怪獣娘×令和ウルトラマン クロスオーバーユニバース スピンオフ集 作:特撮恐竜
この話では何となく自分の中の想像の範囲内で書いていますが。
「ヒロキさん、大丈夫ですか?」
「な、何とかね・・・エレキングさん・・・厳しい人だな・・・。」
ヒロキとクララはラン、レイカと共に怪獣が暴れた現場の調査をしていた。しかし、ヒロキはランの手際の速さについてこれずにいた。そんなヒロキをレイカが気遣う。
「全く・・・少しは慣れなさい。これからGIRLSに所属するに当たってこれぐらい効率良く進められなきゃ駄目よ。」
「は・・・はい・・・。」
「まぁまぁ、ヒロキはまだGIRLSに入ったばかりデス‼︎これから積み重ねていけばいいんデスヨ‼︎」
「・・・ありがとう、クララちゃん・・・。」
ヒロキはクララの励ましで少しは元気を取り戻す。そしてその後はクララやレイカのフォローもあって無事調査を終える。
「やっと終わった・・・。」
「お疲れ様デス、ヒロキ。」
「ああ・・・お疲れ・・・。」
調査を終えて自由となったヒロキはクララと2人で喫茶店で休んでいた。ヒロキはオレンジジュースを一口飲むと思わず心の声を出してしまった。
「僕、エレキングさんと上手くやってける自信無いなぁ・・・。」
「大丈夫デス。エレキングは確かに1匹狼デスがああ見えて優しいところもあるんデスヨ。」
「え、そうなの?何か・・・あんまりイメージ湧かないなぁ・・・。」
ヒロキは思わず呟くと目の前のアニメショップで様々な商品を選んでいるランとレイカに目を向ける。そして自身の心の声を再び呟いた。
「エレキングさん・・・ああ見えてアニメ好きなんだな・・・なんか意外・・・。」
「他にも漫画やゲームも好きらしいデスヨ。よく秋葉にも行くらしいデス。最近は趣味の合うウインダムちゃんと仲良くなりマシタ。」
「そういえば・・・ウインダムさんもアニメ好きだってミクラスさん言ってたな。確かおまピトの大ファンだって聞いてるよ。」
「フフ、何だかんだでアデリーナと気が合いそうな2人デス。」
その後。ヒロキはクララと一緒にティータイムを楽しみ、喫茶店から出ていくと大変満足そうな顔を浮かべたレイカを目撃したという。
「ハァハァ・・・まだまだ・・・・。」
「ヒロキ、お前やっぱり根性あるじゃねえか‼︎お前みたいな奴は嫌いじゃないぜ‼︎」
「そこまでデス‼︎」
「クララちゃん⁉︎」
「レッドキング、ヒロキは普通の人間デス!幾らヒロキに体力があるからってやりすぎデスヨ‼︎」
「わ・・・悪いな。ヒロキの奴粘るもんだからつい・・・・。」
この日はベニオ達大怪獣ファイトに参加する者達のトレーニングに付き合っていた。しかし、成り行きによりヒロキもベニオのトレーニングを受ける事になってしまったのである。キングジョーがストップをかける中、フーマがヒロキに気遣いの言葉を掛ける。
『お、おいヒロキ、大丈夫か?』
「あ・・・ああ、平気さ。」
『にしたってあのレッドキングの姉ちゃん、凄えな。あんなトレーニングこなしてるのか・・・。』
「でも、タイタスには及ばないよ。タイタスなんかスクワッド1万回とか言い出すから。」
『いや、旦那と比べちゃいけねえって・・・。』
『そうだぞ。幾ら彼女がレッドキングの魂を継いでいるとはいえ私達ウルトラマンと怪獣娘を比べるのはナンセンスだ。』
『いや、ぶっちゃけタイタスも彼女も変わらないと思うぜ。』
「いや、でもさ。」
「ヒロちゃん、どうしたの?誰かと話してるの?」
トライスクワッドと小声で会話していたがそんなヒロキの様子を少し不思議に思ったゴモラが話しかけてきた。ヒロキは焦りながら誤魔化す。
