佐竹「君がナリタブライアンか。何か用?」
ブライアン「いや何、練習中に穏やかじゃない雰囲気だったんでな。様子を見に行ったら、アンタの声が聞こえて寄っただけだ」
佐竹「俺は、佐竹。ごめんな、デカい声で怒鳴って」
ブライアン「いや、いい演説だった。何より、ウマ娘に対する情を感じた。」
佐竹「ありがとうブライアン」
ブライアン「そこで何だが……」
ブライアンは、言い淀み中々口にしなかったが重い口を開いた。
ブライアン「トレーナーに、強めに叱って欲しいんだ……」
佐竹「うん...ん?何で?」
ブライアン「最初は、お前の声に惹かれたんだが、あのトレーナーを一喝してるアンタの声を聞いたら、そう思った」
佐竹「う~ん、じゃあ...おい、何だこの怪我は!もっと自分を、大切にしろ!」
ブライアン「んッ...///」
何故かブライアンは、暫く悶えたまま動かなくなってしまった。そして、心の声が零れる。
ブライアン(本当は...強く罵って欲しい///)
佐竹「だ、大丈夫?ブライアン?」
佐竹(ブライアン、ドⅯだったかぁ……)
ブライアン「んっ、問題ない」
ブライアンは、涼しい顔をしながらジャージのズボンを抑えて答えた。
ブライアン「なあ、アンタ。担当は何人いるんだ?」
佐竹「今は、三人かな。今後は増やすつもりはないけど」
ブライアン「じゃあ、私はダメか?」
上目遣いで訴えてくるブライアンが、少し可愛いと思ってしまった。
佐竹「ううん……無理かな。さっきのクズトレみたいな感じのトレーナー見つけたらいいんじゃない?Sっ気強い人……」
ブライアン「いや、無理だ」
佐竹「な、何で?」
ブライアン曰く、唯罵倒するだけでは興奮しないらしい。
ブライアン「簡単に言えば、罵りながらも所有物を大事に扱う心、だな」
佐竹「所有物って、ブライアンは物じゃないでしょ!?」
ブライアン「アンタからだったら、物として扱っても構わない」
佐竹「先と言ってる事違くない?!」
ブライアン(後、赤くなるまで叩いて欲しい……)
佐竹「絶対叩かねえぞ!?」
ブライアン「な、何だ!?突然叩くって。そ、そんな事言ってないぞ!?」
最初見た時、とても凛々しく綺麗な黒鹿毛で眺めていても飽きない程だったのだが、真実を知ると途端にイメージが崩れる。そんな事を考えていると、厄介なウマ娘が来てしまった。
オグリ「久しぶりだな、トレーナー。あの時ルドルフに邪魔されたが、今度こそ!」
ブライアン「おい、オグリ。今はトレーナーと話してるんだ、邪魔をするな」
オグリ「ブライアンか。悪いが、今はトレーナーに用があるんだ。トレーナーの料理を食べてないから、禁断症状が出て練習も気が気じゃない」
オグリ(うまぴょいの件も片付いてない)
ブライアン「私も、担当の話が付いていない。後にしてもらおうか」
ブライアン(まだ、言葉攻めも終わってない)
佐竹(オグリの話は、何とか逸らさないと。ブライアンは何言ってんだ!?)
今にも喧嘩が始まりそうだったので、頭をフル回転させ後先考えない結論を出した。
佐竹「分かった!オグリは、今度デートしよう。ブライアンは、担当には出来ないが、人がいない時に罵ってやる。これでどうだ!」
ブライアン「その言葉忘れるなよ。私は、これで帰る。またな、トレーナー」
オグリ「ホントか!デートだな。忘れるなよトレーナー!後は、トレーナーの手料理だな。行くぞトレーナー」
そしてまた、厨房を借りてオグリに手料理を振る舞った。終始オグリは、隣にくっ付いたままニコニコしながら食べていた。可愛かった。その後、オグリと別れ食堂で食べようとした時、スカーレットと出くわし一緒に食事することになり、先の愚痴を零した。
ダスカ「アンタ、行く先々で女作るの止めたら……」
佐竹「何だよそれ……大体俺に集まるの、変態ばっかりなんだぞ。俺の身にもなってくれよ……」
ダスカ「アンタ、アタシもその中に入ってるみたいな言い方するわね。こっちの身にもなりなさいよ、これ以上増えたら不利じゃない……」
佐竹「うん?何か言った?」
ダスカ「何でもないわよ!……ねえ、もっと近くで食べていい?」
佐竹「いいだろ、そっちで。隣じゃなくても……」
ダスカ「い、いいじゃない!座らせなさいよ!」
スカーレットは、食事が終わるまで密着したままで、胸が終始当たって色々我慢するのが大変だった。
ブライアンだと、ギャップが凄いですね。