バンドリ-漆黒の竜王-(本編完結)   作:D・MAKER

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第2話です!遂にオリ主とリサが再会します。


黒竜と女神の再会

(リサ視点)

 

 

引っ手繰りを追い掛けて、結構走った。もう何処まで走ったか覚えてない程。

 

 

「っち…」

 

「?」

 

 

引っ手繰りは急に広場の池で止まった。広場には人気が無い…。

 

 

「此処なら…」

 

「…え?……なっ…!?」

 

 

引っ手繰りは何かを取り出した。取り出したのは何と“包丁”だ。

 

 

「ま、まさか…」

 

「此処で大人しくすりゃあ…命は取らないぜぇ?」

 

「や、ヤダ…」

 

 

アタシは恐怖して体が硬まる。でも…こんな事で…

 

 

「じゃあ、死ぬか?」

 

「ヒッ…!?」

 

 

アタシはその脅迫に更に恐怖を抱く。そんな時…

 

 

「リサ、大丈夫!?」

 

「…今井さん…!?」

 

 

友希那達が駆けつけて来てくれた。

 

 

「おっと、動くな!このガキの命が惜しいならな!」

 

「リサ姉!!」

 

「何故こんな真似を…」

 

「テメェ等に話す気は根も葉もねぇんだよ!このガキを返して欲しければ金を用意しな!」

 

「ひ、卑怯な…」

 

 

紗夜達もアタシの所為で抵抗出来ない状態…。どうしよう…

 

 

「払わねぇなら、このガキの後にテメェ等も後でコイツの元へ送ってやる…」

 

「や…やだ…。アタシは良いから皆だけは…」

 

「人質が意見してんじゃねえ!死ね!!」

 

「イヤアア!?」

 

「「「「リサ(リサ姉/今井さん)!!!」」」」

 

 

ゴメン皆…ゴメン竜騎、アタシは今日で…

 

 

ドカンッ!!!

 

 

「ギャアア!?」

 

「「「「「……え?」」」」」

 

 

何故か引っ手繰りが吹っ飛んでた。一体何が起こったんだろう…?

 

 

「今のは…」

 

「あこ見ました!横から銃弾が出て、バーンとなって!」

 

「銃弾…それにしても大きい様な…」

 

『グルルル…』

 

「な、何ですか…今のは?

 

「狼…?」

 

「あ、アレ、です…」

 

「りんりん?…えぇ!?」

 

 

燐子が何か動揺していて、更にあこも何かを見て声をあげていた。アタシも見てみると…

 

 

「…な、何……アレ?」

 

「ド、ドラゴン…?」

 

 

向いた先に居たのは、赤と黒を中心に見た目がメカメカしいドラゴンだった。と言うよりも…デカい。

 

 

「いつつ…って、うわあぁ!?」

 

「ギャアギャアほざくな…犯罪者の声は耳が腐る…」

 

「彼は…」

 

「へ、漆黒の魔竜…」

 

 

竜の足元に居たのは、先程ライブで活躍していた漆黒の魔竜本人だった。あのドラゴンは彼が出したのだろうか…?

 

 

「このガキぃ…俺様が誰だかわかっt」

 

「知るか」

 

「って、まだ言いきってねぇだろうが!」

 

「犯罪者の分際で、俺に気安く意見するなよ……?」

 

「!?!?!?」

 

 

何…この憎悪に満ちた威圧は…彼から…?

 

 

 

「やれ…“ヴァレルロード・ドラゴン”」

 

『グルアアア!!』

 

「う、うわあああああぁぁぁぁあああ!?」

 

 

彼の指示であのドラゴンは引っ手繰りを攻撃した。そして引っ手繰りは完全に気絶している。怪我は全く無い見たい…。

 

 

「えっと…何これ…」

 

「「「「……………………」」」」

 

 

アタシもそうだけど、友希那達も開いた口が塞がらない状態。まぁ…無理もないよね。あ、バッグは無事だった。

そして警察が到着し、引っ手繰りを逮捕しパトカーに乗せて去った。

 

 

「リサ姉、大丈夫だった!?怪我とかしてない!?」

 

「うん、大丈夫だよ」

 

「それにしても、彼が出したあのドラゴンは…」

 

