この辺りから「PSO2の二次創作」になっていくと思います。
3月30日 13:00 天星学院 校庭
「これは……流石に予想を超えている。ここまでのケースは想定していなかったな。……君子危うきに近寄らず、だな。ボクの仕事は、あれの相手ではなくそちらの子供の回収だからね」
頭上に出現したキャンプシップを見たハギトさんが慄いている。一人称が乱れてもいる。素養のあるマザー・クラスタ所属の八坂が具現武装に目覚めること、その出力が高いことまではイレギュラーとして想定してもわけのわからないものが増援としてくることまでは読めなくても仕方がないだろう。問題は、『キャンプシップに誰が乗っているか』である。
「これ、もう結果見えたかな……」
見届けるつもりではあるし、最悪ハギトさんを回収して撤退も視野に入れるべきだと勘で感じた。そう思っている中でハギトさんが幻創種の追加増援を出して八坂に迫らせるが……刹那。大爆発が起きた。
「……あなた!」
(もう安心しろというように火継に微笑む)
爆発の中心にいたのはてーとくがライバル視している守護輝士(ガーディアン)であり、着地時の攻撃だけで相当数展開していたはずの幻創種を殲滅してしまっていた。
「私の軍勢を……あの一瞬で……?」
いくらなんでも無茶苦茶すぎる展開に脅えが混じり始めるハギトさん。
「……マザー、話が違うじゃあないか。イレギュラー対応が得意な私にだって想定限界はあるんだぞ。追加料金だけじゃ物足りないな……新たな技術の供与を約束してもらわないと割に合わなさそうだね、まったく!」
「ハギトさーん、撤退を推奨しますよ、そのヒト、てーとくより強い正真正銘の『最強のアークス』だよ」
「蒼君!これはビジネスなんだ、契約なんだ!そう簡単に引くわけにはいかないんだよ!」
「引き際も大事ですからね?いざって時は首根っこ掴んででも逃げるのでそのつもりで」
「蒼!?でもやる気はない?……あたしも戦う。ううん、戦わせて」
(勿論、と首肯する)
「行け、私の軍隊!」
そうして私には展開の分かり切っている数対質の戦いが始まった。
「うわぁ、次々に溶けていく。や、てーとくだってあれぐらいできるけどね!てーとくだって!」
サクサクと、という表現が似合う勢いで守護輝士が殲滅していく。驚くべきは八坂がなんだかんだで追従できていることである。戦闘センスの塊なのかアイツは。
「ずいぶん足搔く……だが、これならどうだ!」
ハギトさんがより大型の増援を出すが結果は変わらず。これがエーテルという実質ノーコストの産物だったから良かったものの、コストのかかる戦力であった場合の被害を思うと切なくなるレベルである。
「……ちっ。想定を遥かに超えているじゃないか。なんて面倒な状況だ」
「この剣……すごい……あたしに力をくれる……!」
「すげェな八坂……」
ハギトさんが奥の手である戦車まで投入する一方で八坂が絶好調だ。想いがまっすぐ力になっている証拠であり、天性のセンスがもたらしていると考えていいだろう。自分の発現時は暴走状態だったことを思い出すと羨ましくもある。そして難なく戦車まで綺麗に撃破された。
「……やめた。これ以上の戦闘継続に意味はない。こうもイレギュラーが多すぎると損益分岐点を割ってしまうしね」
最初の方から割れていると思う。
「ここまでやっておいて、逃げる気!?」
「その通りだよ、お嬢さん。私のやっているのはビジネスだ。時には、すっぱり手を引く勇気も必要なのさ。今日は退こう。だがキミたちのデータは覚えたよ。八坂火継にアークスのキミ。次に会うときは……マザーもビジネスも関係なしに、潰してあげよう。遠慮も考慮も一切なしだ」
