2日後 アズールレーン・ハワイ基地 夜 カッシンとダウンズの部屋
先日の襲撃から少し。ハワイ基地は重桜への追撃は控え、心身ともに負傷した者への治療と破壊された施設の修復に全力を注いでいた。アズールレーンの上層部から追撃の命令が下りてこそいたが指揮官不在を理由に突っぱねている。
撤退した重桜に関しては加賀が重桜の加賀にダイレクトアタックをかました際にエーテル動力の発信機をつけていて、それで追跡と諜報が出来ている。元々は創造者(クリエイター)のような相手に少しでも情報を抜き取るというコンセプトで作られたものだ。
そんな中で私は負傷したKAN-SEN達のメンタルケアを担当しつつ私自身ゆっくりするように、と基地復旧の指揮を執っている弥生の姐さんに強く言いつけられていた。
「私、代理指揮官って呼ばれてるンだけどなァ……実質代理指揮官は弥生の姐さんじゃないか」
「指揮官?」
「いや、こう、暇だなって」
「指揮官はカッシンとぐーだらするの、嫌?」
「嫌じゃないけど落ち着かなくてさ」
「むー……」
「ああもう拗ねるなって」
もっともメンタルケアを担当しているのは私だけではなく、特化した雷の姐さんなどもいる。結果として3日目にして精神的なダメージの大きかったカッシンの専属のような形で放り出されている。
カッシンも初日こそ呆然自失としていたが、妹艦であるダウンズが意識を取り戻してからは落ち着き、今は前指揮官に奪われていたゆっくりとした時間を取り戻しているような状況だ。そのダウンズはまだ入渠中である。
「ん-……」
「今度は何?」
「いや、ぐーだらするのいつぶりかなって思ってさ」
東条での戦いの後は何かしていないと落ち着かないのもあったし、元々何かしていないと落ち着かない性格だったのだ。こういった「何もしない」こと自体縁が遠かったと言える。
「ん、酸素コーラがなくなった。……持ってくる」
「一緒に行こうか?」
「いい。指揮官はここで待ってて」
「おう。……なんかもう軟禁では?」
カッシンという檻に緩く捕らえられているような、そんな感覚だ。
「やっほー代理指揮官。カッシンは?」
「入れ違いで酸素コーラ取りに行ったよ。……っつか、代理指揮官になる前から付き合いがあるンだから代理指揮官呼びしなくてもいいだろホーネット」
「いやー、『指揮官がいる』ってコトが安心できるんだよね私達」
「それならいいけどさ」
「その感じだと気苦労多いでしょ」
「……まあ」
人造人間タイプで人間に、自分たちの指導者である指揮官に好意的なように出来ているらしいKAN-SENは指揮官が存在しないことに不安を覚える性質があるようだった。それが私が未だに代理指揮官を名乗っている理由でもある。
「明日だっけ?新指揮官が到着するの」
「そうそう。なるはやで来てもらってるトコ」
「それなら明日まで、かな」
「うん?」
「……いや、なんでもない」
何もできないのに期待をかけられているのも心苦しいものがあった。それも新指揮官に引き継げば楽になるのだろうか。
「ホーネット、というかお前達主力部隊の訓練の調子はどう?」
「捗ってるけど提督さん滅茶苦茶じゃない?いい経験になってるからいいけどさ」
「てーとくはサイキョーだからね」
大きな損傷もなく元々主力だったヨークタウン級やその他戦闘要員として前指揮官に重宝されていた面子は鍛錬の継続としててーとくや陽炎の姐さん達相手に組み手をしてもらっている。艦載機をエネルギーに転換して大きな獣に自身を変身させ直接戦闘を仕掛けてくるような相手がいたのだから、変則的な戦い方が出来る相手に慣れておいた方がいいという判断もある。
「流石に爆撃全部を剣で斬り払って衝撃波飛ばしてくるのはセイレーンでもいないからね!?」
