増々謎が深まります←
(竜騎視点)
『Circle:ロビー』
「親分、水臭いですぜ?」
「何が?」
俺がリサ達と練習が終わった後の事、炎の奴がいきなり訳の分からない事を言い始めた。
「いやいや、昨日の強盗を倒したのって親分でしょう?」
「強盗…?あぁ、今朝ニュースになってたのか?俺は知らんぞ?」
「竜騎先輩、私達を誤魔化そうとしてもダメです!昨日は黒いドラゴン頭のヘルメットを被ってカッコよく強盗を倒したんですから!」
「本当に何の話…?」
「竜騎さん、まだ白を切るつもりですか?」
「あのさぁ…さっきから皆揃って、何アタシの竜騎に言い掛かりを付けてるのかな?」
「ひいいい!?」
「リサ、取り合えず落ち着いて…」
強盗を倒したのは俺じゃないと言っても、信じてくれないアフグロと炎だけど…またリサが黒くなった。取り合えず俺はリサを止めた。
「ですが、竜騎さんは私達と遅くまで練習をしていました。その時間帯に竜騎さんが行くと言うのは無理があります」
「紗夜の言う通りよ。他に何の根拠があって、美竹さん達は竜騎を疑ってるのかしら?」
「そ、それは…」
「あの…竜騎先輩!」
「どうしたの、つぐみん?」
紗夜と友希那がアリバイを証明してくれてる。そんな時につぐみんが俺に話しかける。
「実は、その人が使ってたカードが初めて見るカードを出したんです」
「初めて見るカード?どんなの?」
「流星竜メテオ・ブラック・ドラゴンです」
「メテオブラックって…真紅眼の融合モンスター?」
「はい、ただ…ステータスや名前はソックリですけど…イラストが違うし効果持ちだったんです。その時の画像を写真で撮ったのですが…」
つぐみんがそう言って俺にそのカードの画像を見せてくれた。
「………真紅眼の融合モンスターに、こんなの有ったっけ…?」
「竜騎先輩も知らないカードだと言う事は…違法によるカードでしょうか?」
「違法カードだったとすれば、デュエルディスクから警告の知らせやら来る筈なんだけど………。データベースにも、能力が無いメテオ・ブラックだけしか載ってない」
そう、俺も見た事が無い未知のカードだった。名前の似たカードは俺も前に使ったことがあるけど、ヴァレットになってからは使ってない。
「そ、それと…そのヘルメットが使ってた真紅眼デッキが、まるで親分の回し方とソックリだったんです…」
「俺の?」
「はい、真紅眼デッキでありながら…ゲートウェイやチェックサム・ドラゴンも使ってました」
「ゲートウェイとチェックサムなら、一般でも売ってるし別に変では無いだろ?誰かが過去のデュエル映像をみて真似てるなんて事は、デュエルではよくあるし」
「しかし…」
「ねぇ?まだ竜騎を疑うのかな?」
「!?!?」
「そうです、竜騎さんが…困ってます…」
「す、すいやせん…」
リサとりんの黒いオーラに、炎もこれ以上は言えない様だ。
「あこ、そのデュエリスト気になるなぁ。おにーちゃんもそう思うよね?」
「………」
「おにーちゃん?」
「あぁ、そうだな…」
あこにそう聞かれ、俺も気になると頷いた。
(俺の前の真紅眼と同じ動き…レシピが無くなってた事と言い…偶然か?)
俺はそんな偶然を考えたけど、今は答えが出なかった。
(竜騎視点END)
ーーーーーーーーーーー
(風矢視点)
「お師匠様、何処で茶葉を買うのですか?」
「まぁな…って、何でテメェ等が一緒に居るんだよ?」
「Sharap、私だって買い物の1つはするわよ!序でに竜騎をぶっ潰すカードを探そうとね!」
「テメェ、まだ竜騎様を逆恨みしてんのか…」
「お前、竜騎さんに迷惑は掛けるなよ?」
「貴方達、私と竜騎…どっちの味方なの!?」
「「竜騎さん(様)!!」」
「即答しない!」
「マスキさんや風矢さんは、辰巳先輩に依存してますね…」
「うん、マスキも此処まで変わるなんてね…」
俺は竜騎様にお出しする茶葉等の買い出しの為に出掛けて居た。だがコイツ等も一緒になって着いて来ている。
「あ、ロック~!」
「レイ~」
「あ、香澄先輩!」
「ハナちゃんも…」
そんな感じで進んでたら、コイツ等の知人と思われる5人の女と1人の男が来た。
「あれ?その人は誰?」
「コイツは鈴井風矢って言って、チュチュが連れて来たし執事見習いだよ」
「あ、もしかして…噂の態度の悪いって言う…」
「コイツか、兄貴の執事になろうとしている無礼執事って奴は…」
「おい、それはバカゾーの入れ知恵か?」
「竜騎先輩の作ったドラゾー君に、そんな事言ったらダメだよ?」
「何で俺がテメェの言う事を聞かなきゃならねぇんだよ」
「うっ…」
「お前…そんな事言ったら、竜騎先輩にチクるぞ?」
は…!?竜騎様に…チクる………だと?