強がるように、声を震わせながら撤退を宣言するハギトさん。新鋭企業の社長をやっているだけあって、負けず嫌いなところがあるのでこうもボロボロにされてはプライドがいたく傷つけられたといったところだろう。そして転移していった。
「……置いていかれたー!?」
余裕が完全になかったようで、私のことを忘れてしまっていたようである。
「深追いは危険だ。それより重要なことがある」
「……!氷莉……!」
ふらふらと鷲宮が歩み寄ってくる。彼女には明確に『八坂がマザー・クラスタを裏切ったという現実』を見せつけられてしまっているのだ。ショックなのも無理はないだろう。鷲宮はマザー・クラスタに、そして何よりも八坂に全幅の信頼を置いていたのだから。
「……火継ちゃん、嘘だよね。火継ちゃん、わたしたちを裏切ったなんてぜったいに、嘘だよね。わたしは火継ちゃんを信じてる。火継ちゃんを疑ったことなんて、ない。けど……けど…………っ!」
「氷莉……あたしは、裏切ってなんか……」
ただアル少年を守りたいと行動した八坂にはマザー・クラスタを裏切ったという実感はないようだ。私が八坂の立場にあってもそうだと思う。
(海が127に襲撃してきた時を思い出すな……)
「だったらどうして!どうしてマザーの言うことに逆らうの!どうして……!どうしてなの、火継ちゃん……!戻ってきてよ火継ちゃん!こっちに来て、わたしの手を取ってわたしのそばに……一緒にいてよ……!」
悲痛な叫びを発する鷲宮。2人の仲の良さを知っているだけに心が痛む。
「……氷莉。ごめん、あたしはもう、戻れない」
「っ!!」
「何が正しくて、何が間違っているのか自分の目で、自分の心で決めたいから……あたしはこの人と行く」
八坂は鷲宮ではなく、守護輝士を選んだ。
「本気なのか、八坂」
「本気よ蒼」
「その選択は間違いがないと言えるのか?」
「分からない。けど……決めた」
「そうかよ」
『鷲宮ごと連れてアークスに行く』という選択肢は出てこなかったようだ。鷲宮=マザー・クラスタと認識してアルを優先したというところだろうか。これは、残酷な結末だ。
「……って。まって、火継ちゃん!」
「ごめん、氷莉……本当にごめん」
そういって八坂は守護輝士と転移していった。私は、鷲宮にかける言葉を見つけられなかった。
「待って、火継ちゃん!!火継ちゃあああぁん!!!」
泣き崩れる鷲宮。
「うっ……ううっ……うっ……火継ちゃん、火継ちゃん……どうして、どうして……!」
鷲宮も思考の硬直具合が凄まじいが私にはどうすることもできない。もっと早く気づいて、声をかけてやっていれば何か違ったのだろうか。昨日の時点で、もっと気付ければ……。
「ずっと一緒にいるって、約束したのに……どうして、火継ちゃん……どうして……!」
そんな彼女に近づく女性が一人。
「ッ!?」
「鷲宮氷莉。君が泣く理由は何だ」
「え……」
「奪われたことを嘆くのならば……喪ったことを悲しむのならば……硬く手を握り、強く意志を持て。その手に、友のぬくもりを取り戻したいのならば」
「……火継ちゃん」
「君の願いを、私は識っている」
「この声、まさか……」
今まで声でしか聴いたことがない。だけど、間違えるはずがない。
「君の推定通りだ、立花蒼。私はマザーだ」
「歩み寄るんじゃなくて、そういう選択を、させるの?」
「それしか方法はない」
「嘘、でしょ。だって、八坂は裏切ったつもりがない!現実を直視させれば、他の……!」
「蒼ちゃん」
「ッ、鷲宮?」
「マザーの言うことは正しいんだよ。マザーの言う通りにすれば、火継ちゃんを取り戻せる」
「鷲宮……」
私はマザーが鷲宮の手を取って去っていくのを呆然と見ていることしか出来なかった。