「いざそういうセイレーンが出たら対処しやすいでしょ?」
「セイレーンがレーザーとか使ってくる、って話をしたら軽々とそれも採用してくるし君達はなにをやってきたの」
「話せば長くなるけどね」
敵性存在であるセイレーンは旧時代の軍艦装備である艦娘やKAN-SENに対して未来的な武装を使用してくるらしく、レーザーによる薙ぎ払いなどが確認されている。その報告に合わせてエーテルで簡単に再現したモノをてーとくが扱って模擬戦を行っているのが現状だ。
「手応えとしてはどう?」
「セイレーンと長々と戦い続ける機会も中々ないし、いい経験になってるよ」
「てーとくの殺気相手に踏ん張れる辺りやっぱスペック高いね皆」
「なんとかやれてるけどあの殺気どうなってるの」
「私も似たようなの少しは出せるようになったよ」
「あれって習得できる類のものなの!?」
「ずっと1VS1でてーとく相手に訓練してたらなんとなくコツは掴めてきたよ」
「うわ、苛酷なことしてきてる……」
「指揮官?」
「うひゃあ!?カッシン!?」
部屋の前で話し込んでいるとカッシンが後ろから酸素コーラを首に当ててきた。冷たくてつい悲鳴が出てしまう。
「部屋に居てって言ったのに」
「ごめんねカッシン、私が引っ張り出したの」
「変な声出た……」
「たとえ指揮官でも、私を部屋から連れ出せない」
「私ごと引き摺りこむ必要なくない!?」
「あはは、ごゆっくり~」
「ホーネットも止めろ!?」
「ん、それじゃあ」
カッシンに連れ戻されてしまう。段々と様子がおかしくなっているな、と思う。
「カッシン?」
「指揮官って紳士的ね。そんなにカッシンに魅力がない?」
「いや、そういうわけじゃ……」
朱音の時にも思ったが華奢な守りたいような子が私の好みらしく、そんな特徴を持っているカッシンに甘えられて心がぐらつかないわけがなかった。
「カッシンは可愛いよ。私、そういうのに弱いし」
「えっ……」
「けど、束縛はナシ!なンか段々様子がおかしくなってないか!?」
「うん……おかしいな」
「うん?」
何か話がおかしい。
「誰に何吹き込まれた……のかはいいや。どうせ複数人いるんでしょ」
「うん」
「とりあえずその吹き込まれたプラン棄てて。全く……。私はさ、ぎゅってするのも添い寝するのも構わないというか、最近は誰かにしてほしいなって思うぐらい飢えてるよ。だけど、束縛は違う。嫌。人付き合いにおいて嫌なことはちゃんと嫌って言わなきゃ拗れるよって両親に言われて育ったクチだからそれだけは言う」
「……ごめんなさい、指揮官」
「いいよ、どうせ私がふわふわと落ち着かないからしっかり手綱握っておけとかなンとか言われたんでしょ。実際その通りだし」
「指揮官は誰かと一緒にいるのは嫌なの?」
「そうじゃない、そうじゃないンだけど……ううん」
自分の中でも曖昧になっていた部分ではある。少し頭を整理してから言葉を紡ぐ。
「私、さ。今そこで困っている誰かのために動かなきゃって本能みたいなのが強かった……いや、変わってないか。強いンだ。『艦娘江風』じゃなくて私個人としてね。だけど、かけがえのない誰かに私がなるのが怖い。
カッシンには話したっけ。私が故郷ででっかい怪異に生贄みたいな扱いにされていたってコト」
「うん」
「それのさ。誰かのためにっていうのは生贄としての本能なンだろうね。それと同時に生贄になんかなりたくない、消費されたくないって生存本能もあったみたいで。そんな矛盾した二つの本能が混じり合って、『私』が形成された」
自分の意思ではないかのようにふらふらと引っ張られるようにしてあちこち首を突っ込む気質は母多の影響だと指摘されていた。
「それを自覚しても、根源になっていた怪異を滅ぼしても、変わらなかった。もうこれは私の個性になっていたから」
