怪獣娘×令和ウルトラマン クロスオーバーユニバース スピンオフ集   作:特撮恐竜

26 / 28
時系列はニュージェネクライマックス前です。
メインヒロインとのデートなので気合いを入れて2部構成にしました。
本格的なデートは後半からで今回は導入部分となります。


おジョーさんとのデート(前編)

クララの復帰ショーから3日後、ヒロキはGIRLSで祖父である白鳥健一の写真を眺めていた。ヒロキは以前見た夢で祖父が言っていた言葉の意味が気になっていたのだ。

 

「お爺ちゃん・・・タロウさんに一体何が起こるって言うんだよ・・・。」

「ヒロキ〜‼︎」

 

祖父の言葉を気にしているヒロキの背中からクララが抱きついてきた。ヒロキは思わぬ彼女の行動に顔を赤らめる。

 

「く、クララちゃん⁉︎どうしたの⁉︎」

「モデル復帰ショーの事後処理が終わりマシタ〜‼︎これからのショーやイベントの打ち合わせも終わって時間が出来て嬉しくテ〜‼︎」

「く、クララちゃん、君がとにかく嬉しいのは分かったからあんまり不用意に抱き付くのはこれから止めて・・・このままだといつか僕は君のファンに殺されかねないから・・・。」

「大丈夫デース‼︎気付かれなければいいんデスカラ‼︎」

「そんな適当な・・・いつまでも隠し通せる訳ないのに・・・。」

「そんな事気にしちゃダメデスヨ。ネガティブに囚われちゃいマスカラ。」

 

クララは一旦ヒロキから離れる。そしてヒロキと顔を合わせて向き合うと再び彼女から口を開いた。

 

「それよりもヒロキ、今から3日後ヒロキは予定空いてマスカ?」

「3日後・・・特に予定はないけど。」

「なら良かったデス!インペライザーの襲来で中止になったショッピングモールのお出掛けの事覚えてイマスカ?」

「インペライザーのせいで中止になったショッピングモールって・・・あの時の?」

「そうデス⁉︎インペライザーの襲来で暫く休業だったあのショッピングモール、最近再開したらしいんデスヨ。だから3日後、あの時のやり直しをしまセンカ?」

「確かに・・・全部回れなかったしな。いいよ、大丈夫。」

「Thank youデース‼︎ヒロキ〜‼︎」

 

再びクララは嬉しくなってヒロキに抱きつく。ヒロキはやはり顔を赤くしてテンパった。

 

「だ、だ、だからクララちゃん、離れてってば‼︎本当にスキャンダルになっても知らないよ‼︎」

「大丈夫、ここはGIRLSデスヨ〜‼︎外ならともかくこの中ならバレる心配もありまセンカラ〜‼︎」

 

クララはヒロキが顔を赤くして恥ずかしがっている隙にヒロキの頬にキスをした。ヒロキはキスされた部分を手で抑えて更に顔を赤くする。

 

「く、クララちゃん⁉︎」

「フフ、3日後を楽しみにしてマスヨ、ヒロキ♪」

 

クララは微笑みながらヒロキから離れてその場を去っていく。ルンルン気分で足取りが軽い状態で後ろを向けて去っていくクララに対してヒロキは頬を抑えながら唖然と見送る事しか出来なかった。

 

 

 

 

 

 

その夜、ヒロキは家の自室でボーッと窓から夜空を見上げていた。その様子に心配になったタイガが話し掛ける。

 

『お、おいヒロキ・・・大丈夫かよ?』

「・・・・・・。」

『ヒロキ、大丈夫か?何処か上の空だぞ?』

「・・・・・・・・・。」

『おーいヒロキー、俺達の声聞こえてるか〜?』

「・・・・・・・・・・・・。」

『おい、ヒロキ‼︎聞いてるのかよ⁉︎』

『えっ⁉︎・・・ああ御免御免‼︎」

 

タイタスとフーマの呼び掛けにも応じず、痺れを切らしたタイガが大声を上げて漸くヒロキは我に帰る。そんなヒロキにタイガが呆れながら話しかけた。

 

『ったく大丈夫かよ・・・完全に上の空だったぞ。』

「御免御免・・・クララちゃんの事考えてたらつい・・・。」

『ったくお前がクララの事好きなのは分かるけど・・・だからっていつまでも上の空じゃ』

「ちょっ⁉︎ちょっと待って⁉︎タイガ、何言ってるの⁉︎何で僕がクララちゃんの事が好きって知って」

『あんな・・・ヒロキ、おまえのあんな分かりやすい態度じゃバレバレだっての。あれで分からないのは旦那くらいだぜ。』

『失敬だな、フーマ‼︎流石に私でも分かるぞ。ヒロキがクララに好意を抱いてる事くらい。』

 