直後 東京 エスカタワー近辺ビルの屋上
「……くそっ!くそっ、くそっくそっ!」
撤退した亜贄萩斗は地団駄を踏んでいた。
「なんなんだ、なんなんだよあれは!聞いていないぞ、あんなのがいるなんて……!この私が……完全に出し抜かれた……!この亜贄萩斗が……!選ばれた人間の、この私が……ッ!!」
それは選ばれた人間というエゴからくるプライド。それを傷つけられたという怒り。
「こままではマザーへの面目が立たない……なにより、私の沽券に関わる……!」
江風がこの場に居れば「マザーも許すと思うよ、あんなイレギュラー無理だもの」と声をかけていただろうが彼女は不在である。
「……だが、まだだ!私は、まだ負けたわけではない!私の軍隊は、不滅の軍!なあそうだろう、エメラルド・タブレット!」
エスカタワーを見ながら狂気じみた声で自身の具現武装を見る亜贄萩斗。
「あれで足りないのであればもっと強いものを、もっと凄いものを生み出すまでだ!そうだろう!」
現行戦力で勝てないのであれば更に上位の戦力で対応すればいい。シンプルにして真理である。
「……さあ、吸え、エーテルを吸え!エメラルド・タブレット!」
亜贄萩斗の手から離れたエメラルド・タブレットは急速に周囲のエーテルを吸い込んでいく。
「お前は、私の生み出した最高傑作だ!おまえの力は、この程度ではない!」
それは自分への絶対の信頼。そうでもなければマザー・クラスタの幹部など出来ないのだ。そして、エーテルを吸いきったエメラルド・タブレットは緑の軍服を着た亜贄萩斗のような姿となった。
「我が袂より羽ばたきその力を示せ、エメラルド・タブレット!お前の具現に……限界はないッ!ふふふ、ははははっ、ははははははっ!!」
狂気じみた笑いをする亜贄萩斗を見守るようにしながら、形を変えたエメラルド・タブレットは姿を消した。
数時間後 洋上 霞視点
私達礼号組は出撃して深海棲艦を撃破して、ついでに進路上の哨戒ブイを調査する任務を行っていた。
「異常なしね」
「けっ、哨戒艦娘だけを狙うイレギュラーなんて出やがって。あたいたちが出てきた時にも出て来いってんだ!」
「そうそうあっても困るけどね」
「ええ。……ッ、エーテルレーダーに反応!?とても大きい……何、何なんですかこれは!?」
「え?」
エーテルレーダーが反応を通り越して地震速報のような勢いで反応し始める。場所は、私達のすぐ近く。直後ソレは姿を現した。
「な、なんなのよあ――」
「や、大和だー!!!」
「清霜!?」
そう言われてその巨大な物質を見れば、確かに『艦娘ではない戦艦大和』である。紋章こそ違うが。
「上に人?でも、生体反応がないわね……」
「こういうトンチキは127に連絡を!」
「そうね、江風、どういうことか説明してもらうわよ!」
同時刻 東京 エスカタワー近辺ビルの屋上
具現武装の衣装を解除した亜贄萩斗に連絡が入る。
「……そろそろ連絡のある頃だと思っていたよ」
『……亜贄萩斗、度が過ぎるぞ。ここまで大規模な幻創種の生成。隠蔽しきれなくなる』
連絡の相手は苛立っている。なお、隠蔽どころか目撃者が発生していることには気づいていない。
「ははっ。それは私じゃなくてエメラルド・タブレットに言ってやってほしいな」
『なに?』
「あれは、私の手から離れたのさ。私の制御を必要としない兵器として理想の状態に至った。私は、私の最高傑作の戦いを見届けるだけ。開発者冥利に尽きるってものさ」
これが亜贄萩斗の全力、やり返しの方法だった。そしてそんな彼の理想を体現するのは彼が愛してやまない戦艦大和であるのは自明の理だった。そして苛立つ連絡相手との通信を切り、酔ったように叫ぶ。
「……さあ、行け。私のエメラルド・タブレット!私の力を、お前が示すんだ!」
