少しファンタシーな鎮守府で   作:朝宮 糸瓜

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 時間軸的にはあにぷそで近衛ミカが攫われる前辺りになります。


40話 電救出作戦

 16:00 惑星リリーパ 【若人】封印区域近辺

 

 

 てーとくの知り合いのアークス――情報部のブルーノというそうだ――からの連絡を受け、鎮守府からは艦娘状態を解除した素のてーとく、私、加賀、海風、卯月の姐さんに天龍の姐さん、こういう地上支援組として装備も更新してきている憲兵隊の坂田班。アークスからは観測していたブルーノさん他数人の情報部のアークスと。

 

 「情報部次席、クーナ。到着しました」

 「総司令補佐、テオドール。到着しました」

 「次席!?」

 「テオドールも、来てくれましたか」

 「この事態は公にするか判断に迷っています。だからこそ、情報部でケリをつけたいということです」

 「ウルクの耳にも入っているし、相手はダークファルスですから……僕も力に、と」

 

 情報部次席のクーナさん。ハやヲ、タの姐さんが合流したときにサポートしてくれた人だ。アークス最強格である六芒均衡の零。中では戦闘能力は低い方らしいが、それでも上澄みだ。

 もう一人はテオドールさん、守護輝士、ひいては本来のてーとくの同期で現在アークスの総司令官の補佐をしているらしい。戦闘能力は六芒均衡にも負けず劣らず、というか守護輝士とも対等に渡り合ったという。つまりてーとく並の強さというわけだ。

 

 「人数はこれで全てか?」

 「ええ。他に散らせている情報部各員には他にもダーカーのコロニーがないかの確認を続けさせています。ブルーノ、ここのコロニーから生体反応が出た、ということですね」

 「そうですよ次席。ルーファ……今のコードネームは梓だったかな?から渡された地球人の反応。それがあのコロニー群……まあ、どのコロニーに居るかは分からないけど複数検出されている。エーテルっていうフォトンに似た反応もね」

 「私の部下、電さんの他にも地球人が複数同様のケースで行方不明になっているという情報があります。その被害者たちでしょうね」

 「他のコロニー群があったとして、そちらにその電さんが囚われている可能性がありますが、目の前のアレを放っておくわけにはいきません」

 「ええ、テオドール。これより、突撃を……構いませんね?」

 「ブルーノを含めた情報部各員は突入の支援を。突入は梓を指揮官として私とテオドールを含めた地球人部隊で」

 「第127鎮守府隊各員へ。敵はダーカー、連中の支配下にあるこの領域ではどこから湧いて出て来てもおかしくはありません。現在目視できるコロニー群周辺に展開している他に増援が来ることが見込まれます。ですので、私と共に艦娘隊は突入を!坂田班は後方から追加で発生するであろうダーカー群への警戒を!レーダー把握できる敵の動向はアークス情報部に任せます!」

 「「了解!!」」

 「梓ちゃん、俺達の装備……銃弾もエーテル配合式に変えたけど、通じるのかい?」

 「効果は私自身で試してあります。ブーストエネミーでなければ十二分に通じるはずです。ダーカーは黒い体躯に対して弱点のコア部分は赤く光っています。それないし頭部をターゲットに据えてください。……では、突撃!」

 

 てーとくの号令と共に突撃をかける。

 

 「オオオッ!!」

 「てーとく、突っ込むの早過ぎじゃ……!」 

 「ッ!はっ!そこだ!」

 「え、流れるように捌いていくっていうか……敵が吸い込まれるように斬られていってる……?」

 

 フォトンアーツすら使わず、どんどん突き進んでは突っ込んでくるダーカーがまるで自ら斬られに来たかのように倒されて行く。

 

 「あのルー……梓さんを見るのは初めてですか?」

 「えっとテオドールさんだっけ、って後ろ!」

 「『バータ』……僕たちアークスでも強いと言われる人たちには二種類います」

 「ま、まとめて凍って砕け散った……」

 