「その上で指揮官はその本能が怖いの?」
「怖い……そうだね。変わることも怖いし受け入れることも怖いし、自分でどうしたいのかもよく分からない。だからこそ、そンな私が求められていいの?って思うンだ」
「私が指揮官に一緒にいてほしいのは吊り橋効果じゃないか、って言われた。だけど、だから何?」
「カッシン?」
「KAN-SENが人を好きになるように出来てるとしても、吊り橋効果があったとしても、私の助けてって声に応えてくれたのは貴方。あの時だけじゃない。前の指揮官にいじめられていた時も、ずっと、ずっと助けてって思っていた。他の皆は悪くない、助けられないって知っていたけれど、それでも。それに応えてくれたのは貴方だったの。だから、私は貴方が私の指揮官であってほしい」
「カッシン……」
「明日新しい指揮官が来るとしても、私は貴方がいい。これがどこに帰属する気持ちだとしても関係ない」
「……私はあと何日かしたら、異世界へ旅立つんだよ?カッシンを置いて」
「聞いてる。指揮官の世界に似て異なる世界を救ってくるって。一ヵ月ぐらいかかるって。それなら、そこから帰ってきても私が変わらず貴方を求めたら、ちゃんと私の指揮官になってくれる?」
「……自信が、ないよ」
「求められればなんでもする。一緒にぐーだらしたいけど、一緒に戦ってほしいなら戦うよ」
「……ありがとう。頑張ってみようかな、私も。だから、待っていてくれる?」
「うん!」
私も変われるなら変わりたい。その切欠に、手助けになってくれるのなら。私が一歩踏み出す番だ。
「ねえ、指揮官。話は変わるけど」
「うん?」
「やっぱりホーネットさんみたいに体付きがいい方が好き?」
「え?」
「指揮官、くっついても照れてくれないから……抱きしめ返してくれるのは嬉しいけど」
そういう今もベッドに座って抱きしめ合っている状態だ。
「こういうことしてる時点でカッシンのがいいんだけどなァ。私、というか江風はバランスのいい体だからさァ」
江風としての本能が貧相な体と表現することを拒絶している。
「というか私より十分でかいの持ってるじゃねェか。それに……そろそろ下着つける気にはならない?」
「嫌だよ、面倒くさい……」
「せめて下は履いてくれないかなァ!」
KAN-SENは人型であるが人ではないため、身体の構造や強度が異なる。ぶっちゃけてしまえばブラジャーなしでもクーパー靭帯が痛まずーーというかクーパー靭帯が存在しないらしいーーに活動できるのだ。
そしてKAN-SENは薄着を好む者が多く、下着を着なかったり際どい衣装になっている面子が多いのだ。目の前のカッシンは大きめのTシャツ一枚で下着なしといった状況である。カッシンの場合ものぐさな性格も大いに関係しているのだろうが。
「寝る時に金具が痛いとか締め付けが、って理由で下着脱いで寝てるのは海もそうだから慣れてるけどさァ。起きてる時は最低限履いてくれないとこう、気が気じゃないンだよね……」
「むう、じゃあ寝よう?」
「そう来る?まあ、いいか。……やっぱ抱き心地いいなァ、あったかくて、柔らかくて」
「~♪」
そうして早めに就寝するのだった。彼女と一緒に寝ている間は悪夢を見ないで済んだ。
翌日 ハワイ基地
「――以上をもって、俺がハワイ基地の指揮を引き継ぐ。襲撃に対処してくれたこと、感謝する」
「これが前指揮官麾下の資料、これが基地復興に関する資料、そしてこちらがKAN-SENの生存能力を上げるための提案、です。更に現状の重桜襲撃部隊の動向についてまとめたものがこちら、です」
「何から何まですまないな。……KAN-SENに付ける応急修理と大破轟沈防止対策か……」
