シリアスは続きます…。
(リサ視点)
「その所有者は彼にとっての恩人である“葉山亮斗”。そう………“4年前に殺されて亡くなった、私の父のエースモンスターだったから”よ!!」
「………」
え?…それって竜騎が…その恩人を………そんなまさか…
『えええええええええ!?』
『何よソレ!?』
観客席で凄い騒ぎが起こり始める。
「「「「「な、な、何だってえええええええええええ!?!?!?」」」」」
観客席に居る香澄達も動揺を隠せずに大声を出す。
「そ、そんな訳ないでしょ!!竜騎がそんな…」
「何か勘違いしてないかしら?誰が竜騎が殺したって言ったのよ……」
「え?」
はい?竜騎じゃない………?
「もう犯人は4年前に何故か捕まったわよ…」
「紛らわしい言い方をしないで下さい!!」
「そうだよ!紛らわしいから!」
紗夜が凄く怒ってる。そりゃそうだよ!アタシだって怒るって!だが、彼女が次に言った言葉は…
「私が一番の問題は…何故竜騎がヴァレルロードを持ってるかって事よ…」
「持ってるって…まさかと思うけど…」
「竜騎さんが…盗んだと、疑ってるの…ですか?」
「他にどう説明をするのかしら?」
竜騎が盗んだ…?そんな訳無いじゃん、だって…竜騎だよ?
「言い掛かりに決まってるわ!まさかとは思うけど、竜騎を陥れようとしてるのかしら?」
友希那がそう抗議する。でも、葉山アミはまだ続ける。
「じゃあ、本人に聞いて見れば…?」
「竜騎、違うよね?違うって言って!!」
「竜騎、どうなの?」
「竜騎さん!」
「おにーちゃん!」
「竜騎さん……!」
アタシ達は竜騎に違うと言って欲しくて竜騎尋ねた。そんな時…
「ねぇ、他のお客さん達…何か調べて無い?」
「ん……え?」
沙綾が他の観客の携帯をコッソリ見ると…ヴァレルロードに対する疑惑を調べていた。しかも…
「コレは…」
「どうやらお互いのデュエルディスクに出たわね。貴方のヴァレルロードには疑惑があるって…。ルール上、疑惑として問題なったカードは、審議が明らかになるまで使用は出来ないって…」
「え!?」
「ですが…デュエルはもう、始まってます…」
「デュエル中の場合はどうなるのですか!?」
そうだよ!今はもうデュエルの最中だよ?今更になって…
「疑惑とされている対象のカードを使わなければ、何の問題も無いわ。ただ…このデュエル中に1回でもヴァレルロードを使用した場合、“辰巳竜騎の反則負け”になるわ」
「………!?」
「そ、そんな…」
ヴァレルロードを使用した時点で竜騎の負けが決まる…。そんな…そんな事って……
「ヴァレルロードが…使用禁止に…?」
「そんなの無茶苦茶だよ!?」
「ヴァレルロードは、竜騎さんが最も主力としているエースモンスター…」
そうだよ…竜騎にとって大事なカードなのに…。でも、竜騎は何で何も言い返さないの?
「ねぇ竜騎!何で言い返さないの!?違うなら違うって言えば良いじゃない!」
「………」
「それとも何?葉山アミの言う事が真実だとでも言うの!?ねぇ竜騎!違うって言ってよ!!」
「竜騎!」
「竜騎さん!」
「おにーちゃん!」
「竜騎さん…!」
アタシを筆頭に友希那達も竜騎に呼びかける。信じたい、信じたいけど…
「絶対に違うもん!!!!!!」
「!?」
「香澄ちゃん………?」
観客席から大声で違うと言ったのは、香澄だった。
「竜騎先輩は…とてもキラキラドキドキと流星の様な煌めきを持ってるんですよ!そんな事する訳無い!!!」
「戸山さん…」
「香澄…」
香澄は竜騎がそんな事をする訳が無いと観客席から訴えてる。
「香澄…お前って奴はさぁ…。でも、その通りだよな………よく聞け、葉山アミ!!!」
香澄の隣で立ち上がった有咲も一緒になって叫ぶ。
「竜騎先輩に限ってな、盗むとか有り得ねぇから!私達は何度も竜騎先輩に助けられてるんだ!竜騎先輩と出会って1ヵ月以上ってだけかも知れなぇけど、竜騎先輩の音楽やデュエルに、そんな悪意1ミリも感じねえんだよ!勝手な事言ってんじゃねぇ!!」
「うん、竜騎先輩に限って無いから。さっきの言葉は取り消して」
「市ヶ谷さん、花園さん…」
有咲やたえも一緒になって、竜騎がそんな人じゃないと主張してる…。そうだよね…アタシ達が竜騎を信じなくて、誰が信じるって言うの。
「そうね…戸山さん達の言う通りだわ…。竜騎がそんな事をする人じゃないって、私達が良く知ってるのに……」
「私も自分が恥ずかしいです…。一瞬でも竜騎さんを疑うなんて……」
「あこも…少しでも疑いそうだった…」
「竜騎さんは、間違っても…盗みなんて…しません…」
「うん、そうだよね!竜騎が言わないのは…単に堂々としてるだけだよ!」
うん、そうだよ!竜騎はそんな事しないもん!アタシは信じてる!
