バンドリ-漆黒の竜王-(本編完結)   作:D・MAKER

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第91話です!
デュエルはまだ続きます!


大会に忍ぶ影

(リサ視点)

 

 

 

 

 

竜騎:LP3500

勇:LP3800

 

 

 

「罠発動!“聖なるバリア-ミラーフォース-”!相手モンスターの攻撃宣言時に、相手の攻撃表示モンスターを全て破壊する!」

 

 

 

聖なるバリア-ミラーフォース-

通常罠

(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。

相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。

 

 

「グレート・オーガの効果を発動!スープレックスを破壊してグレート・オーガだけ破壊を無効にする!」

 

「どうにかグレート・オーガだけ守れた………」

 

「ハッグベアとスープレックスの効果で、ヘッドバットとライジングを手札に!バトルは続行だ!行け、グレート・オーガ!」

 

「ぐおっ…!?」

 

 

竜騎:LP3500→2100

 

 

 

「竜騎のライフが下回った!?」

 

「あの一撃は…キツイです…」

 

「俺は1枚セットして、ターンエンド!」

 

 

『4ターン目』

 

 

「やるな、勇…」

 

「俺も負けられないからな…」

 

「次は俺のターンだ、ドロー!自分フィールドにヴァレットが存在してるので、手札のアブソルーターを守備表示で特殊召喚!」

 

「アブソルーターが出た!」

 

「現れろ!野望を突き進むサーキット!召喚条件は“「ヴァレット」モンスターを含むドラゴン族モンスター2体”!俺はシルバーヴァレット、アブソルーターの2体をリンクマーカーにセット!リンク召喚!リンク2、ソーンヴァレル・ドラゴン!!」

 

「此処でソーンヴァレルだと!?」

 

「アブソルーターの効果で、デッキからオートヴァレットを手札に加えシャッフル!グレート・オーガのリンク先にはモンスターが居ない今がチャンス!ソーンヴァレルの効果を発動!手札を1枚捨て、グレート・オーガを破壊!」

 

「っち…グレート・オーガが破壊されたか。しかも…」

 

「この効果でリンクモンスターを破壊した場合、そのリンクマーカーの数だけ手札と墓地の『ヴァレット』を特殊召喚出来る!リンクは3だから、墓地のエクスプロードヴァレット、アネスヴァレット、シルバーヴァレットを全員守備表示で墓地から復活!」

 

「この流れ…、もしかして………」

 

「うん、来るよ!竜騎のエース…」

 

 

遂に待ちに待った、竜騎のエースが出る…!

 

 

「再び現れろ、野望を突き進むサーキット!アローヘッド確認!召喚条件は“効果モンスター”3体以上!俺はエクスプロードヴァレットとシルバーヴァレット、リンク2のソーンヴァレルの3体をリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!」

 

「あ、薫さん…もしかして(汗)」

 

「来るね、竜騎君のエースが…」

 

 

薫とミッシェルも気付いた様だ。遠くからだけど、冷や汗が出てると思う。

 

 

「強き意志を秘めし、鋼の弾丸!野望を突き進む“竜の王”となれ!!リンク召喚!顕現せよリンク4、ヴァレルロード・ドラゴン!!」

 

 

ヴァレルロード・ドラゴン、竜騎のエースが満を持して登場した!お願いヴァレルロード、竜騎を導いて!

 

 

「遂に来たな、お前のエース…ヴァレルロード・ドラゴン………!」

 

「あぁ、バトルだ!ヴァレルロードでグレート・オーガを攻撃!この瞬間にヴァレルロードの効果を発動!グレート・オーガの攻撃力を500ダウン!この効果に対して相手はカードを発動出来ない!そのまま受けて貰う!」

 

「ぐぅ…」

 

 

勇:LP3800→2900

 

 

「カードを1枚セットして、ターンエンド!」

 

「良いよ、竜騎!頑張れ!」

 

「竜騎さん、頑張って下さい………」

 

 

『5ターン目』

 

 

「俺のターン、ドロー!自分フィールドにモンスターが存在しない時、このカードを見せてから墓地のグレート・オーガを対象に効果を発動!来い、“剛鬼ヘルトレーナー”!そして墓地のグレート・オーガを特殊召喚!ただし攻撃力は500ダウンだ」

 

 

 

剛鬼ヘルトレーナー

効果モンスター

星1/地属性/戦士族/攻 0/守 0

このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):自分フィールドにモンスターが存在しない場合、手札のこのカードを相手に見せ、

自分の墓地の「剛鬼」リンクモンスター1体を対象として発動できる。

このカードを手札から特殊召喚する。

その後、対象のモンスターを特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したリンクモンスターは攻撃力が500ダウンする。

(2):自分フィールドに「剛鬼」リンクモンスターが存在する限り、

このカードは戦闘では破壊されない。

 

 

 

「ウソでしょ!?簡単に復活した…!?」

 

「まさか、リンク4を出すのでは…?」

 

「現れろ!鬼の力を示すサーキット!召喚条件は“「剛鬼」モンスター2体以上”!俺はヘルトレーナーと、リンク3のグレート・オーガをリンクマーカーにセット!サーキットコンバイン!」

 

 

グレート・オーガとヘルトレーナーがリンク素材となった。そして勇のリンク4が遂に現れる…!

