モデルが隣にいるとか羨ましすぎだと?馬鹿め!! ~モブだと自覚している俺は自重して学園生活を送る予定です~   作:マシュマロ0828

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第3話

走っている俺は頭の中で、ひたすら繰り返す。

 

「分相応、分相応・・・」

 

俺は、彼女と距離を置くことに念頭に置いていた。

 

(もうあんな思いしたくないからな・・・)

 

中学デビューで傷ついた思い出が、頭をよぎる。

 

 

そんなことを思っていると、学校に到着した。

 

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放課後

 

なんと彼女は今日学校に、登校してこなかった。

 

今日は仕事があったらしい。

 

 

席が隣だから、後で彼女に怒られることを覚悟していたが、怒られずにすんだ。

 

 

(何が、「怒られずに済んだ」だ!!)

 

自分で思って、自分に突っ込む。

 

 

(ひょっとしたら、彼女はお礼を言うだけのために、登校したのかもしれない。

 

 それなのに俺は彼女を無下にして・・・)

 

自分のことをクソ野郎だと思い、ポコッと頭を自分で殴る。

 

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翌日 朝

 

「そんなわけないでしょ。

 

 たまたま、仕事が入っただけ」

 

偶然、登校中に遇った彼女に、昨日のことを謝罪すると、彼女はこう言った。

 

 

「なんだ、よかった・・・」

 

「こらっ、それでも走ってどっか行くのはマナー違反でしょ!!」

 

「すまん・・・。いろいろワケがあって・・・」

 

「ワケって何よ?」

 

「まぁ、人にはいろいろ話せないことがありまして・・・」

 

「ふーん・・・」

 

彼女は俺をじーっと見る。

 

 

(そんな顔で見るなよ。惚れちゃうだろ)

 

彼女は相変わらず、変装しているが、正体を知っている俺には意味をなさなかった。

 

 

「あなた変わってるね・・・。

 

 普通なら、何が何でも私に近づこうとする男の子が多いのに」

 

 

「あはは」

 

俺は愛想笑いをする。

 

 

(まぁ、普通だったら、そうだろうな。

 

 俺も中学デビューなんかしなかったら、彼女にゾッコンだっただろう)

 

 

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職員室

 

「すまん、お願いできるか・・・?」

 

俺は担任に呼び出されていた。

 

隣のモデルの子に、勉強を教えてやって欲しいと。

 

普通なら泣いて喜ぶんだろうけど、俺にとっては嬉しくないニュースだ。

 

理由は、もう話さなくもいいよね?

 

 

「そうですね~・・・」

 

(できるならお断りしたい)

 

俺はもったいぶって、返答する。

 

 

「もちろんタダでとは言わないさ。

 

 もし引き受けてくれるなら、きちんと評価しよう」

 

 

「えっ!?」

 

なぜ、俺が驚くかって?

 

この学校には、大学進学と就職に、推薦制度がある。

 

地味に歴史ある学校なので、OBがいろんなところに散らばっており、卒業生を受け入れてくれるのだ。

 

ワンチャン、そこを狙っていた俺には、かなりの朗報だ。

 

 

「なっ、だから頼むよ!!」

 

教師は満面の笑みで、俺に言った。

 

 

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放課後 空き部屋

 

「へぇ~、結構わかりやすいじゃない」

 

俺はモデルの子に勉強を教えていた。

 

なんだかんだ、教師の言ったことを受け入れてしまったのである。

 

仕方ないじゃないか。

 

堅実な生活を目指す俺にとって、成績評価は結構大事なんだもん・・・。

 

 

「じゃあ、今日はここまでだな」

 

俺は教科書をカバンにしまう。

 

 

「ねえ、これから暇っ?

 

 私、奇跡的にこの後、何もないんだよね」

 

 

「そうなんだ、じゃあゆっくり休めるな」

 

俺はさっさと帰ろうとすると

 

 

「ちょい、待てや。

 

 こんなカワイイ子を相手にできるなんて、一生に何回あると思ってんの?」

 

彼女は俺の前に立った。

 

 

「ん~、何回だろうね」

 

「なに、その適当な返事・・・」

 

「まっ、俺は帰らせてもらいますわ」

 

「・・・そんな簡単に帰れると?」

 

彼女は俺の前に、立ちはだかり続けた。

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