そう叫ぶのを見ていた人物が姿を現す。勢いよく。
「なーにが力を示すんだ、だっぴょん!」
「ぐはぁ!?」
走り込んできた勢いそのままにグーで卯月が萩斗を殴りとばす。
「オメー出す場所考えろよ!50鎮守府の面々の真横になんか戦艦大和が出たとかなんとか通信が入ったぞ!」
「……情報隠蔽はある程度されていたはずなんだけどね」
「真横じゃ隠蔽もクソもねぇだろっぴょん」
「被害は出ているのかい?」
「それこそこっちが聞きてぇっぴょん……50鎮守府曰く、悠然と本土に向けて去って行ったとだけ。なりふり構わず暴れはしなかったみたいだな?」
「流石私の最高傑作。相手をしっかりと見据えているようだ」
「江風が同行してるはずだけどどうした?アイツからは呆然とした声しか聞こえてこないんだが。しかも徒歩で帰投中って聞いてるぞ」
「あっ」
(無言でボディブロー)
「ぐふっ」
「何があったか、きーっちり教えてもらうからな」
「いい拳、だね……。いいとも、私はこの舞台から降りた。まあ、私の最高傑作の見届けはさせてもらいたいけどね」
「分かったよ。とりあえずお前はこの『物語』から降りたんだな?なんかどでかいのを残して」
「ああ。それにキミ達の推測通りであれば、私の命も危ないからね。護ってもらうよ?」
「そこの契約はしっかり果たさせてもらうっぴょん」
亜贄萩斗はエメラルド・タブレットを暴走させた直後に127鎮守府にある種の亡命を求めていた。それに応じて卯月が回収しに来た次第である。彼に同行していたはずの江風からの報告が纏まっていない為、よく分からないが回収をと思った矢先に50鎮守府からトンチキ現象が発生したが何か知らないか、と突き上げを喰らった流れである。
2時間後 第127鎮守府
「響だよ、情報を纏めるね。江風は休んでていいけど、聞いておくかい?」
「そうします。過不足なく伝えておきたいから」
徒歩でとぼとぼと帰投した頃、ハギトさんも卯月の姐さんに連れられて――頬が腫れていたがなにをやらかしたのか――127で合流した。そしてそれぞれ事情を話して今に至る。
「まず、マザー・クラスタは同組織所属の八坂火継がPSO2から出自不明の少年、アルを自室に連れ込んだところから話が始まるね。これは今月22日だ。そして、梓が調べたところオラクルで守護輝士が目を覚ましたのもこの日だそうだ」
「曰く、素性の知れない不明アークスの調査をウォーミングアップがてら任せた結果守護輝士(アレ)と八坂さんがマッチングしたそうです」
「普通なら異変があれば即座にマザー氏に通報するマザー・クラスタであるにも関わらず、八坂火継は連絡をしなかったという話だ」
「これに対してマザー・クラスタは亜贄社長を派遣し回収に当たらせた。そうですね?」
「その認識で合っているよ。八坂火継は鷲宮氷莉と深い絆で結ばれていたから、鷲宮氷莉を揺さぶれば引き渡せるのでは、という目論見もあったけどそれも失敗に終わった」
「だから強硬手段に出た、と」
「結果は守護輝士が駆け付けるのと八坂火継が具現武装に目覚めたことで撃退され、オラクルへと撤退していった。一方で撃退された亜贄社長は具現武装を暴走させて意趣返しを行った。これが太平洋上に出現した戦艦大和のようなモノ……亜贄社長、君は大和をなんだと思っているんだい?」
「当然、最高の戦艦さ!」
「大和は最高ですから!」
「大和、喜ぶところじゃねぇっぴょん」