 

 

「破壊衝動を持つ鬼よ、今こそリングで全てを制圧せよ!リンク召喚!リンク4、“剛鬼デストロイ・オーガ”!!」

 

 

 

剛鬼デストロイ・オーガ

リンク・効果モンスター

リンク4/地属性/戦士族/攻2800

【リンクマーカー:左/右/左下/右下】

「剛鬼」モンスター2体以上

このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。

(1):このカードのリンク先のモンスターはそれぞれ1ターンに1度だけ戦闘では破壊されない。

(2):自分メインフェイズに発動できる。

相手は自身の墓地からモンスターを2体まで選んで特殊召喚する。

その後、特殊召喚したモンスターの数まで、

自分はリンクモンスター以外の「剛鬼」モンスターを自分の墓地から選んでこのカードのリンク先に特殊召喚する。

この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「剛鬼」モンスターしか特殊召喚できない。

 

 

 

「あれが、鬼導さんのリンク4………?」

 

「凄く強そうな見た目してるけど、攻撃力はヴァレルロードの方が上だよ?」

 

「何かあるな…念押しにでヴァレルロードの効果を発動!デストロイ・オーガの攻撃力を500ダウン!」

 

「先に使ってくれてサンキュー!」

 

「え?」

 

 

え?竜騎のヴァレルロードの効果を使うのを待ってたって事?

 

 

「デストロイ・オーガの効果発動!墓地のツイストコブラとハッグベアをリンク先に特殊召喚!」

 

「何!?」

 

「竜騎も、自分の墓地から特殊召喚しても良いぜ」

 

「なら、DMZとシルバーヴァレットを守備表示で特殊召喚」

 

「ツイストコブラの効果で、自身をリリースしてターン終了まで元々の攻撃力分アップだ!そしてツイストコブラの効果で、スープレックスを手札に加える!」

 

「3900………」

 

「竜騎のヴァレルロードよりも攻撃力が高い…」

 

 

ジジッ………

 

 

「ん?」

 

「何でしょう…?」

 

 

何かソリッドヴィジョンやモニターに、ノイズが走った様な…?

 

 

(一瞬、ノイズが走った…?)

 

「ノイズが走った気がるすけど、行くぞ竜騎!バトル!デストロイ・オーガでヴァレルロードを攻撃!」

 

「なら罠発動!ガードブロック!戦闘ダメージを0にして1枚ドロー!ヴァレルロードが………」

 

 

竜騎のエース、ヴァレルロードが倒された…!ガードブロックで受けるダメージが0になったとは言え、竜騎にとっては厳しい状態になった。

 

 

「ハッグベアでアネスヴァレットを攻撃!」

 

「っ………」

 

「竜騎が押されてる…」

 

「はい…」

 

 

竜騎がこんなに押されるなんて…アタシも驚いてる、此処まで竜騎を追い込んでる人はアタシも初めて見た。

 

 

「俺はコレでターンエンド!さぁどうする竜騎?」

 

「アネスの効果で、デッキからメタルヴァレットを守備表示で特殊召喚!リボルブート・セクターの効果で攻撃力と守備力を300アップ!」

 

「竜騎さんが、こんなにも押されてるとは…」

 

「彼はそれだけ竜騎と互角以上って事ね」

 

「おにーちゃん!頑張れー!!」

 

「竜騎先輩!頑張って下さい!」

 

「兄様、負けないで!」

 

 

観客席では、友希那達(オマケで香澄達も)竜騎を必死に応援している。そんな時………

 

 

ジジッ…ジジジッ…

 

 

「!?」

 

「え、何!?映像が…」

 

「何だかライト等も変ですよ!?」

 

「BGMも何か変ね…」

 

 

さっきよりも、ノイズが増えてライトやモニター等も不安定になってる。

 

 

『えぇ、機材トラブルかも知れません!スタッフの皆さんは対応をお願いします!』

 

 

実況の人がスタッフに指示を出して、スタッフも急いで対応をしている。

 

 

「げ、原因が分かりません!」

 

「兎に角1から洗うんだ!」

 

 

でも、何も原因が分からなくて混乱している状態だった。一体どうしたんだろう?ノイズの方も、さっきより酷くなってる…。

 

 

「竜騎、コレって…」

 

「うん…」

 

 

竜騎と勇が何か話してる。でも、遠くてアタシ達には聞こえない。

 

 

「今井さん!白金さん!」

 

「紗夜!友希那とあこも…!」

 

 

そう言ってると、友希那達もアタシ達の元へ駆けつけて来た。

 

 

「どうやらデュエルだけでなく、BGMもおかしい事になってるのよ」

 

「えぇ!?」

 

「あこね、気になってSNSで調べたんだよ!そしたらさ、世界中でも起こってるって!」

 

「世界中………?」

 

「どうなってるんでしょう………?」

 

 

プルルルルルッ!!

