坑道を進みます。
(竜騎視点)
『坑道』
「旧校舎にこんな坑道があるなんてな、吹奏楽の学園なのに…」
「確かに市ヶ谷さんの言う事も一理あるね…」
「此処では、管楽器の作成に必要な鉱石が採れていた坑道なのよ…今では、殆ど取れないけどね…」
「あぁ、学園も経営困難だった…そんな時だったな、生徒会が理事長の権力を持って、腐り始めたのは…」
鉱石が採れなくなってからか…。しかし生徒会や教育委員会だけでは、どうこう出来る問題では無さそうだ。恐らく………
「ん?」
「どうした?」
「何か聞こえる…」
「地震か?」
「それとも、坑道が崩れるとか…何て事は無いですよね?」
「奥沢さん、フラグを立てるなよ…」
「あらあら~、それは困りますよね~姉さん」
「アンタは呑気に言わないの…」
「気を付けろ、生徒会の差し金って事が一番有り得る…」
「あぁ…」
俺達は生徒会からの差し金と踏んで、身構える。
ドゴンッ!!
『ふう~…ようやく出てこれました…』
「にー」
壁が壊れて出て来たのは…俺が良く知ってる2体だった。
「ドラゾー!ムーナも!?」
『あ、マイロード!紗夜様!それと皆様も!』
「にー!」
「おっと!」
出て来たドラゾーが戻って来た。しかも一緒にムーナも着いて来ており、竜騎を見るなり竜騎に飛びついた。
「どうやら無事に成功した様だな。」
「ドラの助さんが居ませんが…それにムーナも一緒ですし…」
『親父は門のセキュリティとの闘いでダメージを負ってしまい、今はアミ様が修理している最中です…』
「そうか、ムーナも心配掛けたな」
「にー」
ムーナも寂しかったのか、凄く擦り寄っている。そりゃ2日も帰って無いのだから寂しかったよなぁ…。
「「「竜騎(さん/先輩)!」」」
「リサ!?りんと香澄ちゃんも!?」
「どうして3人が此処に?」
「何か…また増えたな…」
リサとりん、香澄ちゃんも一緒に出て来て、リサとりんに至っては直ぐに抱き着いて来た。
「良かった…無事で良かったよぉ…」
「心配、したんですよ…」
「す、すまない…」
「竜騎せんぱ~い(泣)」
「香澄ちゃん…(汗)」
香澄ちゃんも後からくっ付いて、リサ達と一緒に心配したと言ってる。
「香澄も一緒に着いて来たのかよ…」
「あ、有咲も無事だったんだ!」
「私はオマケかよ!?」
「氷川さんも…無事でしたね」
「そうだね~、紗夜達も無事の様だね」
「私達がオマケの様に思えるのは気のせいでしょうか?」
「………うん、気のせいだよ☆」
「気のせい…です」
「そうですよ!気のせいです!」
「今の間は何だよ…」
確かに間が空き過ぎてる…。まぁリサ達に限って無いかとは信じたい。
「おい竜騎…コイツ等は知り合いか?」
「確か、Roseliaの他のメンバーとポピパのボーカルの…?」
「そうだな、リサ達にも説明があるからな…」
俺は零一側とリサ側にそれぞれの情報を提供した。
「そうなんだ…竜騎の友達と、亮斗さんとの活動の双子の姉妹かぁ…」
「アンタが辰巳と約束したって女ね…」
「私達も告白はしたのですが~」
「即答で断られたわ…」
「アタシ、またしても………」
リサは何故か矛先を向けられてるなぁ。俺を恨むのなら分かるけど…
「竜騎先輩!あっちゃんは大丈夫なんですか!?」
「大丈夫だ、助け出すさ…」
ピピピッ!ピピピッ!
