怪獣娘×令和ウルトラマン クロスオーバーユニバース スピンオフ集   作:特撮恐竜

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時系列は『悪魔を討て!』の後です。
今回は怪獣娘要素が殆どありませんがそれでも良ければどうぞ。


ヒロキがタイタスとフーマの過去を知るようです

タイガがフォトンアースの力を手に入れナイトファングを倒した日の夜、ヒロキは自宅の寝室で窓を見ながら今日の事を振り返っていた。

 

「いやぁ・・・今日は凄い日だったな。まさか太陽と地球エネルギーの力でタイガに新しい力が宿るなんて。」

『確かに、フォトンアース凄まじいエネルギーを感じたぜ‼︎』

『ふーん・・・。』

『良かったな・・・。』

 

タイガが後ろにいたタイタスとフーマに話しかけるが彼らは不貞腐れたような表情をしている。その事が気になったヒロキは2人に話しかけた。

 

「ど、どうしたの?なんか2人とも様子が・・・。」

『だって俺達感じてねえもん・・・その太陽と地球のエネルギーって奴。』

『うん、私も感じてみたかった・・・太陽と地球のエネルギー。』『な、何だよ、2人して!仕方ないだろ、俺に力が宿ったんだから‼︎』

「あ・・・ああ、2人ともタイガだけ新たな姿を手にした事に拗ねてたのか・・・・。」

『し、仕方ないだろ!あの時、ヒロキが俺に変身してたんだから‼︎』

「・・・・なんか御免・・・2人とも。」

『いやいや‼︎君は何も悪くない‼︎今回はタイガに責任があるからな。』

『何だよ‼︎タイタス‼︎俺が悪いってのか‼︎俺達トライスクワッドの使命は平和を守る事だろ!それが果たせてるんだから誰がやってもいいじゃないか‼︎』

『それとこれは話が別だろう!誰がやってもいいっていうなら私だって良かった筈だ。私もオーラムプラニウム撃ちたかった・・・。』

『俺だって金星光波手裏剣撃てたかもしれないのに‼︎』

「ま、待って待って‼︎」

 

タイガだけパワーアップ形態を手に入れた事に不満たらたらな2人を見てヒロキは何とか話題を変えられないか必死になって話しかける。その時、ナイトファングの攻撃で自身に流れてきたタイタスとフーマの記憶を思い出して2人に話しかける。

 

「あのさ、タイタス、フーマ、ナイトファングの攻撃を受けた時に見えた・・・・マティアって人は誰?フーマを抱えていた半魚人みたいな宇宙人は一体・・・。」

『⁉︎何故ヒロキがマティアの事を・・・ナイトファングの攻撃を受けた時に私の記憶を見たのだな・・・。』

『そういやお前には話した事無かったよな・・・。』

『おっ、おい‼︎ヒロキ、その記憶って確かタイタスとフーマの過去の中で』

『あの記憶について話すと少し長くなるけど大丈夫か?』

『おっ、おい!いいのかタイタス⁉︎』

『いつかは私も話さなければいけないと思っていたしな。』

『俺も・・・ヒロキには知っておいてもらいたいとは思ってたんだよ・・・あの馬鹿野郎の事を・・・。』

 

タイタスとフーマは意を決するとヒロキに自身の過去を語り出した。

 

 

 

 

 

 

まずは私からだな。ヒロキ、君は私の出身地である惑星U40の事はどこまで知っている?

 

「確かウルトラマンジョーニアスの故郷だよね。GIRLSのデータにもあったよ。ウルトラ兄弟とは別の星から来た伝説のウルトラマンだったって。タイタスもそこの出身なんでしょ?」

 

うむ、確かに私はU40で生まれ育った。しかし、私は厳密にはU40出身では無いのだ。

 

「へっ⁉︎どういう事⁉︎」

 

私の両親はヘラー軍団の一員だったのだ。

 

「ヘラー軍団って・・・確か‼︎」

『GIRLSにもデータがあるんだな・・・旦那の星では神秘の物質『ウルトラマインド』を用いて変身する事が出来る。ヘラー軍団はそのウルトラマインドを利用して宇宙を支配しようとした連中だ。』

『多くの怪獣や宇宙人だけでなく様々な武器や機械兵器を用いてジョーニアスを何度も苦戦させた危険な奴らだ。一度はU40の最高指導者である大賢者によって暗黒宇宙に追放された。』

 

私は赤子だった頃、カプセルに入れられてU40に着陸した。子供が自分達と同じく覇道の道を歩む必要はないと思ったのかは定かではないが私はそうしてU40に辿り着き、当時のU40高官『ザミアス』の養子として引き取られた。そしてザミアスの実の息子とは兄弟当然に育った。

 

「それって・・・もしかして‼︎」

 

