馬の感情が読める厩務員が転生した件   作:泰然

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遅い投稿になるので、気長に待ってて下さい。


11話 トレーナー、スズカと出会う

 今日は、タイキの足に違和感があるみたいなので理由を聞いてどんな具合いか見る事になった。

 

タイキ「トレーナーさん……練習で踏ん張る度に少し痛いデース……」

 

佐竹「じゃ、蹄鉄シューズ脱いで見てみようか」

 

 見てみると、爪が巻いていて肉に食い込んでいた。酷い時には、化膿して感染症になる場合があるので、保健室の先生にやってもらえる様に言ったのだが俺にやって欲しいらしい。

 

佐竹「痛かったら言いなよ」

 

タイキ「わかりましタ!」

 

タイキ(唯、触れて欲しいだけ何ですけどネ♪」

 

佐竹(それが理由ね……)

 

佐竹「はい、終わり。あと保健室に行って先生に診てもらいな」

 

タイキ「センキュー!トレーナーさん!また、あとデー!」

 

 

 

 

 その後、タイキの練習に付き合い着々と実力を付けていった。

数ヶ月が経ち、東京スポーツ杯とシンザン記念を出走し見事に圧勝でゴールした。

 

佐竹「タイキすごいな、重賞二連勝だぞ!」

 

タイキ「イエーイ、トレーナーさんとシービーさんのお陰デース!」

 

シービー「元々マイルの、適正が高いし練習も積んで来た。尚の事、勝つのは必然的だね」

 

 勝利した後話に花を咲かせていた時。

 

?「優勝おめでとう、タイキ」

 

タイキ「スズカ!?ヘーイ!!」

 

佐竹「君は、サイレンススズカ?」

 

 スズカはタイキに抱き着かれながら話した。

 

スズカ「はい……タイキがお世話になって……ます」

 

 苦しそうにしながら話ていくと、何とスズカもファルコンステークスに出走するそうだ。スズカは、マイルから中距離を得意とするウマ娘でタイキとしては負けられない相手である。

 スズカは、大逃げする事で有名で相手のペースに保って行かれると難しいレースになる。その際、タイキのペースに保って行ける様にしたい所である。お互い、負けないと言う意思表明をして、俺は、スズカに気になる事聞いた。

 

佐竹「スズカ、足の具合いは何ともないか?」

 

 まだ、先の事だが元の世界でのスズカは、天皇賞秋で大ケヤキ四コーナーで故障し予後不良となり、安楽死と言う処置となる。その日の、観客席はどよめき、沈黙の日曜日となった。俺は、それだけが気掛かりで聞いてしまった。

 

スズカ「うん?今は、大丈夫ですが……どうしてですか?」

 

スズカ(どうして、そんな事聞くんだろう?)

 

佐竹「いや、何も無ければ良いんだけど。もし、足に違和感があれば言ってくれ、絶対」

 

スズカ「はい……何かあれば伝えますね」

 

 本当に悲劇が起こるのであれば、来年の秋にスズカが予後不良となってしまう。仮の話をすると天皇賞秋では無く別の、レースでその悲劇が起こる可能性もある。その可能性も、ゼロでは無い。スズカのトレーナーにはより、足をケアしてレースに臨んで欲しい。そこで、スズカと別れた。

 

タイキ「トレーナーさん……怖い顔してマース。スズカと何かあったんですカ?」

 

佐竹「何でもないよ。タイキも怪我しない様に、頑張ろうな」

 

タイキ「トレーナーさんも、無理しないで下さいネ」

 

 スズカが登場した事で俺は、あの悲劇が繰り返さないよう自分の胸にそう言い聞かせた。

 

 

 




スズカにはもっと、長生きして貰いたかった。
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