報告によるとゼロ戦を次々に召喚して迎撃に回すわ、アークスが手配したA.I.Sという機動兵器によって足止めを喰らい、生身のアークス――この中には守護輝士がいたしライルやコハルも動員されていたそうだ――に砲塔を殴り壊された後、修復しつつなんと空を飛び始めレーザーやらなにやらを展開して大暴れしたそうである。霞からその戦闘映像が届いていた。エメラルド・タブレットのノリノリの叫びや清霜の戦艦大和を応援する黄色い声が印象的な戦闘詳報になっていた。
「最終的に撃沈されてしまったけど、アークスのA.I.Sも多く撃墜した。悔いがないと言えば噓になるがよくやったと自負しているよ」
「ちなみにA.I.Sは撃墜されても緊急脱出システムが積んであって死亡者はナシ、最後まで撃墜されずに倒しきったA.I.Sパイロットは守護輝士だったそうだよ」
「またキミか!!」
「何させてもつえーな守護輝士。梓はそこらへんどうだっぴょん?」
「A.I.S操作は少し……というか私のダーカー因子で変質してしまうんですよね」
A.I.Sは対ダーカー攻撃力に全振りした機体であり、逆に侵食に非常に弱い特性がある。駐機してあるA.I.Sが侵食されダーカーの手先になったケースも結構ある。
「そんな一方で取り残された鷲宮氷莉はマザー氏に回収された、そうだね?江風」
「うん。姿を見たことはなかったけど、あれは間違いなくマザーだった。そして、思考誘導して鷲宮を連れて行った……マザーがそんなことするなんて……」
今もなおショックから立ち直れていない。
「江風は何にショックを受けているんだ?」
「マザーは正しい、って基本的な思考からあからさまに『違うだろコレは』って行動をされたかららしいわ」
「江風、大丈夫?」
「うん……あー、あー!もう!!」
だんだんムカついてきた。
「あんなのマザーらしくない!ってことはらしくないことしてまで何かしなきゃいけない、それがアルって奴の確保ってこと!ハギトさん、知ってることは!!」
「今までに話した通りだけど……そうだねえ、マザーは『時が来るまで各々が為すすべきことをしろ』って基本方針だったんだ。つまり、『時が来た』と言えるだろうね」
「それがアルの確保……てーとく、アルの詳細についてとか何か回ってきていないの?」
「いえ、何も。ですので、明日直接出向こうと思います。アイツめ、地球には私がいるのに無視して勝手に物事を……!」
てーとくはてーとくで守護輝士にむかっ腹が立っているらしい。
「少なくとも奴と八坂さんが共に向かったクエストで何かがあり、それによってアルさんが出現したと考えるべきでしょう。ならばその詳細とアルさんを見れば分かるはず。江風さん、お付き合いお願いできますか?」
「勿論!」
「さて、考えはまとまったところで次の議題だ。『今回の主人公』は誰だと思うかい?」
「奴が目覚めてその直後に話が動き始めた以上、守護輝士ではないかと思います」
「加えてマザー・クラスタと、敵対しているアースガイドが『物語』に巻き込まれ始めた……それにあの窮地での覚醒。八坂も『主人公』足りえる存在だと思う」
「それじゃあ、当分はその両名のダブル主人公という前提で見ていこう。亜贄社長、マザー・クラスタ側からアクションを起こすとしたら何が起きると思うかい?」
「現状PSO2によるアクセスではなく身体ごとあちらに八坂火継もアルも移動している。正直手が出せないと言えるね。となれば……炙り出しだ」
「炙り出し?」
「地球で騒ぎを起こして出てこざるを得なくする。マザーは地球が壊れることを望んでいないからどのような規模になるかは分からないけどね」
「隔離領域とかで何とかなる程度に事件が頻発すれば動かざるを得ない、かな。その辺りの注視を前提に動いていくよ。後は何かあるかな?」
「「……」」
「では、解散。梓、江風。実地調査を頼んだよ」
「ええ」
「了解」
この目でしっかりと確かめてやるから覚悟しておけよ、八坂。