『マイロード、アミ様から通信が入りました!』
「アミから?」
「アミさんが~?」
俺はどう言ってドラゾーに付いてるモニターを見る。
「竜騎、無事かしら?」
「アミ」
「本当にアミだ…」
「紫と楓も一緒?」
「はい~」
「元気そうで何よりだわ。竜騎、私なりに調べて分かった事があるの…」
「お、本当?」
「えぇ…内容は…」
俺達はアミが調べた事を聞かされる。その内容は俺達の想像を超えていた…。
「資金提供だって?」
「えぇ、その為に高梨千秋に理事長の権限を渡した人物が居たらしいわ。その相手が何者かは分からないけど…、どうやらその後ろ盾が生徒会を使って得をしていると言う事ね。資金を提供する代わりに後ろ盾が生徒会を良いように使う為にね」
「それでか…」
「兎に角、また卑劣な手を使う可能性もあるから十分に注意して…」
「ありがとうアミ」
「琢磨達も準備が出来次第、ソッチに向かうから安心して。私も何かあれば知らせるわ」
「あぁ」
アミはそう言って、通信を切った。
「後ろ盾か…従う代わりに資金の提供と理事長の権限をねぇ…」
「教育委員会の誰かと言う事でしょうか?」
「いや…それは無いと思うぜ?」
「そう言うば…伝統を守る為とか言ってましたね…」
「だったら、行って真実を確かめようよ」
「そうだな…」
ーーーーーーーーーーーーーー
「此処は、随分と広いな…」
「あちこち、掘った後が…ありますね」
「恐らくは此処が最も鉱石が採れた場所かと思います」
「その通りだ!」
「あ、あの女!」
「高梨千秋…」
其処に高梨千秋と、オッサンを含めた生徒会の右腕2人も居た。
「佐久間零一に志野紫、志野楓…お前達はまた逆らうと言うのか…?」
「あぁ、もうテメェ等の好きにされるのはウンザリしててな」
「えぇ、アンタの下とか冗談じゃないわ!」
「えぇ~、その通りです~」
「私を倒そうと言うのか?アレを見て同じ事が言えるか?」
「アレ………!?」
「あっちゃん!?」
「お姉ちゃん!辰巳先輩!」
明日香ちゃんはオッサンの所で捕まって居た。
「おい!また人質にする気か!!」
「ですが、このままだとまた…」
「まともに戦う事も出来ない…」
「テメェ等、それが生徒会のする事か!?」
「何度でも言おう!伝統を守る為に手段は問わないと!」
「くっ…」
またしても抵抗出来ない状態に至る。流石にピンチと思って居たそんな時…
『トゥルル~♪トゥルットゥルゥ~♪』
「!?」
「な、何よこの歌?」
「あぁ…いかにも場違い過ぎる歌だ…」
零一の言う通り、余りにも場違いな歌が聞こえる。忘れもしない…この歌は…
「この歌って…」
『私…何故か嫌な予感がします………アガッ!?』
「ドラゾーさん…!?」
ドラゾーの嫌な予感は見事に当たった。
『こ、この感じは…またしても…ガハッ!?』
「うわっ!?」
「な、何だ?」
ドラゾーの口から拘束で何かが通り…
「ドフッ!?」
「え?」
オッサンの頭から着地して、踏んづけた状態で明日香ちゃんの隣に現れた。
「な、何者だ!?」
『我がこの世に存在する限り、犯罪や卑劣な輩を1人たりとも見逃す気は無い』
「君は…!?」
(竜騎視点END)
第58話:完
「竜騎と…」
「リサの…」
「「カード紹介コーナー!!」
「今日のカードは、インフェルニティ・デストロイヤー!」
「レベル6のインフェルニティモンスターだ!どんな効果を持ってるの?」
「手札が0の時に相手モンスターを戦闘で破壊した時、相手に1600の効果ダメージを与えるんだ!」
「わお、ダメージ大きいね!でも手札が0だからの条件だから強いね!」
「次回、刃を備えて帰還!」
「彼が、帰って来たんだ………」
ご観覧、ありがとうございました!
次回は“アイツ”が帰って来ます、お楽しみに!