 後方から接近してくるダーカー群を文字通り一蹴してテオドールさんは続ける。一種類目はテオドールさん含め出力が高いタイプ。マトイさんとやらが名乗っていた――今は別人が襲名しているらしい――クラリスクレイス、辺りが代表格。高火力で反撃を許さず、ないし敵の攻撃ごと薙ぎ払ってしまうタイプ。それこそ、今まさに目の前でダーカー集団を氷漬けにして殲滅してしまったように。

 

 「そちらで中型ダーカーをまとめて制圧しているクーナさんもそのタイプです」

 「動く前にまとめて斬ってる……っとぉ!」

 「君の動きは……梓さんに近いタイプだね」

 

 もう一種類は技量型。敵の動きを利用して踏み込み、反撃し、制圧していく。てーとくのようなタイプ。私自身の基礎火力が低めだから敵の動きを利用して反撃し、深くダメージを与えるように立ち回れ、と訓練を受けていたのを思い出す。シンフォニックブレイクを習得してからは単発火力は増したものの、基本はそのスタンスだった。

 

 「敵の一挙一動が接近の、狙撃の、攻撃のチャンスになる。敵をよく見ることが出来て、よく感知が出来るアークスならではの動きですよ。六芒均衡で言えばゼノさんが該当しますね。特に梓さんは敵とすれ違うように剣を置けば敵が勝手に斬れてくれる。フォトンがダーカーがどう攻撃するかを教えてくれるからそれを基に素早く適切な動きをすれば撃破という結果がついてくる、と言っていました」

 

 テオドールさんの言う通り、てーとくはただまっすぐ突っ込むように見えて微妙に挙動を変えている。そして誘われるようにダーカーが攻撃範囲に入り込み、斬り倒されて行く。

 

 「私達に訓練をつけてくれていた時、もっと受け止めるように動いてたンです。アレは敵の模倣であって、てーとくそのものじゃなかった……手加減、してくれてたンだ」

 「彼女クラスに対応できるのは、反応が意味をなさない程の広範囲高出力で一気に制圧するマトイさんかあの人……守護輝士辺りになりますね。僕でも厳しいです」

 「守護輝士……」

 

 以前アークスシップの訓練施設で再現されていたヒト。てーとくが本物には勝てないというヒト。てーとくが救えず諦めたものを拾い上げて見せたヒト。

 

 「あの人も技量型なんですが、その上で牽制や焦らし方が上手なんです。一瞬の判断ミスも許されない反撃型の集中力をわずかに、そして致命的に削いで自らの技量で圧倒していく。高出力型の僕たちでも翻弄され、捉えきれずに制圧される。そういう人なんです」

 「それが、守護輝士……」

 「あの人が居れば、この作戦ももう少し楽だったのかもしれませんが、現在コールドスリープ中。無理に起こすような真似はしたくないんです」

 「無理してダーカー因子を受け入れようとか無茶したっていう……」

 「そうです。ダーカー汚染は致命的なモノです。だから、貴方達の仲間も早く助け出す必要があります」

 「そう聞いちゃあ早くやらないと、なァ!」

 

 てーとくが切り開いたルートを後続の私達が押し広げていく。てーとくがガンガン進むから進軍速度も速く、一つ目のコロニーの目の前まで到着した。

 

 「このまま……ッ!」

 「コロニーの奥から大型反応!」

 「ギアァァ!」

 「ダーク・ラグネ……!」

 

 てーとくの前に飛び出してきたのは巨大な蟻のような姿をした大型の虫型ダーカー、ダーク・ラグネだった。そのまま前足のような部位でてーとくを薙ぎ払おうとして、てーとくが避けつつ反撃を入れる。

 

 「梓!そいつのコアってあの後頭部のハゲのとこか!」

 「そうです!『ウォークライ』!」

 「任せろオラァ!」

 

 てーとくが引き付けている間に卯月の姐さんが跳躍、ダーク・ラグネの頭上を陣取る。そしてそのまま専用の単装砲を連射した。

 