そう、マティアだ。マティアは幼い頃からジョーニアスに憧れを抱き、いつかは宇宙の平和を守るために戦いたいと言っていた。しかし・・・ヘラー軍団は長い年月を掛けて戦力を蓄えU40に戻ってきた。そして奴らとの戦いが始まった。私とマティアはヘラー軍団へのレジスタンスチームに入り奴らと戦った。

奴らとの戦いが激しくなる中、レジスタンス部隊の一員としてヘラー軍の基地に突入する作戦が出た。私とマティアもその作戦に参加した。しかし、作戦中に奴らが使役する怪獣が現れてレジスタンス部隊は壊滅した・・・・。しかしそんな状況でも私はウルトラヒューマノイドに変身する事が出来なかった。

 

「どうして⁉︎」

 

私が反逆者の血を継ぐからだ。変身すればその身に出自を嫌が応にも思い知らされる事になる。GIRLSにはあらゆる怪獣や宇宙人のデータがある。勿論ウルトラマンについてもだ。その中にジョーニアスに関するデータもあったのだろう?

 

「あったよ、他にもエレクやロトと呼ばれたウルトラマンもいたってあった。」

 

ヒロキ、君は彼らと私を見て何か気付かなかったか?

 

「えっ・・・あっ‼︎確か3人の体の色は赤かったけど・・・タイタスは黒い・・・これってもしかして‼︎」

 

そう、この体の色こそ私が暗黒星雲出身である動かぬ証拠だ。当時の私は自身の存在に意味を見出さず戦う理由を見つけられなかった。奴らが操る怪獣『キシアダー』の襲撃を受け、レジスタンスが全滅した時も私は変身する事が出来なかった。しかし、変身を戸惑っていた時、私は命を落とし掛けた・・・・そしてマティアは私を庇って・・・・‼︎

 

「タイタス、もういいよ‼︎聞いた僕が・・・・馬鹿だった‼︎君の過去も知らず・・・・。」

 

気遣いありがとう、ヒロキ。しかし、ここまで来たのだ。最後まで聞いてくれ。

 

「タイタス・・・。」

 

私はマティアを抱えるがもう長くは持たなかった・・・しかし彼は最後に言ってくれた。『戦う理由は何かを守るためだ』と・・・『私の心は私だけのものだ』と・・・。

 

「僕が見たのは・・・ヘラー軍との戦いの記憶だったんだね・・・。」

 

うむ・・・。そして私は初めて超人態に変身でき、キシアダーを退ける事が出来た・・・。やがて・・・戦いが終わりジョーニアスと地球人が力を合わせてヘラーを討ち取った。そして彼らを称賛する声を聞き、私も『ウルトラマン』と呼ばれる存在となりたいと思えるように思ったのだ。

 

「・・・・・・。」

 

涙を流している・・・・ヒロキ、泣いているのか?

 

「この話を泣かずに聞けるわけじゃないか!タイタスにこんな過去があったなんて・・・・。」

『やっぱり泣けるよな‼︎この話を聞いて泣けない訳無いよな‼︎』

「タイタス、僕の為に話してくれてありがとう・・・!」

『なぁ、ヒロキ・・・大丈夫か?旦那の過去聞いた後に俺の話を聞いて・・・』

「大丈夫‼︎フーマの過去がどんな過去であっても僕は最後まで聞くよ‼︎」

 

フーマ、ヒロキの決意も堅い。君も過去の事、話してやってもいいんじゃないか?

 

『そうだな・・・まぁちょっと長くなるけど・・・聞いてくれ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず最初にヒロキは惑星O-50についてはどこまで知ってんだ?

 

「タイガに力を渡したオーブにウルトラマンの力を授けた惑星だったよね。確かロッソとブルも力の起源は惑星O-50だったって聞いてるよ。」

 

そうだ、惑星O-50には『戦士の頂』と呼ばれる山がある。そこの頂上には戦士の力を授ける光の輪があり、オーブの旦那も先代ロッソ、ブルもそこでウルトラマンの力を手に入れた。俺の両親はその戦士の頂に挑むも余りにも過酷すぎた頂にリタイアして逃げ帰ってきた。

 

「・・・・余程過酷な山なんだね。」

 

まぁな・・・けど、俺はそんな両親から生まれた事もあり『負け犬の子』なんて呼ばれて周囲の奴らから蔑まれてきた。そんな事もあって当時の俺はやさぐれていて頂の案内人になりきって金を巻き上げていた。

そんな中、俺の運命を変える出会いがあった。腕が4本、鋭い牙に首からえらを見せる半魚人みたいなやつが俺の前にやってきて戦士の頂に向かいたいと言ってきた。

 

「それってもしかして・・・君を抱えていた‼︎」

 

そう、お前が奴との戦いで俺の記憶を通して見たゲルグだ。俺は最初はいいカモだと思ってた。けど、山賊に襲われた俺を助けてくれた奴がこう言ってきた。『化け物はどこまでも化け物なのか、負け犬の子は何処までも負け犬の子なのか試してみたくはないか?』まぁ、そんな事言われて俺はゲルグに修行を受けてきた。光の手裏剣とかな。

