バンドリ-漆黒の竜王-(本編完結)   作:D・MAKER

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第21話です!
シリアス回、長いです。


ドラゴン激突!竜騎VSアミ

(リサ視点)

 

 

 

「竜騎~、居るの~?」

 

 

アタシは竜騎の家に入り、竜騎を呼ぶ。玄関の靴を見るに、帰宅はしているだろうけど、本当にこの家は広いんだよね。ドラゾーやムーナが居るとはいえ、竜騎はこんなところに一人で居て寂しくないのかな。

 

 

「ガレージには居ない……ってことは部屋かな?」

 

 

何時も何かあったときはガレージで機械いじりをしていることが多いけれど、今回は違うみたいね。

 

 

「竜騎?開けるよ?」

 

 

再び広い家の中を歩き、竜騎の部屋のドアを開ける。

 

 

「リサ……」

 

 

ベッドの上でギターを持っていた竜騎と視線が絡んだ。

 

 

「気になってきちゃった。大丈夫?」

 

「別に、平気だよ」

 

「はい、ウソ。大丈夫じゃないからさっさと帰ったんでしょ?」

 

「……」

 

 

じっと竜騎の視線が強くアタシを見つめてくる。でも、アタシが“それで”納得するワケないじゃん。

 

 

「葉山アミの事は、アタシにも言えない事?」

 

「変な言い方をしないで欲しいな…」

 

「っはは、そうしないと竜騎は全部自分の中で完結しようとするじゃん」

 

「俺は別に……」

 

 

しかし、アタシはその先を言わせない。どさりと彼のベッドサイドに腰を下ろして代わりに言うの。

 

 

「隠すことがなんでもかっこいいワケないよ。竜騎はアタシを思ってのことでも、アタシはそれで納得しない。竜騎が抱えてるものはアタシだって抱えたい」

 

「リサ……」

 

「だって、アタシは竜騎の彼女だもん……違う?彼女であるアタシにも、隠し事なんて許さないんだから」

 

「…………」

 

 

再び口をつぐんだ竜騎はしばらく考えるように目を伏せたままだ。しかし、やっとアタシの方を見て口を開いてくれた。

 

 

「わかったよ、話す……ごめん、俺はこう言うのは不器用だからさ」

 

「あはは!そんなの今に限ったことじゃないじゃん!」

 

「リサには助けられてばかりだな……情けない」

 

「そうやってカッコつけるからだよ~、かっこいいのもいいけど、それはライブで一番かっこいい竜騎を見せてくれたらそれで十分!」

 

「そうだな」

 

 

やっと笑ったね、竜騎。

 

 

「……まあ、じゃあ何から話すかな……取り合えずリサに知って置いて欲しい事だから」

 

「……うん」

 

 

それからしばらくの間、アタシは竜騎の過去を少しだけ知ることができた。少しだけって思ったのは、竜騎が何か考えながら話しているのが分かったから。

 

“それ以上”は、今回は許してあげようと思う。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

 

『キング・アリーナ:控え室』

 

 

アタシ達、Roseliaのライブが終えた後に、竜騎のライブが終わった。竜騎が控室に戻ると…。

 

 

 

「竜騎…」

 

「ん?」

 

 

友希那が竜騎に話しかけて来た。

 

 

「リサからその…聞いたの。前の様に向こうで怖がられてた事とか…」

 

「リサ…」

 

「ご、ゴメン…。結局話しちゃった……」

 

「私達が後でリサに聞いただけなの。リサは許してあげて…」

 

「まぁ、俺は良いけどね」

 

 

竜騎は気にしては…無いと思う。うん…そんな時に…

 

 

「竜騎先輩!お疲れ様で~す!」

 

「あ、香澄ちゃん」

 

 

控室に香澄が飛び込んで来た。

 

 

「香澄、今はコードネームの方で呼べよ!」

 

「あ、ゴメ~ン有咲」

 

 

香澄…忘れてたなぁ?

 

 

「そう言えば、もうすぐ彼女…“葉山アミ”の順番でしたね」

 

「そうね…観に行きましょう」

 

「うん…」

 

 

アタシ達は最後の出場者…“葉山アミ”のライブを観に行く。

 

 

「では、最後の曲です」

 

 

彼女はそう言って最後の曲を歌う。この歌声…アタシからすれば相当な物だ。

 

 

「彼女、相当ね…」

 

「ボーカルだけでコレ程とは…」

 

 

友希那も紗夜も感心してる。そして彼女が歌い終え、彼女が喋り始める。

 

 

「私の歌を聴いて頂き、ありがとうございました。突然ですが、1つだけ私の我儘を宜しいでしょうか?」

 

「え?」

 

「!」

 

 

彼女の我儘とは何だろうと思ったら、竜騎(漆黒の魔竜)がスポットライトを浴びる。

 

 

「漆黒の魔竜、今ここで私とデュエルしなさい!」

 

「えぇ!?」

 

 

葉山アミは竜騎にデュエルで勝負しろと言い始めた。

 

 