「でしたら調べましょう!デュエルの公式大会等の記録を探せば、真実が見つかるかもしれません!」
「はい、あこも探します!」
「私も…竜騎さんの、無実を…。今井さんと湊さんは…デュエルを見守ってて、下さい…」
「分かったわ、お願いね」
「アタシ達は、竜騎の側に居るよ」
そうして紗夜とあこ、燐子がヴァレルロードの事を調べに向かった。一方で…
「じゃあ、私達も竜騎先輩の無実を証明しようよ」
「うん、りみりんの言う通りだね。今度は私達が竜騎先輩を助ける番だよ!」
「うん!皆、絶対に頑張ろう!」
「あたし達も手伝うよ?」
「私達も!」
「そうよ!皆で探して、竜騎の笑顔を守りましょう!」
「蘭ちゃん!彩先輩!こころん!」
香澄達もヴァレルロードの真実を探す為に動き始める。
「美しい友情ね…でも、エースを封じられた貴方は私に勝てない。私のターン、ドロー!私は魔法カード、“古のルール”を発動!」
古のルール
通常魔法
手札からレベル5以上の通常モンスター1体を特殊召喚する。
「手札から、レベル5以上のモンスターを特殊召喚!粉砕せよ、青き瞳を持つ破壊の白龍!“青眼の白龍”!!」
「レ、レベル8のモンスターを…こんな簡単に…?」
葉山アミの攻撃力3000のモンスターを魔法カードだけで簡単に…。竜騎のスリーバーストの攻撃力を上回ってる…。
「更に“アサルトワイバーン”を召喚!」
アサルトワイバーン
効果モンスター
星4/光属性/ドラゴン族/攻1800/守1000
(1):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時、このカードをリリースして発動できる。
自分の手札・墓地から「アサルトワイバーン」以外のドラゴン族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
「このままだと…竜騎が……」
(リサ視点END)
ーーーーーーーーーーーーーーー
(紗夜視点)
私達は竜騎さんのヴァレルロードの疑惑を晴らす為、戸山さん達と協力して情報を探している。
しかし、思っている以上に困難だった。
「クッソ…見つからねぇ…」
「検索しても、竜騎先輩が使ってる事ばかりだね…」
市ヶ谷さんや牛込さんは、検索して調べている様ですが…こう言った情報は入手が困難な様…。
「麻弥ちゃん、日菜ちゃん…どうだった?」
「連絡しても見ましたが、師匠以外が使ってるのは誰も知らないって言ってます…」
「アレってきっと、凄くるるるんっ♪って言う程にレアなんだよ!」
妹の日菜の表現は相変わらずだけど、でもヴァレルロードは相当、貴重なカードみたい…。
「でも、デュエル協会も全然教えてくれないよぉ…。公式のカードだから問題無いって言ってるだけで…」
「うん、もしかしたら…竜騎先輩だけかも知れないよ…」
「どう言う事、つぐみ?」
羽沢さんの言葉に私達は耳を傾けた。
「羽沢さん、それはどう言う事ですか?」
「実は…竜騎先輩のヴァレルロードだけでなく、ヴァレットと言うシリーズは…、2年前に竜騎先輩が初めて使ったと言う事で…。持ってる人が他に居ないって話もあるんです…」
「そ、そんな…」
「ヴァレルロードだけじゃ無くて…ヴァレットも…?」
余りにも絶望的な状態…、どうすれば……。一方で弦巻さん達は…
「こころ…何か方法は無いかな?」
「そうだわ!カードの内部データを調べれば良いのよ!」
「はい…出来るの!?」
弦巻さんが言い出したのは、カードの内部データを調べると言う事だ。そんな事が可能なのだろうか…
「調べると言ってもどうやってですか?」
「これからデュエル協会に連絡して、中にある使用認証のデータ等を調べるのよ!そうすれば、真実が明らかになるわ!」