トライスクワッドに完全に自分の気持ちがバレていると知ったヒロキは思わずベッドに寝転んで黙り込む。恥ずかしくなってそっぽを向きながらヒロキは口を開いた。

 

「3人とも・・・いつから気付いてたの?」

『大分前からだよ。慰安旅行とかこの前の復帰ステージとかな。』

「はは・・・完全にバレてんじゃん・・・。」

『逆にお前はいつから彼女の事が好きになってたんだ?』

 

フーマの質問にヒロキは黙り込む。そして数分程考えるとベッドから起きてタイガ達に向き合いながら口を開いた。

 

「自覚し始めたのは・・・ゴロサンダーと戦った時くらいかな・・・。クララちゃんが暖かく僕の手を握ってくれた時に・・・明確に・・・。」

『自覚し始めたという事は・・・前々からそれらしき意識はあったのか?』

「・・・そうだね・・・小田さんの件で僕に寄り添ってくれた時とか・・・トレギアの罠から救い出してくれた時とか・・・ううん、子供の頃からそういう意識はあったんだと思う。多分これまでの戦いでクララちゃんが僕に何度も寄り添ってきた事ではっきりと・・・。」

『自覚し始めたという事だろ。』

 

図星だったヒロキは黙って頷く。そして立ち上がると一旦夜空に目を向けながらタイガ達に話しかけた。

 

「あのさ・・・タイガ・・・タイタス・・・フーマ・・・。」

『『『?』』』

「好きな子とデートする時、どういう事をやったら喜んでもらえると思う?」

『『『いや、俺(私)達に聞くな‼︎』』』

「いや、仕方ないでしょ‼︎今の僕にとってこういうの打ち明けられるのタイガ達3人しかいないんだから‼︎」

『だからって俺達に恋愛相談するかよ普通・・・。』

『悪いけど・・・俺達3人そういうの向かねえからな‼︎特に旦那は‼︎』

『⁉︎何故私に飛び火する⁉︎』

『おいおい忘れたのか、タイタス、ネフティ王女の事全然気付いてなかったじゃないか‼︎』

『た、確かに・・・アレは私の失敬だが・・・ううむ・・・ヒロキ、すまないが私から言える事はあんまり・・・君達はどうだ?』

『悪いがこれに関しては・・・俺も上手くアドバイス出来ねえよ。俺はガキの頃はロクな人生送ってねえし・・・ウルトラマンの力を手にしてからは戦いの日々に明け暮れてたからな・・・。』

『俺だって上手く答えられねえよ。俺もタイタスやフーマ同様、恋愛とは無縁な人生送ってきたし・・・。』

「え?でも光の国って地球と対して変わらない社会だって聞いたけど・・・学校もあるって言ってたし、女の子との関わりだってあったんじゃないの?」

『確かに光の国には宇宙警備隊の為の訓練校だってあったけどよ、そこまで女子と関わる事なんて無かったぜ。』

「え、そうなの?」

『ああ・・・ほら、ヒロキだって俺の親父が誰か知ってるだろ?俺は血縁の事もあって近寄りがたいみたいに思われてて・・・あんまり同い年の友達も少なかったんだ。』

「あっ、御免・・・。」

『大丈夫だ、特に気にしてねえよ。まぁ、そういうのもあるから俺もそこまで女の子と縁がある生活はしてないんだよな。ヒロキにとってのクララみたいな異性の幼馴染もいなかったし。』

「そ、そうだったんだ・・・。」

 

タイガ達の話が終わり、部屋が数分間沈黙に包まれる。最初に口を開いたのはタイガだった。

 

『あのさ・・・ヒロキ・・・。』

「ん?」

『いや、特に女の子とデートした事がない俺から言うのもなんだけどさ・・・別に何か意識する事は無いと思うぜ。』

「何で・・・?」

『あの時のショッピングモール、クララはヒロキと一緒にいるだけで嬉しそうな顔をしている。俺にはそう見えたぜ。』

『うむ、GIRLSの慰安旅行やスイーツバイキングなどでも彼女は君と一緒にいる時は特に眩しい笑顔を見せていた。』

『そうだ、別に特別な事をする必要なんてねえよ。お前と姉ちゃんが一緒にいる・・・一緒に色んなところに行って2人で楽しむ・・・それだけで十分だと俺は・・・いや俺達は思うぜ。』

「タイガ・・・タイタス・・・フーマ・・・。」

 

ヒロキは3人の言葉に勇気を貰い、心が軽くなってくる。そして完全にこれからのビジョンが明確になる。完全に心が晴れたヒロキはタイガ達に笑顔で話しかけた。

 

「3人ともありがとう‼︎僕、頑張るよ‼︎」

『おう‼︎』

『うむ‼︎』

『おうよ‼︎』

 

 

 

その夜、ヒロキが完全に寝静まった頃、タイガ達はヒロキにバレないようこっそりと起きる。タイガはヒロキを起こさないようにタイタスとフーマを連れてベランダに出た。

 