「もしかしたら、デュエルモンスターズ…でしょうか?」

 

「それって昔からある“カードゲーム”だっけ?」

 

「何にしても…お礼の1つは言わないとね…」

 

「うん、そうだね…ちゃんとお礼を言わないと」

 

 

そう言ってアタシは彼、漆黒の魔竜にお礼を言いに行った。

 

 

「あの…」

 

「大丈夫か?」

 

「はい、ありがとうございます。大事な物があったので…」

 

「なら良かった…」

 

「漆黒の魔竜さん、私からもお礼を言うわ。ありがとう…」

 

「気にする事は無いさ。単に個人で犯罪者を痛ぶりたかっただけさ。ま、警察も肝心な所で役に立たん」

 

「…本当に変わった人ですね…」

 

「まぁ…リサの事を放って置く訳にも行かないし…」

 

「…あれ?何でリサ姉の事知ってるの?」

 

「…あ(汗)」

 

「貴方…何処かで会った事無いかしら?」

 

「会った事があると言うより、有名だから知らない訳無いけどねぇ…(汗)」

 

「あ…」

 

「今井、さん…?」

 

「そのキーホルダー…」

 

「え?…あ…(汗)」

 

 

それはアタシが昔、彼にあげた“ドラゴンのキーホルダー”だった。やっぱり彼…漆黒の魔竜は…

 

 

「さて、俺もそろそろ消えるかな…」

 

「待って!」

 

「ん?」

 

 

アタシは彼を呼び止め…そして尋ねた。

 

 

「竜騎…?」

 

「……竜騎?」

 

「「「???」」」

 

「…………」

 

 

アタシは竜騎じゃないかと尋ねた。だけど、彼は少し黙ってた…そして口を開くと…

 

 

「口外しないなら…正体を教えても良い…」

 

「う、うん…」

 

 

アタシはそう返事した。そして、彼は仮面を取った…。その素顔は…

 

 

 

 

 

 

 

「久しぶり、リサ」

 

 

久しぶり…じゃあ、本当に竜騎だ…。竜騎が帰って来てくれたんだ……

 

 

「りゅうきぃ…」

 

「?」

 

「竜騎ーーー!!!」

 

「うおっ!?」

 

 

アタシは嬉しさの余り、竜騎に抱き着いた。

 

 

「竜騎、竜騎~、ヒック…会いたかった…会いたかったよぉ~……ヒック」

 

「10年、待たせた…かな?」

 

「うぅ…10年も待たせ過ぎだよぉ…ヒック、アタシ…忘れられたんじゃないかって…不安だったんだよぉ…ヒック…」

 

「それは無い」

 

 

竜騎…りゅうき・・・リュウキ…やっと…やっと帰って来てくれた。

 

アタシとの約束を守ってくれた…。

 

それに、アタシを助けてくれた…アタシだけの竜騎…。

 

竜騎、りゅうき、リュウキ……………

 

 

 

 

 

 

 

モウ、アタシヲ離サナイデ……………

 

 

 

(リサ視点END)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

(竜騎視点)

 

 

 

再会そうそう、抱き着かれた上にワンワンと泣き始めたリサ…。さて…どうするか…。

 

 

「竜騎……なの?」

 

「久しぶり友希那、良く俺だって分かったなぁ」

 

「そのキーホルダー、リサから貰った物でしょう?覚えてるわよ」

 

「えっと、湊さん…お知り合いですか?」

 

「私とリサの幼馴染よ、10年前に引っ越してたのだけど…何時帰って来たのかしら?」

 

「1週間前」

 

「竜騎って名前…何処かで…………あああああああああ!!」

 

「ど、どうしたの、あこちゃん…?」

 

「急に大声を出したらビックリするでしょ!?」

 

「この人って、“冷酷なる魔竜”の異名を持つ“辰巳竜騎”さんですよ!!2年前に当時16歳の若さでデュエル協会から認定された“カリスマデュエリスト”ですよ!!」

 

「あ…思い出しました…確かに、あこちゃんの言う通り…」

 

「そうなの?」

 

「私達はデュエルの事は全然ですので…(汗)」

 

「だろうね」

 

 

そうやらドラムの娘はデュエルでの俺を知っている様だ。リサとか辺りは全然っぽいけど。

 