「何時かは来るって思ってた…。行って来る」

 

「竜騎…」

 

 

竜騎はそう言ってステージに立つ。

 

 

「そろそろ、仮面を取ったらどう?竜騎…。私は正体を知ってるのよ?」

 

「やれやれ…正体をバラすなよ…」

 

 

あの娘…竜騎の正体を知ってるの…?それだけじゃない…

 

 

「え…アレって…“冷酷なる魔竜”…辰巳竜騎じゃあ…」

 

「えぇ!?あの人が“漆黒の魔竜”だったの!?」

 

「マジかよ…正体がカリスマデュエリストだったなんて…」

 

 

観客側からも大騒ぎ。そうだよね、まさか此処で正体がバレるなんて思っても無いもの…。

 

 

「あわわわ…、何か凄い騒ぎにになってない…?」

 

「うん…正体が誰も予想出来なかったんだろうね…」

 

「うん、此処まで騒ぎになるなんて…」

 

「あの葉山アミって女、何考えてんだ…」

 

 

一方で観客席に居る有咲達ポピパや他のガルパも、竜騎の正体が観客等にバレた事に動揺が隠せない。

 

 

「さて、じゃあデュエルを始めましょうか…」

 

「…」

 

「「デュエル!」」

 

 

こうして、竜騎と葉山アミのデュエルが始まった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

竜騎:LP4000

アミ:LP4000

 

 

 

『1ターン目』

 

 

「私のターン!私はモンスターをセットし、カードを1枚伏せてターンエンド!」

 

「え?伏せただけ?」

 

「彼女…どう言うつもりでしょう?」

 

 

 

『2ターン目』

 

 

(アミが意味も無く伏せるだけで終わる訳が無い…恐らく…。いや、今は此方のペースに持ち込む)

 

「俺のターン、ドロー!フィールド魔法、“リボルブート・セクター”を発動!そして効果で、手札から2枚まで、ヴァレットを守備表示で特殊召喚する!エクスプロードヴァレットと、シルバーヴァレットを守備表示で特殊召喚!」

 

 

シルバーヴァレット・ドラゴン

効果モンスター

星4/闇属性/ドラゴン族/攻1900/守 100

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):フィールドのこのカードを対象とするリンクモンスターの効果が発動した時に発動できる。

このカードを破壊する。

その後、相手のEXデッキを確認し、その内の1枚を選んで除外する。

(2):フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。

デッキから「シルバーヴァレット・ドラゴン」以外の「ヴァレット」モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

「そして手札から、アブソルーターを特殊召喚!そして現れろ!野望を突き進むサーキット!召喚条件は“ドラゴン族・闇属性モンスター2体”!俺はエクスプロードとアブソルーターの2体をリンクマーカーにセット!リンク召喚!来いリンク2、“デリンジャラス・ドラゴン”!」

 

 

デリンジャラス・ドラゴン

リンク・効果モンスター

リンク2/闇属性/ドラゴン族/攻1600

【リンクマーカー:上/下】

ドラゴン族・闇属性モンスター2体

このカード名の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

(1):相手エンドフェイズに、このターン攻撃宣言をしていない

相手フィールドの攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターを破壊し、その元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。

(2):このカードが墓地に存在し、自分フィールドに「ヴァレット」モンスターが特殊召喚された場合に発動できる。

このカードを特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。

 

 

「アブソルーターの効果で、デッキからアネスヴァレットを手札に加える。そして再び現れろ、野望を突き進むサーキット!召喚条件は“トークン以外のモンスター2体以上”!俺はリンク2のデリンジャラスとシルバーヴァレットの2体をリンクマーカーにセット!3つの銃口よ、相手の守りも策も全て打ち抜け!リンク召喚!リンク3、“スリーバーストショット・ドラゴン”!!」

 

「来ました、竜騎さんの…主力モンスター…」

 

「しかも、守備相手なら貫通効果でダメージも狙えます」

 

「させないわ。速攻魔法“禁じられた聖杯”を発動。ターン終了時まで、スリーバーストの攻撃力を400アップして効果を無効化!」

 

 

禁じられた聖杯

速攻魔法

(1):フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。

そのモンスターはターン終了時まで、攻撃力が400アップし、効果は無効化される。

 

 

「攻撃力は上がったけど…貫通効果が…」

 

「そのままバトル!スリーバーストでセットモンスターを攻撃!」

 

 

竜騎がスリーバーストで、アミのセットモンスターを攻撃。アミのセットモンスターは“伝説の白石”と言うカードだった。

 

 

「伝説の白石の効果発動。墓地に送られた時、デッキから“青眼の白龍”を手札に加える」

 

「ブルーアイズ…アミのエースか……」

 

 

青眼の白龍

通常モンスター

星8/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500

高い攻撃力を誇る伝説のドラゴン。

どんな相手でも粉砕する、その破壊力は計り知れない。

 

 

「あわわわ…ブルーアイズ…」

 

「あ、あこ…そんなに凄いカードなの?」

 