 

「光の手裏剣・・・・今の君が放つ技と一緒じゃないか‼︎」

 

そうだな・・・今の俺がいるのはあいつのお陰だ。そしてゲルグと一緒に何でも屋を開く事になった。戦士の頂で力を授かった奴らがどんな奴らなのか考えた俺達が善行を積む事じゃないかと考えた結果だ。そしてその何でも屋はO-50で有名になっていった。そしてゲルグが戦士の頂に挑みに行った。その後、星間連盟が戦士の頂の挑戦者を襲う怪物を倒せと依頼してきた。

 

「星間連盟って?」

 

俺の出身宇宙の治安を守る為に活動している組織だ。だけど裏では碌でもない事をしているらしい。今回も同じだ。

 

「どういう事?」

 

星間連盟からの依頼で山に登った俺が確認した怪物の正体・・・・それはゲルグだった。

 

「ええっ⁉︎どうして⁉︎」

 

連盟の息子が戦士の頂に挑むもゲルグの容姿に怖気付いて逃亡したからそのゲルグに復讐しようとしたんだろうな。

 

「何だよ、それ‼︎宇宙の治安を守る組織が聞いて呆れる‼︎そんな奴らいっその事僕らでぶっ潰して」

 

お、落ち着け、ヒロキ‼︎俺達の為に怒ってくれんのはいいけど今、お前が怒ってもしょうがねえだろ‼︎・・・・落ち着いたか。

 

「うん。」

 

まぁ、ゲルグとは雪原の中戦いを繰り広げた。そして俺が勝った・・・けど星間連盟の連中に俺達は撃たれ気を失った。

 

「何でフーマまで⁉︎」

 

俺も同罪だったって事らしい。

 

「本当酷すぎない・・・トレギアと同じくらい質が悪いよ・・・そんな奴らいつかぶっ潰して」

 

分かった分かった!分かったから落ち着け‼︎・・・・落ち着いたか、話を進めるぞ。・・・・俺は目が覚めるとゲルグに抱えられ光の輪に来ていた。ゲルグは俺の命を救う為に光の輪に必死に訴えてたよ。『この子は人間だ‼︎才能もある‼︎資質もある‼︎口は悪いが誰かを思える優しい心も持っている‼︎逃げ出したくなるような情けない自分に向き合える心も理不尽と思える試練に耐える強い心も‼︎』ってな・・・。けど吹雪く音しか返ってこなかったな・・・そんな中、俺はピースマークを作ってゲルグに見せた。

 

「じゃあ僕が見たのはその時の・・・。」

 

そういう訳さ・・・そして視界が赤く染まって再び気を失うと俺の体はお前がよく知っている姿になっていた・・・そしてゲルグの姿はもう・・・・何処にも無かった。

 

 

 

 

 

「グスッ・・・ヒクッ・・・・・・フーマにもそんな過去があったなんて・・・。」

 

ヒロキはフーマの話を聞いて涙を流さずにはいられなかった。

 

『何か湿っぽくなっちまったな・・・ヒロキ、大丈夫か?』

「うん・・・タイタス・・・・・フーマ。」

 

ヒロキは目を拭うとトライスクワッドの3人を見回し、少し沈黙した後、口を開く。

 

「2人ともありがとう・・・・辛い過去を話してくれて・・・。御免ね、2人とも、思い出したくもない話だったのに・・・。」

『いいって気にすんな‼︎俺達に体を貸してくれてるお前にはいつか話さなきゃならない事だったしな‼︎」

『そうだ。君が気にする事は無い。』

「タイタス・・・・フーマ・・・・。」

 

ヒロキは2人を見回すと今の話を聞いて静かに決意していた事を口に出す。

 

「2人とも・・・。」

『どうした?』

「僕自身も強くなってみせる‼︎2人に相応しい相棒になってみせる‼︎だからこれからもよろしく頼むよ‼︎」

『へへっ‼︎よろしくな‼︎』

『うむ‼︎』

『お、おいおい‼︎俺の事も忘れるなよ‼︎』

「分かってるよ、タイガも一緒さ‼︎」

 

話にハブられていると感じたタイガが割り込んでくる。ヒロキはタイガにも声を掛ける。

 

「僕達4人で頑張っていこう‼︎」

『そうだな!私達の過去は様々だが大事な事は未来に何を成すかだ‼︎』

『そうだな、フィリスも同じ事を言っていた‼︎』

「フィリス?」

『光の国にいた頃の俺の友人さ。俺のある悩みを聞いてくれたんだ。』

「へ〜。」

 

4人はその後も夜空を見上げながらこれまでの事、これからについて話し込んでいた。

 

 

 




次回は確実に怪獣娘を出します‼︎
出しますのでお待ちください‼︎
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