「さ、流石にソレは通じないんじゃ…」
「オイ、止めろ!!」
「え?」
「そんな事したら、竜騎様からの信用を失うだろうが!?」
「効いてるね」
それだけは避けたい…いや、避けるべきだ!
「じゃあさ、りみりんにちゃんと誤ってね」
「分かった…すまん」
「ううん、もう大丈夫だから」
止むを得なく、謝罪した。まぁ竜騎様の信用を失う事を思えばマシだな。
「でもコレでお師匠様の弱点も見つけましたね」
「そうだなw」
「テメェら…」
俺の弱点を握ったとか言うパレオやマスキの奴らを睨んでいると…
「ギャアアアア!?」
「な、何だ!?」
そう言ってると、悲鳴が聞こえた。今日は騒がしい日だ。
「悲鳴…かな?」
「言って見ようよ!」
「おい、香澄!?」
あの猫耳っぽい髪の女が先に走って行った。チュチュ達も勝手に行きやがって。やれやれ…
ーーーーーーーーーーーーー
「ガクッ!?」
「って、人が倒れてる!?」
「だ、大丈夫ですか!?」
『ソイツに触れるな』
「だ、誰…?」
其処に立って居たのは…ドラゴンをデザインしたと思われるヘルメットを被った男だった。ん…アイツが出しているドラゴン、何処かで見た事がある気がするな…
「た、助けてくれええええ!!」
『逃がすな、黒鋼龍ダークネスメタル!』
「は!?だ、ダークネスメタルだって!?」
「ば、バカな!?有り得ないぞ!」
「ア、アイツのデッキは…まるで…」
「昔…竜騎様が使われてた“真紅眼デッキ”に似てる…いや、そのものなのか…?」
『やれ!』
「ギャアアア!!」
ソイツが出したのは黒鋼龍ダークネスメタルだった。馬鹿な、アレは嘗ての竜騎様のエースモンスターだぞ!?しかも持っていたのは竜騎様のみで、4年前の事があって、もうこの世には無いカードだぞ…
「ダークネスメタルって…兄貴のカード…」
「あぁ、確かに葉山アミとのデュエルでも話に聞いたけど…」
「じゃあ、あの人は竜騎先輩って事?」
「でも、こんな急に人を襲うなんて…」
『誰かと勘違いしているのか?』
そんな話をしていると、奴がコッチに近付いて来た。
「Hey、変装したり声を変えてる様だけど、貴方にしては下手は変装ね竜騎!」
『ウヌが誰かと勘違いしているようだが…奴らは危険な存在だったから処刑をしただけだ』
「処刑って…」
「竜騎先輩じゃないって言うなら…誰なんだ?」
『我が名は、正義の願いを叶える竜の力を持つ処刑人ヒーロー、“竜の処刑人(ドラゴン・エクスキューショナー)”だ!!』
「しょ、処刑人ヒーロー!?」
『おっと、後は無能な警察が出るか…。我は消える!』
奴はそう言って一瞬で去った。
「消えた…」
「ど、何処に行ったんだ!?」
「あの人、本当に竜騎先輩なのかな?」
「でも、他に説明のしようが…」
「バカか、アレは竜騎様じゃねぇ」
「な、何でそんな事が分かるんだよ!?」
「アイツは竜騎様の嫌いな言葉を使っていたからだ」
「辰巳先輩の嫌いな言葉ですか?」
「あ、そうか!竜騎先輩は正義が大嫌いだった!」
「そうだ、竜騎様は自分で正義を使うのも嫌いな方だ。あの復讐が終えてからは尚更…」
「亮斗さんの時か…」
「兎に角だ、俺は竜騎様にこの件を伝えに行く」
「あ、私も!」
「おい香澄、待てって!!」
今回の事、特にダークネスメタルの事は竜騎様に知らせた方が良いだろう…。竜騎様の真似事をしている偽物なんて、俺は認めない…。
(風矢視点END)
ーーーーーーーーーー
(リサ視点)
『竜騎のアジト:リビング』
「では、アレは先生では無かったのですね…」
「そうですね、竜騎さんはその時も私達と一緒だったので無理があります」
「アフグロに続いて、パスパレまで同じ事を言うなんてねぇ…」
「そして、ソイツも見慣れないカードを使ったって言ってたけど…どんなのだった?」
「はい、悪魔竜ブラック・デーモンズ・ドラゴンです!師匠にも見て貰おうと画像を用意しました!」
アタシ達は竜騎の家で、パスパレが見かけたと言うヘルメットのデュエリストに遭遇したと言う。急に現れては、その相手だけを襲って一瞬で消えたと言う。
パスパレの皆は竜騎じゃないかって言うけど、アタシ達と居たのに無理があるでしょ?