 

 

「紗夜、鳴ってるわよ?」

 

「誰からでしょう…?ドラゾーから…?もしもし、ドラゾー?どうしたのですか?」

 

『大変です紗夜様!!』

 

「ど、どうしたのですか!?そんなに大声で…!?それに何処に居るのですか?」

 

『私は親父や琢磨と一緒に、マイロードから頼まれて、ネットワーク等を調べていたのです!そしたら見つけたのです!この大会、裏がありました!!』

 

「デュエル王座決定戦に裏!?」

 

「それは本当なのですか?その原因は…?」

 

『何処の誰かは特定は出来ませんが、デュエルのデータサーバーと、音楽データサーバーに同時に大掛かりな“ハッキング”をしているのです!!』

 

「デュエルと音楽のデータサーバーに、大掛かりなハッキングですか!?」

 

「そ、それも同時に!?」

 

『相手は分からないんすけど、今起こってるノイズとかそれが原因っす!』

 

 

ノイズの原因がハッキングによる物…、それもデュエルと音楽の両方に同時…一体どうやって?

 

 

「だったら、そのデータサーバーを探せば阻止出来るって事じゃ無いかしら?」

 

「そうだよ!データサーバーを見つければ…」

 

「無理だから…」

 

「「「「!?」」」」

 

「み、水乃!?」

 

 

アタシ達がそう話してると、何時の間にか背後に居た水乃が口を開いた。

 

 

「無理とは、どう言う事ですか?」

 

「データサーバー…マザーデータは何処にあるのかも分からないんだよ…?サミーサミットも探してたけど、結局はデマだったじゃない………」

 

「そうでした…」

 

「阻止しようにも、出来ない…」

 

 

それじゃあ何も対策が出来ない。スタッフも対処が出来ないので、まだ混乱している。

 

 

「What!?全然分からないじゃない!」

 

「チュチュ様、落ち着いて下さい!」

 

「そもそも場所も分からないし、犯人も特定出来ないとなれば…」

 

 

RASのチュチュも調べている様だけど、全然みたい…。

 

 

「んもう!一体どうすれば良いの!?」

 

「俺を叩くな!!」

 

「このままだと、どうなるんだ…?」

 

 

アフグロもお手上げ状態だし、どうすれば良いんだろう………

 

 

「なぁ竜騎…」

 

「ん?」

 

 

そんな時、勇が竜騎に話しかけた。

 

 

「お前の事だ、そろそろ検討とか心辺りが付いてる頃じゃ無いのか?」

 

「まぁ、俺の推測が当たれば…な」

 

「推測…?」

 

 

竜騎、何か心当たりがあるのかな?

 

 

「竜騎君!」

 

「!?」

 

「あ、十神さん!藤原さん!」

 

 

竜騎を呼んだのは知らないオジさん2人だ。竜騎は十神さんと藤原さんと呼んでたけど、どう言う関係?

 

 

「アレは…探偵事務所の探偵さん…」

 

「探偵!?」

 

「うん、今リュー君が言った名前…お爺様が来客の時に聞いた事がある」

 

「探偵って…何で竜騎が探偵と?」

 

「分からない…」

 

 

竜騎が探偵の人達と関係を持ったって言う事実は、アタシも始めた知った。んもう、またアタシに隠し事してたなぁ…。

 

 

「待たせて済まない、遂に見つけたよ」

 

「と言う事は…」

 

「あぁ、君の推測は見事に当たっていたよ!」

 

「推測…?」

 

 

見つけたって、何かを探してたのかな?

 

 

「竜騎、見つけたのってまさか…マザーデータの事か?」

 

「そう、サミーサミットが終わってから調べてたんだ。そして気になる所を此方の探偵の方々、十神さんと藤原さんに依頼してたんだ」

 

「成程な…」

 

「それでリュー君、場所は何処なに…?」

 

「そ、そうだよ竜騎!一体何処にあるの!?」

 

「竜騎先輩、教えて下さい!」

 

 

香澄達も何時の間にか来てる…(汗)竜騎が言う、2つのデータサーバー、マザーデータは何処にあるの…?

 

 

「データの場所、それは………――――だ!!」

 

「………え?」

 

 

まさか、そんな場所にあるの…!?

 

 

 

(リサ視点END)

 

 

 

 

第91話:完

 

 

 

 

「竜騎と…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リサの…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「カード紹介コーナー!!」

 

「今回は、剛鬼デストロイ・オーガ!勇が使うリンク4の剛鬼モンスター!」

 

「リンク先のモンスターはそれぞれ1ターンに1度だけ戦闘では破壊を防いじゃうよ!」

 

「更に、相手に2体まで召喚させて上げる代わりに、相手がこの効果で特殊召喚した数まで、自分のリンク以外の剛鬼をリンク先に特殊召喚出来る!」

 

「数を揃えて、一気に展開したりしよう!」

 

 

「次回、発見、マザーデータ!」

 

「…え?あんな所に!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ご観覧、ありがとうございました!
次回もお楽しみに!

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