 「グギァァ!!」

 「踏まれることは想定外、ってかぁ!?デカブツがよォ!」

 「卯月、飛び退いて!」

 「ッ!」

 「グギァァ!!」

 

 ダーク・ラグネが周囲から竜巻のようなものを複数立ち上らせる。一つは卯月の姐さんを狙っていた。それを回避する卯月の姐さんと同時に、てーとくが剣を上段に構える。

 

 「『ツイスターフォール』!」

 「追撃ももっていけぇ!」

 「グ、ガッ……!?」

 

 額ごと正面からコアを叩き割るてーとくとそこに回避動作のまま援護射撃を加える卯月の姐さんによって、あっさりとダーク・ラグネは撃破された。

 

 「各員、まだ油断をしないように!大型が倒されたとかそういう思考回路も本能もダーカーは持ち合わせていません!数で押せるだけ押しに来ます!」

 「了解!」

 「こちら天龍、コロニーに囚われた奴は助け出した!が、電じゃねぇ!」

 「天龍の姐さん!?いつの間に!?」

 「梓があのデカブツとやり合った瞬間に隙が出来たからな。……っと、財布あったな。……免許証、やっぱりこいつ日本人だ!多分行方不明の奴!」

 「やはり……!天龍さん、後続にその方は引き渡して、進軍します!」

 「応よ!」

 

 コロニー内にいたのは電ではなかったが、救助対象の日本人だったらしい。つまり、参謀がてーとくから聞き出して推測してた内容通りだったというわけで。

 

 「てーとく、その人ダーカー汚染はどんな感じ!?」

 「軽微、意識は失っていますが致命傷ではありません!十二分に浄化して日常に戻せます!これなら……!」

 「よっし、やるぞお前ら!」

 「「了解!!」」

 

 そしてしばらくコロニーを制圧しては内部の人を救出、を繰り返していた。そして残る生体反応が1つに、破壊していないコロニーは後それを含めて2つになった時だった。

 

 「後続の情報部より伝達!コロニー内部の生体反応から……ダーカー反応増大!」

 「この感じは……ダークファルス……!?」

 「いえ、それには弱い、が……!」

 

 繭のようだったダーカーのコロニーがほどけるようにして。それは姿を現した。

 

 「電、さん」

 「……」

 

 コロニーの上に浮かび上がった電――服がダークファルス【仮面】の時のてーとくのようなものになっている――がニヤリと笑い、手を振りかざす。それに追従する形で複数のレーザーのようなエネルギーが飛んでくる。

 

 「電さん!……ぐうっ!」

 「味方のダーカーごと狙いやがって!?クソ、近づけねぇ!」

 「梓、アレ本当に電か!?」

 

 勘が告げる。アレは電で間違いないと。

 

 「梓!こうなっては!」

 「やめろ、クーナ!電さんを、これ以上仲間を、失うわけには……!ぐあっ!?」

 「梓!」

 

 遠慮なくレーザーを撃ち続けていた電がふと攻撃を止める。何か不思議そうに、不機嫌そうに手元を見ている。

 

 「……タリナイ?コノ器デハ、タリナイ?」

 「貴様ァ!電さんを、返せ!」

 「!」

 

 先ほどの被弾をものともしない勢いでてーとくが突撃する。鍔迫り合いになる。

 

 「同胞……裏切者……!」

 「抜け殻が、私の、大切な仲間を……電さんの口でモノを言うなぁ!!」

 「グ、司令官、さん……アァ!!」

 「電さん!?ヂィッ!」

 

 一瞬電の気が強くなった気がした。直後、てーとくが振り払われる。今のは。今の感覚は。

 

 「電さん!まだ浸食されきっていないんですね!?まだ、助けられる……!」

 「梓さん!でも、どうやって!」

 「てーとく!」

 「江風さん!?」

 「てーとく、電とぶつかりあって!この感じ、海が洗脳されてた時と同じだ!」

 「!!」

 「なら、『ラストネメシス』」

 「フン」

 