「そりゃそうだよ!!昔から凄く強くて人気の高いドラゴンなんだよ!デュエルでも歴史が長いし、今でも関連のカードだって増えてる程の人気カードなんだよ!」

 

「そ、そうなんだ…(汗)」

 

 

そんなに昔から人気があるんだ…しかも画面で見たけど…レベル8で攻撃力3000に守備力2500…!?…正直強すぎる(汗)でも、竜騎だってヴァレルロードを出せば…。

 

 

「カードを1枚セットして…ターンエンド」

 

 

 

『3ターン目』

 

 

 

「貴方のエースはまだかしら?」

 

「そう焦るな。デュエルは始まったばかりなんだ」

 

「エース…ヴァレルロードの事でしょうか?」

 

「恐らく…」

 

「早く出して欲しいものだけれど…」

 

「葉山さん…ヴァレルロードの事、凄く気にしてますね…」

 

「うん…」

 

「えらいヴァレルロードを意識してるんだ」

 

「勿論よ。………ねぇ竜騎?」

 

 

ヴァレルロードに関しては凄く意識している葉山アミから、意味深な言葉が発せられる。

 

 

 

「貴方のヴァレルロード・ドラゴン、アレは何処で手に入れたの?」

 

「……え?」

 

 

ヴァレルロードを何処で手に入れたか…?……一体何を言ってるの………?

 

 

「アミは既に知ってる筈だけど?」

 

「それとも、言えないのかしら?」

 

「ちょっと待ってよ!竜騎がヴァレルロードを持ってて、何か問題でもあるって言うの?」

 

 

アタシが葉山アミにそう抗議する。だけど彼女はこう言った…

 

 

「貴女とボーカルの人って、竜騎の幼馴染なのよね?」

 

「そ、そうだけど…」

 

「それと何が関係すると言うの?」

 

「どうやら、何も聞かされて無いのね」

 

 

葉山アミが呆れながら言う。まるで挑発をする様に…。

 

 

「どう言う事?」

 

「辰巳竜騎と言う人間は、貴女達が思っている以上に隠し事が多いと言う事よ」

 

「そ、そんな事…」

 

 

確かに竜騎は隠し事があるかも知れない。だけど…

 

 

 

「だったら、嘗ての竜騎のエースがヴァレルロードでは無い事も知ってる筈だけど?」

 

「え?……嘗てのエース……?」

 

「竜騎の前のエースは“闇鋼龍ダークネスメタル”だった筈よ?」

 

「闇鋼龍…ダークネスメタル……!…そうだ、そうだった!」

 

「そうだったわ…。戸山さんの時のデュエルで、違和感があったのは…コレだったのね」

 

 

そうだった。アタシと友希那は10年以上前から竜騎と居たのに、すっかり忘れてた…。

 

 

「そしてヴァレルロードは元々、彼が2年前から使い始めたカード。そして彼が最初の所有者では無かった…」

 

「…え?」

 

「おにーちゃんが最初の所有者じゃ……無い?」

 

 

一体どう言う事…?竜騎以外の所有者が居たって言うの…?

 

 

「その所有者は彼にとっての恩人である“葉山亮斗”。そう………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“4年前に殺されて亡くなった、私の父のエースモンスターだったから”よ!!」

 

 

「…え!?」

 

「な……!?」

 

 

竜騎の恩人で……葉山アミの…お父さんの…カード…?………それって……どう言う事…?

 

 

 

 

(リサ視点END)

 

 

 

第21話:完

 

 

 

 

 

 

「竜騎と…」

 

 

 

 

 

 

 

「リサの…」

 

 

 

 

 

 

 

「「今日のカード紹介コーナー!!」

 

「今回は此方!“オートヴァレット・ドラゴン”!」

 

「お、別のヴァレットだね!リンクモンスターの効果対象になったら、今度は自身を破壊して…魔法・罠を墓地送りにするんだ☆」

 

「しかも、マグナやシェルと同様に破壊されたターン終了時に別のヴァレットを特殊召喚出来るんだ!」

 

 

「次回、疑惑のヴァレルロード!………竜騎、嘘…だよね…?」

 

 

 

 

 

『オリキャラ紹介②』

 

 

葉山アミ(はやま あみ)

イメージCV:伊藤静

年齢:17歳

学年:魔気亜高等学校3年生

一人称:私

好きな食べ物:梅昆布茶

嫌いな食べ物:トマトジュース

趣味:発明、作曲

楽器:専用マイク

デッキ:青眼デッキ

 

 

暗い青緑の髪をした物静かな少女で、今は西日本の天才歌姫と呼ばれている注目のボーカル。

竜騎とは4、5年前に知り合ってたらしいが、再会そうそう、竜騎に宣戦布告を仕掛けて来た。

エースは“青眼の白龍”。

 

 

 

「次に会う時は、貴方と私……何方かの野望が潰える時よ」

「辰巳竜騎と言う人間は、貴女達が思っている以上に隠し事が多いと言う事よ」

 

 

 

 




ご観覧、ありがとうございました!
まだまだシリアスは続きます!お楽しみに!
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