「あっ・・・・いや・・・何でもないです‼︎気にしないで下さい‼︎」
「本当?何か悩み事あるなら相談に乗ってくれていいんだよ。」
「本当に大丈夫ですから‼︎」
ゴモラはそんなヒロキの様子を見て不思議に思っていたがやがて気にするだけ無駄だと悟ったのかトレーニングに戻っていく。その横ではミクラスがサンドバッグにパンチを叩き込んでいた。
「うおりゃああああああ‼︎」
「ミクラスさん、凄くのめり込んでるね。」
「ミクラスちゃんは最近デビューした期待の新人デスカラネ。先輩ファイターに負けじとトレーニングに励んでるんデス。」
「そ、そうなんだ・・・。」
その翌日、ヒロキはGIRLSの食堂でカレーを食べながらTVを見ていた。TVでは怪獣娘関連の番組が放送されている。
『ゴモラ、またしてもレッドキングに勝てずー‼︎力はほぼ互角の両者ですが彼女が初代チャンピオンに勝てる日は来るのでしょうか‼︎』
「あれー、ヒロキさん?」
ヒロキは自身を呼ぶ声がした方向を見る。そこには昨日特訓に打ち込んでいたミクラス、彼女の同期であり親友のアキ、レイカがいた。ミクはヒロキの隣に座ると話しかける。
「ヒロキさん、大怪獣ファイトの番組見てたの?」
「あ・・・ああ・・・。」
「そっかー。やっぱり大怪獣ファイトは凄いよね‼︎岩山のフィールドなら岩を武器に使ったりも出来るけど荒野フィールドは」
「い、岩山のフィールド?大怪獣ファイトってそんなにステージ多いの?」
「おうとも‼︎他にも・・・」
「み、ミクさん、いきなりヒロキさんにそんな勢いで大怪獣ファイトの事を話しても分かりませんよ!」
「えー、そうかな?」
「そうですよ、アニメとか漫画の話とかにしましょう。ねぇ、ヒロキさん?」
「あ・・・ああ。」
ミクが大怪獣ファイトについて長らく語らうとしたのを区切って彼女達と食事しながら会話を始めるヒロキ。レイカがヒロキに語り掛ける。
「ヒロキさん、おまピトはどこまで知ってますか?」
「ええっと・・・・なんていうか・・・・かなり熱血な漫画・・・かな・・・。友達にいきなり勧められて一巻は読んだよ。」
「まだ一巻なんですか⁉︎それで二巻以降は・・・。」
「まだ読んでないな。何しろ読み終えたのも最近だし・・・。」
「絶対に読んでください‼︎おまピトの魅力は主人公のライバルであり精密機械と言われる諏訪さんと試合を通してお互いを認め合って」
「・・・・・。」
「う、ウインちゃん‼︎ウインちゃん‼︎少し落ち着いて‼︎ヒロキさん、引いてるから‼︎」
突然マシンガントークを始めたレイカに唖然としているヒロキに気付いたアキの言葉にレイカは思わず我に帰り、ヒロキに謝罪する。
「はっ⁉︎ご、御免なさい、ヒロキさん‼︎私、つい・・・。」
「い、良いよ。気にしないで‼︎それだけウインダムさんがおまピトが好きだって事でしょ。僕も何だかんだで続きも気になるし、これからも読んでいくつもりだよ。」
「ヒロキさん・・・・。」
その後もヒロキはGIRLSのメンバーと仕事などを通して交流を深めていった。
「ほら、ヒロ行くよ‼︎時間無いんだから‼︎」
「ちょっ⁉︎この後も何か仕事あるんですか⁉︎」
「うん、この後はローランの警備をする事になってるんだ。このままだと間に合わないからダッシュで駆けるよ‼︎」
(クララちゃん、ガッツと組んだらとんでもない過密スケジュールに追われる可能性があるって言ってたけど・・・・・本当にその通りだな・・・っていうか何でこんなに溜め込んでんの⁉︎)
ある時はミコの過密スケジュールに付き合わされたり。
「今日はウルトラマンについて調査を行うわよ。」