弦巻さんはそう言って、ハロハピメンバーを連れて行った。
(紗夜視点END)
ーーーーーーーーーー
(リサ視点)
「さて、バトル!青眼の白龍でスリーバーストを攻撃!!」
「やられるか。罠カード、“セキュリティー・ボール”を発動!ブルーアイズを守備表示に変更!」
セキュリティー・ボール
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。
その攻撃モンスター1体の表示形式を変更する。
相手の魔法・罠カードの効果によって、
セットされたこのカードが破壊され墓地へ送られた時、
フィールド上に存在するモンスター1体を選択し破壊する。
「へぇ…じゃあ私はターンエンド。最も、エースを失った貴方はどうするのかしら?」
「………」
竜騎はどうにか攻撃を防いだけど…エースを出せない今、不利である事に変わりはない。そんな時に紗夜達が戻って来た。
「紗夜!どうだった?」
「それが…、デュエル協会も勝手に教える訳にも行かないって言ってた上に…、情報の方も竜騎さん以外がヴァレルロードが公式で使われている所が全然…」
「そ、そんな…」
「ですが…弦巻さんが、カードの内部データを調べる為に動いて…ます」
「そうなの…。ただ…」
「リサ姉、おにーちゃんの方は?」
「どうにか防いだけど…、このままだと……」
そう、ヴァレルロードを封じられてしまい、竜騎はどうするんだろう…。そんな不安が押し寄せる………。
「もう1つ提案があるわ…」
「提案…?」
「このままサレンダーして、ヴァレルロードを渡しに渡せば、今回の事は無かった事にしてあげる」
「…!?」
葉山アミが言ったのは、自分にヴァレルロードを渡してサレンダーしろって…。
「そんな、勝手に決めないでよ!」
「じゃあ竜騎…貴方はどうするの?」
「俺は…」
竜騎…一体…どうするの……?
「例え、ヴァレルロードを封じられても……自分の野望を捨てる気は無い!」
「野望………?」
それってこの間言ってた…“王の座”の事?
「俺は、音楽とデュエル…“2つの王の座”を手に入れて、“真の竜王”になって……自分の野望を実現する!2年前のあの日、そう決めたんだ!!その野望を阻むと言うなら、心の臓を抉って、息の根を止めてやる!!」
「竜騎……」
真の竜王…?音楽とデュエルの王…?一体、竜騎は何を言ってるんだろう…?それが竜騎の野望に必要な事なの?そもそも竜騎の野望って……?
「!!」
「え?何…?地震?」
「来た……」
そんな事を考えてたら、会場で振動が起きる。地震……?そう思ってると……
ズドン!!!
観客席の通路の中央に何か現れた。
「な、何アレ!?」
「お、オブジェ…でしょうか?」
『マイロード、モニュメントが出現しました!』
「とうとう2回目のご対面だ!!」
現れたドラゾーが“モニュメント”と言い、竜騎は2回目のご対面と言ってるけど…アレは本当に何…?
そして、それが…竜騎の目指す野望を知る事になるとは…この時のアタシは知らなかった…。
(リサ視点END)
第22話:完
「竜騎と…」
「リサの…」
「「今日のカード紹介コーナー!!」
「今回は此方!アミのエース、“青眼の白龍”!」
「攻撃力3000、守備力2500…圧倒的じゃん…。しかも魔法カードを使ってあんなに簡単に出してるし…」
「デュエルモンスターズが初めて誕生してから、今でも人気があるドラゴンで、今でも専用の関連カードが増えてるんだ!ドラゴンの中でも歴史が長いね!」
「次回、真の竜王!それが…竜騎の野望…」
ご観覧、ありがとうございました!
次回はオリ主の野望が明らかに…!