ポピパメンバーと会います。
『Circle』
(有咲視点)
「香澄達、まだ来てねぇなぁ」
私は市ヶ谷有咲、Poppin'partyのキーボードだ。
今日は特別な日になるから、香澄達残りのメンバーを待っている。何故なら今日は……“Roselia”との合同練習の上に、私の憧れ、“漆黒の魔竜”と一緒に練習出来るのだから。
仮面を付けたまま来るのかな?と思いながら香澄達を待ってる。
言っとくけど、決してウキウキはしてねぇからな?って、私は誰にツッコミを入れてるんだか…。
「ん?誰か来たな…って、男かぁ。…ん?男が来るなんて珍しいなぁ……」
香澄達かRoseliaの人達が来たかと思えば私と近い年(?)の男が入って来た。普段は女とばかり関わってるから、男を見るのは少し違和感があるな。しかも香澄が後ろに引っ付いてるし…………ん?
「ちょっ、おま!?香澄ーーーーー!!お前何してんだあああぁぁ!?」
私は思わず叫んだ。何故なら、香澄が見知らぬ男に後ろからくっ付いて入って来たからだ。
香澄の奴、いきなりの仕方で登場するから、思わずツッコミを入れたじゃねぇか!
「あ、有咲~、おはよう!」
「あぁ、おはよう……じゃねぇよ!!何知らない男にくっ付いてるんだ!!」
「この人から“流星の様な輝き”を感じたの!」
「相変わらず意味が分からねぇよ!!」
コイツ、また訳の分からない事言いやがった!折角の合同練習なんだから、無駄に体力を使わせんな!
「あ~…もしかしてオタク、香澄ちゃんのお友達かな?出来れば香澄ちゃん…どうにか引き剝がして貰って良い?」
「あ…はい…」
「?…もしかして、男性恐怖症とかかな?」
「いえ、そう言う訳では…」
「竜騎先輩、有咲は単にツンデレなんですよ」
「ツンデレじゃねぇよ!!良いからお前も離れろよ!!」
(この状況をリサに見られたら非常にマズい…)
男の人も困惑してるし、香澄の奴は本当に何を考えてるんだ…。私がそう思った時……
「おっはよ~竜騎★朝から楽しそうだねぇ」
「…」
「「!?」」
「あぁ…遅かった(汗)」
リサさんと友希那先輩がやって来た。竜騎と呼んでたけど、恐らく此処に居る男の名前なんだろうな…。
って言うか…リサさんと友希那先輩、何か変じゃないか?友希那先輩は何か不機嫌そうだし、リサさんは笑ってはいるけど…目が笑って無い…(汗)
「お、おはようリサ…友希那。取り合えず…話を聞いて貰っても良い?(汗)」
「うん、モッチロン♪アタシは竜騎とオハナシするのも大好きだから★」
そう言う訳で竜騎と呼ばれる人が説明を始める。
話を聞くと、香澄がチンピラ2人にナンパされてたと。そこで通りかかったこの人、竜騎と言うリサさん達の知り合いが助けてから、偶然にもCircleが目的地だと言う事で一緒に来たと。
そして香澄がバイクに降りてからずっとくっ付いてるままらしい…。
「と言う訳で、香澄ちゃんと一緒に居たって訳なんだ」
「………香澄ちゃん?」
「………(汗)」
香澄をちゃん付けで呼んだ時にリサさんが凄く“黒い何か”を感じた…。リサさん…本当に様子が変だ…(汗)
「流星の様な煌めき…ね。まぁ、言いたい事は分かるわね。ただ…戸山さん、そろそろ竜騎から離れて貰っても良いかしら?羨まし…いえ、竜騎も困ってる様だし…」
友希那先輩が今、羨ましいって言い掛けなかったか…?気のせいだよな…(汗)
「友希那先輩、竜騎先輩の事を知ってるんですか?私にも教えて下さい!」
「香澄~?その前に、そろそろ“アタシの竜騎”から離れよっかぁ?」
「……(コクコク)」
(怖!?リサさんってこんな人だったか!?)
本当にリサさんはどうしたんだよ!?何時もの優しいリサさんが、今日に限って凄く怖い!!