「おおっ‼︎今日こそウルトラマンの正体を突き止めるぞー‼︎」
「う・・・ウルトラマンの調査⁉︎マジですか‼︎」
「そりゃあ・・・再び怪獣とウルトラマンが出現する事件が続いていますから・・・。」
「あの・・・エレキングさん・・・仮に・・・・ウルトラマンの正体を突き止めたらどうするおつもりですか・・・。」
「勿論、GIRLSに来てもらうわ。そして彼から詳しい話を聞くつもりよ。あの仮面のウルトラマンについてなどね。」
(ヤバい・・・・絶対にこの人にはバレたくない・・・。)
エレキング、マガバッサー、マガジャッパの3人とウルトラマンの調査に行く事になって自身の正体がバレたりしないかヒヤヒヤしたりなどといった事があった。
そしてある日の夜、ヒロキは高いビルの上から街を見下ろしながら黄昏ていた。タイガが溜息をつくヒロキに心配の言葉を掛ける。
「お、おいヒロキ・・・大丈夫か?』
「いやぁ・・・何とか大丈夫・・・。それにしてもGIRLSに入って色々な仕事をやって・・・色々と心配になってきてさ。」
『心配って・・・何が?』
「色々あるよ・・・僕・・・ここでやってけるかなとか・・・ガッツさんとかマジでヤバかったし・・・。」
『お、おいおい‼︎それはガッツ星人の姉ちゃんに付き添ったからだろ‼︎あの姉ちゃんは俺らから見てもヤベえよ。1日に5本も仕事抱えてるとか・・・。』
「うん、それで以前とんでもない騒動を起こしたらしい・・・だからクララちゃん曰くあれでも以前に比べたらマシになったって・・・。でもさ、エレキングさんは厳しいし・・・レッドキングさんに大怪獣ファイトの特訓に付き合わせられたりさ・・・。」
『それでも君はめげずに彼女達について行こうと頑張っている。君なら大丈夫だ。』
『旦那の言う通りだぜ。根性ない奴はすぐに止めちまうからな。お前は根性あるよ。』
「・・・・ありがとう、タイタス、フーマ。でもさ・・・。」
『?』
「ううん、何でもない。」
ヒロキはタイタスとフーマに励まされて気分が軽くなるがまだ何か引っかかるものを感じている。そしてタイガ達にそれがバレないように誤魔化しながら夜空に目を向けた。
その翌日、ヒロキはクララからのメールで新宿駅に来ていた。ヒロキは辺りを見渡しながらクララを探す。すると彼女が私服でこちらに駆けてきた。
「お待たせデース‼︎ヒロキ‼︎」
「クララちゃん‼︎あの・・・これから何処行くの?」
「こっちデス‼︎」
ヒロキはクララに連れられて向かった先はカラオケだった。一室に入ると既に皆が集まっている。ヒロキはクララにこの状況を訊ねた。
「あ、あのクララちゃん・・・これって?」
「ヒロキの歓迎会デス。」
「僕の⁉︎」
ヒロキはクララの答えに驚く。するとトモミが成り行きを語り出す。
「ええ、実はキンキンから聞いていたのですがヒロヒロはまだ皆と上手く打ち解けられていないのではないかと思っていました。」
「⁉︎・・・いや、そんな事」
「皆とのやりとりを見て思ってたんデス。ヒロキ、アナタは女の子達ばかりの環境に上手く適応出来ず皆と少し距離を取っていませんデシタカ?」
「あ・・・。」
ヒロキはクララの言葉に思い当たる節があったのか思わず黙り込む。そんなヒロキにクララは言葉を続けた。
「決して自分を偽る事はないんデス。ここにいる皆は皆ありのままなんデス!だからヒロキも女の子だけだからって自分を偽ったりする必要なんか無いんデス‼︎」
「クララちゃん・・・。」
ヒロキがクララの言葉に感嘆してる中、ミカヅキが声を上げる。