「この辺りは我々の世界で標準化されているものです。我々の世界において敵が無尽蔵である以上、こちらの人的消耗は可能な限り避けるべきですから」
「こちらも建造出来ると言ってもそれぞれの経験などまで考えれば同様だな。……重桜への追撃に関しては引き続き協力してもらえるか?」
「重桜襲撃部隊の追撃まで、ならばある程度支援します。こちらで因縁をつけた相手もいますからね。ですが、代理指揮官を務めたこちらの江風さん達はこちらの都合上同行は出来ません」
「多少でも居てくれるだけ助かる」
てーとくや弥生の姐さんが着任した指揮官に引き継ぎをしていく。この3日だけでかなりの資料が積みあがっている。
「その上でですが――」
「私、江風と、私の指揮官と一緒に行きたい!」
「――だそうなんですが、カッシンさんをこちらに預けて頂けますか?」
「秘書艦が抜けるのは大きいが……ここまで協力してもらった上で何も返さない程恥知らずではない。完全にそちらに移譲するのではなく、こちらとそちらの二足の草鞋の状態でいてもらいたいが構わないか?カッシン」
「うん。それでいい」
「しかし『私の指揮官』、か。『覚醒』……か?」
「『覚醒』?」
指揮官曰く、自我をしっかり持ったKAN-SENの一部が更なる力や意志を持った時、パワーアップし一皮剥けるような状態になるという。セイレーンもそれに注視している傾向があるらしい。
「やはり浅い段階で手を引くようにして正解でしたか。底なし沼のような複雑さをこの世界も持っているようですね」
「お互い様だな。こちらの戦局が落ち着いた上でそちらで支援が必要であれば、都度戦力を送ろう」
「遠慮なく頼らせて頂きますよ。江風さん、何か言うことはありますか?」
「……分かってると思うけど、ホーネットたちにとってアンタの、『指揮官という個人』の存在はただの上官のそれどころじゃない。その意味をちゃんと分かっているよね?」
「俺なりに理解しているつもりだ」
「ホーネットたちの事前情報と、アンタの様子から勘違いはない、と思わせてもらう。だけど期待外れだった場合……『擦り合わせ』させてもらうよ」
「了解だ。そちらこそカッシンを頼むぞ」
「うん」
そうして私達は鎮守府に帰還した。
翌日 15:00 第127鎮守府
鎮守府に帰還してから少しして、ライルたちの世界線に移動する流れになった。
「ライルさん、コハルさん、ストーリーボードの様子は?」
「梓さん。僕たちの世界へ戻る、と更新されました。江風、大丈夫かい?」
「一応、な」
「指揮官」
「うん。ちゃんと帰ってくるから。一ヵ月、留守を頼むよ」
「うん、待ってるから」
私からカッシンにハグをする。この温かさに帰るために、頑張ろう。
「では、ストーリーボード起動!転移陣展開!一緒に行く皆は陣の中に!」
「私(わたくし)達の世界でも頑張ってくださいまし?」
「……ああ!」
「やってやるのです!」
「向こうの私達、楽しみね」
「行こう!」
そして陣が起動し、視界が爆ぜた。
AP241(=2028年) 3月22日 16:00 アークスシップ艦橋
視界が回復し、足元の感覚が戻ってくる。アークスシップに転移したようだ。目の前にはシエラともう一人、てーとくと同じ紫色の髪色をしたのアークスがいる。てーとくの様に髪を結んでいるわけではなく長髪のストレートだ。その上で帽子をかぶっている。
「え、え、なんですか!?」
「ら……ら……」
「ライル、コハル、そして異世界からの協力者4名。守護輝士(ガーディアン)に協力するため合流しま――」
「ライル君めっちゃ大きくなったねぇ!?分かる!?私お姉ちゃんだよ!本当にアークスになったんだねぇ!うわぁ精悍になってるぅ、なんでこの大事な成長期に2年ぐらい寝てたのかなぁ勿体ないことしてるよねぇ!おとーさんとおかーさんアルバムにちゃんと成長記録残してくれてるかな!?どう思う!?」
