶ビビってる・・・。」

「サツキちゃんの力で脱出した後『私は何ともない』とか言っておいてこれだからね♪笑っちゃうよね。」

「はは・・・ブラック指令さん・・・ご愁傷様です・・・。」

「でも、そんなブラックちゃんと・・・一緒にいると楽しいんだ・・・。ブラックちゃんだけじゃなくノーバちゃんやサツキちゃんともね。・・・だから今回とか初めて会った時とか・・・助けてくれて嬉しかった・・・下手したら・・・あの3人ともう一緒にいられなくなっちゃうかもしれない・・・そう思ったから・・・。」

「・・・シルバーブルーメさん、君、いい人だね。」

「そうかな?」

「あの3人と一緒にいられる時間が何より大切なんだろ。そう思える人がいる人がいる人は滅多な事が起きない限り悪さなんて出来ないって。・・・だからシルバーブルーメさんは絶対いい人だって。」

 

シルバーブルーメはヒロキの言葉を聞くと思わず沈黙する。数秒黙り込んでいると再び口を開く。

 

「も、もうヒロキちゃんってば照れちゃうな〜‼︎男の子にそんな事言われたの初めてだよ〜‼︎わたし、おかわりもらってくる‼︎」

 

シルバーブルーメが皿を持って料理を取りに向かう中、ヒロキはクララや他の怪獣娘に言われた事を思い出していた。

 

 

 

 

『ヒロキ、あんまりブラックスターズには干渉してはいけマセン‼︎奴らは危険デス‼︎』

『危険って・・・何で?』

『ほら、アイツらも怪獣娘なんだぜ‼︎普通の人間であるお前が万が一遭遇して奴らの手に掛かったら‼︎』

『大丈夫‼︎僕はそこまで弱くはないって‼︎』

『でもよ・・・。』

『それに・・・あの人達そこまで悪い人には見えないし・・・警戒し過ぎですって‼︎』

『そ・・・そうか・・・?』

『・・・分かりマシタ・・・しかし、もしも何かあったらワタシ達に助けを求めて下サイネ‼︎』

 

 

 

ベニオとクララとの会話を思い出しながらヒロキは思わず心の中で思った事を呟いていた。

 

「ちゃんと交流しないと分からない事もあるもんだな・・・。」

 

 

 

 

 

その後も食事を通して2人は交流を深めた。そして閉店時間近くになると2人はレストランを後にする。

 

「ふー、お腹いっぱい‼︎」

「本当、凄く食べるね。ミカヅキさんとかミクさんにも負けてないかも・・・。」

「えへへ。お腹には自信あるんだよ♪」

 

2人は帰り道もお互い話しながら歩いていた。やがて2人はそれぞれの帰路につく。

 

「それじゃあ、ヒロちゃん、わたしこっちだから‼︎」

「うん。分かった、気をつけて‼︎」

「うん‼︎それじゃあね、バイバイ‼︎」

 

シルバーブルーメは手を振ってヒロキから離れていく。ヒロキの事を『ヒロちゃん』と呼ぶ辺り、この夕食でそれほど仲良くなったようだ。ヒロキはシルバーブルーメを見送ると自身の帰路について行った。




思ったより会話が多くなってしまった・・・。肝心のデートパートも半分くらい・・・。
次のピグモンさん編ではなるべくデートパートも多くしてみせる‼︎
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