チャゴス、旅をする
これは原作に入る少し前のお話…
「ぐっ…!」
痩せマッチョになったチャゴスがゆっくりとスロートレーニングをする…
こうすることで筋力、筋持久力がつく…なおこのトレーニングはこの世界の軍隊に取り入れられていなかったので、当初チャゴスがこれをやった時は変人扱いをされたが試しに一人の兵隊がやってみるとすぐに根をあげ、他の兵隊達もやってみるとすぐに根をあげた。このことに専門家は「これまでにないほど効率の良いトレーニングだ。」と言い、たちまち取り入れられた。今ではサザンビークの軍隊では当たり前のトレーニング方となっていた。
「しかしチャゴス王子もいいトレーニング方考えたよな…」
一人の兵士がそう言ってチャゴスをみると汗を拭く。
「ホントホント…俺たちはおかげでパワーはついたけどチャゴス王子がやりすぎると俺たちまでやらなくちゃなんねえ…」
もう一人の兵士がそう愚痴をこぼす…
「ほう…訓練の最中におしゃべりとはいい度胸だな。」
鬼教官がいつの間にか後ろにいて兵士達は青い顔をした。
「いえ違います!」
その言葉を聞いた鬼教官はニヤリと笑い…
「違うというなら、スローで腕立て百回、上体起こし百回、背筋百回、そしてスクワット二百回を10セットだ。そうだと言っても同じくやってこい…ククッ。」
そう…この鬼教官はドSである。というかドSでもないと鬼教官と呼ばれたりはしない。
チャゴスが疲れないのはドラクエⅧの中ではダントツのHPの高さにある…モンスターとしてならHPが20000もあるのだ。次点の竜神王(初対面)ですらも8300である。ジョーカー2Professionalに換算すると竜神王がMAXで1500になったことからおそらくチャゴスは3600くらいになるだろう。もちろん全てが全てそういう風にはなるとは限らないが参考程度に考えて欲しい。
もしもHP3600のモンスターを操れるなら一度は使ってみたいだろう…そういった意味でもチャゴスは憑依して正解だとも思っていた為モチベーションが維持出来ていた。
チャゴスはとにかく身体を苛めて、苛め抜いた…そんなある日…父親のクラビウスに呼び出された。
「ステータス測定?」
「そうだ…チャゴスよ。簡単に言えば身体の身体能力を数値に表したものだ。」
「はぁ…それでどうやるんですか?」
「この水晶玉を見ろ。」
そう言ってクラビウスは水晶玉を出した。
「これは…?」
「これは冒険者などの一部の一般人や貴族、王族などの高位の階級の人間が持っている測定水晶玉というものだ。この水晶玉を持って少し念じると…」
クラビウスの水晶玉に数値が表示された。
「わっ…なんです?この数値は?」
「いいか?上から順に体力(HP)、メラの出来る回数×2(MP)、力、身の守り、素早さ、賢さの順になっている。」
「(ああ…そういうことか…)」
チャゴスはステータスを見る画面とかを再現したと思い納得した。
「試しにやってみろ。」
クラビウスがチャゴスに水晶玉を渡した。
「(ステータス…ステータス…)」
チャゴスは軽く念じてステータスを表示させた。すると…
HP 999
MP 0
力 77
身の守り 144
素早さ 255
賢さ 50
と表示された。この数値は異常である。HPはもちろん、その他の主人公の初期のステータスを大きく上回るからだ。
「チャゴス…お前何をしたのだ?」
当然クラビウスはチャゴスの異常なステータスに疑問を抱き、チャゴスに何をしたのか聞く。
「いえトレーニングを重ねただけです。」
「そうか…ならばお前は旅に出ろ。一年間は返ってくるな。護衛はつけるから安心しろ。」
クラビウスはそういうとチャゴスを問答無用で追い出し、旅をさせた。
もちろんクラビウスは何も考えていない訳ではない。むしろクラビウスは賢王と呼ばれるほどの有能の国王である。何故クラビウスはチャゴスに旅をさせたのかは簡単な理由である。クラビウスはチャゴスに期待している…故にこのまま国内にいても成長は見込めないと思い、旅をさせたのだ。
護衛をつけたのはクラビウスの兄エルトリオが行方不明になって不安だったからだ。チャゴスとエルトリオは似ている。もちろん容姿ではなく、成長の仕方である…その為クラビウスはチャゴスがエルトリオの二の舞にならないかを監視する為に護衛をつけたのだ。
「(なんで…護衛が鬼教官…?護衛を取り替えてえよ…!)」
よりによって護衛が鬼教官であることにチャゴスは父親であるクラビウスを恨めしく思った。
その後、鬼教官による指導が始まった。原作チャゴスの逃げたくなる気持ちがわかるようになってしまったチャゴスだった…