「それじゃあ、話も終わったところでヒロちゃんの歓迎会を始めるよー‼︎それじゃあトップバッターはわたしね‼︎」
「その次はあたしだよ‼︎」
ミカヅキカラオケ大会が始まった。ミカヅキは自身の曲を、その次のミクは人気ドラマの主題歌をバラードだというのに豪快に歌い上げる。
「それじゃあ・・・次はアギちゃんね‼︎」
「ふえっ⁉︎ボク⁉︎・・・・うう・・・・それじゃあボクは・・・コレかな。」
ミカヅキに指名されて次にアキが歌ったのは何と演歌だった。物静かな雰囲気の彼女からは想像もつかない力の入れようにミク、レイカ、サチコ以外のメンバーが笑いを堪えずにはいられなかった。その後もサチコが自身のバンドの曲を歌ったりヨウが少し前に流行ったゲームの主題歌を歌ったりとにかく自由だった。ヒロキはその様子に思わず心が軽くなり口元に笑みを浮かべていた。
(皆、すっごく自由なんだな・・・・普段通りの自分でいい・・・か。)
「ホラ!何考えてるの⁉︎次はヒロの番だよ‼︎」
「今日の主役なんデス‼︎好きな様に決めて下サイ‼︎」
やがてヒロキの番が回ってきた事をミコとクララが伝える。ヒロキはその言葉を聞くと思わずカラオケ端末を操作してある曲を選択した。
「何、歌うの?」
「最近気に入った曲。再び地球に来たウルトラマン達への応援曲なんだって。」
ミカヅキの問いに答えたヒロキはイントロが流れ始めるとマイクを持って構える。そして自身が選んだ曲『Buddy,steady,go!』を情熱的に歌い出した。
「ガッツさんとアギラさん、凄いじゃん‼︎滅茶苦茶息合ってましたよ‼︎」
「そ、そうかな・・・。」
「ふふん‼︎当然‼︎わたしとアギだもん‼︎」
ヒロキは少し時間が経つといつの間にか皆と打ち解けていた。今は奇跡と言ってもいいくらい最高のコンビネーションを見せたミコとアキを絶賛している。その横でクララは微笑ましそうにそれを見ていた。
「キンキン、歓迎会上手くいって良かったですね。」
「エエ、ヒロキもGIRLSの皆とすっかり打ち解けマシタ。女の子が多い環境に入って皆と仲良くなるのに時間が掛かると思いましたが・・・その必要は無さそうデスネ。」
「凄い‼︎ザンドリアスとノイズラーも息ピッタリだね‼︎」
「当然よ‼︎」
「伊達にバンドやってないぜ‼︎」
「クララちゃん、僕らもやろう!デュエット‼︎曲は・・・」
「フフ・・・いいデスヨ‼︎ワタシ達幼馴染のコンビネーション、見せてあげまショウ‼︎」
その後もヒロキはクララ達とカラオケを楽しんだ。やがて帰り際に皆にお礼を言っていた。
「皆さん、今日はありがとうございます‼︎本当に楽しかった‼︎」
「また皆で遊びにいこうよ‼︎勿論、ヒロちゃんも一緒だよ‼︎」
「はい‼︎」
ヒロキはミカヅキの言葉にそう返すと皆散り散りになってそれぞれの帰路についた。帰り道の中、タイガはヒロキに声を掛けてきた。
『今日は本当に盛り上がったな。』
「本当だよ。クラスの友達と行くカラオケだってあそこまでいかないのに・・・・GIRLSの皆・・・いい人達だな。・・・・仲良くなれそう。」
『そうだな・・・俺もそう思うよ。』
「さっ、僕達も帰ろうか。明日もGIRLSの仕事頑張るぞ‼︎3人とも、明日もよろしくね‼︎」
『ああ‼︎』
『うむ‼︎』
『おうよ‼︎』
トライスクワッドと帰路に着くヒロキ。この数日後、彼らは亡霊が彷徨う村に足を踏み入れる事になることもその山で復活した悪魔との戦いで新たなる力を手にする事もまだ知る由は無かった。
GIRLSの皆が好きな音楽ってどんな感じなんですかね。
アギちゃん、ウインちゃん、エレキングさん、ノイちゃん以外が好きそうな音楽が思いつかないです。