「またしても見た事が無いな…」
「オシショー様も知らないなんて…」
「日菜ちゃん、全然違うよ?」
「えぇ~、でも何か似てる気がしたんだよね~」
「日菜、竜騎さんが無闇に人を襲う訳ないでしょ!?」
「ご、ごめん…」
流石に紗夜も竜騎を疑っていると思い、日菜を怒った。まぁアタシだって思うんだから…。
「竜騎様、お邪魔致します!」
「兄貴、お邪魔するっす!」
『琢磨に戸山様達、次いでに無礼執事まで来た…』
琢磨と風矢、香澄達やレイヤ達も一緒になって来た。今度は何…?
「どうしたんだよ…11人も纏めて…」
「実は…」
「私がご説明させて頂きます」
風矢から聞いた話だと、香澄達もパスパレと同様にヘルメットのデュエリストを目撃したそうだ。しかも炎達と同じ様に竜騎に似ているらしい…。そして風矢から聞いた話で驚いた事も有った。
「黒鋼龍ダークネスメタルを使ってた!?………本当なのか?」
「えぇ、私も驚いてます。ですがダークネスメタルはもう…」
「あぁ、この世には存在しないんだ…」
「ど、どう言う事ですか?ダークネスメタルも実は貴重なカードとかですか?」
「アレは兄貴が懸賞で当てた、世界で1枚だけのカードだからな!兄貴以外持ってるって事は有り得ないんだ…」
「だけど、奴が持ってるって以上、貴方が変装してるって可能性もあるのよ!」
「おいチュチュ、テメェまだ竜騎様を疑ってるのか!?」
「じゃあ見る?俺のダークネスメタルの残骸…」
「残骸?」
竜騎はそう言って缶ケースから袋を出した。
「うわ!?本当に真っ二つになってるっす!?」
「そう、だからもうこの世には無いんだ…」
「と言う事は、本当に竜騎様では無いようですよチュチュ様」
「全く、勝手に竜騎を犯人扱いしないで頂戴…」
「そうだよ~、後でしっかり折檻しないとね?」
「ちょっと!?謝るから止めなさい!!」
「それにだ、アイツは竜騎様の嫌いな言葉を使ってた。先ず竜騎様で無いのは確実だ」
「そうだよ!竜騎先輩は正義が嫌いでしたよね!」
「バカ、香澄!?」
「え…?あ、ごめんなさい竜騎先輩!?」
「大丈夫、説明の為に言ってるんだから、大丈夫だよ」
「ほ…」
「所で、ソイツの名前とか分かる?」
「はい、奴は…“竜の処刑人”と名乗ってました」
「………竜の、処刑人………?」
『ムム…?』
竜の処刑人と書いてドラゴン・エクスキューショナーって…変わってるねぇ。
「竜騎さん…?ドラゾーさんも…どうしました?」
「いや、変わった名乗りだなってさ…」
『私もです…何か引っ掛かる気もしますが…』
竜騎とドラゾーはそう言った。まぁ、長い名前だし処刑人ヒーローって随分と変わったヒーローだねぇ。
「Listen!!アイツを放置して居たら、世界は大事になるわ!」
「えぇ!?」
「まだ確証も無いでしょう…?」
「あぁ、まだ情報が足りな過ぎる…」
「そうだね、もしもまた現れて竜騎が濡れ衣でも着せられたら…」
「大丈夫ですよ!私達が味方に居るんですから!」
「戸山さんの言う通りよ、竜騎…貴方で無い事は私達も分かってるんだから」
「あぁ、ありがとう」
「そうだよ!アタシ達は竜騎の味方だからね!」
アタシ達が竜騎が竜の処刑人で無い事は、アタシ達が一緒に居たんだから証明出来る。でも、一体何者なんだろう…?
(リサ視点END)
第38話:完結
「竜騎と…」
「リサの…」
「「今日のカード紹介コーナー!!」
「今回は、“滅びの爆裂疾風弾”!」
「青眼の技名の魔法カードかぁ。場に青眼が居るだけで相手を一層するんだ」
「ただし、青眼の白龍は攻撃出来ないからその点は注意!」
「次回、処刑人との接触!アイツが…」
ご観覧ありがとうございました!実は効果持ちの真紅眼の融合モンスターの一部も、この作品ならではの設定になってます。
次回もお楽しみに!