「……姉さん」
「うん!」
「落ち着いて」
「はい」
「「……」」
「なあ、ライル。……まさか……」
「うん。この人はルーファ。僕の姉でこの世界における守護輝士だよ」
「……嘘だろ――」
「あーっ!!!キミ!!梓さんのお気に入りの部下の江風!!!」
「!?」
すごいテンションで捲し立てる守護輝士と呼ばれた女性。紫のストレートロングヘアーに緑の上衣、紫のロングスカート。頭には紫の帽子。この紫と緑のツートンカラーの人物こそ、聞いていた話通りであればてーとくが幼少期に家族をダーカー相手に失わずに、人との共闘の重要性をしっかり認識して成長したというIFの存在。この世界という『物語』の主人公。
……という情報と目の前の人物のあまりのテンションの高さがてーとくと結びつかず、このヒトが『てーとくのIF』であると飲み込めない。そう思考停止している間にもその女性は騒ぎ続けていた。
「あの時は圧倒されちゃったけど、もう私のテンション、私の領域なんだからねっ!梓さんにふさわしい女はこの私ッ!!」
「姉さん、ステイ」
「はい」
「相変わらず姦しいことですわね」
ライルのツッコミでちょいちょいクールダウンする様子を見てコハルが呟く。これが平常運転だというのか。
「姉さん、とりあえず前提情報を話すね。この江風、電、加賀、海風は今が姉さんと初対面なんだ。僕達一家を救ったあの時はこの人達にとっては未来の話なんだ。マターボードを操ってきた姉さんにならこれで伝わるよね?」
「……なるほど!」
「本当に分かっていますの?」
「本当に分かっているの!コハルちゃん心配しすぎだよぉ!私程しっかりしたアークスなんていないって!」
「姉さん調子に乗らないで」
「ライル君!?」
「……キャラを作っているわけでもなくただの素……なのです!?」
「私達こんなに濃いのと数か月過ごすの?」
「ねえ、なんで皆して私を見てるの!?私ここまで酷くないよね!?ね、江風!?」
「あー、うん。ここまで『は』酷くないよ」
「『は』って何!?」
「私を置いてけぼりにして話を進めないでくださいよ!?え、シャオから連絡?……え、この人達を受け入れて一緒にやっていけ!?どういうことですかー!?」
それぞれが困惑して騒いでいる中、やることが分かっているライルがシエラにデータを渡す。
「これが今開示できる情報です。後はシャオに情報を渡して……待ってください、姉さんが起きているということは……今日は何月何日の何時ですか!?」
「え、3月22日の16時ですけど……」
「ということは……」
「もう八坂とアンタら出会った後、か」
「ヤサカ?」
「ヒツギさんのことですね。ってうわ、情報量多いです!なんですかこれー!?」
「……改めて。第127鎮守府所属江風」
「同じく電」
「同じく加賀」
「同じく海風!」
「守護輝士・ルーファ。アンタを手助けする。よろしく頼むよ」
「うん!よろしくね!」
「……はあ、調子狂うな」
3月22日。守護輝士が目覚め、監視対象の八坂火継と一緒にクエストに出かけ、ダークファルスになりたてのアルに遭遇し浄化、ログアウトした八坂火継のそばに当時は名無しのアルが一緒に地球の八坂火継の部屋に転移し、その上で幻創種に襲われ、そこを八坂火継と繋がりを得た守護輝士が助けに入った。それらが終わって一息ついたタイミングが今ということになる。ライルはその前に戻ってきたかったらしいが一足遅れたといったところのようだった。
「なんとか慣れなくちゃね。そしてうまくやって、ちゃんとカッシンと向き合うんだ……!」
その為にも、ここで躓いてなどいられない。