 加賀の攻撃を弾く電を乗っ取ったダークファルス。しかしその直後、ダーカー因子を補給するような力の流れを感じた。

 

 「江風、あのもう一つのコロニー!」

 「ああ、アレが発生源だ!」

 「皆さん、そちらの破壊をお願いできますか!?」

 「当然!」

 「テオドール、手伝ってください!私と電さんを抑え、消耗させます!残りはその間にあのコロニーの破壊を!坂田さん達も、私達は無視して構いません!江風さん達の援護を!」

 「「了解!!」」

 

 おそらく、あのもう一つのコロニーを経由して地下のダークファルス本体からダーカー因子が電に流れ込んでいるのだ。ならば、その中継地点を破壊してやればいい。海の時と同じだ。

 

 「ッ!敵の数が……!」

 「……海、一瞬、道を空けられるか?でかいので」

 「江風?」

 「その間に突撃する!姐さん達とクーナさん、後続は抑えて!加賀、空中にいる奴とか私狙いの奴とかの狙撃任せた!」

 「え、う、うん!」

 「任せなさい」

 「やってみせろよ、江風!」

 「もたもたしてると追い抜くぜ!」

 「危険だ、と言っても梓の部下ですから聞きませんよね。いいでしょう。援護します」

 「坂田班、ロケットランチャーを海風ちゃんの攻撃に合わせて全弾撃ち込め!こじ開けるぞ!」

 「了解、その後は銃で何とかしてやりますよ!」

 「江風ちゃん、後ろは任せろ!」

 「よっしゃあ!」

 

 やるのはてーとくの模倣。そして、卯月の姐さんの回避。天龍の姐さんの強攻。そして一撃離脱。いつもと変わらない。てーとくが叩き込んでくれた、私の戦い方。そしててーとくが背中で見せてくれた、戦い方。

 

 「行って江風!『イル・フォイエ』!!」

 「面制圧開始だオラァ!」

 「っし、今ッ!」

 

 てーとくがフォトンを感知して敵の攻撃を避けるように。勘とエーテルと、艦娘としての本能で避けて、進んで、避けて、進む。後ろは気にしない。大丈夫だ。

 

 「行くぜェ!『フォールノクターン』!……からの、『オウルケストラー』!!ぶち抜いてやる!!」

 

 コロニーの芯を蹴り抜いて、その個所にツインダガーで連撃を叩き込んで。そのダメージでコロニーの中心が爆発する。そして、嫌な予感が爆発的に膨れ上がる。

 

 「退避ッ!!」

 「ギシャアア!!」

 「アレは……グワナーダ!」

 「コロニーがダーカーになったというの!?」

 

 コロニーが消滅し、ダーカー因子が収束。アリジゴク型の大型虫系ダーカー、グワナーダへと形を変えた。

 

 「でも、電ちゃんへ流れてた感じが消えました!」

 「なら、アレを仕留めれば終わりだ!行くぜ!」

 「皆さん、地中から伸びてくる触手には気を付けて!触手に意識を多く割いていますから、逆に倒しきれば……!」

 「艦載機が落とされるときに意識を遮断できなかった空母のソレになるわけね。仕留めるチャンスになるわ」

 「江風、タゲお願い!その間にお姉ちゃんたちで倒すから!」

 「任せた!」

 

 その巨体――それこそアークスの訓練施設で見たグワナーダよりも一回りも二回りも大きい――を振り回し、轢き殺そうとしてくるグワナーダ。だけど、バレバレだ。巨体からあふれ出てくる圧も、てーとくとの訓練のそれに比べたら大したことはない。負ける理由が、ない!