これも此処に居る竜騎って人の影響なのか!?……と言うか、この人何者なんだよ……
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それから残りのポピパメンバーとRoseliaメンバーも集まり、いよいよ合同練習が始まろうとしてた。
って、待てよ…肝心の“漆黒の魔竜”が来てない…
「あの~、そう言えば気になる事があるんですけど…」
「市ヶ谷さん…どうしたの、ですか?」
「“漆黒の魔竜”が…まだ来てない様ですけど…」
「そう言えば…まだ姿が見えないね…」
「その事で、貴女達にも説明しないといけない事がありました。」
「そうそう!先ず、“漆黒の魔竜”の正体はアタシ達も既に知ってるし、ポピパのみんなも口外しないって条件を出させて貰うよ~♪」
「正体…、つまり素顔が見れるって事ですか!?」
「口外しない事を条件になりますが」
紗夜先輩がそう言った。マジか…合同練習だけで無く、素顔まで見れるなんて…。
ところで、竜騎って人と友希那先輩が何やら話してる様だけど…
「今の方が良いのかな?」
「どうせバレるのだし、今の内に正体を明かしておいた方だ良いわよ?」
「了解、ちょっと取り出すわ」
「取り出す?竜騎先輩、何か出すんですか?」
「あぁ、コレ」
そう言って取り出したのは…黒いドラゴンの仮面。…ん?何処かで見た事があるぞ…?
そう、ここ最近の記憶にある…。そう言って彼が仮面を付けると…
「黒く染まったこの鱗、竜の咆哮がビートを刻む!」
「「…え?」」
「竜騎先輩?」
「あ…あ…」
「う、嘘だろ…!?“漆黒の魔竜”……!?」
そう、この竜騎って人があの“漆黒の魔竜”だった。まさか、本当に会える日が来るなんて…。
「あ、あの!辰巳さんが“漆黒の魔竜”で間違い無いですか!?」
「うん、実は俺がそうなんだよね。ホラ…」
そう言うと、辰巳さんはギターケースからギターを取り出した。そう、そのギターは間違い無く…
「ブ、ブラックヴルム…本物だぁ…!凄い!」
そう、“漆黒の魔竜”だけが持つギター、“ブラックヴルム”だった。凄い…生で見れた…!
「ねぇ、有咲」
「うお!?な、何だよおたえ…」
「この仮面の人はお友達なの?」
ズコォ! ガシャン!
私はおたえの発言に思わずズッコケた。しかも沙綾もコケてるし…。
って言うかコイツ、この間のコラボライブ一緒に観てただろうに……。
「おまっ…正気で言ってんのかおたえ!?」
「うん、仮面をしてる人に知り合いが居たんだなって…で、この人はどう言う人?」
「“漆黒の魔竜”だよ!ヘ・イ・ロ・ン!西日本で超有名なソロバンドで、正体が謎に包まれながらも、抜群の歌唱力とギターの腕前はプロを凌駕するって言われる程だぞ!?って言うかこの間Roseliaとのコラボライブ観に行っただろうが!!」
「あ、コラボ相手の名前がそうだったんだ…知らなかった」
「知らずに観てたってお前、記憶力を疑うぞ!?」
「まぁ…おたえだもんね…」
「沙綾、お前も突っ込む所はそこじゃないだろ!?沙綾だってファンだろ!!」
私は今日で何回ツッコミを入れたんだろう…数えるだけキリが無いけどな。…は!?私、当の本人の前で見っともない所を…
「あ…すみません辰巳さん…その…お願いがあるんですけど…」
「ん?何かな市谷さん?」
「あ、有咲で良いですよ!えっと、その……サイン下さい!!」
私は思いっきりサインを頼んで、“漆黒の魔竜”のCDを出した。
「有咲、大胆だね」
「あんな有咲ちゃん、初めて見た…」
「わぉ…ただ、今までサインした事が無いんだよね…」
「知ってます!ただ、折角会えたので、特別な何かが欲しいんです!」
正体を隠して活動していたのだから、サインをした事が無いのは知ってる。それでも…
「じゃあ、エンブレムマークを描いたスタンプでも良いかな?それなら直ぐに出せるよ」
「あ、ありがとうございます!」
そう言って辰巳先輩は、色紙にスタンプを押してプレゼントしてくれた!言った通り、“漆黒の魔竜”のエンブレムマークのスタンプが描かれていた。やった…凄く嬉しい!