『どうした、タイガ?』

『急に話があるってどういうこったよ?』

『あのさ・・・タイタス、フーマ・・・実はさ・・・。』

 

タイガはこの時、最近になって自身に起きてる事であり、ヒロキにまだ打ち明けていない秘密を2人に打ち明けた。それを聞いたタイタスとフーマは思わず驚く。

 

『君もだったのか⁉︎』

『まさかタイガも旦那も同じだったとはな‼︎俺も同じだったんだよ‼︎』

『お前らもか⁉︎』

『ああ・・・しかしどうするつもりだ?こうなった以上、私達は・・・。』

『いつかこうなる時が来るとは思っちゃいたがな・・・。』

『勿論、ヒロキには話すつもりだ・・・ただ・・・。』

『どうした?』

『俺は正直・・・ヒロキとクララの恋の行方を見届けるまでは・・・この星に残りたい・・・お前らはどうだ?』

 

タイガの問い掛けに思わず2人は顔を見合わせる。少し考えると2人もすぐに答えを出した。

 

『そうだな・・・ヒロキはどんな時も私達に体を貸してくれた‼︎私達のせいでGIRLSの皆がトレギアに狙われる事になっても何も文句言わずに私達と共にいてくれた‼︎』

『俺達のせいで苦労を掛けた事もあるからな‼︎俺も・・・ヒロキには幸せになってもらいたいからな‼︎』

『お前ら・・・そうだな‼︎そうだよな‼︎それでこそ相棒だ‼︎』

 

タイガはタイタスとフーマの答えに満足そうに笑う。そして寝静まっているヒロキに小声で呟いた。

 

『ヒロキ・・・すまない・・・俺達は近いうちにこの星を離れる事になる・・・。けど、私達はどんな事があっても君の味方だ。』

『トレギアの件など・・・色々とお前には苦労と辛い思いをさせちまった。だからこそ・・・お前には幸せになってほしい・・・俺もタイガも旦那も同じ思いだ。』

『だから頑張れよ、ヒロキ。その時が来るまで・・・俺達はお前の側にずっといるからな・・・。』

 

 

 

 

 

 

 

 

そして3日後、ヒロキはインペライザー事件の時に訪れたあのショッピングモールに訪れていた。ヒロキは腕時計を見て時間を確認する。

 

「今、後10分くらいか・・・5分後くらいには来るかな。」

「ヒロキ〜‼︎」

 

自身を呼ぶ声を聞いてその方向を向くとこちらに向かってくる私服姿のクララの姿が見えた。タンクトップにホットパンツの軽装な格好はいつも見慣れている筈なのにヒロキは思わずドキッとする。

 

「お待たせデース!」

「ぼ、僕も来たところだよ‼︎」

「Ohh、それは嬉しいデース‼︎」

 

クララはヒロキの右腕に抱き付き、自身の豊満な胸を押し付ける。その感触に思わずドキッとして顔を赤くする。

 

「く、クララちゃん、君、モデルに復帰した身なんだし、いくらなんでも外でこれはヤバいんじゃ・・・。」

「大丈夫デス。堂々としてても意外とバレないものデスヨ‼︎それに・・・万が一の為の変装道具も持ってきマシタカラ‼︎」

 

クララはそう言って何処からともなく帽子とサングラスを取り出す。バレそうになった時の為の対策として持ってきたようだ。

 

「さて、それでは行きまショウカ‼︎今日はあの日の分まで楽しみまショウ‼︎」

「わ、分かった分かったから引っ張らないで‼︎それとせめてそのサングラスと帽子はして‼︎」

 

ヒロキの言葉でクララはサングラスを掛けて帽子を被る。サングラスと帽子があっても彼女の美貌にヒロキは見惚れている。その姿に嬉しくなったクララはヒロキの右腕にまた抱き付き、ショッピングモールに連行されていく。クララの方は久しぶりにヒロキと2人きりという事もあって張り切っているようだ。

 

(フフフ、今日こそヒロキとの距離を縮めるチャンスデース‼︎モデルに復帰した以上、これからのワタシの予定は忙しくなる筈・・・このチャンスを最大限に活かしてみせマース‼︎)

(ヤバい・・・胸の感触が凄く伝わってくる・・・クララちゃん、いつも軽装な格好だから余計に感じているのかな・・・。何とか頑張って耐えなきゃ‼︎)

 

ヒロキは自身の右腕から感じるクララのグラビアアイドル顔負けの巨乳の感触と彼女のボディラインが分かりやすい格好にドキドキしている。果たしてこのデート。無事で済む事が出来るのか・・・。




追記
レグロスファーストミッション見ました。
まさかダリーにシャドーまで出るとは・・・。スーツが新造されたのならブレーザーには出なくとも来年以降のウルトラマンに出てきて欲しいです‼︎
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。