(竜騎視点)
『竜騎のアジト』
「そう言えば、竜騎は2ヵ月の間はずっと宇宙だったんだよね?」
「亮斗さんとのデュエルの後の事?」
「うん」
突然、月での亮斗さんとのデュエルの後の事を聞いて来たリサ。あの2ヶ月間の事…まだ話して無かったっけなぁ?
「そんなに聞きたい?」
「え?教えてくれないの…?」
「分かった、分かったから“その目”は止めて(汗)」
「んふふ~☆」
リサがまたヤンデレ化しそうだから、素直に“あの2ヵ月間”の出来事を話す事にした。
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『宇宙:何処かの惑星』
『緊急事態発生!緊急事態発生!コントロール不能!コントロール不能!』
「くっ………」
亮斗さんとのデュエルに勝利はしたが、あのエネルギーの衝撃で竜の方舟ごと吹っ飛んでいる最中だ。しかもコントロールが殆ど効かない状況だった。
「緊急ガード装置を作動…!後は何処かの惑星に………!」
ポチッ!!
「俺は…必ず帰るんだ………!その為にも生きる…生きて帰る………!!」
そう、リサの共に帰る為にも………必ず生きて帰る………!!
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ドーーーンッ!!
「いつつっ………何処かの惑星に不時着した様で………」
不時着したのは何処かの惑星。竜の方舟から降りて状況を確認する事にした。
「わお…」
思ってたより明るい夜空。地球以外の惑星にも、この様に綺麗な夜空があるのだから。竜騎は無邪気な子供かの様に魅入られていた。
「周りは………何処かの野原だろうか?」
辺りは野原なのか、それ以外は何も無い。宇宙人どころか、人も動物も見かけない。虫一匹さえも………。
「食料は一応あるし、取り合えず明日から修理するかな」
そこからはサバイバル生活が始まった。修理に使える部品や資源を探しながら、自炊して食べて過ごしていた。洗濯や風呂は竜の方舟の中に備わってたので特に問題は無かった。
「必ず帰るから、リサ…待ってて」
そう決意をして、未知の惑星での2ヵ月生活が始まった。そして2週間が経過した頃………。
「だ、ダメだ…肝心のエネルギーの方が問題だ」
竜の方舟のエネルギー、通常のエネルギーとは異なり強力な電気が必要だった。そのエネルギーが手に入らない故に非常にマズい状況に至って居た。
「どうすれば………」
途方に暮れて困って居る俺。そんな時だった…。
「くっ…」
「ん?」
誰かがやって来た。この惑星の人物だろうか…?しかし、鬼の様な2本の角が生えてる。
「あっ………」
バタリ…!
「お、おい!?大丈夫か!?」
角の生えた人物(?)は急に倒れた。俺は急いで駆け寄った。
「どうしたんだ?こんなにボロボロだし…」
「は、は……」
「?」
「腹減った………」
「………え?」
角の人物(?)はどうやら空腹で倒れたらしい。取り合えずは食料を分けて上げる事にした。
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「プハァ!生き返った!そなたは余の恩人だ!感謝する!」
「よ、良かった(余…?)」
何だか王族の様な話し方をするんだなぁと思った。
「所でそなたはこの星の者では無い様だが………」
「あぁ、俺は地球の人間で…」
「地球とな!?」
「ん?地球を知ってるの?」
どうやら彼は地球の事について何かを知っている様だ。
「地球には“神竜様”が居られると伝えられている伝説の惑星では無いか!!」
「神竜様………?」
はて、神竜様とは何の事だろうか?
「そう!我らを、この星の民全てを新たなる道へと示してくれる伝説の存在、それこそが神竜様なのだ!もしやそなた、神竜様の使いの者か!?」
「ううん、俺は竜の方舟…宇宙船が壊れたから直してるんだ」
「何と…」
彼にその事を伝えると、何か考え始めた。
「良し、余も手伝おう!」
「え?良いの!?」
「うむ!そなたは余を助けてくれたのだ!恩返しをさせて欲しい!」
「ありがとう…!」
こうして、この惑星の住人である彼と共に修理をする事になった。それから数日の間は、彼と仲良くなった。
「地球にはどんな物があるのだ!?」
「えっとね、バンドやデュエルって言うのが盛んなんだ!」
「バンド?デュエル?もっと教えて欲しい!」
「うん」
それから色々と話したり、彼にデュエルやバンドの事を教えたのだ。彼は楽しそうに聞いてくれている。そして遂に………
「直った…!」
「うむ、喜んで貰えたのなら余も嬉しいぞ!」
竜の方舟はすっかり元通りになり、一緒に直してくれた彼も嬉しそうだった。
「これでそなたも大切な者の所に帰れるな!」
「うん、本当にありがとう…そうだ!ちょっと待ってて」
「うむ?」
俺はそう言って“ある物”を持って来た。
「はい、コレ」
「コレは…」
「前に俺が作ってたデュエルディスク変形型ギターの試作機。オタク専用にデザインしたんだ。それと、コッチはマスターデュエルとラッシュデュエルのデッキを1つずつ!お礼に上げるよ!」
「な、何と…!凄い!コレがバンドとデュエルとやらか!?」
俺が上げた“ある物”とは、以前のギターであるブラックブルムの前に試作で作った、デュエルディスク変形型ギターだ。それを彼のイメージに合わせてカスタマイズし、更にマスターデュエルとラッシュデュエルのデッキを1つずつプレゼントしたのだ。
「ありがとう!そなたは何と優しい地球人だ!」
「何時か地球に遊びに来たら、一緒にデュエルやセッションしよ!」
「うむ、約束するぞ!」
「「じゃあ、また会おう!!」」
そして俺は竜の方舟に乗り、その惑星を後にした。何時か…彼が地球へ来た時の約束も兼ねて………。
((そう言えば、名前聞いて無かった………(汗)))
2人は離れてても同じ事を思っていたのは言うまでも無かった。
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「と言う訳」
「へぇ…その惑星の人に助けられたんだ。それにしても角かぁ…鬼の宇宙人かな?」
「さぁ…名前も分から無いんだよねぇw」
「んもう、竜騎ってばお茶目なんだから☆でもそんな竜騎も大好き♡」
チュッ♡
「リサ…////」
「ねぇ竜騎」
「ん?」
「何時かさ、アタシと竜騎の2人だけで…また宇宙へ行こうよ♪」
「分かった」
「約束だからね☆」
(竜騎視点END)
EX14:完
「次回、スイーツ女子の押しを添えて!」
「押しを添えて…?」
ご観覧ありがとうございました!今回で何と、合計話200と連載から1年となります!
そして連載から丁度1年となりました!此処まで長く連載出来るとは思いませんでした!
そして何故今回はこの話になったかと言うと、この話は何時か大事な事になるかも………知れないからです。
長々とありがとうございました!次回からも、宜しくお願い致します!