 

 「狙った座標に、『グランツ』!」

 「そこね、動いても無駄よ。『マスターシュート』」

 「当ててみやがれクソ触手が!そしてぇ!アークスで言うところの、『バレットスコール』だ!」

 「残った触手は俺が全力で……斬る!」

 「ゴアアア!?」

 「「江風!!」」

 「全魚雷発射管、開け!そのどてっ腹にィ!『シンフォニックブレイク』!」

 

 大きくのけぞって露出した腹部のコアにエーテルを全部込めての蹴りを叩き込み、魚雷を全弾叩き込んで離脱する。

 

 「ゴア、ア……」

 「グワナーダ、消滅……!残敵の掃討に移りますよ!」

 「了解だ、クーナさん!」

 

 後はてーとくが助け出せれば。

 

 

 「ッ!ッ!ッ!!シネェ!!」

 「電さんの体でツインダガー?私の仲間の力を引き出せないような奴に、負ける理由は、ない!」

 「ちょっと、梓さ、ルーファさん!近すぎます!当たっちゃいますって!」

 「私ごと撃てばいい!!」

 「ああもう、他のダーカーも近づいて……!『イル・メギド』!」

 「私が倒れる前に電さんを救出出来れば問題は、ない!」

 「ナメ……司令官、さん。私……」

 「電さん!!」

 「私もう、戻れない……だって私、悪い子で、親だって私のせいで、殺しちゃって、離れて……司令官さんも……」

 「そんなわけないでしょう!」

 「!?」

 「その程度で、見放したりするものか!私は貴方の司令官だ!貴方の、仲間だ!貴方が今まで生きてきて受け入れられなかったそれは、私が受け入れる!!」

 「司令官さ……うぅ、アァァ!!」

 

 大丈夫、まだ心まで汚染されきっていない。ならば、供給を断った上で浄化すればいい。そして、江風さん達が向かった方からのダーカー反応が消えた。今だ。

 

 「う、おおおおっ!!」

 「ナ、チカラ、ガ、ウグアアアア!!」

 「テオドール!私ごとフォトンの濁流をぶつけてください!躊躇うな!」

 「死なないでくださいよ……!『ラ・グランツ』!!」

 「ギャアアアアアッ!!!」

 

 ダーカー因子はダークファルスなら吸収することが出来る。それを活かして、電さんの体内から無理矢理ダーカー因子を引き抜く。そこに、まとめてテオドールのフォトンが突き刺さり浄化する。つんざくような【若人】の悲鳴と共に電さんの体の力が抜けていく。

 

 「……ッ、電さん、もう大丈夫、です……!」

 「し、れいかん、さん……?」

 「そうです、貴方の、司令官です。おかえりなさい、電さん」

 「司令官さん、私……」

 「大丈夫です。全部、大丈夫です。今は、休んで」

 「は、い……」

 「……大丈夫ですか、貴方も、その子も」

 「ええ。浄化を急ぐ必要がありますが……」

 

 抱きかかえた電さんは意識は危ういが呼吸は安定している。大丈夫だろう。

 

 「司令官さん、実の親を殺すような悪い子でも、受け入れてくれるのですか?」

 

 この不安が【若人】が深く浸食した原因なのだろうと思いつつ返す。

 

 「ここだけの話、でもないですが、創造主(生みの親)殺しは私もやっているんですよ」

 「えっ、そうなのですか?」

 「ルーサー、って言うんですけどね。私を作り出したのは」

 「えっ、あの、えっ」

 「ですから、重要なのは育ての親や今、共にいる誰かなのだと思います。今回のことで電さんが気に病むことはありません。少なくとも、私は電さんのことは言えません」

 

 現在のアークスが抱える問題の大部分の黒幕はルーサーだと言って過言ではないのだから、PSO2をやりこんでいる電さんはすぐに思い浮かんだのだろう。

 

 「てーとくー!電は大丈夫ってか今とんでもないワード聞こえたンだけど!?」

 「江風さん。無事ですよ。しばらくアークスシップの施設で浄化してもらう必要がありますが、成功です。さあ、帰りましょう。勝利の凱旋ですよ」

 「分かったよ、てーとく!」

 「いやいや梓さん!?まだダーカー残ってますからね!?」

 

 そうして、残存勢力をおおよそテオドールに押し付けつつアークスシップに帰投するのだった。

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