 

「まさか“漆黒の魔竜”の正体が、湊さんと今井さんの幼馴染で…カリスマデュエリストだったとは…」

 

「そうね。貴方が“漆黒の魔竜”だと言う事は明らかになった訳だし」

 

「はぁ…折角の仮面とコードネームなのにバレた…」

 

 

そう、本来なら正体を明かす気は無かったのに…バレた。

 

 

「何で正体を隠してたの?」

 

 

友希那が不機嫌そうに問い詰めて来る。さて…どう誤魔化すか…。

 

 

「個人の自由意志かな。コードネームを使用したり、仮面を使ったらダメと言う法律も無いし」

 

「確かにそうだけど…それで大事な人を悲しませたりして良い理由にはならないわよ?特にリサは…」

 

「ハハ、ごめん(汗)」

 

 

正論を言われたなぁ。まぁ2人共、成長したんだなと実感する。

 

………所でリサ…泣き止んだなら、そろそろ離れて貰おうかな…。“アレ”が当たってるし……//////

 

 

「リサ…そろそろ…良い?」

 

「………………ヤダ、もっと…」

 

 

そう言って更に“ギューッ”っと強く抱き着かれる。何故!?

 

 

「…反省の色が見えないわね………?」

 

「理不尽!?」

 

 

友希那も薄い眉で分かる位には不機嫌になるわで…。他の3人は蚊帳の外状態で困惑してる。

 

 

「と、取り合えず…お詫びに何かするとしようかな」

 

「何でも!?」

 

「何でもとは言ってない…」

 

 

リサが凄い目をキラキラさせてる………いや、違う。よく目を見るとコレ………ギラギラしてて怖い(汗)

 

 

「へぇ…だったら…」

 

 

おーい、何でもと言って無いだろうに…、何時からそんな娘になった訳…(汗)

 

 

「で…何をお願いする訳?」

 

「簡単よ、竜騎…私達と組んで欲しいの」

 

「………は?」

 

 

組んで欲しいって…バンドの事だよなぁ…。良いのか?

 

 

「どうしたの?お願いを聞いてくれるんじゃ無かったのかしら?」

 

「Roseliaってガールズバンドだから、男の俺と組んで大丈夫なの?」

 

「男と組んじゃダメって言う決まりも無いし、コラボと言う形であれば問題無いわよ。貴方の音楽は、私達を高めてくれるって思うの」

 

「流石は友希那!竜騎~、良いでしょ?アタシも竜騎と一緒に居たいし…ね?ウルウル…」

 

 

わぉ…上目遣いで頼んで来たよ…(汗)威力が強すぎる…

 

 

「俺は良いけど、俺等3人だけで話を進めるのは良くないと思う…」

 

「それもそうね…皆はどうかしら?」

 

 

自分で言ってんは何だけど…流石に男に抵抗あるから反対するんじゃ無いかと思う…

 

 

「お2人の私情が多めに見えますが…私としても良い刺激になると思うので、私は賛成です」

 

「あこも賛成です!ふっふっふ…青薔薇と黒き魔竜が交わりし時、真の力が覚醒する」

 

「私も…賛成、です。この人と一緒に…バンドをしたら…、Roseliaにとっても、良いかもしれません…」

 

「わぉ…」

 

 

あらま、アッサリと了承してる…。俺が思ってるよりも“お人好し”かな?

 

 

「と言う訳で、宜しくね竜騎」

 

「やった~!竜騎と一緒だぁ♪」

 

「あ、せめて正体は口外しないで欲しい」

 

「あら?それは良いけど…」

 

「大丈夫、その件は守るからさ!」

 

「そうね、私達のヒーローなのだから、それくらいは…ね?」

 

「俺…ヒーローよりも“ドラゴン”が良い」

 

「そ、そこですか…(汗)」

 

 

そう言って友希那と握手を交わす。皆、微笑ましく思ってるしリサもニコニコしていた。

 

だけど何故だろう…ニコニコしているリサから…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10年前と同様に“黒い何か”を感じたのは…

 

 

 

 

第2話:完

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

「次回、“嫉妬の女神”!……何だろう…寒気が…」

 

 

 




ご観覧、ありがとうございました!
次回はタイトル通り、リサが…(汗)
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