「一生、大事にします!!」
「あ、あの~…私も良いですか?」
「あぁ、山吹さんだったよね?」
「はい、私もファンです!この間のライブも凄かったです!」
「ありがとう!凄く励みになるよ♪今日は練習宜しくね!」
「「はい!」」
私と沙綾はスタンプ押しのステッカーを貰って上機嫌。これ程までに嬉しい事は無い。ただ…
「………」
ニッコリしてるリサさんから、また“黒い物”を感じた…凄く怖い…
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あれから辰巳さんもとい…竜騎先輩と共に合同練習をした。竜騎先輩は演奏も凄いけど、教え方も丁寧だし凄く分かり易い。
時々、香澄が前に乗り出して友希那先輩と紗夜先輩から注意されてたなぁ。
「はぁ…夢の様な時間だったぁ…」
「有咲…練習中に寝てたの?」
「ちげーよ!何でそんな解釈になるんだよおたえは!?」
「有咲ちゃん、落ち着いて…。おたえちゃんも悪気は無いと思うよ?」
「竜騎先輩、凄く素敵な演奏でした!」
「ありがとう、ポピパのバンドも素敵だったよ!」
「ありがとうございます!」
「褒められた…♪」
「竜騎~、アタシだって頑張ってるでしょ?褒めて褒めて☆」
「おにーちゃん、あこも~!」
練習後にCircleを出た後、商店街の何処かで反省会をしようと共に歩いていた。竜騎先輩も駐輪場でバイクを置いて来た。
「竜騎先輩、交流会は何処が良いですか?」
「戸山さん、交流会じゃなくて反省会なのだけれど…」
「まぁまぁ友希那。ポピパの皆だって頑張ったんだし、偶には良いんじゃないかな?それに~、竜騎の事で聞きたい事もあるんだろうしさ~」
「リサさん…何で私を見るんですか?(汗)」
「さぁ…何でだろうね~?」
正直、竜騎先輩の事になるとリサさん…キャラが変わるのかもしれない。
「う~ん、場所と言うと飲食店かな?」
「あ、それでしたら喫茶店とかどうですか?」
「はい、私ウサギみたいです!」
「おたえ、何でペットショップになってるの?(汗)」
りみが喫茶店を提案していたが、おたえはペットショップでウサギを見たいって言ってる。
お前…本当に自由だな…。
とそんな事を思ってると……
「見つけたぞ!おいテメェ!さっきは良くもコケにしてくれたな!!」
「な、何ですか貴方達は?」
「しかも可愛い子ばっか連れやがって!兄貴や俺に少しは分けろよ!」
「しつこい連中だな…」
突然、暴言を吐きながら来た男2人がコッチに来た。如何にも関わりたく無い連中だった…。
って、香澄が竜騎先輩の後ろに隠れた。まさか…
「ねぇ竜騎…この2人ってもしかして…」
「うん、嫌がる香澄ちゃんを無理矢理ナンパしてたチンピラ2人…」
リサさんが竜騎先輩に尋ねると、竜騎先輩がそう言った。やっぱりコイツ等が…。観ての通りの自己中だな…。
「と言うか、人権無視して勝手に私物発言するな。聞いてて耳が腐る」
「っは!正義の味方気どりかよ?」
「おい、いい加減にしろよ!」
「……何つった?」
「辰巳さん…?」
「兄貴はお前に正義の味方気どりかって言ってんだよ!」
「俺さぁ…」
竜騎先輩に暴言を吐く2人に私は怒りを覚え、連中にいい加減にしろって言った時、竜騎先輩の様子が変だった。
「正義って言葉が“この世で1番嫌いな言葉”なんだよねぇ…。特にお前らの様な連中が口にしてるのを聞くとさぁ…凄い反吐が出る………」
「り、竜騎…?」
竜騎先輩、凄く怒って無いか…?と言うか正義って言葉が嫌いって言っても、此処までになるなんて…。
リサさんも初めて見た様だし…
「だ、だったら俺とデュエルしろよ!俺が勝ったらお前のカードと、其処の女共を全員貰うぜ!」
「無茶苦茶…です、そんなの…」
「言っとくけどなぁ、兄貴は強いぜ?」
「ほぅ…良いだろう。俺が勝ったら2度と目の前に現れるな」
「竜騎先輩…」
「大丈夫だよ、任せて」
不安になってる香澄を安心させる竜騎先輩。ん?何でギターを出してるんだ?
そして急にガチャッと音を立てながら、竜騎先輩の“ブラックヴルム”が“デュエルディスク”に変形した。
「ギターがデュエルディスクに変形!?」
「あぁ、有咲達は知らなかったよね?“ブラックヴルム”は竜騎の自作したギターなんだよ☆」
「自作!?」
まさか自作だったなんて…。竜騎先輩、想像以上に凄い人だ…。
「さて、来いよ」
「そんなハッタリ、通用すると思うなよ?」
「俺の野望を阻むなら、心の臓をエグって息の根を止めてやる!」
「「デュエル!!」」
竜騎先輩とあのチンピラ兄貴とのデュエルが始まった…
(有咲視点END)
第5話:完
「次回、星の一目惚れ!……はい?一目惚れ?」
此処までのご観覧ありがとうございました!
そして今更になりますが、お気に入りに登録して下さった方々、本当にありがとうございます!
私にとっても励みになり、モチベーションを上げるキッカケになります!
次回はデュエル描写が入ります!(カードテキストはやっぱり書くべきかな…?)