数日たち、ゴルシの心の声が気になり、仕事が手に着かない日々が続いて少し気分転換で学園内を、散歩する事にした。
佐竹「はあ~、どうしたもんかね~」
どんな言葉をかければいいか、考えながら歩いていると三人で言い争いをしているウマ娘がいた。
佐竹「ッ!もしかして!」
案の定、ゴルシと例の二人が喧嘩していた。
悪モブ1「ゴールドシップ、練習の邪魔だから退けてくれない?アンタいるお陰で、他の娘迷惑してるんだけど~?」
悪モブ2「アンタもどうせ、『アイツ』と同じなんだから。練習する必要無いでしょ?」
ゴルシ「何も知らないくせに……」
悪モブ1「あ?もっと、デカい声で言い返してみろよ~」
ゴルシ「『アイツ』の苦労も知らずに、勝手なことばっかり言いやがって!!一生口聞けないようにしてやる!!」
悪モブ1、2「ひっ!?」
佐竹「やめろ!ゴルシ!」
ゴルシ「あっ……トレーナー……」
悪モブ1「おい、トレーナーだ!逃げるぞ!」
悪モブ2「ま、待ってよ!?」
ウマ娘達はトレーナーを見るなり、直ぐ逃げて行った。ゴルシは、未だに放心状態のままである。そんな、ゴルシに声をかけた。
佐竹「今、何をしようとした?」
ゴルシ「い、いや〜ちょっとキツめのお仕置きを……」
佐竹「君達が喧嘩して怪我をして競争生活がどうなるか、分かるでしょ?」
ゴルシ「……」
佐竹「ゴルシ……話してくれないか?そんな状態で練習しても、いい結果は得られない。怪我でもされたら、みんな悲しむ……もちろん、俺も」
ゴルシ「……アタシのダチにステイゴールドって言うんだけど……中々勝てない期間が長くて苦労してたんだ」
ステイゴールド、元の世界の競走成績は華々しい成績とは言えなかった。二着や三着が多かった事からシルバーコレクター、ブロンズコレクターと呼ばれた。そんな直向きに頑張る姿が、ファンの心を動かし人気に火が点いた。そして、最後のレースで海外G1を走り見事勝利を掴み取った。日本生産バでは、初の海外G1制覇で話題になった。
佐竹「でも、何でゴルシがイジメられるんだ?」
ゴルシ「人気になれば、変な奴が湧いてくんのと一緒。それで、弱いくせに何で人気なんだってな」
佐竹「……」
ゴルシ「それで、ステイとよく子供の頃遊んでたんだ。だから、アタシに矛先が向いた。お前も、アイツと同じだ、走ったってどうせ最後しか結果は出せないって」
佐竹「そうなのか……」
ゴルシ「イジメられるアタシを見てきたステイは、ゴメンなって言うんだ。でも、ステイを恨んだ事はない。寧ろ、誇りに思ってるんだ。」
佐竹「ゴルシ……」
ゴルシ「だから、見返してやろうと思ったんだ。誰も、文句が言えないくらい勝ってやろうって決めてたんだけど……アタシ……他のウマ娘を、傷付ける所だった……ごめん、トレーナー」
佐竹「誰でも大切な人を傷付けられたら頭に血が上るのも分かるさ、ゴルシがそこまで悪い訳じゃない」
ゴルシ「その大切な人の中に、トレーナーも入ってるんだぞ?だから……トレーナーにも矛先が向いた時、蹴り飛ばしてやろうと思ったんだ……」
佐竹「気持ちは、嬉しいけど蹴るのは駄目だぞ。だけど、ゴルシに何もなくて安心したよ!それだけ、美人だから怪我なんかしたら大変だからさ。それに俺、モテたことないから自分を大事にしろよ……」
ゴルシ「び、美人って///ま、まあ、ゴルシちゃんは超絶美人で完璧だからな///トレーナーが惚れるのも当然だよねッ!」
少し、元気が出たゴルシを見て安心して別れようとした時、ゴルシに呼び止められた。
ゴルシ「なあ!トレーナー!」
佐竹「ん?何?」
ゴルシ「これから、アタシはドンドン強くなる。トレーナーが、釘付けになるくらい強くなって宝の山を、目の当たりにしたぐらい魅了してやるから待ってろよ、トレーナー!」
佐竹「ああ、お前なら必ず名前に負けないくらい、ゴールド以上に輝ける!頑張れよ、ゴルシ!」
佐竹(でも、俺。ゴルシの担当じゃないから、強くなられても困るなあ……)
そこで、ゴルシと別れ今後の成長に期待しながら、トレーナー室に戻ろうとした時。
ルドルフ「やあ!トレーナー君!相変わらず、君は女性を誑し込むのが上手いな」
佐竹「ルナさん、どうしたんですか?」
ルドルフ「いや何……ゴールドシップを鼓舞激励しているのを、見掛けてね。微笑ましく見ていたよ」ハイライトオフ
佐竹「怒ってます?」
ルドルフ「手を繋いで、膝枕して耳掻きしてくれたら機嫌が治ると思うのだがな〜」
佐竹「随分と注文が多いですね……」
ルドルフ「生徒会権限を使って、君を抹消しても構わないんだが...その後、トレーナー君を監禁して……」
佐竹「やらせて頂きます!」
ルドルフ「素直なトレーナー君は好きだよ……それでは、お願いするよ」
生徒会室に行き注文通り、手を繋ぎ膝枕で耳掻きをする事になった。
ルドルフ「はぁ///手を繋ぐだけでこんなに落ち着くなんて癖になりそうだよ、トレーナー君」
佐竹「じゃあ、この状態でいいですか?耳掻きしなくても……」
ルドルフ「あぁ、このままでもいいよ、トレーナー君、聞こえるかい?私の鼓動が///」
佐竹「ちょ、ルナさん!?」
自分の手が、ルドルフの胸元に寄せられていき、離そうとするのだがルドルフの、力が強いので解く事ができない。
ルドルフ「ほら、君もドキドキしてる……もう少し、このまま楽しもうじゃないか♡」
ルドルフが、俺の胸元に手を合わせて来たのでもう、イケない雰囲気なっていき、理性がヤバいと思った時知らないウマ娘が入ってきた。
?「もう!勝手に二人の世界に入らないでよ!何時まで待たせるのさ〜!カイチョー酷いよ〜!」
ルドルフ「あぁ、そうだった。紹介したい娘がいたのを忘れていたよ。トレーナー君、紹介しよう彼女は、トウカイテイオーだ」
佐竹「君が、トウカイテイオー?」
テイオー「そう!このボクが、トウカイテイオーだよ!
何故、ルドルフからトウカイテイオーを紹介されたのか分からない、トレーナー。そして、テイオーによって巻き込まれて行く事をまだ、知らないトレーナーなのであった。
親子は、大体性格が一緒。